BCS賞
BCS賞(ビーシーエスしょう)は、一般社団法人日本建設業連合会により、日本国内の優秀な建築作品に与えられる賞。BCSは建築業協会(Building Contractors Society)の略。
概要
昭和35年(1960年)に建築業協会の初代理事長であった竹中藤右衛門の発意により創設されたもので、優秀な建築物を造るためには、設計のみならず、建築主の理解や、施工者の施工技術も重要であるとの理念に基づく賞である。
日本国内において建築された建築物で、供用開始後1年を経過したものを選考対象に、学者、ゼネコン等からなる選考委員が受賞作品を選定する。毎年10~20件が選定されており、平成23年(2011年)、第52回までの受賞作品の総数は832件(うち特別賞62件)にのぼる[1]。
表彰は、受賞作品の建築主、設計者、施工者の3者に対して行われる。建築主には表彰パネルが贈られており、受賞作品にはこのパネルが取り付けられていることが多い。
2011年(平成23年)4月1日に建築業協会が日本建設業団体連合会、日本土木工業協会と合併し、日本建設業連合会が発足したが、賞の名称と表彰活動を引き継いでいる。
主な受賞建築物一覧
※順不同。建築物の名称は受賞当時のもの。
- 行政機関
- 博物館・美術館
- 国立歴史民俗博物館
- MOA美術館
- 長崎原爆資料館
- 国立新美術館
- 富山県立近代美術館
- 金沢21世紀美術館
- 東京都現代美術館
- 新潟市美術館
- 栗田美術館
- 萩博物館
- 島根県芸術文化センター グラントワ(美術館の他に劇場も兼ね備えている)
- 兵庫県立美術館
- ホール・コンベンションセンター
- スポーツ施設
- 商業・業務施設
- 池袋サンシャインシティ
- 宇部興産ビル
- 梅田スカイビル
- 霞が関ビルディング
- 京都駅ビル
- KDDビル
- 新宿センタービル
- JRセントラルタワーズ
- 新宿NSビル
- 新丸の内ビルディング
- 中京郵便局
- ツイン21
- 東京ミッドタウン
- ナディアパーク
- 百十四銀行本店ビル
- 横浜ランドマークタワー
- 宿泊施設
- マスコミ
- 日本電波塔
- 朝日放送旧本社・大阪タワー(いずれも現存せず)
- NHK放送センター
- HBC会館
- 讀賣テレビ放送新社屋
- 日本テレビタワー
- テレビ東京天王洲スタジオ
- フジテレビ湾岸スタジオ
- 読売新聞大阪本社
- 日本経済新聞社大阪本社
- その他
- 名古屋城天守閣
- 関西国際空港旅客ターミナルビル
- 桂離宮御殿
- 平城京朱雀門
- シーガイア
- 淡路夢舞台
- 最高裁判所庁舎
- 岩見沢複合駅舎
- おはらい町・おかげ横丁
- 風の丘葬斎場
- 神戸市立中央市民病院(現神戸マリナーズ厚生会病院)
- 神戸ポートタワー
- 代々木ゼミナール本部校代ゼミタワー