ロビン・フッド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロビン・フッド (Robin Hood) は、中世イングランドの伝説上の義賊である。
目次 |
[編集] 概要
弓の名手で、イギリスのノッティンガムのシャーウッドの森に住むアウトロー集団の首領とされる。吟遊詩人によって一編の物語として編集され、一般に広まる。
ロビン・フッドに類似した名前は、アウトロー(法の保護外の者)の盗賊の代名詞として使われていたようで、13、14世紀のいくつかの文献、資料に登場する。
まとまった物語として初めて登場するのは、14世紀のウィリアム・ラングランドの長編詩「農夫ピアズの夢」の中だ[1]。歴史書にも名前が登場し、1241年没という伝承もあるが、実在性に関しては確実な資料は存在せず、何人かの実在の人物の伝承が複合して形成された可能性が高い。ヘリワード・ザ・ウェイク(Hereward the Wake)などがモデルとして挙げられている。
当初の伝承は、ノルマン・コンクエスト後に、ノルマン人に抵抗する、サクソン人の非小作農民ヨーマンであり、その後エドワード1世時代の設定になり、ノルマン人に所領を奪われた貴族、義賊、マリアン[2]とのロマンス、あるいは十字軍帰りなどの設定が加わった。16世紀以降、リチャード1世(獅子心王)時代の人物となり、リチャード1世が十字軍遠征に赴いている間にジョン王の暴政に反抗した人物として描かれるようになった。
[編集] ロビン・フッドの登場する近代以降の作品
[編集] 文学作品
- ロビン・フッドのゆかいな冒険(The Merry Adventures of Robin Hood, 1883)ハワード・パイル(岩波書店ほか)
- ロビン・フッド物語(The Chronicles of Robin Hood) ローズマリ・サトクリフ (山本史郎訳、原書房 ISBN 4562037784)
- アイヴァンホー(Ivanhoe) ウォルター・スコット (ロビン・フッドとその仲間たちと思しき人物たちが登場する)
- 幻のロビンフッド(The Death of Robin Hood) P・ヴァンシッタート (出版:昌文社)
- ロビン・フッドに鉛の玉を(Bullet for A Star) ステュアート・カミンスキー (文春文庫) 推理小説
[編集] 映像作品
- ロビン・フッド(1922年アメリカ映画) - 監督:アラン・ドワン、出演:ダグラス・フェアバンクスなど。
- ロビンフッドの冒険(The Adventures Of Robin Hood, 1938年アメリカ映画) - 監督:マイケル・カーティス、出演:エロール・フリン、オリヴィア・デ・ハヴィランドなど。
- ロビン・フッド(1973年アメリカ映画、アニメ) - ディズニーのアニメ作品。監督:ウォルフガング・ライザーマン。キツネのロビン・フッドがライオンのプリンス・ジョンの悪政から庶民を救う物語。日本での公開は1975年7月5日。
- ロビンとマリアン(1976年アメリカ映画) - 監督:リチャード・レスター、出演:ショーン・コネリー、オードリー・ヘプバーンなど。
- ロビン・フッド(1991年、カナダ、ドイツ、イギリス、アメリカ映画) - 監督:ジョン・アーヴィン、出演:パトリック・バーギン、ユマ・サーマンなど。
- ロビン・フッド(1991年アメリカ映画) - 監督:ケヴィン・レイノルズ、出演:ケビン・コスナー、クリスチャン・スレーターなど。
- ロビン・フッド/キング・オブ・タイツ(Robin Hood: Men in Tights, 1993年アメリカ/フランス映画) - 監督:メル・ブルックス、主演:ケアリー・エルウィズ。上記ケヴィン・コスナー版を初めとする、様々なロビン・フッド映画のパロディ。
- アニメ『トムとジェリー』の一編、「我こそ勇者」(原題:Robin Hoodwinked)
-
- 捕らえられたロビンをトムとジェリーが救出するエピソード
- ロビンフッドの大冒険(アニメ)
[編集] ゲーム
- 蒼き狼と白き牝鹿シリーズ 在野武将として登場。
- 信長の野望シリーズのシナリオ「諸王の戦い」にて、武将として操作可能。
- Fate/EXTRA 召還される英霊の一人として登場。
- Robin Hood Defender of the Crown日本未発売。
- Robin Hood: The Legend of Sherwood
[編集] 楽曲
[編集] 影響
あるギャンブラーがロビン・フッドと名乗って、困っている人にお金をあげる活動をしている。[3]
[編集] 注
- ^ 怠け者の司祭が、「主の祈り」はよく覚えていないが、ロビン・フッドの詩は知っていることを告白するくだりがある。V.396 in Schmidt's ed.
- ^ 伝承や作品により、娘・妻・未亡人などの違いはあるものの、ノッティンガムの領主の家族であることでは同じである。
- ^ http://www.narinari.com/Nd/20100814000.html