大竹一重

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おおたけ ひとえ
大竹 一重
生年月日 (1972-02-05) 1972年2月5日(52歳)
出生地 日本の旗 日本東京都
身長 165 cm
血液型 B型
職業 女優
ジャンル 映画テレビドラマVシネマ
活動期間 1994年 -
事務所 有限会社オールウェイズ
主な作品
映画
あぶない刑事・リターンズ』
テレビドラマ
暴れん坊将軍VIII
特命係長 只野仁
剣客商売
Vシネマ
富士の魂
 
受賞
1994年度「ミス日本」
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大竹 一重(おおたけ ひとえ、1972年2月5日 - )は、日本女優華道小原流家元教授、茶道表千家不白流師範。

東京都出身。所属事務所は有限会社オールウェイズ。

来歴・人物

1994年度のミス日本グランプリ大会に出場し、部門賞である「ミスフラワー」に選出されミス日本入賞。受賞理由は、「知的で上品な会話が出来る。立ち居振舞いが優雅で華がある」[1][2]。その任期中に写真家の沢渡朔撮影による写真集『ひとえ』は、1994年5月の初版から1998年3月の最終版まで7版を重ねるベストセラーとなった。

その後、多くのVシネマの主演作品において幅広い配役をこなし、1990年代後半にかけては「Vシネマの女王(Vシネクィーン)」、「Vシネマ界のシャロン・ストーン」とも呼ばれた[3]

2000年のオスカープロモーション移籍後、テレビの時代劇やサスペンス番組の出演に加えて、Vシネマで竹内力石橋保らの作品に共演。2006年からは、俳優の榊原利彦率いるレッドフェイス、鼓太郎率いるK'Sプロデュースなどの劇団にゲストとして舞台へ招かれる機会が多く、舞台女優としても活躍の場を拡げている。また有吉佐和子の名作『悪女について』の朗読劇(2006年・2007年)では、主人公の富小路公子役を演じた。

2008年、10年ぶりとなるグラビアで『週刊ポスト』・『FLASH』などの誌面を飾った。同年3月、劇団レッドフェイスの舞台『爾汝の社』にて吉原の妖艶な遊女役で出演。同時期に撮影されたテレビ東京ドラマ24秘書のカガミ』では、悪女ながらもどこか憎めないコメディエンヌな役柄を演じた。テレビ朝日の土曜ワイド劇場では、6月に『刑事殺し2』にカフェオーナー役で、7月以降は『鉄道捜査官9』、『デパート仕掛け人!天王寺珠美の殺人推理2』、『狩矢父娘シリーズ10 京都・お茶会殺人事件』と続けて出演。同年12月には3年続けて公演の行われている劇団レッドフェイスの朗読劇「アクジョニツイテ」で主役の富小路公子役を演じた。

デビュー15周年目となる2009年はテレビ東京系列で雛形あきこ主演の『サギ師リリ子』、日本テレビ系列で釈由美子主演の『LOVE GAME』にゲスト出演。4月には大正時代末期の女郎の世界を描いたDVD作品『女郎月』が発売となり、作品の中で実業家の青年と恋に落ち、子供を身篭りながらも男に捨てられるという役柄を演じた。6月以降、1990年代後半のVシネクイーンとして君臨していた当時の東映Vシネマ作品が、相次いでDVDとして再発売されている。10月の新番組では水谷豊と新コンビとなる及川光博が主演を務めるテレビ朝日系列の『相棒』season8 第2話に登場し、交換殺人を免れたマドンナ的存在のジャズピアニスト役を演じた。

2010年、名古屋市にある鶴舞公園中部国際空港で撮影の行われたCBCの春の特番ドラマ『メイクアップ!』が3月に放送。著名作家にして20歳になるひとり娘の将来を案ずるシングルマザー役で、主演の川崎麻世とは15年振りとなる共演となったが、オネエ言葉を使うヘアサロン経営の川崎との軽妙な掛け合いが笑いを誘うコメディー番組であった。夏以降は舞台出演が続き、10月に劇団レッドフェイスの舞台『サートーマス・ドッグマン・フェルナンデス・ダマスカスからの招待状II「ジュラリエッタの悲劇」』に登場し、19世紀中期のヨーロッパに登場した天才画家たちを翻弄する魔女のジュラリエッタ役を演じた。少しキツめのアイラインに、胸の開いたボルダーネック調の黒いドレス、裾から垣間見える膝上まであるシルバーのロングブーツ姿というディテールにこだわった衣装。年末にはこの劇団を応援するファン感謝祭のアンコール公演として再び『ジュラリエッタの悲劇』の演目が選ばれ、1回だけの公演が行われた。そして舞台終了後には会場を別に移動して立食パーティーが開かれ、ファンとの交流の場も持たれた。

2011年2月には、劇団「レッドフェイス」のこけら落とし公演となる「七慟伽藍 其の八」が東京・港区芝の「千一夜劇場」で上演された。日本の戦国時代の名立たる武将たちの不毛な戦を描いた作品で、報われぬ戦国武将の魂を鎮める伝説の尼僧「八百比丘尼」役を演じた。なお3月に予定されていたスペイド stage1の舞台『愛在る領域』は、東日本大震災の影響を受けて5月に延期された。

