ピエリ守山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ピエリ守山
Pieri MORIYAMA
Pieri Moriyama entrance.jpg
店舗概要
正式名称 琵琶湖クルージングモール
ピエリ守山
所在地 524-0192
滋賀県守山市今浜町2620-2[1]
北緯35度7分22秒東経135度56分42.9秒座標: 北緯35度7分22秒 東経135度56分42.9秒
開業日 2008年平成20年)9月20日
施設管理者 大和システム・オウミ都市開発[1]

大和システム[2]

kodo.cc[3]

アンビエントガーデン守山[4]
設計者 類設計室[1]
施工 大林組[1]
商業施設面積 約55,000[2]
延床面積 約79,000[1]
店舗数 約200店(開店時点)[2]
3店舗(2014年2月時点)
営業時間 10:00 - 20:00
最寄駅 守山駅堅田駅
最寄IC 栗東IC真野IC
外部リンク 公式サイト

琵琶湖クルージングモール ピエリ守山(びわこクルージングモール ピエリもりやま、英称:BIWAKO CRUISING MALL Pieri MORIYAMA)は、滋賀県守山市今浜町に所在する滋賀県内最大級のショッピングモール2014年2月28日に全面リニューアルのため休館した。

大和システム・オウミ都市開発が共同開発し[1]大和システムが開業から2012年3月までは運営管理していたが[3]、同月kodo.cc(コードードットシーシー)に売却した[3]2013年8月にマイルストーンターンアラウンドマネジメントがピエリの運営会社の株式を取得した[5]

概要[編集]

1998年10月から2005年1月まで、伊藤忠商事系の会社が運営していたびわ湖わんわん王国[6]の跡地を、大和システム・オウミ都市開発が2006年12月に取得[7]類設計室が設計、大林組の施工で、2007年11月に着工[8]。計画・建設時までの仮称は琵琶湖・守山リゾートショッピングセンター[8][1]、コンセプトは『豊かな自然にかこまれて1日を"クルージング"』としていた[9]

大和システム単独で運営する施設として2008年9月18日に仮開業ののち、同年9月20日に正式に開業した[2]。開業当初の核テナントは、食品スーパーバロー、スポーツ用品店ヒマラヤ、靴販売店のABCマートなどで、約200の専門店で構成されるショッピングセンターとして開設[2]し、開店時点の目標として年間来客数を約900万人・同売上を約180億円と見込んでいた[10]。ピエリ守山の開業は近隣地区における大型店開業ラッシュの皮切りとなり、約2箇月後にはイオンモール草津フォレオ大津一里山などが開業している[2]

外壁はほぼ白色で統一されており、施設全体は豪華客船を模した外観となっている[10]。施設には琵琶湖を眺めることができるテラスが設けられた[10]

イメージキャラクターとして「ゲンゴくん」(ゲンゴロウブナ)、「アユちゃん」(アユ)、「ナズマ船長」(ビワコオオナマズ)など、琵琶湖に生息する生物を模したキャラクターが設定されている[11]

開店後の経緯[編集]

開店前後にリーマン・ショックが発生。売却予定の延期と、その後の売却解約により、2010年10月の大和システム破綻につながった[12]

開業時は約200の店舗があった[2]が、景気の悪化やその後開業・増築した周囲の大型商業施設との競合で店舗数の減少が進み、売却報道がされた2012年3月時点で約70店舗[3]、2013年2月時点で約60店舗[13]に減少したのち、同年9月23日限りでサンマルクカフェとアクアネームが閉店したことで8店舗[14]、同年11月4日時点では4店舗[15]にまで減少していた。

照明が明るく点灯しエスカレーターなどの各種設備も作動している一方で、大半の店舗スペースが空き店舗となり、買物客も少なく閑散とした様子がインターネット上で話題を呼び、「明るい廃墟」「生ける廃墟」「ネオ廃墟」などと呼ばれるようになった[16][17]

2010年に民事再生法適用を申請していた大和システムは2012年1月、三重県の企業であるkodo.ccにピエリ守山を売却した[3]。kodo.ccは施設を改装しスーパーマーケットホームセンター等の誘致を検討するとしていた[3]が、2013年2月にホームセンターのアヤハディオと食品スーパーのハッピーテラダが出店することで合意を締結し[13]、同年初夏に出店すると発表した[13]。しかし、2013年9月のJ-CASTの報道によると「最終的な契約に至らなかった」とし、出店が白紙になったことが明らかになった[14]

