トゥームレイダー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

トゥームレイダー (Tomb Raider) は、1996年にイギリスのゲーム会社 Core Design が制作し、アイドス(現・スクウェア・エニックス)が発売したアクションアドベンチャーゲーム、及びこれを第1作とするコンピュータゲームシリーズの名称。開発は6作目『美しき逃亡者』までが Core Design 、7作目『レジェンド』以降はアメリカCrystal Dynamics

概要[編集]

女性冒険家ララ・クロフトLara Croft、シリーズ初期の日本語版ではレイラ・クロフトと表記)が世界各地の遺跡で冒険を繰り広げるアクションアドベンチャーゲームである。三人称視点3Dアクションゲームの先駆けとなった。 原案を出した生み親は、トビー・ガード。開発当初、主人公は男性キャラクターとして製作が進んでいたが、インディー・ジョーンズに見えてしまうという理由から、思い切って女性キャラクターに設定を変更したところ、ララの「強い女性」というイメージが印象を残し、後の大ヒットへと繋がることになる。

欧米西欧では非常に人気が高く、アンジェリーナ・ジョリー主演で映画化され、彼女自身の出世作にもなった。 ゲームの人気もあるが、特にヒロインのララ・クロフトがゲームの主人公の域を超えた人気キャラクターとなっており、テレビ出演、雑誌のグラビア、フランスでは切手、新種のチューリップの名前、ロックバンド「U2」のツアー内登場など、多方面にわたる影響を与えており、「ゲームヒロインとして最も成功した人間の女性」としてギネス・ワールド・レコーズに認定された[1]

日本における発売元はビクターインタラクティブソフトウェアエニックスカプコンスパイク等。2013年に発売予定の10作目は、スクウェアエニックス
日本語版のララの声優は、1作目が緒方恵美、2~6作目は田中敦子、7〜9作目は本田貴子、10作目以降は甲斐田裕子となっている。

全世界でのシリーズ累計売り上げ本数は3000万本以上、累計出荷本数は3500万本(9作品)を超えるモンスタータイトルである[2]

なお、シリーズ初期作品の音楽を担当したのは当時Core Designのサウンドクリエーターで、現在はNujazzアーティスト「Atjazz」として活動するマーティン・アイブソンである。

シリーズの変遷[編集]

1作目~3作目までは高い評価と売上を博し、正にアドベンチャーゲームとしての地位を不動のものにした。

長年、大ヒットを記録し続けたトゥームレイダーだったが、1作目から5作目までのゲームシステムがほぼ同一のため、「マンネリ気味」などと言われるようになる。 そのため6作目にあたる『トゥームレイダー 美しき逃亡者』で新しいストーリー展開を組み込み、この作品を起点として数作品にまたがるひとつの物語を作ろうと計画。低迷気味だった人気を再熱させようとする。

しかし、思うように開発が進まず、発売日の延期を余儀なくされるなどのトラブルが発生。ようやく発売されたが、ゲームの操作性が非常に悪く、中途半端なままで世に出されたため、世界的に酷評を受けてしまう。これ以降、トゥームレイダーはしばらく日の目を見ることがなくなる。『トゥームレイダー 美しき逃亡者』の後に、SCEEが開発した、アドベンチャーゲーム、『Primal(SAINTS 聖なる魔物)』で、主人公ジェンが墓地で "R.I.P. Laura Cruft 2003(ラウラ・クラフト 永遠に眠る 2003年)"と刻まれた、墓を壊すシーンがあるが、これはララ・クロフトの墓の事で、2003年に発売された『美しき逃亡者』の低迷に対して、パロディ化したものである。

一時は、存続危機にまで陥ったトゥームレイダーシリーズだったが、脱却を図るために再構成を練ることになった。 その結果『美しき逃亡者』のストーリー自体を封印し、新たな展開として『トゥームレイダー レジェンド』を発表。 トゥームレイダーの生みの親でもあるトビー・ガードを再び製作チームに招き、ゲームシステムを一新した。 難易度を下げることで、一般ユーザーからも支持を得ることに成功。欧米やヨーロッパで高い売り上げを誇り、世界で300万本の大ヒットを記録する。 この成功により、トゥームレイダーは完全復活を遂げた。

