NKディナモ・ザグレブ
GNKディナモ・ザグレブ | ||||
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原語表記 | Nogometni Klub Dinamo Zagreb | |||
愛称 | Modri, Plavi (The Blues) | |||
クラブカラー | 青 | |||
創設年 | 1945年 | |||
所属リーグ | HNL | |||
所属ディビジョン | 1.HNL | |||
ホームタウン | ザグレブ | |||
ホームスタジアム | スタディオン・マクシミール | |||
収容人数 | 35,123 | |||
代表者 | ズドラヴコ・マミッチ | |||
監督 | ゾラン・マミッチ | |||
公式サイト | 公式サイト | |||
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■テンプレート(■ノート)■サッカークラブPJ |
グラジャンスキ・ノゴメトニ・クルブ・ディナモ(クロアチア語: Građanski nogometni klub Dinamo)[1][2][3] は、クロアチア共和国の首都ザグレブを本拠地とするサッカークラブである。略字表記は「DZG」
ユーゴスラビア時代からクロアチアを代表する強豪クラブのひとつであり、ユーゴスラビアリーグでは4回の優勝をしていた。1966-67シーズンにはクロアチアのクラブとして唯一のヨーロッパタイトルとなるフェアーズ・カップ(現・UEFAカップ)を獲得している。1992年にユーゴスラビアからクロアチアが分離し独立してからはクロアチアリーグの最強豪チームとなり、2006年以降リーグ連覇中である。
日本人の獲得に熱心であり、過去には佐藤寿人や家長昭博に接触している他、三浦知良を獲得したこともある。[4]
歴史
第二次世界大戦後、ユーゴスラビア共産党の指導によってそれまでザグレブに存在したHAŠK(1903年創設)やグラジャンスキー(1911年創設)といったクラブは解散させられ、1945年6月9日にディナモが創設された。創設当初の選手は主に元HAŠK、グラジャンスキーの選手から構成されていた。
連邦国家時代にはレッドスター、パルチザンなどの連邦の中心であるセルビアに本拠を置く強豪の対抗馬として、同じくクロアチアに本拠を置いたハイデュク・スプリトなどとともにクロアチア国民に支持された強豪であった[5]。
クロアチアの独立後は初代大統領フラニョ・トゥジマンによって税制の優遇を受け、ライバルであるハイデュクを大きく経済面で上回る国内での一強状態を築き上げた[6]。クラブ名は1991年にHAŠKグラジャンスキー、1992年にクロアチア・ザグレブへと改名された。一連の改名はトゥジマンの意向が働いたものであったとされるが、サポーター達はこれらの新しいクラブ名を拒絶した。そしてトゥジマンの死後、クラブは2001年に再度ディナモ・ザグレブに改名された。
トゥジマンの影響力が消えるとともに税制の優遇は排除され、以前の様な経済力は無くなったが[7]、近年はクロアチア国内から獲得した若手有望選手を育てて売ることで多額の収益を挙げている。2000年代後半だけでもFWエドゥアルド・ダ・シルヴァ(移籍金750万ポンド、アーセナルへ[8])、DFヴェドラン・チョルルカ(移籍金800万ポンド、マンチェスター・シティへ[9])、FWイヴィツァ・オリッチ(移籍金500万ユーロ、PFC CSKAモスクワへ)、MFルカ・モドリッチ(移籍金1650万ポンド、トッテナムへ[10] )、DFデヤン・ロヴレン(移籍金1000万ユーロ、リヨンへ[11])、MFマリオ・マンジュキッチ(移籍金800万ユーロ、ヴォルフスブルクへ[12])などの放出で収益をあげている。
ホームスタジアムはスタディオン・マクシミール。戦前のユーゴスラビアリーグにおいて、前述のHAŠKやグラジャンスキーなどの強豪がダービーマッチを行ったこのスタジアムは旧来より「クロアチアサッカーの聖地」とされ、独立後はトゥジマンの意向により大規模な拡張工事が行われた[13]。ゴール裏には熱狂的なサポーター集団バッド・ブルー・ボーイズが陣取り、クロアチア紛争のきっかけとも言われる1990年の暴動を始めとして度々騒ぎを起こし、悪名を広めている[14]。2010年にはリーグ優勝したにも関わらずクラブに不満を持ったサポーターが暴動を起こすという異例の事態も起こった[15]。
クラブ名の変遷
- 1945年-1991年 ディナモ・ザグレブ (Dinamo Zagreb)
- 1991年-1992年 HAŠKグラジャンスキー (HAŠK-Građanski)
- 1993年-2000年 クロアチア・ザグレブ (Croatia Zagreb)
- 2001年-現在 ディナモ・ザグレブ (Dinamo Zagreb)
タイトル
国内タイトル
- ユーゴスラビア・リーグ:4回
- 1947-48, 1951-52, 1957-58, 1981-82
- ユーゴスラビア・カップ:7回
- 1950-51, 1959-60, 1962-63, 1964-65, 1968-69, 1979-80, 1982-83
- クロアチア・リーグ:17回
