アレクセイ・ナワリヌイ
この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2022年7月) 翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
|
アレクセイ・ナワリヌイ Alexey Navalny Алексей Навальный | |
---|---|
2020年撮影 | |
生年月日 | 1976年6月4日(47歳) |
出生地 |
ソビエト連邦 ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国 モスクワ州 |
出身校 |
ロシア諸民族友好大学 ロシア連邦政府付属財政大学 イェール大学(ワールドフェロー) |
前職 | 弁護士 |
所属政党 | 未来のロシア |
公式サイト | navalny.com |
アレクセイ・アナトーリエヴィチ・ナワリヌイ(ロシア語: Алексе́й Анато́льевич Нава́льный、ラテン文字表記の例:Aleksei Anatolievich Navalny、1976年6月4日 - )は、ロシアの弁護士、政治活動家[1]。ロシア語読みではアレクセイ・アナトーリエヴィチ・ナヴァーリヌイで、姓はナワルニー、ナバリヌイ[2]、ナヴァリヌィなどとも表記される[3]。
2009年以降、ウラジーミル・プーチンやドミートリー・メドヴェージェフへの政権批判活動により国内のメディアで注目を集めた。LiveJournal上にブログを開設して情報を発信し、大規模なデモへの参加を呼び掛ける一方で、『フォーブス・ロシア』誌などに定期的な寄稿も行っている。2011年6月のロイターのインタビューでは「プーチンの政治システムは汚職によって非常に弱体化しており、ロシアでも5年以内に『アラブの春』のような反政府デモ・抗議活動が起こり得る」と述べている[4]。
ロシアの経済新聞『ヴェドモスチ(«Ве́домости»)』紙が毎年選ぶ「今年の人」で、2009年の「今年の人」に選ばれている[5]。また、英国放送協会(BBC)は2011年、ナワリヌイを「過去5年の間ロシアに現れた反体制派の人物で、(ナワリヌイは)唯一重要な人物であると言えるだろう」と評した[6]。2012年、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙はナワリヌイを「ウラジーミル・プーチンが最も恐れる男」と紹介し[7]、米国『タイム』誌が選ぶ2012年版「世界で最も影響力のある100人」には、ロシア人では只一人ナワリヌイが選ばれた[8]。
2014年に「進歩党」(ロシア語: Партия Прогресса)を結党し、党首を務める。この党はロシア当局から政党としての認可を受けており、政党法に則り合法的に組織を整備していたが、2021年4月29日に解散を発表した[9]。2022年時点では刑務所に身柄を収監されている(後述)。獄中でもナワリヌイのSNSは更新されており、2022年7月11日に汚職追及の国際団体設立を発表した[10]。同年10月4日には、ロシア国外にいると推測されるナワリヌイの盟友たちが「ナワリヌイ本部」の活動再開をSNSで宣言し、2022年ロシアのウクライナ侵攻への動員に対する抵抗などを呼び掛けた[11]。
生い立ち
1976年10月、ソビエト連邦首都モスクワ市西隣のオディンツォフスキー地区(Одинцовский район)にあるブトィン(Бутынь)という村に生まれた[12]。父アナトーリー・ナワリヌイはウクライナのキーウ州イヴァンキフ地区にあるザリッシヤ(Залісся)村の出身であり、ナワリヌイはロシアとウクライナの双方に出自を持つ[13]。子供の頃はモスクワの南西約100kmにあるカルーガ州オブニンスクで育てられたが、夏の間はウクライナの祖母のもとで過ごした[13][14]。ソビエト連邦崩壊後の1998年、ロシア諸民族友好大学を卒業して法学の学位を取得した後、ロシア連邦政府付属財政大学(Финуниверситет)で証券取引や為替などを学んだ[15][16]。
政治活動
2000年、ロシアの民主主義政党「ヤブロコ」の党員となり、党の連邦政治委員会のメンバーとなった[17]。2002年には、ヤブロコのモスクワ支部地域委員会に選出されている[18]。 だが、2007年12月、ヤブロコ党事務局は「党議長(当時:グリゴリー・ヤブリンスキー)とその代理人の早急な辞職と、党事務局の最低70%の刷新」を求めた会議を開き、ナワリヌイも除名の対象者として協議された[19]。結果、ナワリヌイは「そのナショナリステックな政治活動によって、党に政治的ダメージを負わせた」ことを理由として、党を除名された[20]。
ヤブロコから離れたナワリヌイは、個人として政治活動を始めた。政府と関係があるいくつかの大企業の幹部が、横領に関与して財務の透明性確保を阻害しているとの疑惑があったことから、そうした企業の少数株主になったり[21]、弁護士が獄死したセルゲイ・マグニツキー事件[22]」に代表されるようなミリツィア(民警。2011年3月法改正によりポリツィアとなる)の悪事、また国家予算の不適切な使用や国家サービスの質の問題などを追及したりするようになる。
2010年10月、コメルサントとガゼータ.ru(Газета.Ru)によってネット上で行われた「ネット仮想モスクワ市長選挙」では、総投票数67,000票のうち45%にあたる約30,000票を得て圧勝した。なお2位は「現立候補者以外なら誰でも」で9,000票(14%)、3位はボリス・ネムツォフの8,000票(12%)であった[23]。
2010年11月、ナワリヌイは国営石油パイプライン独占企業トランスネフチ(露: Транснефть)社の機密文書(ナワリヌイによると「オリジナルの監査報告書の一部」)を公開し[24]、ブログでは「トランスネフチ社幹部は東シベリア・太平洋石油パイプラインの建設費用のうち、およそ40億ドルを横領している」と主張した[25]。なおこれに対しトランスネフチのニコライ・トカレフ社長は「自社調査での横領による被害金額は35億ルーブル(1億1700万ドル)であった」としてナワリヌイの主張する額は不正確だと反論している[26]。
