武装神姫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。114.158.252.99 (会話) による 2012年5月31日 (木) 12:30個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎アニメ)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

武装神姫(ぶそうしんき)は、コナミデジタルエンタテインメントから発売されているアクションフィギュアシリーズ。また、これを中心としたメディアミックス作品。

本項では素体となるMMSフィギュアと、これを使用した武装神姫以外のフィギュアについても記述する。

MMSフィギュア

MMS(Multi Movable System)フィギュアは、浅井真紀が原型を製作し[1]コナミデジタルエンタテインメント(以下コナミ)が販売するアクションフィギュアの素体(頭部を除くボディ本体)。基本形状の違いにより「1st」「2nd」「3rd」と呼ばれ、略して「MMS(エムエムエス)」とだけ呼ぶ場合もある。これらの素体は同世代であっても、部位単位で仕様・形状が異なる場合がある。変更点は武装神姫の一覧および武装神姫以外のフィギュアを参照。

基本形状

MMS 1st(エムエムエス ファースト)
約15cm程度で、上から順に首・胸部・肩・上腕・肘・手首・股・腿・膝・足首が可動する。股関節は片持ち型で、前方へ引き出して体育座りが可能。軸で接続された首・上腕・手首・腿・足首・脛はそれぞれ取り外して差し替えが可能。プロポーションを重視するため、腰部に関節を持たず、ねじとジョイントは背中に集中している。背中のジョイントは拡張ハンガーを着脱、上腕・手首・腿は標準のスペーサーを拡張スペーサーと差し替えることで、選択して拡張性を高めることが可能。
MMS 2nd(エムエムエス セカンド)
1stと比べてメカ的な要素を緩和、全体の肉感の向上を図っている。これに伴って、胸部や脛などは1stとの互換性が失われている。武装神姫シリーズおよびMMS NAKEDには採用されず、キャラクターフィギュアのみに採用しているため、製品ごとに仕様を変更している箇所があり、素体としての詳細は不明。
MMS 3rd(エムエムエス サード)
1stの仕様を踏まえつつ2ndの要素も取り入れ、首の前後スイング、胸部パーツのカバー化、股関節の可動域拡大、スペーサーを取り外した素体状態にできるなどの改良が行われた。また、デザイナーの意向によって、等身・身長を変化させられる仕組みが盛り込まれており、1stとほぼ同じ等身・身長の「tall」、約12cm程度に小型化された「small」が存在する。一方、胸部パーツの接続方法、拡張ハンガーのジョイント数、脛ジョイントの形状などの変更により、1stとの互換性が失われた部分も多い。特に硬質に変更された首パーツは、ジョイントを無理に差し込めば破損する恐れもある[2]。またsmallは小型化に伴い、tallとも脛の互換性がなく、既存シリーズの武装は干渉するものもある。前述の通り、2ndは武装神姫には採用されていないため、武装神姫としては二代目の素体になる。

特徴

シリーズではジョイント径を約3.3mm[3]、腿のジョイント径を約4mmに統一しており、ブロックのように各部を個人の嗜好で組み替え、公式設定等に囚われず自由な遊び方ができる[4]

サイズの近い他社製品を流用したアクションフィギュアらしい遊び方の他にも、衣服の流用や製作など、着せ替え人形カスタマイズドールに近い遊び方も広まった。非公式なものに止まらず、コナミも「ゆかたアーマー」をイベントやコナミスタイルで限定販売している。また、1/12スケールの衣服を販売しているアゾンインターナショナルが協力した広告写真を掲載したこともある。

