高藤直寿

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髙藤直寿
基本情報
ラテン文字 Naohisa Takato
日本の旗 日本
出生地 栃木県下野市
生年月日 1993年5月30日(21歳)
身長 160cm
選手情報
階級 60kg級
所属 東海大学
 
獲得メダル
男子 柔道
世界柔道選手権
2013 リオデジャネイロ 60kg級
ワールドマスターズ
2013 チュメニ 60kg級
グランドスラム
2013 東京 60kg級
2012 東京 60kg級
2012 モスクワ 60kg級
2013 パリ 60kg級
2011 東京 60kg級
世界ジュニア
2011 ケープタウン 60kg級
世界カデ
2009 ブダペスト 60kg級
2013年10月22日現在
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髙藤 直寿(たかとう なおひさ、1993年5月30日 - )は、栃木県下野市出身の、日本柔道選手である。階級は60kg級。身長160cm。血液型はAB型。組み手は左組み。段位は参段。得意技は小内刈肩車[1]。現在は東海大学に在学[2]。2016年春からはパーク24への所属が内定している[3]

経歴[編集]

7歳の時に柔道を始めた[1]。小学校3年からは66kg級世界チャンピオンの海老沼匡も在籍していた野木町柔道クラブの所属となった[4]。小学校5年の時にはその年に新設された全国小学生学年別柔道大会40kg級の初代チャンピオンとなった。翌年はこの大会の45kg級で優勝して2連覇を達成した。東海大相模中学3年の時には全国中学校柔道大会で優勝した。東海大相模高校1年の時には16歳以下の世界一を決める大会である世界カデに出場して優勝した。2年の時にはインターハイ60kg級で優勝を果たしたが、全日本ジュニアでは2位に終わった。3年の時にはインターハイで2連覇すると全日本ジュニアでも優勝した。そして世界ジュニアでは優勝を果たした[5]。 その直後の講道館杯では、準決勝で世界2位の平岡拓晃に一本勝ちして、決勝でも国士舘大学川端龍相手に先に有効2つ取ってリードするも、小内刈で逆転の一本負けを喫して2位に終わり、高校生での優勝はならなかった。12月のグランドスラム・東京では準々決勝で2009年の世界チャンピオンであるゲオルグリー・ザンタラヤから技ありを取って勝つが、準決勝で山本浩史に合技で敗れて3位にとどまった[6]

2012年には東海大学に進学すると、5月のグランドスラム・モスクワでは、3回戦で世界チャンピオンであるウズベキスタンのリショド・ソビロフを2-1の判定で破ると、決勝ではモンゴルのダワードルジ・ツムレフレグから小内刈で技ありを取るなどしてIJFグランプリシリーズで初優勝を飾った[7]。12月のグランドスラム・東京では、決勝で了徳寺学園の石川裕紀を肩車で破って初優勝を飾った[8]

2013年2月には新ルールとなって最初の大会となったグランドスラムパリに出場すると、決勝で韓国のチャン・ジンミンを隅落で破るなど、オール一本勝ちで今大会初優勝を飾った[9]。 2013年5月の体重別では準決勝で了徳寺学園の川端に巴投で敗れて3位に終わったものの、実績で世界選手権代表に選ばれた[10]。ランキング上位選手で競われるワールドマスターズでは優勝を飾った[11]。 8月の世界選手権では、準決勝で韓国のキム・ウォンジンに合技で一本勝ちすると、決勝でモンゴルのダシダワー・アマルトゥブシンを指導2で破り、20歳で世界一に輝いた[12]。また今回の優勝で、全日本代表監督であり大学の先輩にあたる井上康生に続いて2人目となる、小中高それぞれで全国大会を制覇しての世界チャンピオンとなった。さらに、世界カデ(16歳以下)、世界ジュニア(19歳以下)の年代別カテゴリでそれぞれ優勝して、シニアの世界選手権でも優勝した最初の選手となった[13]グランドスラム・東京では決勝でキム・ウォンジンに肩車で一本勝ちして優勝を飾った[14]

