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彭帥

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彭帥
Peng Shuai
彭帥
基本情報
国籍 中華人民共和国の旗 中国
出身地 同・湖南省
生年月日 (1986-01-08) 1986年1月8日(38歳)
身長 173cm
体重 61kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2003年
ツアー通算 7勝
シングルス 0勝
ダブルス 7勝
生涯獲得賞金 9,617,653 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 4回戦(2011)
全仏 3回戦(2011)
全英 4回戦(2011)
全米 4回戦(2011)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 ベスト8(2009)
全仏 ベスト4(2009)
全英 ベスト8(2007・11)
全米 ベスト8(2004)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 14位(2011年8月22日)
ダブルス 12位(2009年10月19日)
獲得メダル
女子 テニス
アジア大会
2010 広州 シングルス
2010 広州 団体
2010 広州 ダブルス
2011年11月5日現在

彭 帥(ポン・シュアイ、ピン音表記:Peng Shuai, 1986年1月8日 - )は、中国湖南省出身の女子プロテニス選手。WTAツアーでまだシングルスの優勝はないが(準優勝4度)、ダブルスで7勝を挙げている。フォアハンド・ストローク、バックハンド・ストロークとも両手打ちの選手。そこから繰り出す強打のショットとタフな体格、強気な性格などから「中国女子テニス界の猛女」と呼ばれることがあるという[1]

来歴

彭帥は父親が警察官という家庭に生まれ、8歳の時からおじの勧めでテニスを始めた。2000年から中国国内のトーナメントに出場し始め、2001年に15歳で女子テニス国別対抗戦・フェドカップに中国代表選手として初出場する。2003年にプロ入りし、2004年ウィンブルドン4大大会本戦にデビューした。2005年夏、彭はシングルスの自己最高ランキングを「31位」まで上げたが、これは当時の中国女子の最高位であった。翌2006年1月に同僚選手の鄭潔晏紫全豪オープン女子ダブルスで初優勝し、ここから中国女子テニス界の盛り上がりが始まった。彭もそのひとりとして、シングルス・ダブルスともに実力を上げていき、この年からフェドカップの中国代表選手として起用される機会が増えた。

2006年5月、彭はフランスストラスブール大会(全仏オープンの最後の前哨戦)で初めてWTAツアーのシングルス決勝に進み、第2シードのニコル・バイディソバチェコ)に 6-7, 3-6 で敗れた。全仏オープンでは2回戦で途中棄権したが、2006年ウィンブルドンで初めて3回戦に勝ち上がり、第16シードのフラビア・ペンネッタイタリア)と対戦した。このウィンブルドンで、李娜が中国女子選手として初のシングルス・ベスト8に進出する。2007年9月末に開かれた中国・広州市の大会で、彭帥は晏紫とのペアで女子ツアーのダブルス初優勝を達成した。

2008年3月初めのインドバンガロール大会で、彭帥は同じ中国の孫甜甜とペアを組み、決勝で台湾ペアの詹詠然&荘佳容組を破って優勝した。この年は女子ツアーのダブルス戦で、大半のトーナメントを孫とのコンビで出場し、ダブルスの自己最高ランキングを18位まで上げた。それから、彭はウィンブルドンで2年ぶり2度目の3回戦に勝ち上がった。

2009年1月、メディバンク国際の女子ダブルスで謝淑薇台湾)と組んで優勝。全豪オープンでは、初進出の3回戦で第2シードのセリーナ・ウィリアムズに 1-6, 4-6 で敗れた。謝淑薇と組んだダブルスでもベスト8まで進み、ビーナスとセリーナのウィリアムズ姉妹組に 2-6, 6-4, 3-6 で敗れたため、彭は単複ともS・ウィリアムズに道を阻まれたことになる。全仏オープンで、彭は初めて女子シングルス「第31シード」を得た。シングルスは1回戦敗退に終わるが、謝とのダブルスで準決勝まで進み、ビクトリア・アザレンカベラルーシ)&エレーナ・ベスニナロシア)組に 3-6, 5-7 で敗れて決勝進出を逃した。

2010年11月の広州アジア大会ではシングルス準決勝で日本クルム伊達公子を 7-6, 3-6, 6-2 、決勝でアクグル・アマンムラドワウズベキスタン)を 7-5, 6-2 で破り金メダルを獲得。団体でも金メダル、晏紫と組んだダブルスでは銅メダルを獲得した。

