リカオン

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リカオン
リカオン
リカオン Lycaon pictus
保全状況評価[a 1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 EN.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネコ目 Carnivora
: イヌ科 Canidae
: リカオン属
Lycaon Brookes, 1827
: リカオン L. pictus
学名
Lycaon pictus (Temminck, 1820)
和名
リカオン
英名
African hunting dog
African wild dog
Cape hunting dog
Hunting wild dog
Hyaena dog
Painted wild dog
Tri-coloerd dog

Leefgebied wilde hond.JPG

リカオンLycaon pictus)は、哺乳綱ネコ目(食肉目)イヌ科リカオン属に分類される食肉類。本種のみでリカオン属を構成する。

分布[編集]

サハラ砂漠を除くアフリカ大陸[1][2][3][4]

形態[編集]

体長76-112センチメートル[2]。尾長30-41センチメートル[2]。肩高60-78センチメートル[3]体重17-36キログラム[2]。属名Lycaonは「オオカミ」の意[4]。全身は短く硬い体毛で粗く被われる[2][3]。不規則に黒、黄色がかったオレンジ、白の体毛で被われるが[2]、体色には個体変異があり一色のみの個体もいる[3]。鼻面から額、眼にかけては黒い体毛で被われる[2]。尾の先端は白い体毛で被われる[1][3]。種小名pictusは「彩色された」の意で[4]、英名paintedと同義。

耳介は非常に大型で、丸みを帯びる[2][3]。大型の耳介は体温を調節する効果があると考えられている[1]。鼻面は太くてやや短い[2][3]。計42本の歯を持つ[2]。上顎第4小臼歯および下顎第1大臼歯(裂肉歯)は発達し、歯尖が1つしかない。第3大臼歯はあまり発達しない。四肢は長く、指趾は4本[2][3]

乳頭の数は10-14個[2]

生態[編集]

主に標高3,000メートル以下にある草原サバンナに生息するが[2]、半砂漠地帯などにも生息する[1]。1,500-4,000平方キロメートルに達する行動圏内で生活する[2]昼行性だが、夜間に活動する事もある[1]。最少で3-6頭(幼獣を加えると20-40頭、もしくはそれ以上)からなる家族群を形成し生活する[3]。オスは産まれた群れに留まるが、メスは生後14-30か月で他のオスがいる群れへ移動する[1]。1日に平均10キロメートルを移動し獲物を探すが、獲物が少ない場合は時速9-11キロメートルの速度で2-3日にわたり獲物を探す[3]。狩りの時は走行速度が時速45-66キロメートルに達する[3]

食性は動物食で、主に中型哺乳類(15-150キログラム)を食べるが、小型哺乳類や大型哺乳類を食べることもある[1][3]。主に薄明薄暮時に狩りを行う[1][2]。獲物は主に視覚で探す[1][2]。弱った個体や幼獣を狙い、群れで協力し長距離を追走する[1]。獲物を捕らえると内臓を引き裂いて倒す[1]。巣穴にいる幼獣は鳴き声をあげて獲物を運搬した成獣の鼻面に自分の鼻面を押し付け、成獣は獲物を吐き戻して与える[1][3]。群れに幼獣が同行している場合は、幼獣が獲物を優先的に食べる[1][3]

繁殖形態は胎生。温帯域では冬季に交尾を行うが、熱帯域では周年繁殖する[3]。妊娠期間は60-80日[2]。土手や岩の隙間、ツチブタの古巣などで、1回に2-19頭の幼獣を産む[2]。出産間隔は12-14か月[2][3]。繁殖は群れ内の地位の高い雌雄のみが行う[1][3]。地位の低いメスが出産した場合、その幼獣を巡って口に咥えた綱引きのような争いを行い結果として幼獣が地位の高いメスに殺される事が多い[1][3]。授乳期間は5週間[3]。巣穴にいる幼獣には全ての個体が獲物を吐き戻して与える[1][2]。幼獣は生後11週間で巣穴の外に出て、生後3か月で群れの後を追うようになり生後6か月で狩りに加わる[3]。生後1年-1年2か月で狩りが行えるようになる[2][3]。生後1年6か月-2年で性成熟し、寿命は10-12年と考えられている[3]

人間との関係[編集]

家畜を襲う害獣とみなされることもある[3]

開発による生息地の破壊、害獣としての駆除、イヌからの伝染病(狂犬病ジステンパー)などにより生息数は減少している[1][3]。1980年代における生息数は8,000頭と推定されている[3]

画像[編集]

参考文献[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科1 食肉類』、平凡社1986年、66-67、88-91頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育2 (食肉目)』、東京動物園協会、1991年、99-100頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社2000年、20-21、150頁。
  4. ^ a b c 『小学館の図鑑NEO 動物』、小学館2002年、51頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  1. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • Woodroffe, R. & Sillero-Zubiri, C. 2012. Lycaon pictus. In: IUCN 2013. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2013.1.