2013年9月25日付で、マイルストーンターンアラウンドマネジメントが、ピエリ運営会社のピエリパートナーズ株式を取得したことを発表し、同社はピエリ守山を「魅力的な商業施設として再生する」と発表した[5]。また同日、マイルストーンターンアラウンドマネジメントとサムティが、ピエリの資産を運営するアンビエントガーデン守山に出資することも発表した[18]。2013年10月2日から3日にかけての報道によると、2014年末から2015年初めにかけて100店から200店規模のショッピングセンターとしてリニューアルオープンする方針と、そのためのテナント誘致を計画しているとされている[4][19]

2014年秋の改装オープンに向け、一部営業中の店舗につながる通路以外を閉鎖し、部分営業に移行の後[20][20]、2014年2月28日に全店が閉店し、リニューアル工事を開始した[16]。同年5月にはZARA、Bershkaといった人気ファッションブランドが「ピエリ守山店」の開設に向けた募集を開始しており[21]、再オープンに向けたテナント誘致が進められている。

沿革[編集]

  • 2007年平成19年)11月 - 大林組により建物工事を着工。
  • 2008年(平成20年)
  • 2012年(平成24年)1月 - kodo.ccに売却。
  • 2013年(平成25年)8月 - マイルストーンターンアラウンドマネジメントが運営会社の株式を取得。
  • 2014年(平成26年)
    • 2月14日 - リニューアル工事のため営業中の3店舗に通じる通路以外を閉鎖。
    • 2月28日 - 全店舗が閉店。

フロア構成[編集]

開業当初のフロア構成は以下のとおり。なお、現在は閉鎖されている。

  • 1F - 専門店街、テラス、ピエリ守山港(かつて琵琶湖汽船遊覧船が寄港していた)
  • 2F - 専門店街、フードコート、レストラン街、展望テラス
  • RF - 屋上駐車場
  • R2F - 虹の展望台(屋上展望デッキ)

2014年2月14日より、残る3店舗に直接つながる部分以外の施設を閉鎖した部分営業に移行した[20]。これにより施設のほとんどに一般客が立ち入ることができなくなった。同年2月28日に改修工事のため、休館となった。

立地[編集]

琵琶湖大橋および滋賀県道559号(湖岸道路)沿いに立地している。開業前に休日の来店車両を11,000台と予測したモール側は、琵琶湖大橋東詰交差点や湖岸道路を経由せずに直接駐車場へ出入りできるよう立体交差道路を新設、店舗周辺道路の車線拡幅を行った。

2009年時点で、当時の報道で滋賀県南部は京都市大阪市ベッドタウンとしてマンション建設が相次き、人口が増加していた[22]。2008年から2010年にかけて、滋賀県南部で大型店の出店ラッシュになっていた[23]

当モールが開業した2008年秋季は、滋賀県南部を中心に多数の複合商業施設が開業またはリニューアルを行っている[23]

施設名 開店日 核テナント
(当時)
店舗数 予想来場者数
ピエリ守山 9月20日[23] 専門店196店[23] 平日2 - 3万人
休日5万人[23]
イオンモール草津 11月26日[23] サティ[23] 専門店186店[23] 平日2万人
休日5万人[23]
エイスクエア 11月14日
リニューアル[23]
アル・プラザ草津[23] 核テナント3店
専門店34店[23]
平日2.2万人
休日3.5万人[23]
フォレオ大津一里山 11月21日[23] 核テナント5店
専門店100店[23]
平日1万人
休日2万人[23]
アル・プラザ堅田 11月28日[23] アル・プラザ[23] アル・プラザと
専門店60店[23]
平日7000人
休日9000人[23]

交通[編集]

