ポール・ディ・レスタ
ポール・ディ・レスタ | |
---|---|
ポール・ディ・レスタ (2009年) | |
基本情報 | |
略称表記 | DIR |
国籍 |
イギリス ( スコットランド) |
出身地 |
同・ウェスト・ロージアン州 アップホール |
生年月日 | 1986年4月16日(38歳) |
F1での経歴 | |
活動時期 | 2011-2013 |
過去の所属チーム | '11-13 フォース・インディア |
出走回数 | 58 |
優勝回数 | 0 |
表彰台(3位以内)回数 | 0 |
通算獲得ポイント | 121 |
ポールポジション | 0 |
ファステストラップ | 0 |
初戦 | 2011年オーストラリアGP |
最終戦 | 2013年ブラジルGP |
ポール・ディ・レスタ(Paul di Resta, 1986年4月16日 - )はイギリス・スコットランド出身のレーシングドライバー。
プロフィール
メルセデスの育成ドライバーで2011年にフォースインディアの正ドライバーとしてF1デビュー。2010年はフォースインディアでサードドライバーを務めながらDTMにフル参戦しシリーズチャンピオンに輝いた。 趣味はモータースポーツ、フィットネス、トレーニング、友達と外出。 インディカーで4度チャンピオンを獲得のダリオ・フランキッティ、耐久レースを中心に活動するマリノ・フランキッティは従兄弟にあたる。
経歴
ポール・ディ・レスタは1994年からレーシングカートを始めた。
2003年はイギリスフォーミュラルノーでシリーズ5位。
2004年も同じくフォーミュラルノーに参戦し3位。また、イギリスF3にも参戦し5位。
2005年、2006年とユーロF3に参戦し、2006年にチャンピオンを獲得。2005年は10位。
2007年よりDTMに参戦し、初年度5位。
2008年も同じくDTMに参戦し2位。
2009年も同シリーズに参戦し3位。
2010年も同シリーズに参戦し、チャンピオンを獲得。
2011年から2013年の間、F1に参戦。
2014年よりDTMに復帰。
F1
2010年2月2日、フォースインディアのサードドライバーになることを発表した[1]。 断続的に金曜日のフリー走行に出走する。
2011年より正ドライバーに昇格し、エイドリアン・スーティルと共に参戦する。開幕戦オーストラリアGPではザウバーチームの失格にも助けられ10位入賞を果たし、続く第2戦マレーシアGPでも新人離れした堅実な走りにより再び10位入賞を果たす。第3戦中国GPでも小林可夢偉と終盤まで10位争いを繰り広げていたが、小林にオーバーテイクされてしまい惜しくも11位に終わった。第9戦イギリスGPの予選では自己ベストの6位グリッドを獲得したが、決勝ではピットストップで大幅にタイムロスがあり入賞争いから脱落し15位に終わった。デビューから2戦連続で入賞した後も、いくつかのレースで入賞圏内を走行する場面があったもののなかなかポイントに手が届かなかったが、第11戦ハンガリーGPで7位でフィニッシュし第2戦マレーシアGP以来となるポイントを獲得した。その後のレースでも安定してポイントを稼ぎ、ポイントランキング13位を記録した。またルーキーながらリタイアしたレースは僅か1戦のみと、安定したパフォーマンスを見せた。
2012年もフォースインディアから参戦。チームメイトはチームを離脱したスーティルにかわり、ニコ・ヒュルケンベルグと組むこととなった。開幕戦オーストラリアGP、第2戦マレーシアGPと連続入賞でポイントを獲得。シーズン序盤はチームを引っ張るパフォーマンスで、シーズン半分を過ぎずして昨年のポイントを上回った。第14戦シンガポールGPでは終盤に3番手のフェルナンド・アロンソに対しプレッシャーをかけ続け自己最高位となる4位入賞を果たす。だが以降のレースではヒュルケンベルグに対して後れを取り、最終戦ブラジルGPでは、ヒュルケンベルグが優勝争いに絡む好走を見せた一方で、ディ・レスタは終盤に単独クラッシュを喫してしまいポイントを取りこぼすなど、後味の悪いシーズンの締めくくりとなった。ディ・レスタ自身の成長は見られる場面もあったものの、混戦のシーズンの中で埋もれる形となり、ポイントランキングでは前年より1つ落として14位に終わった。
2013年の前半戦は8戦中7戦でポイントを獲得する順調な出足だった。特に第4戦バーレーンGPでは表彰台にあと少しのレースだった。しかしピレリタイヤが変更された第9戦から歯車が狂いだす。後半戦は11戦中2戦でのみのポイント獲得に留まり、特に第11戦からの4戦連続リタイア(第13戦は周回数の関係で完走扱い)が低迷を際だたせた。結果、翌年のF1のシートを得ることは出来ずDTMに戻ることになった。
