中山俊丈

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。阪急ファン (会話 | 投稿記録) による 2015年11月16日 (月) 21:48個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎外部リンク)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

中山 俊丈
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 愛知県名古屋市昭和区
生年月日 (1935-12-14) 1935年12月14日(88歳)
身長
体重
176 cm
66 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 1955年
初出場 1955年
最終出場 1965年
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
監督・コーチ歴

中山 俊丈(なかやま としたけ、1935年12月14日 - )は、中日ドラゴンズに所属したプロ野球選手投手)。愛知県名古屋市昭和区出身。引退後はコーチを3期務めたほか、台湾球界で監督を務めた。

来歴・人物

中京商業高校では、同期の加藤克巳(巨人)とバッテリーを組み、エースとして甲子園に4回出場。1953年春の選抜では、1回戦で「瀬戸内少年野球団」で知られる洲本高に敗退。洲本高はこの大会に優勝。同年夏の選手権では準決勝まで進むが、この大会準優勝の土佐高に敗れる。翌年の春の選抜は、1回戦で坂崎一彦らのいた浪商に敗退。夏の甲子園では順調に勝ち進み、決勝で松浦三千男興津達男を投打の柱とする静岡商と対戦。松浦との投げ合いを3-0で制し優勝を飾る。

1955年、中日に入団。左の本格派投手として主に先発として活躍した。1956年1957年には2年連続で20勝を挙げている。しかしその後は故障もあり一時低迷。フォームをサイドスローに変えて復活し1963年に9勝、1964年には対巨人戦でノーヒットノーランを達成している。こうした経緯から「巨人キラー」と呼ばれていたという[1]

1956年5月31日の中日球場での対巨人戦の8回、川上哲治に日本プロ野球初の2000本安打を打たれた(ショートとレフトの間に落ちるテキサスヒット)。

また、改名が多く、入団から1961年までは「俊丈」、1962年から1968年までは「義朗」、1985年からは「稔丈」を名乗っていた。

1965年に現役引退。その後は1968年までコーチを務めた。以降、1971年から1978年1984年から1989年の2度コーチ就任の時期を経て、1999年には台湾プロ野球兄弟エレファンツ監督も務めた。

一時期、東海ラジオとCBCで野球解説者を務めていた。2005年には中京大学の野球部コーチに就任している。

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
1955 中日 33 9 3 1 1 4 5 -- -- .444 484 119.1 96 8 37 2 4 104 3 0 40 32 2.41 1.11
1956 45 27 13 9 2 20 11 -- -- .645 1007 256.1 190 14 80 0 2 222 9 0 58 46 1.62 1.05
1957 53 37 20 8 5 20 15 -- -- .571 1292 326.0 238 16 84 0 5 274 5 0 78 66 1.82 0.99
1958 44 31 13 4 1 11 19 -- -- .367 997 247.1 210 24 78 8 2 182 3 0 91 83 3.02 1.16
1959 48 24 6 1 0 9 20 -- -- .310 889 218.2 179 16 74 9 1 145 1 0 80 66 2.72 1.16
1960 39 9 2 0 0 3 4 -- -- .429 437 103.2 99 11 38 1 1 84 0 0 47 44 3.82 1.32
1961 16 1 0 0 0 0 0 -- -- ---- 99 23.0 21 3 15 0 0 12 2 0 11 8 3.13 1.57
1962 28 1 0 0 0 0 0 -- -- ---- 112 28.0 26 1 6 0 0 27 1 0 10 9 2.89 1.14
1963 41 22 6 3 2 9 5 -- -- .643 608 152.2 125 6 31 3 3 50 0 0 50 42 2.48 1.02
1964 38 15 5 2 0 7 9 -- -- .438 479 113.2 106 18 42 4 3 33 0 1 57 51 4.04 1.30
1965 11 2 0 0 0 0 2 -- -- .000 79 16.1 17 4 10 0 0 11 2 0 12 8 4.41 1.65
通算:11年 396 178 68 28 11 83 90 -- -- .480 6483 1605.0 1307 121 495 27 21 1144 26 1 534 455 2.55 1.12
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

背番号

  • 28 (1955年 - 1960年)
  • 19 (1961年 - 1965年)
  • 67 (1966年 - 1967年)
  • 69 (1968年)
  • 66 (1971年 - 1977年)
  • 65 (1978年)
  • 73 (1984年 - 1989年)

脚注

  1. ^ 巨人軍5000勝の記憶読売新聞社ベースボール・マガジン社、2007年。ISBN 9784583100296。 p.30(川上哲治が日本プロ野球初の2000本安打を達成した際の投手としての紹介)

関連項目

外部リンク