2007年にはトゥームレイダー生誕10周年を記念し、1作目の『トゥームレイダース』を『トゥームレイダー アニバーサリー』の名でフルリメイクし、日本では2008年3月27日に一般家庭用ゲーム機で発売された。

2009年には、『トゥームレイダー アンダーワールド』が発売され、世界で200万本超えの売り上げを記録している。

2013年の「トゥームレイダー」は世界で400万本を超える売り上げとなっている。

シリーズ一覧[編集]

  • トゥームレイダース (トゥームレイダー)
  • トゥームレイダー2
  • トゥームレイダー3
  • トゥームレイダー4 ラストレベレーション
  • トゥームレイダー5 クロニクル
  • トゥームレイダープロフェシー
  • トゥームレイダー 美しき逃亡者
  • トゥームレイダー レジェンド
  • トゥームレイダー アニバーサリー
  • トゥームレイダー アンダーワールド
  • ララ・クロフト アンド ガーディアン オブ ライト
  • トゥームレイダー

作品解説[編集]

※強調はナンバリングタイトル。

トゥームレイダー (トゥームレイダース)
  • PC/Mac (PS/SS)

記念すべき第1作目。当時3Dゲームの中ではグラフィックの美しさ、膨大な箱庭式のフィールドとゲームボリュームで、3Dのキャラクターが「泳ぐ」という行為も当時は珍しかった。 日本語版での主人公名は、レイラ・クロフト。 PS版発売時、ゲーム内に隠された「七色の秘宝」を探し出すとプレゼントが抽選で当たるキャンペーンが実施された。

トゥームレイダー GOLD:Shadow of the Cat/Unfinished Business

  • PC/Mac(海外でのみ発売)
トゥームレイダー2
  • PC/Mac/PS

1997年発売。シリーズ第2作目[3]。日本語版は1998年1月22日発売。[4] 伝説の秘宝たる『サイアン』という名の短剣を中心に物語が展開してゆく[5]。 前作に比してのグラフィックの驚異的な進歩―特に光の表現の進歩が認められた[5]ほか、前作には存在しなかった『よじ登り』という動作が新たに追加された。[4] 遺跡の探索が専らの内容であったその前作とは違い、それに加えて基地風の施設や街、更には海底や雪山などが新たに探索の対象となった。その冒険の舞台には中国万里の長城ベニス、そしてチベットなどが含まれる。[4] このシリーズで初めて[5]が登場することになった一作でもあった。 トゥームレイダー2 GOLD:ゴールデンマスク

  • PC/Mac
トゥームレイダー3
  • PC/Mac/PS

3作目。グラフィックがさらに向上し、作品中にはジャングル、極寒の地、砂漠、ロンドンのような近代的な場所を探索するなど、一味違ったステージを探索できる。この作品以降、主人公名はララ・クロフトに統一される。 PS版は2枚組みで、オリジナルの海外版の内容が収録されている(規格が2枚組みで他作品との違うため、廉価版が出ていない)。

トゥームレイダー3 GOLD: ロストアーティファクト

  • PC/Mac
トゥームレイダー4:ラストレベレーション
  • PC/Mac/PS/DC

4作目。1作目以来のエジプトが舞台。16歳のララが登場する。歴代の作品とは違い、エジプトをメインした一拠点のみでストーリーが進んで行く。王家の谷などが登場。この作品で、ララにとって運命を変える事件が起こることとなる。

Tomb Raider: STARRING LARA CROFT

  • GBC (海外版)
トゥームレイダー5:クロニクル
  • PC/Mac/PS

5作目。これまでのララの軌跡をたどるという構成で、歴代作品の間に起こったララの活躍を振り返る。 ララのパートナーとして、初めてジップが登場する。

Tomb Raider: Curse of the Sword

  • GBC (海外版)

トゥームレイダー:プロフェシー

  • GBA
トゥームレイダー 美しき逃亡者
  • PC/Mac/PS2

6作目。ララがある事件の容疑者となり、無実を証明するため、追っ手を避けながら事件の真相を探ることとなる。 グラフィックの飛躍的向上をはじめ、謎解きを中心とした情報収集、ララ以外を操作するなど、今までのシリーズとは違うシステムを導入し、新生トゥームレイダーとしての開発が進んでいたが、ゲームシステム上の問題のため、世界的に酷評を受けた作品でもある。 レジェンドが発表された際、今作のストーリーや登場人物自体をお蔵入りする可能性があると発表された。

