MOA美術館

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Japanese Map symbol (Museum) w.svg MOA美術館
MOA Museum of Art
MOA Museum of Art-P1010906.JPG
施設情報
前身 熱海美術館
専門分野 美術
管理運営 公益財団法人岡田茂吉美術文化財団
開館 午前9時30分
閉館 午後4時30分
所在地 413-8511
静岡県熱海市桃山町26番2号
位置 北緯35度6分33秒 東経139度4分31秒 / 北緯35.10917度 東経139.07528度 / 35.10917; 139.07528座標: 北緯35度6分33秒 東経139度4分31秒 / 北緯35.10917度 東経139.07528度 / 35.10917; 139.07528
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MOA美術館 (エムオーエーびじゅつかん、MOA Museum of Art) は、静岡県熱海市にある私立美術館である。

概要[編集]

静岡県熱海市の高台にある美術館。メインロビーからは、初島や伊豆大島、房総半島から三浦半島、伊豆半島まで180度の大パノラマを眺望できる。

創立者岡田茂吉(おかだもきち、1882年 - 1955年)のコレクションを基盤に、国宝3件、重要文化財65件[1]重要美術品46件を含む約3500件を所蔵している。その内容は、絵画・書跡・工芸・彫刻等、日本・中国をはじめ東洋美術の各分野にわたり、美術的にも、研究的にも大きな魅力と価値のある作品によって構成されている。

公益財団法人 岡田茂吉美術文化財団が運営し、美術品の展観をはじめ、いけばな、茶の湯、芸能、児童作品展など幅広い文化活動を展開し、美による情操教育など美術教育にも力をいれている。

開館の経緯[編集]

創立者岡田茂吉は、「美術品は決して独占すべきものではなく、一人でも多くの人に見せ、娯しませ、人間の品性を向上させる事こそ、文化の発展に大いに寄与する」との信念のもと、戦後、東洋美術の優品の蒐集につとめ、海外への流出を防ぎ、1952年(昭和27年)、財団法人東明美術保存会(現在は公益財団法人 岡田茂吉美術文化財団)を設立し、神奈川県箱根町強羅に箱根美術館を開館した。

その後、岡田の「熱海にも世界的な美術館を建設し、日本の優れた伝統文化を世界の人々に紹介したい」との願いを継承して、1957年(昭和32年)、熱海市に熱海美術館を開き、岡田の生誕100周年にあたる1982年(昭和57年)を機に、現在のMOA美術館が開館した。「MOA」とはMokichi Okada International Associationの頭文字である。

施設[編集]

エントランス
円形ホール

本館 - 3階建てで、1・2階に計10室の展示室があり、他に能楽堂、「黄金の茶室」(復元)、レストランなどがある。外壁は、インド岩砂岩の割肌仕上げとしている。メインロビーは、1階、2階吹抜けの大展望室となっており、前面のガラスは幅32m、高さ8m。設計施工は竹中工務店。

エスカレーター - エントランスから美術館本館まで約60mの高低差があり、総延長200mにおよぶ7基のエスカレーターを設置。エスカレーターの壁面や天井は照明が刻々と変化し、色彩のグラデーションを楽しむことができる。 エスカレーターの途中に直径約20mの「円形ホール」があり、催し物などに使用されている。 設置にあたっては、自然環境をそこなわないようとの配慮からオープンカット方式を採用し、山の斜面を上から掘り下げて通路を設置し、完成後もう一度土を盛って木を植え、元通りの山に復元した。設計施工は鹿島建設。

  • ムア広場 - 本館前の、相模灘を望む広場。ヘンリー・ムアの「王と王妃」が設置されている。
  • 黄金の茶室 - 天正14年(1586)正月、豊臣秀吉が時の天皇、正親町天皇に茶を献じるために、京都御所内の小御所に組立式の黄金の茶室を運びこみ、黄金の道具を用いて茶会を行ったという史実に基づいて復元制作したもの。史料に基づき、堀口捨己の監修により早川正夫が復元設計を行った。
  • 能楽堂 - 優れた伝統芸能を紹介する目的で設置。屋根は檜皮葺(ひわだぶき)の入母屋(いりもや)造。定期演能会を開催するとともに、音楽会や美術講座等の講演会、また、同時通訳の設備もあり、国際会議にも利用できるように設計されている。座席数501席
  • 茶の庭 -茶室「一白庵」、茶室「樵亭」、「光琳屋敷」(復元)、「片桐門」や石造美術品が点在。植栽が美しく、新緑、紅葉とそれぞの季節の風情を楽しむことができる。
    • 茶室「一白庵」 –岡田茂吉の生誕百年を記念して建てられた茶室で(「一白」は「百」を2字に分けたもの)、大広間、広間、小間、立礼席からなる。設計は江守奈比古。
    • 茶室「樵亭」 - 備前池田藩の筆頭家老、伊木忠澄(1818〜1886)は、晩年三猿斎と号し、茶の湯三昧の余生を送り、岡山の荒手屋敷には20に余る茶室が設ていた。そのうち「大爐の間」と呼ばれた茶席を移築したもの。
    • 「光琳屋敷」(復元) - 江戸時代、琳派を大成した尾形光琳が自ら設計し、生活した晩年の京都における屋敷を史料に基づき復元したもの。復元設計早川正夫。
    • 「片桐門」 - 豊臣家の重臣、片桐且元が薬師寺の普請奉行をつとめた際の宿舎の正門。当時且元は馬上のまま此処を通行したといわれている。

