アクア (バンド)

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AQUA
2008年
基本情報
出身地  デンマークコペンハーゲン
ジャンル バブルガムポップ
ユーロポップ
活動期間 1994年 - 2001年
2007年 - 現在
レーベル ユニバーサルミュージック
公式サイト https://www.aquaofficial.com/
メンバー ルネ・ニューストロン・ラステッド
レネー・ディフ
ソレン・ラステッド
旧メンバー クラウス・ノリーン

アクア(AQUA)はデンマークノルウェーユーロポップバブルガム・ダンスグループ。1994年に結成、1990年代後半から2000年代初頭にかけて活動し、3,300万枚以上のアルバムとシングルの売上を記録している。これまでに最も成功したデンマークのバンドとみなされている[1]

概要[編集]

1994年に結成され、1990年代後半から2000年代前半にかけて世界的に大人気となった。2001年に解散するまで2つのアルバム、『アクエリアム』(1997年)、『アクエリアス』(2000年)をリリースし、アルバムとシングルを合わせて3300万枚のセールスを記録した。2007年に再結成を宣言し、2009年までツアーを行った。

代表曲は「マイ・オー・マイ」(1997年に読売テレビ制作・日本テレビ系放送の深夜番組『鶴瓶上岡パペポTV』のテーマ曲に起用された)、「愛しのバービー・ガール」、「ドクター・ジョーンズ」、「ときめきダンディ・ダディダ (ローゼズ・アー・レッド)」、「ターン・バック・タイム」、「カートゥーン・ヒーローズ」(2002年、日本でキリンビバレッジ生茶」のCMで起用された)など。なお、2002年を最後に日本盤のCDは発売されていない。

メンバー[編集]

旧メンバー[編集]

  • クラウス・ノリーン (Claus Norreen, 1970年6月5日 - ) - ギター

- 2016年に「自分の音楽性向が変わったし、新しい挑戦をしたくて」との理由で脱退。

来歴[編集]

メンバーの集結
1994年、アクアは元々『Joyspeed』として結成された。彼らの来歴は1989年と、スウェーデン映画『フラッケ・フリーダ』の音楽制作にまで遡る。当時レネーはノルウェーでクラブDJとして働き、ソレンとクラウスは共にプロデューサーを目指していた。3人は『フラッケ・フリーダ』の音楽制作の後に意気投合し、いつかまた一緒に働く事を決めた。
その後3人はそれぞれ違った道を歩もうとしたため、数年間一緒に活動することはなかった。グループを結成する話もあったが、それにはリードボーカルが欠けていたため、話は進展しないかのように見えた。しかし1993年、当時ノルウェーの観光船で働いていたレネーは、リーナ・グローフォード・ニューストロンと出会う。リーナは観光船の上で歌っていた。それを聞いたレネーは彼女の歌唱力に感銘し、リーナのグループ参加についてアプローチした。リーナはそれを受け入れ、4人は翌年『Joyspeed』を形成することを決めた。
Joyspeedでの失敗
『Joyspeed』のメンバー構成はクラウスとソレンがグループのプロダクション、レネーがドラム、リーナがメインボーカルだった。1994年、スウェーデンの小さなレコード会社と契約し、ファーストシングル「イッツィー・ビッツィー・スパイダー」(「静かな湖畔の森の影から」の原曲ともいわれるアメリカの童謡「小さなクモさん英語版」のカバー)をリリースした。ファーストシングルは初めこそヒットしたもののすぐに飽きられ、初登場の翌週にはスウェーデンのシングルチャートから完全に姿を消した。後に4人はそのレコード会社に失望し、契約を解消した(レコード会社はその後もさらなるリリースを希望していたため契約解消に難色を示していた)。
Aqua結成から解散まで
レコード会社との契約解消から、4人は「イッツィー・ビッツィー・スパイダー」の失敗を機に音楽性を変え始めた。そして1996年9月、『AQUA』として新しいレコード会社からのファーストシングル「ときめきダンディ・ダディダ(ローゼズ・アー・レッド)英語版」をリリースし、デンマークのシングルチャートで第1位を記録した。名前の由来は練習スタジオに貼ってあった水族館(AQUARIUM) のポスターからである。
2001年にリーナとソレンが結婚すると、アクアは発展的解散を発表した。
再結成
2007年10月26日、再結成を発表。2008年の夏からデンマークを中心に全25公演のツアーを開催。
2009年5月25日にデンマークで8年ぶりとなるシングル曲「バック・トゥ・ザ・80ズ」を発売、同年7月15日に、「バック・トゥ・ザ・80ズ」を含む新曲3曲とリマスターされた16曲を収録したベストアルバム『グレイテスト・ヒッツ英語版』を発売した。3rdアルバムの発表も計画されており、レコーディング開始は2010年初頭としている[2]

作品[編集]

タイトル後に「†」がついているものは、日本盤でも発売された作品。

アルバム[編集]

シングル[編集]

VIDEO・DVD[編集]

  • 1997年 : Around The World (VHS)
  • 1998年 : The Aqua Diary - The Official Aquarium Home Video
  • 2000年 : The Video Collection(2003年リマスター再発売)
  • 2001年 : The Hits - VCD Karaoke(タイのみ)
  • 発売年不明 : The Videos(オランダのみ)
  • 2009年 : Greatest Hits (Special Edition)

ソロ活動[編集]

リーナは「Lene」として2003年にソロ活動を行い、シングル「イッツ・ユア・デューティー」、アルバム「プレイ・ウィズ・ミー」を発売している。

「Lene」の日本語読みは「愛しのバービー・ガール」のミュージック・ビデオ[3]や「AQUARIUM」のライナーノーツでは「ルネ」、それ以降の「AQUARIUS」などのライナーノーツでは「リーナ」として紹介されている[4]。しかし後のソロ活動の際は「レネ」として紹介されている[5]。実際の発音は「リーナ」に近い[6]

その他[編集]

ボーカル2人の声や曲調など、類似する点が多いことで、同じデンマーク出身のポップグループ、トーイ・ボックスと比較されることがある。世界的な知名度はAQUAの方が高く、デビューも早い。

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

関連項目[編集]