2014年1月にはECCO柔道チームチャレンジ2014 ヨーロッパ対アジアにアジアチームの一員として出場した。ロンドンオリンピックで優勝したアルセン・ガルスチャンと対戦すると、小内刈で有効と指導2を取り、中盤には大外刈を決めて圧勝した[15]。 4月の選抜体重別では決勝で石川を技ありで破って今大会初優勝を飾り、世界選手権代表に選出された[16]。6月のグランプリ・ブダペストでは決勝でグルジアのアミラン・パピナシビリを移腰で破って優勝を飾った。今回の勝利によって国際大会では8大会連続優勝となった[17]

人物[編集]

ナインティナイン岡村隆史に外見が似ていると言われる[18]。 2014年7月29日には、57kg級の元強化指定選手だった4歳年上の女性と6月30日に学生結婚していたことが明らかになった。11月には第1子が誕生予定だという[3]

得意技[編集]

もともと掬い投げ朽木倒、肩車などを得意にしていたが、2010年からのIJFによるルール改正でそれらの足を掴む技が使いづらくなったことで自分の柔道スタイルを作り変えて、現在は内股、払腰背負投袖釣込腰、欧米では「ラーツドロップ」とも呼ばれていた、相手の足を掴まずに投げる変則の肩車、寝技などを使いこなせるようになった[19]

さらに、2013年からの新ルールでは足取りが全面的に禁止されたことを受けて、「高藤スペシャル」と呼ばれる、相手が奥襟を掴んできたところを密着して、相手の体を抱えながら回転させて投げる技(決まり技は大腰や移腰、抱分になる場合が多い)を多用するようになった。 この技は、相手が奥襟を掴んで組み勝っていると油断させたところを、それを逆に利用して投げる技でもある。もともとは、苦手としていた長身の山本浩史に奥襟を取られやすかったことから、その対策として編み出された。 本人によれば、「高藤スペシャルとはこう投げるという決まった型があるわけではなく、相手の動きに合わせていかに背中をつけるかという技なので、何をもって完成なのかは自分でもわかりません」と語っており、これからも変化させていかなければならないという[20][21]。 

IJF世界ランキングは2500ポイント獲得で1位(14/7/28現在)。               

戦績[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 「柔道全日本強化選手名鑑 2013」近代柔道 ベースボールマガジン社、2013年4月号
  2. ^ 東海大学体育会柔道部 | 男子部員
  3. ^ a b 柔道の高藤直寿が結婚、11月パパ 日刊スポーツ 2014年7月28日
  4. ^ 海老沼選手と高藤選手、地元野木町で柔道初稽古 47NEWS 2014年1月3日
  5. ^ 浜田が2連覇、遠藤、高藤も優勝/柔道 サンケイスポーツ 2011年11月4日
  6. ^ 新鋭高藤、はつらつ=柔道グランドスラム東京 時事通信 2011年12月12日
  7. ^ 高藤、西山が優勝=柔道グランドスラム 時事通信 2012年5月27日
  8. ^ 高藤初V!リオ期待の星/柔道 日刊スポーツ 2012年12月1日
  9. ^ 期待の19歳高藤がオール一本勝ちでV デイリースポーツ 2013年2月11日
  10. ^ 世界柔道代表18人を発表…過去の内容を重視で 読売新聞 2013年5月12日
  11. ^ 遠藤ら3人が優勝=柔道マスターズ 時事通信 2013年5月26日
  12. ^ 20歳の高藤が初出場V/柔道 日刊スポーツ 2013年8月27日
  13. ^ 男子軽量級に新星=初制覇の20歳高藤-世界柔道 時事通信 2013年8月27日
  14. ^ 【柔道】高藤、2連覇!日本勢が全階級制覇 スポーツ報知 2013年11月29日
  15. ^ ECCO Team Challenge, Tyumen 2014
  16. ^ 高藤、海老沼、大野を選出=世界選手権代表-全柔連 時事通信 2014年4月6日
  17. ^ 高藤、松本ら優勝=柔道グランプリ 時事通信 2014年6月22日
  18. ^ 柔道リオの新星・高藤はナイナイ岡村似 日刊スポーツ 2013年5月11日
  19. ^ 「第60回全国高等学校柔道大会」近代柔道 ベースボールマガジン社、2011年9月号、13頁
  20. ^ 「金メダリスト・インタビュー 高藤直寿」近代柔道 ベースボールマガジン社、2013年11月号
  21. ^ 柔道・高藤直寿、「高藤スペシャルに完成はない」

外部リンク[編集]