えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン
日本海ひすいライン | |
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概要 | |
起終点 |
起点:市振駅[注 1] 終点:直江津駅 |
駅数 | 12駅 |
運営 | |
開業 | 1911年7月1日 |
経営移管 | 2015年3月14日 |
所有者 |
鉄道院→鉄道省→ 運輸通信省→運輸省→ 日本国有鉄道(国鉄)→ 西日本旅客鉄道(JR西日本)→ えちごトキめき鉄道 |
運営者 |
えちごトキめき鉄道 (第1種鉄道事業者) 日本貨物鉄道(JR貨物) (第2種鉄道事業者) |
使用車両 | 使用車両を参照 |
路線諸元 | |
路線総延長 | 59.3 km (36.8 mi) |
軌間 | 1,067 mm (3 ft 6 in) |
電化 |
交流20,000V・60Hz (市振駅 - 糸魚川駅間) 直流1,500V (糸魚川駅 - 直江津駅間) いずれも架空電車線方式 |
運行速度 | 最高130km/h |
停車場・施設・接続路線 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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日本海ひすいライン(にほんかいひすいライン)は、新潟県糸魚川市の市振駅[注 1]と同県上越市の直江津駅を結ぶ、えちごトキめき鉄道の鉄道路線である。
概要
元は西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の一部で、2015年(平成27年)3月14日の北陸新幹線・長野駅 - 金沢駅間延伸開業の際に並行在来線として経営分離された区間のうち、新潟県内の区間にあたる。
日本貨物鉄道(JR貨物)も引き続き、全線にわたり第二種鉄道事業者となっている。
路線データ
- 管轄・路線距離(営業キロ):
- 軌間:1067mm(狭軌)
- 駅数:12駅(起終点駅含む)
- 複線区間:全線
- 電化区間:全線
- 閉塞方式:複線自動閉塞式
- 保安装置:ATS-SW
- 最高速度:130km/h
- 閉塞方式:自動閉塞式
- 運転指令所:金沢総合指令所(JR西日本)
運行形態
えちごトキめき鉄道では、当路線と妙高はねうまラインの2路線を運営しているが、両路線とも拠点駅の直江津駅を中心にダイヤを編成しており、日本海ひすいラインでは糸魚川駅で北陸新幹線との接続を考慮したダイヤとなっている。
線内の普通列車の運行区間はあいの風とやま鉄道線の泊駅 - 直江津駅間を基本としており、約60 - 90分間隔で運行されている。このほか糸魚川駅 - 直江津駅間では朝と夕方の通勤通学時間帯に約25 - 40分間隔での運行を実施している。通勤通学時間帯には2両編成(当分の間は乗務員2名体制)での運行を実施しているが、それ以外の時間帯は1両編成によるワンマン運転(車内精算方式)を基本としており、係員が配置されている泊駅・青海駅・糸魚川駅・能生駅・筒石駅・直江津駅を除く無人駅では終日にわたり車内精算が実施される。また名立駅を除く無人駅6駅には券売機が設置されていないため、無人駅相互間を利用する場合は乗車時に車内で整理券を取り、降車時に車内で精算する方式となっている。青海駅と能生駅についても早朝・深夜は係員無配置となるため、この時間帯のワンマン列車では泊駅・糸魚川駅・筒石駅・直江津駅の4駅を除くすべての駅で車内精算が実施される。なお筒石駅は窓口が設置されているものの券売機が設置されていないため、駅員が窓口不在の時や窓口営業時間外に乗車する場合は、無人駅の場合と同様に車内で整理券を取る必要がある。ただし前掲のとおり、降車時の集札や精算は終日にわたり係員が行っている[1][2]。