出演

映画

テレビドラマ

ラジオドラマ

オーディオドラマ ベトナムの現代文学『未婚の女』(NHK-FM 2004年9月11日・2005年4月16日)

舞台

  • 男の存在論(1995年7月 全労済ホールスペース・ゼロ
  • ナイトコラール 夜の聖歌隊(1996年11月 渋谷シアターD)
  • ジム・トンプソンの部屋(2001年9月 新宿スペース107)
  • サボテンの花(2003年8-9月 東京・大阪・名古屋公演 全70回)
  • サボテンの花(2004年9-10月 岩手-鹿児島 全国公演 全62回)
  • アクジョニツイテ(2006年9月 麻布ディプラッツ)
  • クリスマスナイツ 聖夜のファンタジスタ(2006年12月 大塚萬劇場)
  • 水流月の島(2007年6月 シアターVアカサカ)
  • アクジョニツイテ(2007年7月 赤坂レッドシアター)
  • カナリアタウン(2007年3月・4月・8月・9月・11月 麻布ディプラッツ・大阪インディペンデントシアター2nd)
  • 爾汝の社(2008年3月 港区芝・Ajito)
  • アクジョニツイテ(2008年12月 港区芝・Ajito)
  • 夏唄日記(2010年7月 全労済ホールスペース・ゼロ、8月 広島市南区民文化センター「大ホール」)
  • 探偵烏丸男爵の事件簿 0号『サイパン★タイガーの遺言』(2010年8月 港区芝・元Ajito)
  • サートーマス・ドッグマン・フェルナンデス・ダマスカスからの招待状II『ジュラリエッタの悲劇』(2010年10月 港区芝・元Ajito)
  • サートーマス・ドッグマン・フェルナンデス・ダマスカスからの招待状II『ジュラリエッタの悲劇』感謝祭アンコール公演(2010年12月12日 港区芝・元Ajito)
  • 七慟伽藍 其の八(2011年2月 港区芝・千一夜劇場)
  • 愛在る領域(2011年5月 大塚萬劇場)

オリジナルビデオ

  • 痴漢日記 尻を撫でまわしつづけた男(東映ビデオ、1995年)
  • 美女奉行 おんな牢秘抄(キングレコード、1995年)
  • 新・百合族3(にっかつビデオ、1995年)
  • 女教師日記 禁じられた性(東映ビデオ、1995年)
  • 濡れ事師(ギャガ・コミュニケーションズ、1995年)
  • あやしい人妻 テレクラ・リポート(東映ビデオ、1996年)
  • ワタシノカラダヲカエシテ(ミュージアム、1996年)
  • 迷宮(ISEMOTO、1996年)
  • どチンピラ歪んだ欲望(SEIYO INTERNATIONAL、1996年)
  • 痴漢日記3 尻を撫でまわしつづけた男(東映ビデオ、1996年)
  • ピイナッツ 落華星(ナック、1996年)
  • 平成残侠伝 ぶった斬れ!(東映ビデオ、1996年)
  • 東京デカメロン(センテスタジオ、1996年)
  • 罠にはまる女 PLAY BACK(東映ビデオ、1996年)
  • 守ってあげたい 女教師 禁じられた情事(SEN、1996年)
  • 女教師日記3 秘められた性(東映ビデオ、1997年)
  • 告白手記 私が濡れたあのセックス!(ヤングコーポレーション=カレス・コミュニケーション、1997年)
  • 新・ピーナッツ(ナック=ポニーキャニオン、1997年)
  • 足を舐める男(大映=徳間ジャパンコミュニケーションズ、1997年)
  • 団地妻'98 危険な情事(東映ビデオ、1997年)
  • 団地妻'98 危険なエクスタシー(東映ビデオ、1998年)
  • イーストサイドワルツ 悦楽の園(東映ビデオ、1998年)
  • テツワン探偵ロボタック&カブタック 不思議の国の大冒険(テレビ朝日=東映=東映ビデオ、1998年) - タンサン王妃役 
  • 稲川淳二の恐怖物語4(バンダイビジュアル、1999年)
  • 新・麻雀放浪記2(ケイエスエス・ケイエスエス販売、1999年)
  • 無頼・人斬り五郎(東映ビデオ、1999年)
  • ブルースの錠2 殺しの一匹狼(松竹、2001年)
  • 仁義29 極道死体強奪(日本映像・フルメディア、2001年)
  • 本気!21 悲愁編(日本映像、2002年)
  • ナニワの虎(徳間ジャパンコミュニケーションズ、2002年)
  • ROUND1(日本テレビ・アスミック、2003年)
  • 雪月花2(タイムアートファクトリー、2004年)
  • 仁義44 頂上戦争勃発(日本映像・フルメディア、2005年)
  • 富士の魂(GPミュージアムソフト、2007年)
  • 女郎月(2009年4月7日、アタッカーズ)・・・共演:もちづきる美西本はるか納見佳容かすみ果穂
  • ジャングルクロウ!(GPミュージアムソフト、2010年)
  • 麻雀群狼記ゴロ(GPミュージアムソフト、2011年)

書籍

写真集

脚注

  1. ^ FLASH』1994年6月14日号、光文社、1994年。 
  2. ^ 週刊現代』1994年6月4日号、講談社、1994年。 
  3. ^ 東京スポーツ. (1997年3月19日) 

外部リンク