商品一覧

価格(メーカー希望小売価格)は全て税込み。

武装神姫フィギュア

MMS素体と、武装となるオプションパーツを含むセットで発売されているアクションフィギュアのシリーズ。

武装神姫以外のフィギュア

MMS素体で各作品のキャラクターを再現したアクションフィギュア。特筆しない場合は2nd素体を使用、#MMS NAKEDと同等の台座が付属。

天元突破グレンラガン ヨーコ on MMS
2007年12月13日発売、3,360円。サングラス、表情パーツ、ライフルなどが付属。胸部パーツを軟質素材で再現しているのが特徴だが、TPR(サーモプラスチックラバー)が短期間で劣化してしまったため、再生産分は柔軟性でやや劣るSBSに変更されている。
MMS関連商品では唯一、素体以外の原型も浅井真紀が担当している(クレジットは「素体・顔・衣装」)。
スカイガールズ 桜野音羽 / 園宮可憐 / 一条瑛花 on MMS
2008年1月31日発売、2,730円。1st素体を使用しており、胴体は新規造形。胸部は素体に新規造形パーツを被せている。各キャラクター用の小物が付属。
オトメディウス 空羽亜乃亜 / エリュー・トロン on MMS
2008年1月31日発売、4,725円。それぞれの搭乗機(ライディングバイパー)が付属し、パネルを取り外して内部のメカを見ることができる。座席のような部分はあるが、イラストを再現するため、ほとんどハンドルを握る腕のみで素体を保持することになる。その他にも表情パーツ、アーム付き台座(土台のデザインが武装神姫とは異なる)、敵キャラクターの小物が付属。
SOL (Special Operations Lady) SWAT / DELTA
2008年4月5日発売、4,725円。既存の特殊部隊をモチーフとしたオリジナルシリーズ。ベストやズボンを軟質素材で再現しているのが特徴。豊富な付属品、銃器を構えやすい方向に曲がる手首など、リアリティを重視している。
「ヨーコ」と同様に短期間で劣化してしまう軟質素材を使用していたうえ、開封時点で既にボロボロになっているものも存在した[5]。コナミスタイルでも2008年6月時点で取り扱い中止、素材を変更した再生産も行われないまま生産終了となっている。
同時期に発売が予定されていた武装神姫 第8弾と同様、発売日が延期されている。またパッケージ裏面には、SOLに第8弾の頭部を挿げ替えた写真が掲載されている。
スカイガールズ エリーゼ / アイーシャ on MMS
2008年5月15日発売、2,730円。先んじて発売された3体と同仕様。アイーシャには手持ちの小物ではなく、頭部を組み替えるヘルメットが付属。
クイズマジックアカデミー ルキア / シャロン / ユリ on MMS
2008年9月12日発売、3,360円。3人の異なる制服を軟質素材で再現。表情パーツとホウキ、マジックペットが付属。
ハヤテのごとく! お嬢様型MMS ナギ
プレイステーション・ポータブル用ソフト『ハヤテのごとく!! ナイトメアパラダイス』「武装神姫ナギ」付き豪華セットの特典として、コナミスタイル限定で2009年3月26日発売、10,500円。3rd small素体を使用。
名前やパッケージデザインは武装神姫シリーズを踏襲しているが、ゲーム本編のキャラクターはシリーズと関係なく、アクセスコードも付属しないため、こちらに含める。
キャラクターデザインは島田フミカネ。武装は新規造形のものと悪魔夢魔型ヴァローナの一部パーツをリペイントしたもの。付属品はMMS 3rd NAKEDに準拠。
beatmania IIDX セリカ / イロハ on MMS
コナミスタイル限定で2011年5月26日発売、3,570円。
武装神姫として発売されたbeatmania IIDXに登場するGOLIのキャラクターツガル」とは異なり、beatmania IIDXのキャラクターフィギュアとして発売される。
セリカは2011年1月26日、イロハは同年3月3日の発売を予定していたが、延期により2種同時発売に変更された。