泊駅では両社の列車とも待避線の2番のりばに入線し、同一ホームで乗り換えられるようになっている。双方の列車が縦列で同時入線する場合は、後着の列車が入線時に徐行運転を行う。両線の間を直通運転する列車として、あいの風とやま鉄道線からは普通列車2往復が糸魚川駅まで乗り入れている(富山方面発:夜2本、糸魚川発:朝2本)。なお日本海ひすいラインから泊駅以西へは、定期列車の乗り入れは実施されていない[3][4]。
また信越本線からの直通列車として、糸魚川駅 - 新潟駅間に快速列車1往復が設定されている[5][6]。快速列車はこのほか泊駅 - 直江津駅間にも1往復が設定されており、直江津駅で特急「しらゆき」との接続が図られている。
日本海ひすいラインの運行管理と指令業務は開業後2年間、JR西日本金沢支社の金沢総合指令所において、あいの風とやま鉄道が自社路線と併せてえちごトキめき鉄道とIRいしかわ鉄道から業務を受託し、金沢駅 - 直江津駅間にわたってIRいしかわ鉄道線・あいの風とやま鉄道線・日本海ひすいラインの計3路線の指令業務を行っている。一方の妙高はねうまラインはJR東日本新潟支社の総合指令室で、えちごトキめき鉄道が自社で業務を行っている。なお2017年(平成29年)春以降は、3社がそれぞれ自社で指令システムを整備する方針が決まっているが、えちごトキめき鉄道では両路線を1つのシステムで管理できる指令システムを直江津駅内に整備する[7][4]。
泊駅 - 直江津駅間を運転する列車の乗務員はえちごトキめき鉄道直江津運転センターが、金沢駅・富山駅 - 糸魚川駅間を運転する列車についてはあいの風とやま鉄道運転管理センターが担当する。
このほかJR貨物による日本海縦貫線の貨物列車が、移管前から引き続き運行されている。ただし線内には定期貨物列車の停車駅はなく、青海オフレールステーション(青海駅構内)でトラック便の取扱を行っているのみである[8]。
使用車両
電車
- JR東日本485系3000番台(糸魚川駅 - 直江津駅間)
- あいの風とやま鉄道521系(市振駅 - 糸魚川駅間)
- 普通列車として1日2往復が乗り入れる。
気動車
- えちごトキめき鉄道ET122形
- 日本海ひすいラインは全区間が電化されているものの、経営分離区間の中でも特に輸送密度が低いことに加えて糸魚川駅 - 梶屋敷駅間のデッドセクションを境に電化方式が異なっており、交直流電車の新造・購入費および維持費などのコスト(検討段階では交直流電車の投入のほか、糸魚川以西へのセクション移設案もあった[10][11])を考慮して線内の普通列車は気動車による運用を実施している。
- JR西日本が姫新線で運用しているキハ122形気動車をベースに設計されたもので、一般車両6両・イベント兼用車両2両の計8両が直江津車両基地に配備されている[12][13][14]。なお当車両はキハ122形と同様、新潟トランシスが製造を手掛けた。
-
JR東日本485系
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あいの風とやま鉄道521系
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えちごトキめき鉄道ET122形(一般車両)
-
えちごトキめき鉄道ET122形(イベント兼用車両)
駅一覧
便宜上、市振側の全旅客列車が乗り入れるあいの風とやま鉄道線・泊駅 - 市振駅間も合わせて記載する。
- 駅名 … ◇・■:貨物取扱駅(貨物専用駅を除く。◇は定期貨物列車の発着なし、■はオフレールステーション)
- 停車駅
- 普通…すべての駅に停車
- 快速…●印の駅に停車、|印の駅は通過
- 線路 … 全線複線
路線名 | 電化方式 | 駅名 | 駅間 営業 キロ |
市振 からの 営業 キロ |
米原 からの 営業 キロ |
快速 | 接続路線 | 所在地 | |
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※ | 交流 | 泊駅 | - | 9.4 | 285.1 | ● | あいの風とやま鉄道:あいの風とやま鉄道線(富山方面) | 富山県下新川郡朝日町 | |
越中宮崎駅 | 4.7 | 4.7 | 289.8 | ● | |||||