2011年1月の全豪オープンでは、2回戦で第7シードのエレナ・ヤンコビッチセルビア)を 7-6, 3-6 、3回戦では森田あゆみを 6-1, 3-6, 6-3 で破り4大大会初のシングルス4回戦に進出した。4回戦ではアグニエシュカ・ラドワンスカポーランド)に 5-7, 6-3, 5-7 で敗れベスト8進出はならなかった。全仏直前のブリュッセル大会で4度目の決勝に進出したが、世界ランキング1位のキャロライン・ウォズニアッキデンマーク)に 6–2, 3–6, 3–6 で敗れた。全仏オープンフランチェスカ・スキアボーネイタリア)との3回戦を途中棄権したが、ウィンブルドン全米オープンでも4回戦に進出し、自己最高のランキング14位を記録している。

WTAツアー決勝進出結果

シングルス: 4回 (0勝4敗)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2006年5月27日 フランスの旗 ストラスブール クレー チェコの旗 ニコル・バイディソバ 6–7(7), 3–6
準優勝 2. 2008年8月23日 アメリカ合衆国の旗 フォレストヒルズ ハード チェコの旗 ルーシー・サファロバ 4–6, 2–6
準優勝 3. 2008年9月21日 中華人民共和国の旗 広州 ハード ロシアの旗 ベラ・ズボナレワ 7–6(4), 0–6, 2–6
準優勝 4. 2011年5月21日 ベルギーの旗 ブリュッセル クレー デンマークの旗 キャロライン・ウォズニアッキ 6–2, 3–6, 3–6

ダブルス: 10回 (7勝3敗)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2007年4月15日 アメリカ合衆国の旗 チャールストン ハード 中華人民共和国の旗 孫甜甜 中華人民共和国の旗 晏紫
中華人民共和国の旗 鄭潔
5–7, 0–6
優勝 1. 2007年9月30日 中華人民共和国の旗 広州 ハード 中華人民共和国の旗 晏紫 アメリカ合衆国の旗 バニア・キング
中華人民共和国の旗 孫甜甜
6–3, 6–4
優勝 2. 2008年3月9日 インドの旗 バンガロール ハード 中華人民共和国の旗 孫甜甜 チャイニーズタイペイの旗 詹詠然
チャイニーズタイペイの旗 荘佳容
6–4, 5–7, [10–8]
優勝 3. 2008年9月14日 インドネシアの旗 バリ ハード チャイニーズタイペイの旗 謝淑薇 ポーランドの旗 マルタ・ドマホフスカ
ロシアの旗 ナディア・ペトロワ
6–7(4), 7–6(3), [10–7]
優勝 4. 2009年1月16日 オーストラリアの旗 シドニー ハード チャイニーズタイペイの旗 謝淑薇 フランスの旗 ナタリー・ドシー
オーストラリアの旗 ケーシー・デラクア
6–0, 6–1
優勝 5. 2009年5月9日 イタリアの旗 ローマ クレー チャイニーズタイペイの旗 謝淑薇 スロバキアの旗 ダニエラ・ハンチュコバ
日本の旗 杉山愛
7–5, 7–6(5)
優勝 6. 2009年10月10日 中華人民共和国の旗 北京 ハード チャイニーズタイペイの旗 謝淑薇 ロシアの旗 アーラ・クドゥリャフツェワ
ロシアの旗 エカテリーナ・マカロワ
6-3, 6-1
準優勝 3. 2010年4月11日 アメリカ合衆国の旗 ポンテベドラビーチ クレー チャイニーズタイペイの旗 荘佳容 アメリカ合衆国の旗 ベサニー・マテック=サンズ
中華人民共和国の旗 晏紫
6–4, 4–6, [8–10]
準優勝 3. 2010年10月2日 日本の旗 東京 ハード イスラエルの旗 シャハー・ピアー チェコの旗 イベタ・ベネソバ
チェコの旗 バルボラ・ザフラボバ=ストリコバ
4–6, 6–4, [8–10]
優勝 7. 2011年5月15日 イタリアの旗 ローマ クレー 中華人民共和国の旗 鄭潔 アメリカ合衆国の旗 バニア・キング
カザフスタンの旗 ヤロスラワ・シュウェドワ
6–2, 6–3

4大大会シングルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 通算成績
全豪オープン A 2R 1R 2R 1R 3R 1R 4R 2R 8–8
全仏オープン LQ 2R 2R A 2R 1R A 3R 5–5
ウィンブルドン 1R A 3R 1R 3R 2R A 4R 8–6
全米オープン LQ 1R 1R 1R 2R 2R 3R 4R 7–6

: 2010年全米の不戦敗は通算成績に含まない

脚注

  1. ^ 人民中国 (2008年). “ダークホースたちの素顔”. 2010年3月8日閲覧。

外部リンク