  • 公共交通機関
    • 西日本旅客鉄道(JR西日本)
      • 琵琶湖線東海道本線守山駅より近江鉄道バス「守山ラフォーレ線」(木の浜線)で約30分「ピエリ守山」停留所下車。
      • 湖西線 堅田駅より近江鉄道バス、江若交通バス「琵琶湖大橋線」で約10分「琵琶湖大橋東詰」停留所下車、徒歩約5分。2011年10月1日より堅田駅 - ラフォーレ琵琶湖間の実証運行期間終了にともない「堅田ラフォーレ線」は廃止となった。これによって堅田駅発の最寄り停留所が変わっている。
  • 船舶
    • 当モール内に「ピエリ守山港」がある。かつては後述する「琵琶湖大橋クルーズ」の遊覧船が寄港していた。2014年現在も、近江トラベル(近江鉄道系)の観光船が近隣でイベントが開催される際に寄港することがある[24]
    • 琵琶湖汽船「琵琶湖大橋クルーズ」の遊覧船が、対岸にある琵琶湖大橋港に寄港する。
  • 自動車
    • 国道477号利用の場合、琵琶湖大橋料金所付近より。
    • 湖岸道路利用の場合、琵琶湖大橋東詰交差点を北上。
      いずれも、施設駐車場へは各方面から左折で入場できる。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b c d e f g 『大和システムら 滋賀県に8万m2sc 設計は類、大林で11月着工』 - 建設通信新聞 2007年10月5日 17ページ
  2. ^ a b c d e f g 『湖国南部 大型店ラッシュ皮切り 「ピエリ守山」仮開業』 - 京都新聞 2008年9月19日 31ページ
  3. ^ a b c d e f 『滋賀・守山の商業施設買収 kodo.cc』 - 日本経済新聞(地方経済面・中部) 2012年3月20日 7ぺージ
  4. ^ a b ピエリ守山:滋賀県最大級の商業施設、売却 新装開店へ 店舗激減、ネットで話題に - 毎日新聞 2013年10月2日
  5. ^ a b 株式会社ピエリパートナーズの株式取得及び商業施設「ピエリ守山」について - マイルストーンターンアラウンドマネジメント株式会社 2013年9月25日
  6. ^ 『わんわん王国閉園』 - 毎日新聞(大阪)2005年1月31日夕刊 8ページ
  7. ^ 『プロジェクトリポート 滋賀県内の整備具体化へ 大型商業施設が活発化』 - 建設通信新聞(2007年11月8日 13ページ)
  8. ^ a b 『大和システムら 守山市に複合商業施設 設計=類設計室 施工=大林組 7.9万m2、11月着工へ』 - 日刊建設工業新聞(2007年10月3日
  9. ^ 『大和システム・オウミ都市開発 大林組で11月着工 琵琶湖守山リゾートSC』- 建設通信新聞(2007年10月23日
  10. ^ a b c 『大型商業施設 滋賀・湖南 今秋相次ぎ きょう「ピエリ守山」先陣』 - 日本経済新聞(地方経済面)(2008年9月20日 45ページ)
  11. ^ ピエリ・オールスターズ大百科 - ピエリ守山
  12. ^ 『倒産学(199) 大和システム 市場悪化で売却ならず 頼みのADRも頓挫』 - 日刊工業新聞(2011年1月5日
  13. ^ a b c 滋賀県守山市の大型商業施設「ピエリ守山」が大型テナント 「アヤハディオ」「ハッピーテラダ」との出店基本合意を締結 〜初夏のリニューアルオープンを目指す〜 - 朝日新聞(2013年2月6日
  14. ^ a b 生ける廃墟モール「ピエリ守山」の行く末は? 店舗ついにヒトケタ、今後は「何も定まってない」 - J-CASTニュース(2013年9月24日
  15. ^ ショップガイド|フロアマップ1F:ピエリ守山-びわこクルージングモール
  16. ^ a b 明るい廃墟「ピエリ守山」、ついにWebサイトが更地に 全店舗撤退し施設は閉鎖 - ねとらぼ(2014年2月28日)
  17. ^ ネオ廃墟「ピエリ守山」ついに売却 - R25(2013年10月7日)
  18. ^ マイルストーンターンアラウンドマネジメント株式会社との共同事業開始について - サムティ(2013年9月25日)
  19. ^ 「ピエリ守山」を売却 15年めどに新装へ - 中日新聞(2013年10月3日)
  20. ^ a b c 「ピエリ守山」、3店舗で部分営業へ-今秋全面リニューアル目指す - びわ湖大津経済新聞、2014年2月14日
  21. ^ ピエリ守山が秋にリニューアルオープン? 新規テナントが告知 - アメーバニュース・2014年5月27日
  22. ^ 『動く 人口増 期待と不安 マンション次々』 - 朝日新聞(滋賀全域) 2009年11月29日 28ページ
  23. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 『人も店も奪い合い 大型商業店ラッシュ』 - 朝日新聞(滋賀全域) 2008年11月27日 28ページ
  24. ^ 「菜の花温船」-守山の菜の花とおごと温泉を結ぶクルーズ運航 - びわ湖大津経済新聞・2014年1月24日

外部リンク[編集]