市振駅 | 4.7 | 0.0 | 294.5 | ● | 新潟県 | 糸魚川市 | |||
日本海ひすいライン | |||||||||
親不知駅 | 8.6 | 8.6 | 303.1 | ● | |||||
青海駅■ | 5.3 | 13.9 | 308.4 | ● | |||||
糸魚川駅◇ | 6.6 | 20.5 | 315.0 | ● | 西日本旅客鉄道: 北陸新幹線・大糸線 | ||||
直流 | 梶屋敷駅 | 4.3 | 24.8 | 319.3 | | | ||||
浦本駅 | 3.5 | 28.3 | 322.8 | | | |||||
能生駅 | 5.1 | 33.4 | 327.9 | ● | |||||
筒石駅 | 7.5 | 40.9 | 335.4 | | | |||||
名立駅 | 4.2 | 45.1 | 339.6 | ● | 上越市 | ||||
有間川駅 | 4.2 | 49.3 | 343.8 | | | |||||
谷浜駅 | 3.4 | 52.7 | 347.2 | | | |||||
直江津駅 | 6.6 | 59.3 | 353.8 | ● | えちごトキめき鉄道:妙高はねうまライン 東日本旅客鉄道:信越本線 北越急行:ほくほく線[* 1] |
- ※:泊駅 - 市振駅間はあいの風とやま鉄道線。
線内12駅のうち、直営駅は糸魚川駅と直江津駅の2駅、委託駅は青海駅・能生駅・筒石駅の3駅で、それ以外の7駅はすべて無人駅である。このうち終日駅係員が配置されるのは糸魚川駅・筒石駅・直江津駅の3駅で、それ以外の駅は早朝・深夜は係員無配置となる。なお、あいの風とやま鉄道線内は泊駅が直営駅・越中宮崎駅が無人駅である。
脚注
注釈
- ^ a b 市振駅を始発・終着とする列車はなく、列車はあいの風とやま鉄道線に直通し、泊駅発着。運行形態節を参照。
出典
- ^ “えちごトキめき鉄道 営業案内” (PDF). えちごトキめき鉄道 (2015年3月7日). 2015年3月20日閲覧。
- ^ “えちごトキめき鉄道情報” (PDF). 北陸本線等利用促進協議会(糸魚川市) (2015年2月25日). 2015年3月30日閲覧。
- ^ 富山県並行在来線経営計画概要 (最終) (PDF) 、2015年1月19日閲覧。
- ^ a b “鉄道事業許可申請の概要について” (PDF). えちごトキめき鉄道株式会社 (2014年3月17日). 2015年1月23日閲覧。
- ^ "北陸新幹線 長野〜金沢間開業に伴う運行計画の概要について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道. 27 August 2014. 2015年1月19日閲覧。
- ^ "北陸新幹線 長野〜金沢間開業に伴う運行計画の概要について" (Press release). 西日本旅客鉄道. 27 August 2014. 2015年1月19日閲覧。
- ^ “えちごトキめき鉄道経営基本計画” (PDF). えちごトキめき鉄道. 2015年1月23日閲覧。
- ^ 『貨物時刻表 平成27年3月ダイヤ改正』、鉄道貨物協会、2015年。
- ^ "2015年3月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道新潟支社. 19 December 2014. 2015年3月12日閲覧。
- ^ 新潟県の並行在来線の課題 新潟県並行在来線開業準備協議会 (PDF)
- ^ 県境をまたぐ運行(富山県境通過旅客調査結果) (PDF)
- ^ えちごトキめき鉄道だより 第4号 平成25年7月。新潟県ホームページ内、2015年1月19日閲覧。
- ^ えちごトキめき鉄道 新造ディーゼル車(ET122)車両見学会 (PDF) (えちごトキめき鉄道だより第9号〈表〉より) - 糸魚川市、2015年1月19日閲覧。
- ^ “ET122車両見学会の様子”. えちごトキめき鉄道株式会社 (2014年12月1日). 2015年2月2日閲覧。
関連項目
外部リンク
- えちごトキめき鉄道(公式サイト)