- 1992-93, 1995-96, 1996-97, 1997-98, 1998-99, 1999-2000, 2002-03, 2005-06, 2006-07, 2007-08, 2008-09, 2009-10, 2010-11, 2011-12, 2012-13, 2013-14, 2014-15
- クロアチア・カップ:12回
- 1993-94, 1995-96, 1996-97, 1997-98, 2000-01, 2001-02, 2003-04, 2006-07, 2007-08, 2008-09, 2010-11, 2011-12
- クロアチア・スーパーカップ:5回
- 2002, 2003, 2006, 2010, 2013
国際タイトル
現所属選手
- 2016年1月8日現在
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
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括弧内の国旗はその他の保有国籍を、星印はEU圏外選手を示す。
- 監督
ローン移籍
- in
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
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- out
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
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歴代監督
- ミラン・アントルコヴィッチ (1952-1953)
- イヴァン・ヤズビンシェク (1953-1955)
- ボグダン・ツゥヴァイ (1956)
- ミラン・アントルコヴィッチ (1957)
- グスタヴ・レツフネル (1957-1958)
- ミラン・アントルコヴィッチ (1959-1960)
- ブコヴィ・マールトン (1960-1961)
- ミラン・アントルコヴィッチ (1961-1964)
- ヴラトコ・コニェヴォド (1964-1965)
- ブランコ・ゼベツ (1965-1967)
- イヴィツァ・ホルヴァト (1967-1970)
- ズラトコ・チャイコフスキ (1970-1971)
- ドラジャン・イェルコヴィッチ (1971-1972)
- スティエパン・ボベク (1972)
- ドマゴイ・カペタノヴィッチ (1973)
- イヴァン・マルコヴィッチ (1973-1974)
- ミルコ・バジッチ (1974-1977)
- ルドルフ・ベリン (1977-1978)
- ヴラトコ・マルコヴィッチ (1978-1980)
- イヴァン・マルコヴィッチ (1980)
- ミロスラヴ・ブラジェヴィッチ (1980-1983)
- ルドルフ・ベリン (1983)
- ヴラトコ・マルコヴィッチ (1983)
- ブランコ・ゼベツ (1984)
- トミスラフ・イヴィッチ (1984-1985)
- ズデンコ・コベシュチャク (1985)
- ミロスラヴ・ブラジェヴィッチ (1986-1988)
- ヨシップ・スコブラル (1988-1989)
- ルドルフ・ベリン (1989)
- ヨシップ・クジェ (1989-1990)
- ヴラトコ・マルコヴィッチ (1990-1991)
- ズデンコ・コベシュチャク (1991-1992)
- ヴラトコ・マルコヴィッチ (1992)
- ミロスラヴ・ブラジェヴィッチ (1992-1994)
- イヴァン・ベディ (1994)
- ズラトコ・クラニチャール (1994-1996)
- オット・バリッチ (1996-1997)
- マリヤン・ヴラク (1997-1998)
- ズラトコ・クラニチャール (1998)
- イヴァン・ベディ / フルヴォイェ・ブラオヴィッチ (1998)
- ヴェリミル・ザイェツ (1998-1999)
- イリヤ・ロンチャレヴィッチ (1999)
- オズワルド・アルディレス (1999)
- マリヤン・ヴラク (1999-2000)
- フルヴォイェ・ブラオヴィッチ (2000-2001)
- イリヤ・ロンチャレヴィッチ (2001-2002)
- マリヤン・ヴラク (2002)
- ミロスラヴ・ブラジェヴィッチ (2002-2003)
- ニコラ・ユルチェヴィッチ (2003-2004)
- ジュロ・バゴ (2004)
- ネナド・グラチャン (2004)
- イリヤ・ロンチャレヴィッチ (2005)
- ズヴィエズダン・ツヴェトコヴィッチ (2005)
- ヨシップ・クジェ (2005-2006)
- ブランコ・イヴァンコヴィッチ (2006-2008)
- ズヴォニミル・ソルド (2008)
- ブランコ・イヴァンコヴィッチ (2008)
- マリヤン・ヴラク (2008-2009)
- クルノスラヴ・ユルチッチ (2009-2010)
- ヴェリミル・ザイェツ (2010)
- スレテン・チュク (暫定) (2010)
- ヴァヒド・ハリルホジッチ (2010-2011)
- マリヨ・トト (2011)