2011年2月、ラジオ局「finam.fm」とのインタビューで、ナワリヌイは政権与党である統一ロシアを「詐欺師と泥棒の党」と呼んで批判した。 2011年5月、政府は突如ナワリヌイに対して犯罪捜査を開始したが、西側メディアではこれは与党批判へのリベンジ(復讐)だと報道された。ナワリヌイ自身も「ロシア連邦保安庁(FSB)による(犯罪の)でっちあげだ」としている[27][28][29]。その後、「詐欺師と泥棒の党」という蔑称は、マスコミなどで広く使われるようになっていった[30]。
2011年8月、ナワリヌイはハンガリー・ロシア政府間での不動産取引に関する醜聞[31]文書を公開した[32][33]。この文書の内容は、ハンガリー政府が、モスクワにある元のハンガリー大使館ビルをロシアの実業家ヴィクトル・ヴェクセリベルクの所有する海外企業に2100万ドルで売却し、その後その企業がロシア連邦政府に1億1100万ドルで転売するというものであり、文書では転売の共謀があったことがほのめかされた。これを受けてハンガリー当局は2011年2月、取引責任者の身柄を拘束したが、ロシア側では何の捜査も為されていない。
2011年ロシア下院議員選挙
2011年12月、ロシアの下院議員選挙の直後、選挙に不正行為があったとの非難の声が上がり[34]、モスクワでは6,000人が反政府デモ(2011年ロシア反政府運動)に参加した。デモ鎮圧の際約300人が逮捕されたが、このときナワリヌイも警察に身柄を拘束され、「公権力に反抗した」との罪で禁固15日間の実刑判決が下された。この逮捕についてジャーナリストのアレクセイ・ヴェネディクトフ(Алексе́й Венеди́ктов)は「(ナワリヌイ逮捕は)政治的には失敗だった。この逮捕により、ナワリヌイはオンライン(ネット上)のリーダーから、オフライン(現実)のリーダーになった」と述べている[35]。なおナワリヌイは、政治活動家イリヤ・ヤシン、セルゲイ・ウダルツォフらと同じ拘置所に収監されたが、このうちウダルツォフは抗議の意を示すためハンガーストライキを行っている[36]。
ナワリヌイは2011年12月5日に逮捕され、12月20日までの15日間勾留されたが、逮捕の後ナワリヌイのブログは英語でも閲覧が可能になった[37]。12月7日、メドヴェージェフ大統領の公式Twitterアカウントに、統一ロシアのコンスタンティン・ルィコフが「ブログに「詐欺師と泥棒の党」と書いていたやつはバカなヒツジ野郎だ[38]」などといった発言を書き込んだ。このツィートは直ちに削除され、クレムリン(ロシア大統領府の所在地)によって「間違い発言であった」との釈明がなされたが、ロシアのみならず海外でも大きな話題となった[39]。
2012年大統領選挙
12月20日に釈放されたナワリヌイは、2012年3月4日の大統領選挙で勝利をつかむと公言するプーチンに対して結束するよう市民に呼び掛けた[40]。ナワリヌイは釈放されたとき、テレビのリポーターに「(自分が)大統領選挙に出馬することは無意味なことだ。クレムリンは公平な選挙をさせてくれないだろうからね。だが、もし公平な選挙が行われるのであれば、出馬する準備はできている。」と述べている[40]。2011年12月24日には、選挙直後よりも大規模なデモ(西側報道によれば5万人規模)の組織を手伝い、「盛んに歓声を上げる観衆」に対し「今すぐクレムリンを乗っ取るのに十分な人数が集まった」と熱弁をふるった[41]
2012年3月の選挙でプーチンが大統領に選出された後、ナワリヌイはモスクワのプーシキン広場で反プーチンデモを行い、1万4千人から2万人が参加した。集会後、ナワリヌイは再度当局に身柄を拘束されたが、このときは数時間後に解放されている[42]。
2012年5月8日、プーチンが大統領に正式に就任した日、ナワリヌイと反対派のリーダーセルゲイ・ウダルツォフの両名はチスティエ・プルーディ(ロシア語: Чи́стые пруды́。「綺麗な池」の意)での反プーチンデモに参加した後に逮捕され、2人とも禁固15日間を言い渡された[43]。これに対し、国際人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルは、2人を「良心の囚人」に認定している[44]。
2013年モスクワ市長選と訴訟
2012年7月31日、彼は横領罪で起訴された。連邦捜査委員会によれば2009年の材木契約における彼の非公式顧問としての役割が捜査対象になっており、また連邦捜査委員会のウェブサイトでは彼が横領目的の犯罪グループを組織していたことが判明したと掲載された[45]。2013年7月5日、当局は禁固6年と罰金100万ルーブル(約300万円)を求刑した。フランス通信社(AFP)はこの裁判は異例の速さで進行していると報じ、同年9月のモスクワ市長選に彼が立候補する前に収監するためだという見解を掲載した[46]。被告側は明らかにでっちあげの罪状だと主張していた[47]が、7月18日、裁判所は禁固5年の判決を下した。この判決に対し、駐ロシア米国大使が失望したと述べるなど国際社会からは批判された[48]。だが、翌日の19日、裁判所は上訴が可能な期間中は彼を収監しない旨を決定した。これにより、上訴審で1審判決が支持されるまでは被選挙権が剥奪されないため、彼は市長選への立候補が可能になった。AFPが報道した専門家の見解によれば、彼の釈放は前例がなく、明らかに政治的理由があるという。なお、大統領側は不正はなく法に基づいた処置だと主張している[49]。北海道大学の木村汎は「2013年のモスクワ市長選に、プーチン陣営は「横領」で執行猶予の判決を受けたナヴァーリヌイ氏を思い切って出馬させることにした。市長選が現職当選確実の単なるセレモニーにすぎないとの印象を払拭しようと考えたからだった。」「ところが同選挙でナヴァーリヌイ氏が予想以上に善戦したので、来年の大統領選で同様の処置をとることが難しくなった。」と述べている[50]。
同年9月8日、モスクワ市長選の投開票が行われた。彼は選挙に不正があったと主張、大統領側近で現職のセルゲイ・ソビャーニンの実際の得票率は半数以下だと述べて決選投票の実施を求めた[51]。