トゥームレイダー:レジェンド
  • Xbox360/PS2/PSP/PC
  • Xbox/GC/NDS/GBA(海外版)

7作目。「美しき逃亡者」が酷評を受けたため、復活を図るために作られた新生トゥームレイダー。「原点復帰」を目的とし、操作性が見直され、英国では大ヒットを記録した。 ララが自分自身の過去と向き合っていく内容となっていて、幼少時代の飛行機墜落事故の真相を知ることができる。 日本ステージも用意されている。

トゥームレイダー アニバーサリー
  • Xbox360/PS2/PSP/Wii/PC
  • Mac(海外版)

8作目。トゥームレイダー誕生10周年を記念し、1作目をレジェンドのエンジンでフルリメイク。オリジナル版とは異なり「まだ人を撃ったことがない」ことや、「まだ冒険者として成熟していない」など、ララに対する設定が新たに追加されている。これらの設定の意味合いは大きく、物語が進むにつれてララが成長していく様子が垣間見ることが出来るよう変更がされた。トビー曰く、「最近のゲームは意味もない人殺しが多すぎる」という近年のゲームに対しての意見もあったことにより、人間の敵を極力減らし、動物の敵をメインに制作したという。また、動物を撃っても気持ちが落ち込まないように動物の顔を凶悪に作ったとこのゲームのおまけであるコメンタリーで語っている。

※なお、アニバーサリーは欧米ではレジェンドのDLCとしても発売されている。(日本では未実装)

トゥームレイダー:アンダーワールド
  • Xbox360/PS3/PS2/Wii/PC
  • DS(海外版)

9作目。ストーリーとしては、前々作のレジェンドのその後の物語となる。他の作品に比べ伝説や神話上の話が多く、出現する敵も動物から怪物まで多彩。フルモーションキャプチャーを採用し、ララの動きがより人間的になり、アクションの迫力が圧倒的に向上した。Xbox360版のみ、追加ステージやコスチュームなどのダウンロードコンテンツが配信されている。

ララ・クロフト アンド ガーディアン オブ ライト
  • Xbox360/PS3/PC

スピンオフとして開発された新作。シリーズ初の試みとしてクォータービュー&マルチプレイを採用している。 ちなみに、タイトルにララ自身の名前が入るのはシリーズでは今作が初めてである。
Xbox360版ではXbox LIVEアーケードタイトルとして2010年8月18日より、 PS3/PC版では2010年9月28日より配信中。 なお、Xbox360版では2010年10月27日のアップデートによりオンラインCO-OPに対応した。

Tomb Raider Trilogy 北米11年3月22日に発売

  • PS3

3作品が1枚のブルーレイディスクに収録。3作ともトロフィーに対応し、LegendおよびAnniversaryのグラフィックスはHD化。また、アンロック要素としてPlayStation Homeで使用できる男性用・女性用アバターも収録。

トゥームレイダー (2013年のゲーム)
  • Xbox360/PS3/PC

アメリカ時間の2010年12月6日、トゥームレイダーシリーズの10作目となるタイトルが正式に発表された。
一部のゲーム詳細が、Electronic Entertainment Expo(E3)2011にて正式発表され、初めてのサバイバルを経験することとなる、21歳の若き頃のララが主人公となる。

トゥームレイダーとしての再始動を目的としているため、今作にはララのフェイスモデルは存在していないがララのモーションとボイスアクターはイギリス出身の女優Camilla Luddington(カミラ・ルディントン)が担当。今作から日本語版声優は、甲斐田裕子が担当する。

また、あえてタイトルも「トゥームレイダー」とし、副題やナンバリングをつけないことにした。 近年、人気を博しているオープンワールドを予定しており、視界に入るあらゆる場所に実際に行くことが可能で、プレイヤーがガイドされることなく目的を果たすため、自分の道を切り開くサバイバルアクションになる予定である。
クリスタル・ダイナミクス代表であるダレル・ギャラガーは、「あなたが知っているトゥームレイダーは忘れてください。我々はシリーズでこれまで行われなかったことを探し求めています」と語っている。[6]

2013年3月5日に発売予定(海外版)だと発表された。[7]