- クルノスラヴ・ユルチッチ (2011)
- アンテ・チャチッチ (2011-2012)
- クルノスラヴ・ユルチッチ (2012-2013)
- ダミル・クルズナル (暫定) (2013)
- ブランコ・イヴァンコヴィッチ (2013)
- ゾラン・マミッチ (暫定) (2013-)
歴代所属選手
GK
- アンテ・コヴィッチ 2001-2002
DF
- アンドレイ・パナディッチ 1988-1990
- ゼリコ・ペトロビッチ 1990-1991
- ダリオ・シミッチ 1992-1999
- エディ・ボスナー 2000-2001, 2004-2005
- ボシュティアン・ツェサル 2000-2005
- ディノ・ドルピッチ 2000-2008
- ヴェドラン・チョルルカ 2003-2007
- ロベルト・コヴァチ 2009-2010
- レアンドロ・クフレ 2009-
MF
- ミハイロ・ペトロヴィッチ 1984-1985
- スレチコ・カタネッツ 1984-1986
- ズボニミール・ボバン 1985-1991
- ロベルト・プロシネチキ 1986-1987
- クラノスラヴ・ユルチッチ 1988-1991, 1996-1999
- ムラデン・ムラデノビッチ 1990-1991
- ヴィエッコスラブ・スクリーニャ 1993-1994
- エディン・ムイチン 1995-2001, 2002-2005
- ブランコ・フチカ 1996-1997
- ミハエル・ミキッチ 1997-2004, 2007-2009
- イェルコ・レコ 2000-2002
- ニコ・クラニチャール 2001-2004
- ルカ・モドリッチ 2002-2003, 2004-2008
- アルビン・ペラック 2003-2004
- シルビオ・レイナルド・スパン 2004
- ジョルジ・サミール・クルス・カンポス 2007-2014.1
FW
- ドラジャン・イェルコヴィッチ 1955-1965
- ダヴォール・シューケル 1989-1991
- イゴール・ツビタノヴィッチ 1993-1998, 1999-2002
- マーク・ヴィドゥカ 1995-1999
- 三浦知良 1999
- ゴッツェ・セドロスキー 1999-2004, 2005
- エドゥアルド・ダ・シルヴァ 2001-2002, 2003-2007
- イヴィツァ・オリッチ 2002-2003
- ダニエル・プラニッチ 2004-2005
脚注
- ^ “Članovi sportskog savez grada Zagreba” (Croatian). Sportski savez Grada Zagreba. 2014年11月12日閲覧。
- ^ “NK Dinamo ponovo promijenio ime” (Croatian). ZGportal Zagreb. (2011年4月13日) 2014年11月12日閲覧。
- ^ “Dinamo od danas ima novo ime - Građanski nogometni klub Dinamo” (Croatian). Metro Portal. (2011年4月12日) 2014年11月12日閲覧。
- ^ [元日本代表・C大阪家長をザグレブが調査 今季も広島FW佐藤寿人(28)に打診をしていた[ 2010年11月22日9時57分 ] (日刊スポーツ)]
- ^ 柴、宇都宮、p.322
- ^ 宇都宮、p.232
- ^ 宇都宮、p.233
- ^ “Arsenal snap up striker da Silva”. BBC Sport Online. (2007年7月2日) 2010年9月5日閲覧。
- ^ Graeme Bailey (2007年8月2日). “City land Croatian stopper”. Sky Sports 2010年9月5日閲覧。
- ^ “Spurs equal record fee for Modric”. BBC Sport. (2008年4月29日) 2010年9月5日閲覧。
- ^ “Dejan Lovren nach Lyon”. transfermarkt.de. (2010年6月13日) 2010年9月5日閲覧。
- ^ クロアチア代表マンズキッチ、ヴォルフスブルク移籍 Livedoor 2010年7月17日付記事
- ^ 宇都宮、p.224-225
- ^ Points Deduction For Dinamo Zagreb In Europa League Goal.com 2009年10月30日付記事
- ^ 誰も祝わぬディナモのリーグ優勝/サポーターは大暴動、監督はブチ切れ会見 長束恭行 クロアチア・サッカーニュース 2010年5月3日
参考文献
- 柴宜弘/編、宇都宮徹壱/著『バルカンを知るための65章』明石書店、2005年、p.322頁。ISBN 978-4750320908。
- 宇都宮徹壱『ディナモ・フットボール 国家権力とロシア・東欧のサッカー』みすず書房、2004年、p.224-239頁。ISBN 4-622-03389-5。
外部リンク
- オフィシャルサイト (クロアチア語)
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