2014年12月30日、彼はフランスの化粧品会社イブロシェへの詐欺罪で執行猶予ありの懲役3年6ヶ月を言い渡された。なお、イブロシェ側は被害を受けていないと公表していた。彼はこの判決を受けてモスクワでの無許可デモを呼びかけ、自宅軟禁命令に反して自宅を脱出し、同日当局に拘束された[52]。
2016年、欧州人権裁判所は2013年に有罪判決の下りた横領罪について、公正な裁判ではなかったとして裁判無効との判決を下した。だが、ロシアの最高裁は再審を指示、2017年2月8日に執行猶予つきの禁固5年の判決が言い渡された[53]。
2017年のデモ
2017年3月2日にドミートリー・メドヴェージェフ首相の蓄財等の腐敗を告発する動画を公開した[54][55]。同年3月6日、ナワリヌイの呼び掛けによりモスクワでデモが行われ、警察の発表によれば参加者は7000 - 8000人と近年最大の規模だった。このデモでナワリヌイと1000人以上の参加者が逮捕され、彼は15日間の拘留となった。このデモについて、ロシア大統領報道官は「挑発であり、まやかしだ」とし、ロシア政府による参加者の拘束についてアメリカ合衆国国務省は「民主主義への侮辱」と述べた[56]。
同年6月13日、再度ナワリヌイの呼び掛けによる大規模なデモが行われた。AFP(フランス通信社)の報道によればナワリヌイと支持者1500人以上が身柄を拘束され、ナワリヌイは主催者として30日間の拘留となった[57]。
同年10月2日にナワリヌイは違法集会を開催したとして20日間の拘留を言い渡されたが、5日後の10月7日、プーチン大統領の65歳の誕生日にナワリヌイの呼び掛けで大統領退陣を求めるデモが行われた。3月と6月のデモよりは小規模だったが、270人以上が拘束された[58]。
2018年ロシア連邦大統領選挙
刑事事件で有罪判決を受けているナワリヌイには2018年3月の2018年大統領選挙には出馬する資格が無いというのが中央選挙管理委員会の見解であったが[59]、2017年12月24日に立候補届を提出した。選挙管理委員会は翌25日に全会一致でナワリヌイの立候補は無効との判断を下し、ナワリヌイは選挙ボイコットを呼びかけた[60]。
毒殺未遂
2020年8月20日、ナワリヌイは旅客機内で毒物によるものと見られる体調不良に陥り、同年9月7日に回復するまで意識不明の重体となっていた[61][62]。
ロシア国内での体調急変
2020年8月20日、ナワリヌイが西シベリアのトムスクから旅客機でモスクワに向かう途中で体調不良に陥ったため、旅客機はオムスクに緊急着陸し、ナワリヌイはオムスク市第1臨床救急病院(ロシア語: Городская клиническая больница скорой медицинской помощи №1)に収容された。旅客機内で彼の健康状態は突然急激に悪化しており、ビデオの映像には、客室乗務員が彼に走り寄る様子や、同時に彼が痛みに苦しんで叫び声を上げる様子が捉えられている[63][64]。
後にナワリヌイの報道担当者は、ナワリヌイが意識不明であり、病院で人工呼吸器を装着していると語ったほか、ナワリヌイは朝から紅茶しか飲んでおらず、彼の飲み物に不審物が入れられた疑いがあると主張した。病院側は容態は安定しているが深刻な状態であると語った。病院は最初はナワリヌイが毒を盛られたであろうと認めたが、その後病院の副医長は毒物は「考えられる多くのシナリオの1つである」と発言を後退させた[63]。
ナワリヌイはドイツのベルリンにあるシャリテー – ベルリン医科大学に飛行機で輸送された。オムスクで治療にあたった医師は当初、病状が悪すぎて輸送はできないと主張したが[65]、後にナワリヌイを解放した[66][67]。
ドイツでの治療・毒物判明
8月24日、ドイツで治療している医師らは、ナワリヌイがコリンエステラーゼ阻害剤による毒を盛られたという証拠を発見したと発表し[68]、9日後の9月2日にはドイツ政府も同様の見解として、血液サンプルの検査からコリンエステラーゼ阻害剤の一種であるノビチョクの使用を裏付ける疑いのない証拠が得られたと発表した[69]。また、ドイツ政府はフランスとスウェーデンに検査結果の検証を依頼していたが、両国の研究所も検証の結果として神経剤の使用を確認している[70]。
ロシア政府は8月25日、ナワリヌイへの毒物混入にプーチンが関わっていると非難する意見を否定した[71]。
ナワリヌイのSNSでの発表によると、9月15日に自力での呼吸が可能なまで症状が回復し[72]、同月19日には脚の震えが残るものの自力で歩行して階段を降りられるまでになっている[73]。
事件当初、ナワリヌイ側の広報担当者の話では空港内で口にした紅茶に毒が盛られていた可能性が高いとされていたが[61]、9月17日にナワリヌイの関係者は、ナワリヌイが滞在していたトムスクのホテルの部屋から回収された残留物をドイツの研究所に持ち込み解析を依頼した結果、飲料水のペットボトルからノビチョクが検出されたと発表した[74]。
その後、容態が十分回復し、9月22日には急性期治療を終えてシャリテー病院を退院したが、広報担当者は治療が未完了であるとして、ナワリヌイがドイツ滞在を継続すると述べた[75]。また、病院側は完全な回復が見込めるとしたものの、長期的な影響についての判断は時期尚早であるとした[75]。
命をとりとめたナワリヌイに協力した調査報道機関ベリングキャットは12月14日、ロシアの独立系メディアであるザ・インサイダー、CNNなどとともにこの事件を取材し、容疑者としてロシア連邦保安庁(FSB)職員8人を公表した[2]。これに対してプーチン大統領は同月17日の記者会見で、ナワリヌイが米国の情報機関から支援を受けていたとして、FSBによる監視は正当化しつつ、「毒を盛るなら、殺害していただろう」と述べてロシア政府が暗殺を試みたとの疑惑を否定した[76]。この顛末はドキュメンタリー映画化された(後述)。
ロシア帰国後の拘束・服役
2021年の拘束
連邦刑務所局は2020年12月28日、ナワリヌイに対し帰国とモスクワにある当局事務所への出頭を命令、帰国しない場合は収監すると警告した[77]。また、翌月12日にはナワリヌイが執行猶予の条件を破ったとして、当局が裁判所に同氏の収監許可を要求した[77]。