MMS NAKED

MMSの素体単品シリーズ。コナミスタイル限定販売(後に1st FLESH Ver.1 / Ver.2のみ一般販売)。武装神姫シリーズとの違いは以下。

  • 塗装箇所のない単色成型が基本。
  • 頭部は耳と鼻のみが造形されたダミー。
  • 武装神姫シリーズの素体標準よりも大型の胸部パーツが付属。
  • 楕円型の土台に3.3mmで支柱を接続する簡易型の台座(簡易ベース)が付属。成型色は素体によって異なる。
  • 明確なアナウンスは行われていないが、生産時期によってマイナーチェンジされた素体が入っている場合がある(武装神姫の一覧も参照)。
  • 武装神姫アクセスコードは付属しない。
  • パッケージはブリスターパック、裏面に説明書を印刷した簡易版。
MMS 1st NAKED
台座は無可動。商品名には「1st」を含まない。
MMS NAKED BLACK / WHITE / FLESH(Ver.1)
2007年2月22日発売、1,890円。台座はBLACKのみ黒、その他は白。
MMS NAKED FLESH Ver.2 / Ver.3
2007年6月15日発売、1,890円。台座は白。
MMS NAKED FLESH Ver.2 TYPE-NAVYBLUE / Ver.2 TYPE-WHITE
2008年7月10日発売、1,890円。台座はクリアブルー。スクール水着風の配色で、名札シールが付属。第2弾と同様の低身長仕様。
MMS NAKED FLESH Ver.1 TYPE-SPORTS WineRed / Ver.2 TYPE-SPORTS NavyBlue
2008年10月3日発売、2,100円。台座はクリアピンク。体操着ブルマー風の配色で、名札シールが付属。
MMS 3rd NAKED
台座はライトアーマーシリーズと同様、一箇所がネジ止めで可動する。素体と同色の拡張クランク、1st素体用の一部の胸パーツを装備可能なアダプター、指が造形された足首のパーツが付属。
MMS 3rd tall NAKED BLACK / WHITE
MMS 3rd tall NAKED FLESH ver.2 / ver.4 / ver.5
MMS 3rd small NAKED BLACK / WHITE
MMS 3rd small FLESH NAKED ver.2 / ver.4 / ver.5
2009年3月26日発売、2,100円。台座はBLACKのみ黒、その他は白。
MMS 3rd tall NAKED FLESH Ver.2 TYPE-WHITE / Ver.4 TYPE-NAVYBLUE
MMS 3rd small NAKED FLESH Ver.2 TYPE-WHITE / Ver.4 TYPE-NAVYBLUE
2010年3月25日発売、2,310円。台座はクリア。1st NAKEDと同様のスクール水着風の配色。

その他関連商品

武装神姫 クレイドル
コナミスタイル限定で2008年1月31日発売。再生産分は2009年9月25日発売。2,100円。
武装神姫 BATTLE RONDOで初登場した、神姫のクレイドル(充電器)の立体化。固定はされないが、MMS素体が座り込めるサイズ。USB給電でLEDが発光する。
武装神姫 ゆかたアーマー 藍/紅
2008年8月3日、ワンダーフェスティバル2008[夏]限定で販売。3,000円。
神姫NETの同名パーツと同じ柄・色合いになっている。カラーレジン製のうちわ、下駄が付属。
武装神姫 ゆかたアーマー 葵/雅(3rd tall) 爽/涼(3rd small)
2010年7月25日、ワンダーフェスティバル2010[夏]で販売。コナミスタイルの東京ミッドタウン店では同イベント開催当日、オンラインサイトでは同月30日に発売。3,500円。
2008[夏]と同様に「ゆかたアーマー」の名を冠しているが、今回はオリジナルの柄・色合いになっている。柄はtall/small用の2種類で、色合いは4着とも異なる。カラーレジン製のうちわ、下駄が付属。
武装神姫 クレイドルセット ホワイト&ブラック
コナミスタイル限定で2012年2月9日発売。4,200円。
2008年に発売されたクレイドル(ホワイト)、色調が反転したリペイント(ブラック)、武装神姫の架空のメーカーのステッカーの3点セット。

メディア展開

アスキー・メディアワークス模型雑誌電撃ホビーマガジンおよびフィギュアマニアックス乙女組が主なメディア誌となっており、特集記事やコミックの掲載、誌上通販を行っている。コナミも数点の書籍を出版し、インターネットラジオを放送していたが、現在は終了しており、前述の雑誌および公式ホームページでの情報発信を主としている。その他はホビージャパンなどの模型雑誌での商品の紹介、ゲーム雑誌でゲームと連動したフィギュアとして紹介されるといった程度で、本格的に展開しているメディア自体は多くない。

一部作品に登場するオリジナルの神姫については、武装神姫の一覧#その他の武装神姫を参照。

オンライン

神姫NET
オンラインサービス『神姫NET』として『武装神姫ジオラマスタジオ』『武装神姫バトルロンド』が提供されていた。
フィギュアにはオンラインで同じモデルが使用可能になるシリアルコードが付属しており、二者間の連動を謳っていた。
2006年9月7日の第1弾発売と同時にサービスを開始、2011年10月31日にサービスを終了。
武装神姫 BATTLE COMMUNICATION
Mobageソーシャルゲーム。2011年10月31日にサービスを開始、2012年5月22日にサービスを終了。サービス終了時のイラストには未登場のキャラクターも描かれていた。

