プジョー・206

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プジョー・206Peugeot 206 )は、フランス自動車会社 プジョーが1998年に発売したBセグメントに相当する小型乗用車である。
2005年からはイランコードロ工業による製造・販売も行われた。

目次

概要[編集]

プジョー・206
Peugeot 206 front.jpg
販売期間 1998年-2009年
乗車定員 ハッチバック:5名
CC、RC:4名
ボディタイプ 2ドア/3ドア/5ドア/
エンジン 直列4気筒:1.4L/1.6L/2.0L
最高出力 55kW(74PS)-130kW(177PS)
最大トルク 12.2kg·m-20.6kg·m(120N·m-202N·m)
変速機 5速MT/4速AT
駆動方式 FF
サスペンション 前:マクファーソンストラット
後:トレーリングアーム
全長 3,810mm-4,030mm
全幅 1,670mm-1,675mm
全高 1,380mm-1,475mm
ホイールベース 2,440mm
車両重量 1,000kg-1,210kg
最小回転半径 4.9m
タイヤサイズ 165/70R13-205/40R17
先代 205
後継 207
-自動車のスペック表-

205の後継モデルとして、1998年9月のパリサロンで発表された。デザインはそれまでのピニンファリーナではなく社内デザインチームが手掛けており、当モデル以降のデザインは社内で手掛けるようになっている。日本では1999年5月に発売、お洒落なイメージの定着に加えて165万円からと輸入車としては手頃な価格で大ヒット、プジョー・ジャポンの屋台骨を支えるモデルとなり、2000年に同社の年間販売台数は1万台を超えた。同車をベースとするWRC206は、WRC (世界ラリー選手権) で2000年以降3年連続優勝をおさめるなどモータースポーツでも活躍した。

右ハンドル仕様はイギリス・コヴェントリー近郊のライトン(Ryton)工場で生産されていた。同工場は1979年にクライスラー・ヨーロッパから買収したものであったが、後継モデルへの移行を機として2007年1月に閉鎖、生産は東欧に移管された。

2006年には大型化した後継車である207が発売されたが、廉価版を中心として併売が続けられていた。
2006年5月からマレーシアナザ社が「206 Bestari」としてライセンス生産している。

バリエーション[編集]

206CC[編集]

206のオープンボディ。電動開閉式のハードトップとしたもので、日本での価格設定は300万円以下の戦略的な価格設定となっていた。開発にはフランスの自動車車体メーカー、ユーリエ社が全面協力した。"CC" は、"Coupé Cabriolet" (クーペカブリオレ) の略であるが、"Coup de Coeur" (ハートに一目惚れ) という隠れた意味も持つ。仕様上では4人乗りだが後部シートは狭く、実用上は2人が適している。

206SW[編集]

ワゴン・ボディの206である。"SW"とは"Sport Wagon" (スポーツワゴン) の略とも"Station Wagon" (ステーションワゴン) の略とも、様々なイメージを持ってもらうことを狙って付けられた名称である。リアドアが専用設計でドアノブがピラーに内蔵されている。ブラジル市場向けにESCAPEというSUVテイストモデルが存在する。

206RC[編集]

WRCのイメージを踏襲したスポーティモデルで、17インチのアルミホイール、エアロパーツを標準装備し、日本には左ハンドルのMT仕様が導入。それまでのスポーティモデル206S16はカタログ落ち。

206Cielo[編集]

2005年に追加。Cielo (シエロ) =空という意味の通り、ハッチバック車をベースとして天井に大型グラスルーフを装備。シリーズ中の売れ筋であった1.6L 5ドアモデルの"206XT-Premium"がカタログ落ち。

206+ (2009年)[編集]

前後バンパー、ヘッドライト、テールライト等を後継車の207と共通の意匠にアップデートすると共に新意匠のダッシュボード等を持つマイナーチェンジ版で、販売は欧州圏の左ハンドル諸国のみ。生産はフランス・ミュルーズ工場。イランのコドローでも206+が「207 i」として生産・販売されている。

2008年5月、プジョー・ブラジルが206の後継車である207をブラジルでは輸入も生産もしない代わりに206をマイナーチェンジした車両を導入すると発表した。同年8月には207と共通意匠のフロントマスクを持ち、サスペンションとギアボックスを改良しただけのモデルが207として登場。アルゼンチン(現地生産)、ウルグアイでは同モデルが「207 Compact」という名称で登場。これは輸入される207CCや207RCと区別するためであった。

207をヨーロッパから輸入しないブラジルにおいて、このモデルを「207 Brasil」という名称で販売する計画であったが、すぐに'Brasil'は外され単に「207」とし、全くの新型車として従来よりも高い価格設定で販売されたが、実体は206をマイナーチェンジしただけのモデルだったためメディアや市場から批判されることとなった。

2009年2月、ブラジルにおける207をフランスで生産し「206+」という名称でヨーロッパの一部諸国で販売すると発表した。低価格設定のダチア車をルーマニアから輸入販売しているルノーに対し、フランス国内の不況を打開する回答として206+をミュルーズ工場で生産することで、2009年5月プジョーは450人の雇用を募集した。同工場ではチリメキシコドミニカ共和国向けの「207 Compact」も生産。

その他[編集]

206、206CC、206SWには"S16"という、排気量2,000ccクラスでMTのスポーツ仕様が設定されていた。また、206と206CCにはプジョーがメインスポンサーをつとめるテニスの全仏オープンにちなんだローランギャロス(RG)というモデルが用意されており、206SWにはクイックシルバーとコラボレーションしたモデルもある。ディーゼルエンジン搭載モデルは主にヨーロッパで、ノッチバックの4ドアセダンはアジアの一部地域(中華人民共和国イランなど)で生産・販売された。

外部リンク[編集]