ナワリヌイは2021年1月13日、同月17日に帰国すると発表[77]、17日の夜にモスクワのシェレメーチエヴォ国際空港に到着するも当局に拘束された[78][79]。ナワリヌイの弁護士を務めるオリガ・ミハイロバは、ナワリヌイが入国する前に拘束されたと明らかにした。ミハイロバによると拘束の際に当局はミハイロバの同行を認めなかった[78]。
拘束後、モスクワを含めた各地で解放を求めるデモが行われて警察らと衝突。1月25日には全土で2500人以上が[80]、1月31日には5000人以上が当局により拘束された。同月19日、ナワリヌイの関連団体は黒海リゾート地の豪邸を「プーチン宮殿」だと暴露する動画を公開し、国民に対して抗議デモを行うよう呼び掛けた。プーチン大統領側は豪邸の所有を否定したが、動画の再生回数は同年1月29日までに1億回を超えている[81]。
矯正当局はナワリヌイが執行猶予の条件に違反したとして2年6月の実刑を求め、2月1日、検察はこの要請を支持すると発表した[82]。同月より、ヴラジーミル州のポクロフスカヤ刑務所に収監されている[83]。
同年4月29日、ナワリヌイが率いる政治団体は解散。翌30日、ロシア当局はこの団体をテロリスト・過激派団体リストに追加した[84]。
2022年1月20日、拘束が続くなか、協力者の支援を受けてプーチン宮殿内部の動画を再び配信。動画ではプールや豪華な寝室の写真を示しながら、「我々は必ず彼を倒す。何も恐れることはない」と反政府運動への支持を呼びかけるものとなっていた[85]。
2月24日、この日に始まったロシアのウクライナ侵攻について、仮設の刑務所内裁判所で「私はこの戦争に反対です」「この戦争は、ロシアの問題から注意をそらすように設計されていると思う。それは、より大きな貧困につながるだけだ」と意見を表明し、「この戦争を引き起こしたのは盗賊や泥棒だと思います。私は、この泥棒の犯罪政権と戦うために政界に入りました」と付け加えた[86][87]。
同年3月22日、ナワリヌイは詐欺罪や横領罪、法廷侮辱罪で有罪となり懲役9年の刑が言い渡された[88]。
服役生活
ロシアのタス通信などによると、2022年6月14日に特別な監視態勢を整備したヴラジーミル州メレホボの刑務所へ移送されたという[89]。
同年6月、ナワリヌイの娘がCNNのインタビューに応じ、父親が移送された刑務所は一般的なものとは大きく異なること、また過去に受刑者を殺害したことで知られている刑務所[90]であることを話した。刑務所は「刑務所の中の刑務所」を作るため、ナワリヌイのいるエリアをフェンスで囲んでいるという[91][92][93]。
同年8月3日、スモレンスク州内務省が2019年7月27日と8月3日にモスクワで開催された集会への移動のため警察に支払った残業代をナワリヌイに請求する訴訟を起こしたことが報じられた。ナワリヌイの側近であるイワン・ジダーノフ(反汚職基金・FBK代表)、モスクワ事務所の元責任者であるオレグ・ステパノフ、支持者のリュボフ・ソボル(弁護士)、野党政治家のイリヤ・ヤシンとウラジーミル・ミロフを共同被告としている[94]。
同月11日、ナワリヌイが刑務作業で生産する製品の顧客データ開示を求めて、服役中のメレホボ第6刑務所に対して訴訟を起こしたことが報じられた[95]。ストラップを縫っているが、すぐに捨てられるだろうと思っており、「刑務所内の刑務所」の忙しさを保つためのものではないかと説明している[96]。
同月15日、ナワリヌイは懲罰房(ШИЗО)に3日間入れられたことをTwitterで明らかにした[97]。刑務所は「(刑務作業中に)囚人服の一番上のボタンを『定期的に外している』」ことを理由としているが、実際はナワリヌイが刑務所内で労働組合を作ったことへの報復と見られている[98][99]。懲罰房に入れられたことは個人ファイルに記録され、ロシアの裁判所で仮釈放を得られる可能性が大幅に低下するという[100]。
同年10月12日、8月からの2ヶ月で懲罰房に6回入れられたことが報じられた[101]。フェンスを洗うのを拒否したことが理由であるという[102]。
同月20日、自身のInstagramで新たな刑事訴訟が提起されたという通知を受けた事を公表した。服役中に「テロを助長し、それを要求し、過激主義を公に呼びかけ過激派活動への資金提供を行い、ナチズムを復活させた」罪であるという[103][104][105]。
ドキュメンタリー映画
毒殺未遂事件から、ベリングキャットと協力しての暗殺犯一味の特定・追及、空港での拘束を中心に、ナワリヌイと同志たちを追ったドキュメンタリー映画『ナワリヌイ(Navalny)』が2022年公開された[106][107][108]。
受賞等
ナワリヌイは、米国イェール大学の「ワールドフェロー・プログラム(World Fellows Program)」で2010年のワールドフェローに選ばれている[109]。このワールドフェロー・プログラムは次世代リーダーの世界的ネットワークをつくり、国際的理解の幅を広げることを目的としたもので、イェール大学が旅費等を負担して招待、同大学で9月から12月までの3ヶ月間研修などを受けることのできるプログラムであり、毎年10人程が選抜される[110]。
関連項目
脚注
- ^ Schreck, Carl (2010年3月9日). “Russia's Erin Brockovich: Taking On Corporate Greed”. Time. オリジナルの2012年5月26日時点におけるアーカイブ。 2011年2月9日閲覧。
- ^ a b 「ナバリヌイ氏毒殺未遂にロシア情報機関が関与と発表 ベリングキャットなど」東京新聞 TOKYO Web(2020年12月15日)2022年7月19日閲覧
- ^ https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170612-00194209-newsweek-int [リンク切れ]
