タイメックス

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Timex Ironman

タイメックス(Timex)は、アメリカ時計メーカー。本社はコネチカット州

アメリカに実質的な企業として残るほぼ唯一の時計メーカーとして知られ、主に低価格な腕時計を製造している。

歴史[編集]

1854年、「ウォーターベリー・クロック・カンパニー」としてコネティカット州で創業。

早くから大衆向けの大量生産路線を採り、俗に「ダラー・ウォッチ」と呼ばれた、当時としては低価格な懐中時計を製造した。文字盤は紙に印刷して糊付け、時計内部の軸受けにはルビーなどの宝石を一切使わない「0石」の粗製品ではあったが、最低限の実用性と圧倒的低価格を両立させ、アメリカで19世紀末期から勃興していたカタログ通信販売のルートを利用して流通させることで、商業的成功を収めた。

そして腕時計分野にも進出し、1933年には世界初の「ミッキーマウス・ウォッチ」を発売。余剰軍用時計の放出品にミッキーマウスの文字盤を組み合わせて安売りする、低コストなキャラクター・ビジネスが当たって大ヒットした。日本国内の企画としてムーミンや、カリメロフランダースの犬といったキャラクター・アイテムが制作されたこともあり、日本国内のみで販売された。

この間に、スイスを発祥とする時計メーカーのブランド名であったタイメックス(TIMEX)を買収、第二次世界大戦後の自社ブランドとした。「ウォーターベリー」は市場において、「ダラー・ウォッチ」に代表される低価格時計の代名詞となっており、販売戦略上不利だったためである。

戦後は単なる大衆時計に留まらない、丈夫で信頼性の高い実用腕時計という販売戦略を採り、当時の先端技術であった電池式腕時計も発売。アメリカの高級時計メーカー各社が続々と実質的消滅に追い込まれてブランド売却に至る中で、大衆時計メーカーとしての地力を活かし、アメリカ資本の独立メーカーとして生き残った。1969年には社名もブランド名の「タイメックス」(TIMEX)に変更。翌年には日本に進出した。

ベトナム戦争時においては「ディスポーサブル(使い捨て)ウォッチ」と呼ばれる簡素な軍用腕時計を大量生産し、アメリカの各軍に納入している。

1970年代のクォーツショックと日本メーカーの急激な伸びにおされ、70年代から80年代にかけては苦しい経営状態が続いたが、市場に踏み止まった。現在ではアイアンマン(IRONMAN)シリーズなどといったスポーツ用デジタルウォッチや、三針クォーツウォッチを中心に販売している。

逸話[編集]

1980年代以降も正式に存続している唯一のアメリカブランドの腕時計であることから、高級腕時計でないにも関わらず、国産ブランド愛用のアピール目的にビル・クリントン(就任演説で着用)をはじめ、ジョージ・W・ブッシュなどのアメリカの有名人や政府の要人が度々着用していることで知られている。[要出典]

また一時、アメリカ合衆国を敵視している国際テロ組織アルカーイダウサーマ・ビン=ラーディンもタイメックスを着用していることが報じられ[要出典]、意外さで話題になった。

代表的な製品[編集]

外部リンク[編集]