トゥームレイダー ディフィニティブエディション 

  • PS4/Xbox one

日本では2014年2月22日にPS4版はPS4と同時発売。Xbox one版は発売は決定しているものの日本での発売時期は未発表。

PSのトゥームレイダー3[編集]

トゥームレイダー3 (PS) は、JAPANESE VERSION(日本版)とINTERNATIONAL VERSION(海外版)のディスク二枚組である。海外版の特徴は、

  1. 敵の体力がおよそ倍。デザートイーグルの弾を節約するため、ピストルなどを状況に応じて使い分ける必要がある。強い敵ほど日本版との違いが際立ち、SOUTH PACIFIC ISLANDのティラノサウルスやANTARCTICAの敵は、体力が多くなり難度がさらにアップ。
  2. クリスタルの効果が変化。取っても体力回復できず、しかも取った回数分しか(ストックした数しか)セーブできない。入手できる数も少ない。どこでセーブするかを見定める必要があり、セーブと体力回復のできるステージクリアとの兼ね合いもあって、戦略性も求められる。
  3. アイテムが貴重品に。クリスタルで回復できない分メディパックが命綱。今まで走っていた場所を歩くようになる。セーブを頻繁に使う日本版と違って持ち物メニュー欄を使わないので、ルールが少し変わるだけでまるで別のゲームのように感じられる。
  4. 操作方法が異なり、過去の2作品のボタン配置設定になっている。変更も可能。

ララの家[編集]

主人公ララの屋敷(「ララの家」(Lara's Home))では、操作方法をボイスで指導するジムやプールがある。また、いくつかの「仕掛け」もある。

トゥームレイダース

屋敷のホールに積み下ろしの木箱が置いてある。移動できるのは室内のみ。トレーニングジムで操作方法を一通り学ぶことができる。

トゥームレイダー2

執事、庭が追加され、室外に出ることができる。室内も寝室、キッチン、シャワールームなどが追加され、移動できる範囲が飛躍的に増えた。外のアスレチックで各種操作を学ぶことができ、1作目のトレーニングジムは大ホールになっている。庭に迷路が設置されており、謎を解くことで地下金庫へ行くことが出来る。

トゥームレイダー3

基本的な内容は2作目の家と変わらないが、2作目で大ホールになったジムが復活。拳銃を手に入れることができ、射撃の的と執事を撃てる(ちなみに執事は無敵)。2作目で迷路だった場所は4輪バギーの練習場に変化し、地下金庫は大水槽へ変化。屋根裏と歴代のアーティファクトを飾る部屋が追加された。この部屋では、2作目の「サイアンの短剣」、1作目の「恐竜」の頭部などが飾られており、当時は未登場のアーティファクトもあった。その中のひとつは5作目に登場する。


4、5、6作はララの家はない。


トゥームレイダー レジェンド

「ララの家」が復活。今までの家とは違い、操作を学ぶための意図で作られたものではなく、おまけステージとしての見方が強い。移動できるのは室内のみ(渡り廊下は除く)。コスチュームチェンジができるクローゼットなどが用意されており、衣装を変更することができる。3作目までに登場した家とは内装が異なっており、階段の形式やガラス張りで仕切られた空間にコンピューターが並んでいることなどから映画版に登場したララの家に類似している。

トゥームレイダー アニバーサリー

レジェンド同様、操作を学ぶのではなくおまけステージに近い。内装はトゥームレイダースで使用されていた家とは異なり、レジェンドとほぼ同様の内装になっている。荷物が雑然と置かれている点はオリジナルである1作目と同様。レジェンドで使用できたトレーニングジムやプールはリフォーム中という設定。庭が追加され外に出られるようになった。 内装はレジェンドと同じものだが、ミュージックルームなどが室内に追加されていることや、庭には迷路があるなど、初期の「ララの家」に類似している点が見られる。

9作目「アンダーワールド」ではララの家はステージの1つとして登場する。

本シリーズの映画[編集]

トゥームレイダー (映画)
本シリーズの映画作品。
トゥームレイダー2 (映画)
本シリーズの映画作品。『トゥームレイダー (映画)』の続編。
本シリーズのリブート
今後に本シリーズのリブート実写映画が企画されている[8]

パチスロ[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]