分冊百科
分冊百科(ぶんさつひゃっか)とは、テーマやジャンルを絞った事柄について記述したものを定期的に分けて刊行し、完成させる方式の出版物である。以下断りのない限り、日本で発行される分冊百科について記述する。
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概要 [編集]
分冊百科は、パートワーク(part work、分冊出版)、週刊百科、ファイルマガジンとも呼ばれる。また、ワンテーママガジン(one theme magazine)とも呼ばれるが、この呼称は日本では、別冊宝島(宝島社)などのムックシリーズを指す場合がある。
1959年、イタリアの出版社 デアゴスティーニが、百科事典を分冊・再編集・廉価化し定期刊行したのが起源。日本では、日本メールオーダー社が1970年に創刊した「週刊アルファ大世界百科」が最初とされる。1971年には朝日新聞社が参入。日本メールオーダー社は通信販売、朝日新聞社が新聞販売店ルートの販路を活用し、日本の分冊百科2社時代が1980年代後半まで続いた。1990年代に入ると大手・中堅出版社が相次いで参入し、2000年代に入ると年間総創刊数が20以上に増加。2006年の推定総販売額は302億円である。[1]
本来分冊百科とは、分冊形式の出版物として百科事典や全集などへの完成を見るものである。しかし、現在では、歴史や科学などの(一つの)主題・テーマが絞り込まれた内容のものが主流となっており、「百科(多岐にわたる事柄の分野)」の意味を持たず、出版物として分冊形式を踏襲しているに過ぎないものが多い。次項の「発行形態」も、これら一般的な意味合いの指す分冊百科について記述する。
発行形態 [編集]
発行頻度 [編集]
価格 [編集]
各号の定価は、書籍主体のシリーズが500~700円程度、模型パーツや、CDやDVDの音楽や映像ソフト等の付録主体のシリーズが1000円~2000円程度。創刊号(第1号)は、第2号以降(通常価格)の半額程度と戦略的な価格を設定するものが多い。[2]
刊行号数 [編集]
総刊行号数はシリーズによって異なり、総刊行予定号数については出版社ホームページ等で確認できる場合がある。
シリーズによっては、当初予定よりも刊行号数が増加・減少する場合がある。
追加刊行の場合、購読者からの要望や、出版社側による発案の場合がある。追加刊行については、内容がより充実する事を評価する意見と、全号購読総額が高くなる事を批判する意見双方がある。[3]
先行発売 [編集]
分冊百科の中には、全国発売の前に、一部の地方でテスト的な先行発売を行う場合がある。デアゴスティーニ・ジャパン#分冊百科の「先行発売」記事を参照。
付録 [編集]
前述の通り、本来分冊百科は冊子が主体であるが、現在では、毎号に付録される模型パーツやDVDなどを揃えることで、最終的に模型が完成する・一つのDVD集になるなどの趣向を採用する、付録が単なるおまけではなく、むしろ商品構成のメイン的役割を占めたシリーズも多くなっている。
分冊百科のシリーズの中には、シリーズ毎に別デザインを施した分冊百科冊子を綴じるためのバインダーを、出版社が独自で発売しているシリーズがあり[4]、創刊号や節目となる途中の号にバインダーが付録された事例もある。[5]
分冊百科出版社 [編集]
- デアゴスティーニ・ジャパン
- アシェット・コレクションズ・ジャパン
- 宝島社
- 講談社
- 小学館
- 集英社
- 朝日新聞出版 - 朝日新聞社から分冊百科事業を継承
- ベースボール・マガジン社
- デル・プラド - 日本市場参入 2000年~2004年
出典 [編集]
脚注 [編集]
参照 [編集]
- ^ kotobank.jp(コトバンク) - 出典「知恵蔵2008」朝日新聞出版
- ^ a b 各出版社サイトを参照
- ^ 日刊サイゾー|2008年 - 週刊 鉄道 DATA FILE全300号刊行関連記事
- ^ バックナンバー・バインダー一覧 - 出版社のバインダー販売サイトの例
- ^ バックナンバー紹介 - 途中の号にバインダーが付録された例。(週刊エヴァンゲリオン・クロニクル新訂版 第31号)