2016年にウィリアムズの公式リザーブドライバーに就任した[2]。
エピソード
- 同時期にF1に参戦しているロマン・グロージャンとは生年月日が非常に近く、1日違いである。
レース戦績
ドイツツーリングカー選手権
年 | チーム | 使用車両 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 順位 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2007年 | パーソン・モータースポーツ | メルセデス・ベンツ・C-クラス 2005 | HOC1 5 |
OSC 2 |
LAU 2 |
BRA Ret |
NOR 15 |
MUG 3 |
ZAN 14 |
NÜR 6 |
CAT 3 |
HOC2 8 |
5位 | 32 | ||||||||
2008年 | HWAチーム | メルセデス・ベンツ・C-クラス 2008 | HOC1 13 |
OSC 4 |
MUG 2 |
LAU 1 |
NOR 5 |
ZAN 7 |
NÜR 2 |
BRA 2 |
CAT 1 |
BUG 2 |
HOC2 2 |
2位 | 71 | |||||||
2009年 | HWAチーム | メルセデス・ベンツ・C-クラス 2009 | HOC1 5 |
LAU 4 |
NOR 7 |
ZAN 6 |
OSC 4 |
NÜR Ret |
BRH 1 |
CAT 7 |
DIJ 2 |
HOC2 3 |
3位 | 45 | ||||||||
2010年 | HWAチーム | メルセデス・ベンツ・C-クラス 2009 | HOC1 4 |
VAL 5 |
LAU 2 |
NOR 10 |
NÜR 2 |
ZAN 2 |
BRH 1 |
OSC 1 |
HOC2 1 |
ADR 9 |
SHA 2 |
1位 | 71 | |||||||
2014年 | HWAチーム | メルセデス・ベンツ・C-クーペ | HOC1 14 |
OSC 4 |
HUN 18 |
NOR 15 |
MOS Ret |
SPL 18 |
NÜR 4 |
LAU Ret |
ZAN Ret |
HOC2 4 |
15位 | 36 | ||||||||
2015年 | HWAチーム | メルセデス・ベンツ・C-クーペ | HOC1 3 |
HOC2 22 |
LAU1 14 |
LAU2 15 |
NOR1 Ret |
NOR2 6 |
ZAN1 Ret |
ZAN2 14 |
SPL1 3 |
SPL2 9 |
MSC1 14 |
MSC2 15 |
OSC1 13 |
OSC2 6 |
NÜR1 12 |
NÜR2 2 |
HOC1 4 |
HOC2 4 |
8位 | 90 |
F1
年 | 所属チーム | シャシー | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | WDC | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011年 | フォース・インディア | VJM04 | AUS 10 |
MAL 10 |
CHN 11 |
TUR Ret |
ESP 12 |
MON 12 |
CAN 18† |
EUR 14 |
GBR 15 |
GER 13 |
HUN 7 |
BEL 11 |
ITA 8 |
SIN 6 |
JPN 12 |
KOR 10 |
IND 13 |
ABU 9 |
BRA 8 |
13位 | 27 | |
2012年 | VJM05 | AUS 10 |
MAL 7 |
CHN 12 |
BHR 6 |
ESP 14 |
MON 7 |
CAN 11 |
EUR 7 |
GBR Ret |
GER 11 |
HUN 12 |
BEL 10 |
ITA 8 |
SIN 4 |
JPN 12 |
KOR 12 |
IND 12 |
ABU 9 |
USA 15 |
BRA 19† |
14位 | 46 | |
2013年 | VJM06 | AUS 8 |
MAL Ret |
CHN 8 |
BHR 4 |
ESP 7 |
MON 9 |
CAN 7 |
GBR 9 |
GER 11 |
HUN 18† |
BEL Ret |
ITA Ret |
SIN 20† |
KOR Ret |
JPN 11 |
IND 8 |
ABU 6 |
USA 15 |
BRA 11 |
11位 | 48 |
脚注
- ^ F1-gate.com 2010年2月2日
- ^ ウィリアムズ、ポール・ディ・レスタをリザーブドライバーに起用 - F1 Gate 2016.3.14