指定文化財[編集]

海北友松 楼閣山水図(重要文化財)
伝雲谷等顔 花見鷹狩図(重要文化財)
洋人奏楽図(重要文化財)
尾形光琳 紅白梅図(国宝)
仁清 色絵藤花文茶壺(国宝)

国宝[編集]

  • 紅白梅図屏風 尾形光琳 二曲一双
  • 手鑑「翰墨城」 1帖 311葉
  • 色絵藤花文茶壺 野々村仁清 1口

重要文化財[編集]

日本絵画
  • 吉祥天曼荼羅図 1幅(東寺旧蔵)
  • 童子経曼荼羅図 1幅(東寺旧蔵)
  • 八字文殊菩薩及八大童子像 1幅
  • 不動明王二童子像 1幅
  • 愛染明王像 1幅(京都・愛染院旧蔵)
  • 釈迦八相図 4幅
  • 九曜星図像 1巻(東寺旧蔵)
  • 星曼荼羅図残欠 1冊(東寺旧蔵)
  • 諸尊図像 心覚 2巻(東寺旧蔵)
  • 伝法正宗定祖図 定圓 1巻(東寺旧蔵)
  • 仁王経法図像 1巻(東寺旧蔵)
  • 太元帥明王図像 1巻(東寺旧蔵)
  • 曼荼羅集 3冊(東寺旧蔵)
  • 過去現在絵因果経断簡 1巻
  • 佐竹本三十六歌仙切 平兼盛像 1幅
  • 上畳本三十六歌仙切 源重之像 1幅
  • 布袋図 黙庵霊淵 了庵清欲賛 1幅
  • 白衣観音図 吉山明兆 1幅
  • 四季山水図屏風 海北友松 八曲一双
  • 楼閣山水図屏風 海北友松 六曲一双
  • 花見鷹狩図屏風 伝 雲谷等顔 六曲一双
  • 洋人奏楽図屏風 六曲一双
  • 柿本人麿・紀貫之図 岩佐又兵衛勝以 2幅
  • 自画像 岩佐又兵衛勝以 1幅
  • 山中常盤物語絵巻 伝 岩佐又兵衛 12巻
  • 浄瑠璃物語絵巻 伝 岩佐又兵衛 12巻
  • 湯女図 1幅
  • 雪月花図 勝川春章 3幅
  • 婦女風俗十二カ月図 勝川春章 10幅
  • 二美人図 葛飾北斎 1幅
中国・朝鮮絵画
  • 樹下美人図 1面 伝トルファン出土
  • 高士観月図 伝 馬遠 1幅
  • 山水図 伝 馬遠 1幅
  • 寒江独釣図 伝 馬麟 1幅
  • 阿弥陀三尊像 1幅 高麗
彫刻
  • 木造聖観音菩薩立像 1躯
  • 木造阿弥陀如来及両脇侍坐像 3躯(奈良市・安養寺旧蔵)
  • 木造阿弥陀如来立像 1躯
  • 木造北方天眷属立像 康円 1躯
  • 銅造観音菩薩立像 1躯 隋時代
書跡
  • 継色紙 伝 小野道風 1幅
  • 仮名消息 藤原俊成 1幅
  • 金光明最勝王経註釈断簡 飯室切 1巻
  • 妙法蓮華経 授記品 1巻
  • 無準師範墨跡「帰雲」二大字 1幅
  • 兀庵普寧墨跡 尺牘 1幅
  • 楚石梵琦墨跡 送別偈 1幅
  • 古林清茂墨跡 送別偈 1幅
  • 方広寺鐘銘 清韓文英 1幅
陶磁
  • 黒釉金彩瑞花文碗 定窯 1口
  • 色絵金銀菱文重茶碗 野々村仁清 2口
  • 染付草花文瓶 伊万里 1口
  • 色絵桃花文皿 鍋島 1枚
漆工芸
  • 雑伎彩絵唐櫃 1合(東寺旧蔵)
  • 鳥牡丹彩絵曲物笥 1合(東寺旧蔵)
  • 蓮唐草螺鈿礼盤 1基(東寺旧蔵)
  • 散蓮華蒔絵経箱 1合
  • 山水人物蒔絵手箱 1合
  • 花唐草七曜卍花クルス文螺鈿箱 1合
  • 樵夫蒔絵硯箱 伝 本阿弥光悦 1合
染織
  • 刺繍種子阿弥陀三尊図 1幅
金工
  • 三角縁獣文帯四神二獣鏡、三角縁獣文帯三神三獣鏡、三角縁獣文帯四神四獣鏡 3面
  • 仙盞形水瓶 1口(東寺旧蔵)
  • 錫杖頭 1枝

脚注[編集]

  1. ^ 「65件」には姉妹館の箱根美術館保管の埴輪1件を含む。

参考文献[編集]

  • MOA美術館
  • MOA美術館名品図録 総合編/編集・発行 MOA美術館

関連項目[編集]

外部リンク[編集]