- ^ Guy Faulconbridge, Reuters, “"Putin's Russia could face revolt: whistleblower"”. 2012年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月8日閲覧。 June 1, 2011
- ^ “Персоны года — 2009: Частное лицо года” (Russian). ベドモスチ. (2009年12月30日). オリジナルの2012年9月15日時点におけるアーカイブ。 2011年2月9日閲覧。
- ^ “Profile: Russian blogger Alexei Navalny”. BBC News. (2011年12月21日). オリジナルの2012年9月15日時点におけるアーカイブ。
- ^ Matthew Kaminski (2012年3月3日). “The Man Vladimir Putin Fears Most (the weekend interview)”. The Wall Street Journal. オリジナルの2012年7月18日時点におけるアーカイブ。
- ^ Garry Kasparov (2012年4月18日). “Alexei Navalny”. Time. オリジナルの2012年9月14日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「ナワリヌイ氏の組織が解散」共同通信(2021年4月29日)
- ^ 「収監中のナワリヌイ氏、汚職追及団体を設立…反プーチン政権の活動継続を強調か」読売新聞オンライン(2022年7月12日)2022年7月19日閲覧
- ^ 「プーチンと戦争と動員と、闘う/ナワリヌイ氏の盟友 活動再開を宣言」『朝日新聞』朝刊2022年10月7日(国際面)2022年11月5日閲覧
- ^ “НАВАЛЬНЫЙ Алексей Анатольевич”. Kommersant.ru. Издательский дом «Коммерсантъ». 2012年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年6月5日閲覧。
- ^ a b (ウクライナ語) “Олексій Навальний як дзеркало російської революції”. 2013年1月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月14日閲覧。, Den (14 February 2012)
- ^ “АЛЕКСЕЙ НАВАЛЬНЫЙ”. esquire.ru. 2012年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年3月8日閲覧。
- ^ “Alexei Navalny - The Moscow Times profile”. The Moscow Times. (02/28/2012). オリジナルの2013年2月4日時点におけるアーカイブ。
- ^ Guy Faulconbridge, Reuters, “'NEWSMAKER-Protests pitch Russian blogger against Putin'”. 2012年9月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月11日閲覧。 December 11, 2011
- ^ “Navalny, Alexey Anatolich”. Kommersant.ru. 2012年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月14日閲覧。
- ^ “About Navalny”. 2012年8月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月12日閲覧。
- ^ “Navalny, Alexey”. Lenta.ru. 2012年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月13日閲覧。
- ^ “Azar, Ilya”. Gazeta.ru. 2012年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月12日閲覧。
- ^ “Activist presses Russian corporations for openness”. Forbes. オリジナルの2012年7月7日時点におけるアーカイブ。 2011年2月9日閲覧。
- ^ “露大統領が弁護士獄死で再捜査命令 欧米批判受けアピールか”. MSN産経ニュース. (2011年7月9日). オリジナルの2012年7月20日時点におけるアーカイブ。 2012年6月5日閲覧。
- ^ “Выборы мэра Москвы” (Russian). Gazeta.ru. オリジナルの2012年8月4日時点におけるアーカイブ。 2011年2月9日閲覧。
- ^ “Как пилят в Транснефти” (Russian). LiveJournal. 2012年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年2月9日閲覧。
- ^ “Russia checks claims of $4bn oil pipeline scam”. BBC News. (2010年11月17日). オリジナルの2012年7月19日時点におけるアーカイブ。 2011年2月9日閲覧。
- ^ Soldatkin, Vladimir (2011年1月14日). “Russia's Transneft denies $4 bln theft”. Reuters. オリジナルの2012年12月8日時点におけるアーカイブ。 2011年7月6日閲覧。
- ^ “"Russian blogger Alexei Navalny faces criminal investigation"”. 2012年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月1日閲覧。, The Guardian, May 10, 2011