インターネットラジオ

武装神姫 RADIO RONDO
2007年4月26日から2007年11月1日まで、i-revoで毎週木曜日に配信。音泉でも一週遅れで配信。全26回。

漫画

武装神姫 Forget-me-not
  • 原作:園部功(第1話~第12話) / 小路貴之(第13話~第64話)
  • 作画:和錆
週刊コナミで、2007年4月20日から2008年12月26日まで連載。全64話。2036年4月から物語が始まっており、主人公の神姫、狐型MMSレラカムイ「フィル」をはじめ、主役級の神姫はほぼ全てオリジナル。
「武装神姫マスターズブック」に第1話が、「武装神姫マガジンvol.2」に一部ページが掲載されているが未だに単行本化はされておらず、週刊コナミは2012年3月31日にサービスを終了したため、配信は終了している。
武装神姫2036
電撃ホビーマガジン2007年6月号から連載中。主人公は猫型MMS「まお」。基本的に1~2話完結のオムニバス形式で進行。コミカルに描かれており、パロディなども多い。
劇中で登場した犬型・猫型の耐水仕様は、リペイント版フィギュアとして商品化もされている。
電撃15年祭では第1巻発売に先駆け、第1話から第5話までの「でんげきおまとめ本」が販売されている。
2011年10月に電撃ホビーマガジンでの連載を終了し、2011年11月からオンライン書籍『電撃ホビーマガジンbis』へ連載を移行した。
武装神姫Light!
  • 作画:BLADE
フィギュアマニアックス乙女組 2008 Vol.26より連載。「ケモテック社神姫養成機関S.S.S(シゴキ・スプラウツ・スクール)」での訓練に励むライトアーマー神姫たちの姿を描く。主人公のフェレット型「パーティオ・テール[6]とリス型「ポモック・モック」をはじめ、『2036』には登場しないライトアーマーたちをメインに据えている。また、クロスオーバーが描かれたこともある。
『2036』第2巻に第1話から第7話まで収録。
武装神姫ZERO
フィギュアマニアックス乙女組 2008 Vol.26より連載。2040年、ある高校のロボット研究部(武装神姫同好会)に入部した新入生「熊澤 晶(くまさわ あきら)」と、彼がジャンク品から見つけた中古MMS「ストラーフ零(ストラーフゼロ)」が主人公。ジャンク品の入手、神姫や武装の修理といった、昨今のロボット競技にも似た側面から武装神姫の世界を描きつつ、零をめぐる謎を追う。全2巻。
零の武装はストラーフbisのものだが、連載開始当初は未発表である。
掲載誌の紙面刷新に伴い、雑誌掲載は第13話で終了。掲載先の変更も検討されていたが、最終的には単行本での描き下ろしにより完結となった。
ヒブソウシンキ
武装神姫公式サイトで、2008年8月8日から2010年2月19日まで連載。全74話。平凡な主人公の自称「ダーリン」に対して、神姫ショップの「店長」がマニアックだったり、店員の「のの子」が自分が勧めた神姫を強引に購入させようとするなど、ギャグテイストが強い。「ヒブソウ(非武装)」のタイトル通り、他作品にあるバトルの描写は一切ない。
初出は後述の「武装神姫マスターズブック」掲載分で、公式サイトでの連載開始に伴い「第0話」として再掲載されている。

コンシューマーゲーム

武装神姫 BATTLE MASTERS
  • 発売日:2010年7月15日(廉価版 コナミ ザ・ベスト:2011年3月3日発売)
  • オープニングテーマ「RIDE ON」 作曲・編曲 - 古賀友彌 / 作詞・歌 - 15JAM
  • エンディングテーマ「キズナ」 作曲・編曲 - 岩崎健一郎 /作詞・歌 - 藤原加奈絵
プレイステーション・ポータブル用ソフト。「神姫ライドシステム」による神姫とオーナーの一体化が可能になった2040年が舞台。3Dアクションと2Dアドベンチャーの2つのパートで構成される。神姫NET初出の武装、『2036』の同名キャラクターの登場など、メディアミックスも生かしている。
プレイステーションストアダウンロードコンテンツも配信され、配信時点ではフィギュア未発売の神姫が追加キャラクターで登場している。
コナミスタイル限定で「アーンヴァルMk.2」「ストラーフMk.2」が同梱された『特別版』、プレイステーションストアでダウンロード版が発売されている。
武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2
  • 発売日:2011年9月22日
  • オープニングテーマ1「ラビリンス」 作詞 - 真下裕子 / 作曲・編曲 - 真下正樹 / 歌 - MIQ
  • オープニングテーマ2「孤高のカタルシス」 作詞・作曲・編曲 - Re;versible / 歌 - 実谷なな[2]
  • エンディングテーマ「か弱き十字架の愛」 作詞 - mitsu / 作曲・編曲 - 大貫和紀&堀田星司 / 歌 - KEI[3]
プレイステーション・ポータブル用ソフト。前作の内容に新たなシナリオやキャラクターなどを追加した続編。
前作同様にコナミスタイル限定の『特別版』、プレイステーションストアのダウンロード版も販売されている。

