プジョー・207

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プジョー・207
A70/71/72/76型[1]
5ドアハッチバック
CC
SW
概要
販売期間 2006年 - 2012年
ボディ
乗車定員 ハッチバック:5名/CC:4名
ボディタイプ 3ドア ハッチバック
5ドア ハッチバック
2ドア クーペカブリオレ
5ドア ステーションワゴン
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン 直4 1.4L 72PS
直4 1.4L 88PS
直4 1.6L 109PS(ディーゼル・ターボ
直4 1.6L 143PS(ターボ
直4 1.6L 175PS(ターボ)
最高出力 53kW(72PS)-130kW(175PS)
最大トルク 12kgfm(118Nm)-24.50kgfm(240Nm)
変速機 5速MT/6速MT/4速AT
前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
車両寸法
ホイールベース 2,540mm
全長 4,030mm-4,165mm
全幅 1,750mm
全高 1,470mm-1,535mm
車両重量 1,170kg-1,410kg
その他
最小回転半径 207:5.4m/207SW:5.3m
系譜
先代 プジョー・206
後継 プジョー・208
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207は、フランス自動車メーカー・プジョーが製造・販売していた小型車である。

概要[編集]

2010年フランス国内選手権の207 S2000

Bセグメントに属する小型乗用車の206の後継車にあたり、2006年1月に発表された車である。同じグループの自動車メーカー、シトロエンの小型車C3とはプラットフォームや多くの構成部品を共用する。ハッチバックおよびSWはフランスポワシー工場、CCはスペインのビヤベルデ工場で生産されている[1]。2007年6月にワゴンモデルである207SWが発表され、同年には電動格納式のハードトップを備えた207CCクーペカブリオレが発売されている。2012年初めに後継車208が登場した。

全幅の拡大に伴い、日本では3ナンバー登録となる。306との比較では全長がほぼ同じで、全幅は65mm広い。206の後継車でありながら一部は306に迫るかそれ以上のサイズとなり、全幅は307とほぼ同じである。最小回転半径も206の4.9mに対して5.4mと大幅に上昇した。

また2006年のジュネーブ・モーターショーに、207をベースとしたスポーティーなコンセプトカー207RCupを出展[2][3]。280馬力の2.0リッター自然吸気エンジンを搭載しており、後に同じパッケージでスーパー2000規定のラリーカーとして登場。当時欧州で人気を集めていたIRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)を2007〜2009年に3連覇し、ERC(ヨーロッパ・ラリー選手権)でも2008年チャンピオンとなっている。

メカニズム[編集]

エンジンは、6種類のガソリンエンジンと3種類のHDi (高圧直噴) ディーゼルエンジン。1.4Lガソリンは、当初はSOHC 8バルブ 75PSとDOHC 16バルブ 90PSの2種類だったが、後に可変バルブ機構付きの95PS仕様が追加された。1.6Lガソリンも当初は206から継続使用される110PSのみだったが、後にBMWと共同開発されたバルブトロニック付きの120PS自然吸気エンジンと、150PSと175PSの直噴ツインスクロールターボエンジンが追加された。ディーゼルは1.4L/70PS、1.6L/90PS·110PSなどがある。

トランスミッションはMT、エンジンによりATやRMT (ロボタイズド・マニュアル・トランスミッション) と呼ばれるセミATも選択可能。

脚注[編集]

外部リンク[編集]