吉草酸

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吉草酸
構造式
分子模型
IUPAC名 ペンタン酸(系統名)
吉草酸(許容慣用名)
分子式 C5H10O2
分子量 102.13
CAS登録番号 [109-52-4]
形状 無色液体
密度 0.94 g/cm3, 液体
相対蒸気密度 3.52(空気 = 1)
融点 −34.5 °C
沸点 186–187 °C
SMILES CCCCC(O)=O
出典 ICSC

吉草酸(きっそうさん、valeric acid)は示性式 CH3(CH2)3COOH、分子量 102.13 のカルボン酸IUPAC系統名ではペンタン酸 (pentanoic acid) となる。CAS登録番号は109-52-4。の裏の臭いはこの異性体であるイソ吉草酸が原因である。閾値が非常に低いことから、悪臭防止法の規制対象となっている。

性質[編集]

融点 −34.5 °C沸点 186–187 °C の無色の液体で、蒸れた靴下に例えられる臭気を有する。pKa は 4.82 の弱酸であるが、人体へは腐食性を示す。への溶解度は 2.4g/100mL であり、極性溶媒よりも無極性溶媒によく溶ける最も低分子量のカルボン酸である。

異性体にピバル酸ヒドロアンゲリカ酸3-メチルブタン酸(イソ吉草酸)がある。ヒドロアンゲリカ酸は不斉炭素原子を持つ。

発見[編集]

ヨーロッパ産のハーブセイヨウカノコソウ(吉草、学名 Valeriana officinalis L.)から最初に発見された。