アニメ

武装神姫 MOON ANGEL

『BATTLE MASTERS Mk.2』のダウンロードコンテンツとして配信、第1話のみ公式サイトでも配信。全10話。

ストーリー(MOON ANGEL)

ある理由から脱走していたアーンヴァルMk.2は、追手のストラーフMk.2との交戦で損傷し、機能停止してしまう。ごく普通の少年であるツバサは、機能停止し公園の木々に埋もれていたアーンヴァルMk.2を助け、かぐやと名付けるが、それによってツバサは大きな陰謀に巻き込まれていくのだった…

登場人物、及び神姫(MOON ANGEL)
ツバサ
声 - 井上麻里奈
転校してきたばかりの小学生。自宅近くに墜落して機能停止していたアーンヴァルMk.2型(かぐや)を偶然拾ったことからマスターになる。
01 / かぐや(アーンヴァルMk.2型)
声 - 阿澄佳奈
ある研究所を脱走してきた神姫で、ツバサに拾われ修理される。特殊なプログラムが組まれており、暴走して人間をも攻撃する危険性を秘めている。暴走するとボディが黒く変色し、外見がアーンヴァルMk.2テンペスタに変化する(劇中ではあくまでも「異常なアーンヴァルMk.2型」として扱われる)。その正体は神姫を模した自立戦闘型オートマトンであり、02と共にアテナのコアとして作られた軍事兵器。脱走直後にストラーフMk.2(02)により撃墜されて機能停止していたが、ツバサによって再起動され「かぐや」としての人格を上書きされたため、軍事兵器としてのプログラムは普段は隠れている。
02 / ストラーフMk.2型
声 - 茅原実里
研究員の指示で、01を探すためにアーンヴァルMk.2型を狩り続けている、神姫を模した自立戦闘型オートマトン。アテナのコアとなるべく作られたが、かぐやにより救い出され、一連の事件後はケンさんがマスターとなった。
アテナ
声 - 井上麻里奈
自立式汎用人型兵器。神姫とは違って等身大の人間型。01と02を取り込むことにより制御される予定だったが、事故により不安定な状態で起動し、無差別攻撃を開始する。
ケンさん
声 - 杉田智和
模型店の店員。かつては研究所のエンジニアであり、軍事転用されるとは知らずにアテナの開発に関わっていた。
ゼルノグラード型
声 - 白石涼子
かぐやの最初の対戦相手となった神姫。暴走したかぐやに大破させられ、機能停止する。
ゼルノグラード型のマスター
声 - 浜添伸也
ツバサの最初の対戦相手。暴走したかぐやに神姫を大破させられたことで、違法改造であるとしてツバサを非難する。
スタッフ(MOON ANGEL)
  • アーンヴァルmk.2 & ストラーフmk.2 - 島田フミカネ
  • ゼルノグラード - 柳瀬敬之
  • ハウリン & マオチャオ - BLADE
  • アーク & イーダ - CHOCO
  • エウクランテ & イーアネイラ - 間垣リョウタ
  • アルトレーネ & アルトアイネス
  • キャラクターデザイン - 羽音たらく
  • 武装デザイン - 柳瀬敬之
  • コンセプトデザイン - Kem
  • フブキ - nuno
  • ツガル - GOLI
  • エストリル & ジルリバーズ
  • キャラクターデザイン - 黒星紅白
  • 武装デザイン - 柳瀬敬之
  • デザインワークス - 柳瀬敬之、島田フミカネ
  • 脚本 - 清水恵
  • コンテ - 小島正幸、森賢
  • 演出 - 小島正幸
  • 作画監督 - 碇谷敦、秋谷有紀恵
  • 総作画監督 - 碇谷敦
  • エフェウト作監 - 森賢
  • アニメーションキャラクターデザイン - 碇谷敦
  • 特技監督 - 森賢
  • 3D - オレンジ
  • 3D監督 - 井野元英二
  • セットデザイン - 菱沼由典
  • 美術デザイン - 竹田悠介、Bomboo
  • 2Dデザイン - 草野剛デザイン事務所
  • 撮影監督 - 木村俊也、T2studio
  • 色彩設定 - 小島真喜子、スタジオロード
  • 編集 - 奥野英俊
  • 音楽 - 陣内一真、Ludvig Forssell
  • 音楽プロデューサー - 柏崎歩
  • 音響監督 - たなかかずや、アクアトーン
  • アニメーション制作:KINEMA CITRUS、ティー・エヌ・ケー
主題歌(MOON ANGEL)