- ^ Catherine Belton, “"Russia targets anti-graft blogger"”. 2012年7月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月30日閲覧。, Financial Times, May 10, 2011
- ^ Alexander Bratersky, “"Navalny Targeted in Fraud Inquiry"”. 2013年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月5日閲覧。, The Moscow Times, May 11, 2011
- ^ “Daniel Sandford, BBC News: "Russians tire of corruption spectacle",”. 2012年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月20日閲覧。
- ^ “http://hetivalasz.hu/english_world_affairs/its-ugly-but-it-was-ours-25964”. 2012年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月11日閲覧。
- ^ “http://navalny.livejournal.com/609880.html”. 2012年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月17日閲覧。
- ^ “http://themoscownews.com/business/20110221/188433935.html”. 2012年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月31日閲覧。
- ^ Ioffe, Julia, “"Russian Elections: Faking It"”. 2012年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月5日閲覧。, The New Yorker blogpost, December 5, 2011. Retrieved 2011-12-06.
- ^ Ioffe, Julia, “"Putin’s Big Mistake?"”. 2012年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月7日閲覧。, The New Yorker blogpost, December 6, 2011. Retrieved 2011-12-06.
- ^ “Vladimir Putin's persecution campaign targets protest couple”. 2012年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月2日閲覧。, Guardian, retrieved 17/12/2011
- ^ “The Blog on Navalny in English”. LiveJournal. 2012年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月6日閲覧。
- ^ ロシア語原文は: Сегодня стало очевидно, что если человек пишет в блоге словосочетание "партия жуликов и воров" он тупо баран е**ный в рот :) 訳例:「ブログに「詐欺師と泥棒の党」って書いてたやつは(男性性器)をくわえたバカなヒツジ野郎だったってことが今日明らかになったな:)」“Медведев опубликовал в Twitter нецензурную запись о "партии жуликов и воров"”. Newsru.com. (2011年12月7日). オリジナルの2012年9月4日時点におけるアーカイブ。 2012年6月5日閲覧。
- ^ Elder, Miriam, “"Medvedev 'tweet' sends the Russian blogosphere into a frenzy"”. 2012年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月1日閲覧。, The Guardian, 7 December 2011 10.53 EST.
- ^ a b Guy Faulconbridge, Reuters, “"Navalny challenges Putin after leaving Russian jail"”. 2012年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月10日閲覧。 December 20, 2011
- ^ Weir, Fred, “"Huge protest demanding fair Russian elections hits Moscow"”. 2012年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月4日閲覧。, Christian Science Monitor, December 24, 2011. Retrieved 2011-12-25.
- ^ “Russia election: Police arrest 550 at city protests”. BBC News. (2012年3月5日). オリジナルの2012年7月20日時点におけるアーカイブ。
- ^ Police keep anti-Putin protesters on the run, Associated Press, May 8, 2012.