DVD、Blu-ray版にて収録。

OPテーマ「ラビリンス」
作詞 - 真下裕子 / 作曲・編曲 - 真下正樹 / 歌 - MIQ
OPテーマ2「孤高のカタルシス」
作詞・作曲・編曲 - Re;versible / 歌 - 実谷なな
エンディングテーマ「か弱き十字架の愛」
作詞 - mitsu / 作曲・編曲 - 大貫和紀&堀田星司 / 歌 - KEI
Blu-ray/DVD(MOON ANGEL)

コナミスタイル限定で2012年3月15日発売。「アーンヴァルMk.2ヘッドアクセパーツ」が付属。「アーンヴァルMk.2テンペスタ / ストラーフMk.2ラヴィーナ フルアームズパッケージ」とBlu-ray/DVDいずれかの3点セット「コンプリートセット」には追加特典あり。

武装神姫(TVアニメ)

TBS系列にて2012年秋より放送開始予定。

スタッフ(TVアニメ)

音楽ソフト

いずれもコナミスタイル限定販売。

武装神姫 RADIO RONDO ラジオCD
  • 発売日:2008年3月21日
  • ジャケットイラスト:島田フミカネ/BLADE
新規収録の「特別編」と『武装神姫 BATTLE RONDO』オープニングテーマ「I WILL FOLLOW YOU」フルバージョンのCDと、全26回の放送をMP3データで収録したDVD-ROMの2枚組。
封入特典として、神姫NETで使用できる神姫ポイント500sptと、限定アイテム「ラジオロンドCD」を入手できるアクセスコードが付属。早期購入特典として、ジャケットイラストと同柄のマウスパッドが付属。
武装神姫 BATTLE RONDO オリジナルサウンドトラック
  • 発売日:2009年11月20日
『武装神姫 BATTLE RONDO』オープニングテーマ「I WILL FOLLOW YOU」「Into the Shining World」挿入歌「グローイング・ラブ」3曲のフルバージョン、BGMを収録したサウンドトラックCDと、「RADIO RONDO 特別編」CDの2枚組。
武装神姫 BATTLE MASTERS オリジナルサウンドトラック
  • 発売日:2010年7月15日
オープニングテーマ/エンディングテーマのフルバージョン、BGMを収録。レコード店での発売も検討されていたが見送られた。
武装神姫 Character Song & Special Radio Rondo
キャラクターソングを収録したMUSIC CD、リミックスのBUSOTORA CD、「武装神姫 RADIO RONDO」を「武装神姫 Special Radio Rondo」に改題して送るRADIO CDの3枚組。
  • 武装神姫 Character Song & Special Radio Rondo 発売日:2010年11月25日
  • 武装神姫 Character Song & Special Radio Rondo Vol.2 発売日:2011年3月17日
  • 武装神姫 Character Song & Special Radio Rondo Vol.3 発売日:2012年1月10日
    • エウクランテ、イーアネイラ、ゼルノグラード、フブキ、エストリル、ジルリバーズ
    • 当初は2011年11月24日の発売を予定していたが、2012年1月10日に発売日が変更になった。
武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2 オリジナルサウンドトラック
  • 発売日:2011年9月22日
Mk.2の新規作曲テーマ、BGMを収録。

その他書籍

武装神姫 always together
イラストを担当するOKAMAデザインの「ジュビジー」をヒロインに据えたライトノベル
武装神姫マスターズブック
発行日時点の武装神姫の情報を網羅した書籍。フィギュアはキャラクター設定やデザイナーコメントを交えて第6弾まで掲載(発売前の第7弾は写真のみ)。
オンラインはバトルロンドのキャラクターやシステムの解説と各種データ、ジオラマスタジオの解説や作例を掲載している。現在はアップデートにより差異のある情報、掲載されていない情報もある。
この他にもオリジナル神姫、『Forget-me-not』『always together』の一部ページ、オリジナルコミックを掲載している。
封入特典として、神姫NETクライアントソフトのDVDと「ナースセット」のアクセスコードが付属。
FIGUMATE COMPLETE(フィギュメイト コンプリート)
厳密には武装神姫の関連書籍ではないが、フィギュメイトストラーフ」と「大手裏剣・白詰草」、フィギュメイトの頭部をMMS素体に取り付けるためのジョイントパーツが付属。
武装神姫マガジン
武装神姫の専門ムック。フィギュアは全種類を紹介していないが、デザイナーとその神姫を深く掘り下げており、大判のパッケージイラスト、開発画稿などが掲載されている。プロ・アマや題材を問わない改造作例や、オンラインやゲームのメディアミックスコンテンツの紹介、デザイナー、開発者へのインタビューも掲載。
武装神姫アーカイブ
武装神姫 LOST DAYS
『BATTLE MASTERS』シリーズに登場した刑事「神宮司八郎」とマスターを殺された神姫「メイリー」が主人公。

版権管理

コナミ知的財産権管理が厳しいことで知られているが、武装神姫に関しては 当日版権システムや神姫NET著作物利用規程を緩やかにしており、これによって生まれた波及効果は多岐にわたる[7]

アマチュア向け造形イベントでは、現在ワンダーフェスティバルトレジャーフェスタで版権を許諾している。過去に終了したイベントではワールドホビーフェスティバルホビーコンプレックスでも許諾されていた。

世界観設定

武装神姫はフィギュアを中心(原作)にしており、世界観設定については多く語られていない。公式サイトなどで語られるイントロダクション、武装やメーカーの名称といった最低限のもののみである。第11弾以降、パッケージにキャラクター設定が記載され、また2011年に発行された公式ガイドブック「武装神姫ARCHIVE」に、前記を含め、その時点で公開されている全神姫についてのキャラクター設定が掲載されている。

年代設定は2036年としているが、2037年以降を設定したものもある。これらは現在から約30年後を設定したものが多く、2036年もシリーズを開始した2006年の30年後である。

コアユニット
頭部。性格を決定する。
素体
胴体部、頭部を除いた身体。能力を決定する。
CSC(Core Setup Chip / コアセットアップチップ)
ビーズほどの大きさで多くの種類が存在し、差異・個性を生み出す。コアユニットを取り付けた素体の胸部に3個埋め込むことで起動可能になる。これら3種のパーツは、神姫の停止=「死」を経ずに分割することはできない。

神姫の構造はこのように設定されており、キャラクターとしての性格が一定ではない可能性も示唆している。しかし『バトルマスターズ』において、「基本的な性格」に則っているとは考えにくい性格の神姫が登場しているなど、設定や各作品を比較した場合には矛盾が生じる。また設定に準拠した場合、CSCの埋め込みが困難であることや、「レールガン」「陽電子砲」といった、兵器と同名の武装の取り扱いの問題なども生じる。

自由な設定を生かした創作はファンだけではなくデザイナーも行っており、雑誌のコラムや自身のウェブサイトなどでオリジナルの神姫を描くこともある。

脚注

  1. ^ 浅井の「アスカ(新世紀エヴァンゲリオン)」に触れた担当者が打診した。
  2. ^ MMS1st素体とMMS3rd素体のパーツ互換に関するお知らせ
  3. ^ 開発スタッフやデザイナーは「コナミピン」と呼ぶこともある。一部共通するスタッフが過去に担当していた「Get Ride! アムドライバー」シリーズでも使用しており、互換性を持つ。企画・開発の初期段階でも同シリーズを参考にした点は多いが、武装神姫はシリーズの一環ではなく、コナミ完全オリジナル商品であるとしている。
  4. ^ 第1弾には、取扱説明書に組み立て例が記載されていないパーツが存在する。自由な遊び方を尊重したものであるが、問い合わせを受け、公式サイトでは第1弾~第3弾まで「組立解説」を行っていた。現在は更新に伴い消失。
  5. ^ ワンダーフェスティバル2011[冬]「武装神姫スペシャルステージ」[1]でも出演者が「ボロボロになることでおなじみ」と発言している。
  6. ^ 連載時ではパーテォと誤植されていた。
  7. ^ 2007年3月、電撃プレイステーション付録冊子 Re:Play掲載インタビュー

外部リンク