- ^ “Amnesty Calls Navalny, Udaltsov 'Prisoners Of Conscience'”. Radio Free Europe (2012年5月18日). 2013年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月18日閲覧。
- ^ “ロシア当局、反プーチン運動指導者を横領罪で起訴”. AFPBB news. (2012年8月1日) 2017年10月23日閲覧。
- ^ “反プーチン運動指導者に禁錮6年を求刑、ロシア検察”. AFPBB news. (2013年7月6日) 2017年10月23日閲覧。
- ^ “プーチン露大統領の政敵、次々裁判に”. AFPBB news. (2013年7月16日) 2017年10月23日閲覧。
- ^ “反プーチン運動指導者に禁錮5年、国際社会はロシアを非難”. AFPBB news. (2013年7月19日) 2017年10月23日閲覧。
- ^ “露裁判所、ナワリヌイ被告を予想外の釈放 モスクワ市長選出馬認める”. AFPBB news. (2013年7月20日) 2017年10月23日閲覧。
- ^ “プーチン氏が企てる「民主選挙」 対抗馬の女性は〝クレムリンの回し者〟? 北海道大学名誉教授・木村汎”. 正論. 産経新聞 (2017年11月17日). 2018年1月23日閲覧。
- ^ “モスクワ市長選、プーチン派現職が勝利へ ブロガー候補は不正主張”. AFPBB news. (2013年9月8日) 2017年10月23日閲覧。
- ^ “露反体制指導者ナワリヌイ被告、有罪判決への抗議デモ参加で拘束”. AFPBB news. (2014年12月31日) 2017年10月23日閲覧。
- ^ “ロシア野党勢力指導者、再び有罪判決 大統領選の出馬困難に”. AFPBB news. (2016年2月9日) 2017年10月23日閲覧。
- ^ “ロシア全土に広まった抗議デモ 背景には反体制派の「告発動画」があった”. ハフィントンポスト (2017年3月30日). 2018年1月12日閲覧。
- ^ “プーチン式デモクラシーへようこそ”. WSJ (2017年12月27日). 2018年1月12日閲覧。
- ^ “ロシア反汚職デモ、野党指導者を15日間拘留”. AFPBB news. (2017年3月27日) 2017年10月23日閲覧。
- ^ “ロシア各地で反政府デモ、1500人超拘束 野党指導者を30日間拘留”. AFPBB news. (2017年6月14日) 2017年10月23日閲覧。
- ^ “プーチン大統領の誕生日にロシア各地でデモ、270人以上拘束”. AFPBB news. (2017年10月8日) 2017年10月23日閲覧。
- ^ “露大統領選、「出馬資格ない」野党候補に熱い支持”. wsj.com. ウォール・ストリート・ジャーナル. (2017年12月26日) 2017年12月26日閲覧。
- ^ “ロシア大統領選、中央選管がプーチン氏対立候補の出馬を却下”. AFPBB News. フランス通信社. (2017年12月26日) 2017年12月26日閲覧。
- ^ a b “ロシア野党指導者ナワリヌイ氏、意識不明で集中治療室に搬送 紅茶に毒か”. www.afpbb.com. www.afpbb.com (2020年8月20日). 2020年8月21日閲覧。
- ^ ““毒盛られた”ロシア野党指導者 意識回復”. 朝日新聞 (2020年9月7日). 2020年9月16日閲覧。
- ^ a b Harding, Luke; Roth, Andrew (2020年8月20日). “A cup of tea, then screams of agony: how Alexei Navalny was left fighting for his life” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077. オリジナルの2020年8月20日時点におけるアーカイブ。 2020年8月20日閲覧。
- ^ “ロシア反体制指導者が意識不明 毒盛られた可能性”. 時事ドットコム. 2020年8月29日閲覧。
- ^ “Alexei Navalny doctors refuse to let Putin critic leave Russia – aide”. The Guardian. (2020年8月21日). オリジナルの2020年8月21日時点におけるアーカイブ。 2020年8月21日閲覧。
- ^ “Alexei Navalny: Russian doctors agree to let Putin critic go to Germany”. BBC News (2020年8月21日). 2020年8月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月21日閲覧。
- ^ “Alexei Navalny arrives in Germany for treatment” (2020年8月22日). 2020年8月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月22日閲覧。
- ^ Osborne, Samuel (2020年8月24日). “Alexei Navalny: Russian opposition leader was poisoned, German hospital suggests”. The Independent 2020年8月24日閲覧。
- ^ “ロシア反体制派に神経剤ノビチョク使用、独「疑いのない証拠」”. ロイター 2020年9月3日閲覧。
- ^ “仏とスウェーデンも確認 ナワリヌイ氏への神経剤使用―ドイツ政府”. ロイター 2020年9月14日閲覧。
- ^ “Kremlin rejects accusations Putin was involved in suspected poisoning of Alexei Navalny”. The Guardian. 2020年8月25日閲覧。
- ^ “「自分で呼吸ができた」 ナワリヌイ氏、事件後初投稿”. 時事通信 2020年9月16日閲覧。
- ^ “歩行可能、最近まで言語障害 ナワリヌイ氏が写真投稿”. 時事通信 2020年9月19日閲覧。
- ^ “飲料水ボトルから毒物検出 ナワリヌイ氏暗殺未遂―ロシア”. 時事通信 2020年9月17日閲覧。
- ^ a b “毒盛られたロシア野党指導者が退院 「完全な回復可能」と医師”. BBC 2021年1月13日閲覧。
- ^ プーチン氏、野党指導者の毒殺未遂疑惑を否定 「殺害は不要」ロイター(2022年12月18日)2022年7月19日閲覧
- ^ a b c “ナワリヌイ氏、17日にロシア帰国 収監の可能性も”. ロイター 2021年1月13日閲覧。
- ^ a b “ロシア当局、ナワリヌイ氏を拘束”. AFP 2021年1月18日閲覧。
- ^ “ロシア野党指導者ナワリヌイ氏、空港で逮捕される瞬間”. BBC 2021年1月18日閲覧。
- ^ “ロシア100都市以上でデモ、ナワリヌイ氏の釈放要求 2500人超拘束”. AFP (2020年1月24日). 2021年1月24日閲覧。
- ^ “「プーチン宮殿」再生1億回 ナワリヌイ氏の暴露動画―ロシア”. 時事通信社 (2021年1月29日). 2021年2月3日閲覧。
- ^ “ロシア検察、ナワリヌイ氏の実刑支持 デモ拘束者5300人超”. AFP (2020年2月1日). 2021年2月1日閲覧。
- ^ “Навального переведут во владимирскую ИК‑6, заключенные которой рассказывали о систематических пытках и сексуальном насилии” (ロシア語). Медиазона(2022年5月4日). 2022年6月16日閲覧。
- ^ “ロシア、ナワリヌイ氏の政治組織を過激派リストに追加”. www.afpbb.com (2021年4月30日). 2022年8月15日閲覧。
- ^ “プーチン氏「宮殿」動画続報、760万回再生…獄中のナワリヌイ氏側がユーチューブに”. 読売新聞 (2022年1月26日). 2022年1月27日閲覧。
- ^ Times, The Moscow (2022年2月24日). “Navalny Calls Ukraine War ‘Distraction’ From Russia’s Problems” (英語). The Moscow Times. 2022年8月16日閲覧。
- ^ “露侵攻に収監中のナワリヌイ氏「この戦争に反対する」…独立系メディアに動画公開”. 読売新聞オンライン (2022年2月24日). 2022年8月16日閲覧。
- ^ “ナワリヌイ氏に禁錮9年 刑期大幅延長、欧米の非難必至―ロシア”. 時事通信 (2022年3月22日). 2022年3月22日閲覧。
- ^ 「ナワリヌイ氏 監視強化 露、特別態勢の刑務所へ」『読売新聞』夕刊2022年6月15日3面
- ^ “Промочил ноги в карцере и умер от пневмонии” (ロシア語). Новая газета - Novayagazeta.ru (2018年7月27日). 2022年6月21日閲覧。
- ^ Watch: Daughter of Putin critic Alexey Navalny describes father's imprisonment in Russia - CNN Video 2022年6月21日閲覧。(2022年6月21日)
- ^ “https://twitter.com/cnn/status/1538910280465502208”. Twitter (2022年6月21日). 2022年6月21日閲覧。
- ^ “Navalny's Daughter Concerned About Father's Welfare After Transfer To Notorious Prison” (英語). RadioFreeEurope/RadioLiberty (2022年6月20日). 2022年6月22日閲覧。
- ^ “Против Алексея Навального подан новый иск” (ロシア語). Радио Свобода (2022年8月3日). 2022年8月11日閲覧。
- ^ “Навальный подал иск к руководству колонии в Мелехово. Политик потребовал назвать заказчика изделий, которые он производит” (ロシア語). Meduza (2022年8月11日). 2022年8月11日閲覧。
- ^ “Навальный подал иск к своей колонии, так как она скрывает данные о заказчике изделий, которые производят заключенные” (ロシア語). The Insider (2022年8月11日). 2022年8月11日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/navalny/status/1559170569039486977”. Twitter. 2022年8月15日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/navalny/status/1557669916643397633”. Twitter. 2022年8月15日閲覧。
- ^ “«Бетонная конура 2,5×3 метра, дырка в полу и две камеры под потолком» — Навального поместили в ШИЗО” (ロシア語). The Insider (2022年8月15日). 2022年8月15日閲覧。
- ^ “«Навальный оказался в непосредственной опасности». Создатель Gulagu.net о переводе оппозиционера в ШИЗО” (ロシア語). Вот Так (2022年8月15日). 2022年8月15日閲覧。
- ^ “Навальный помещён в штрафной изолятор в 6-й раз за 2 месяца” (ロシア語). Радио Свобода (2022年10月12日). 2022年10月12日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/navalny/status/1579803740219265026”. Twitter (2022年10月11日). 2022年10月12日閲覧。
- ^ “Алексей Навальный - Instagram”. Instagram (2022年10月20日). 2022年10月21日閲覧。
- ^ “На Навального завели новое уголовное дело о пропаганде терроризма и реабилитации нацизма” (ロシア語). Настоящее Время (2022年10月20日). 2022年10月21日閲覧。
- ^ “"На Алексея бесполезно давить". Иван Жданов – о новом деле против Навального и о том, почему оно ничего не даст” (ロシア語). Настоящее Время (2022年10月21日). 2022年10月21日閲覧。
- ^ Navalny 2022 IMDb(2022年6月17日閲覧)
- ^ ドキュメンタリー「ナワリヌイ」…プーチン大統領がその名を口にしない男の肖像[映画評] 読売新聞オンライン(2022年6月17日)同日閲覧
- ^ 【評】ナワリヌイ:狙われた命 驚きの暴き方『朝日新聞』夕刊2022年6月4日3面(同日閲覧)
- ^ “The World Fellows: Alexey Navalny”. イェール大学. 2012年8月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年2月9日閲覧。
- ^ 田村耕太郎 (2010年11月25日). “世界各国の「次世代リーダー」を囲い込む米名門大学”. 田村耕太郎の「経世済民見聞録」. 日経ビジネスONLINE. 2012年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年6月5日閲覧。
外部リンク
- Navalny's site (ロシア語)
- Navalny's blog (ロシア語)
- Navalny's blog translated to English, since 6-Dec-2011 (英語)
- His project to fight corruption (ロシア語)
- Ioffe, Julia, "Net Impact: One man’s cyber-crusade against Russian corruption", The New Yorker, 2011-04-04.
- Navalny at Yale World Fellows program