チュバン人

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チュバン人
2010年国勢調査による、極東連邦管区におけるチュバン人の定住率(%)
総人口
1,002[1]
居住地域
ロシアの旗 ロシアチュクチ自治管区
言語
ロシア語 -ユカギール語
宗教
ロシア正教
関連する民族
ユカギール人

チュバン人(チュバンじん、ロシア語: Чуванцы, 英語: Chuvans)とは、ロシア連邦チュクチ自治管区に居住する北方・シベリア・極東地方少数先住民族

概要[編集]

チュバン人のほとんどが、ロシア連邦チュクチ自治管区アナディルスキー地区英語版マルコヴォ英語版チュヴァンスコエ英語版に、2010年時点で1,000人ほど暮らしている[2]

かつてはチュバンチー語を話していたが、同言語は18世紀以前に消滅しており、現在はロシア語ユカギール語を話す。

ユカギール人の一支族ともされているが、ロシア政府からは、ロシア連邦北部、シベリア、極東の先住民少数民族ロシア語版に固有の民族として公認を受けている。

ユカギール人との関係[編集]

17世紀にロシアの植民地化が始まるまでに、ユカギール人は12の部族に別れていた。

それ以外にも、コンギエニシ人シェラギ人といった部族がいたとされるが[3]、このうち、チュバン人を除く殆どの部族が伝染病植民地政策によって絶滅した。

ロシアで行われた2002年の国勢調査では、ユカギール人の一派として、オモック人アライ人ヴァドゥル人ツンドラ・ユカギール語の話者)、オドゥル人コリマ・ユカギール語の話者)、ハンガイト人デトキル人が確認された[4]2010年時点で生き残った3つの部族はヴァドゥル人オドゥル人、そしてチュヴァン人の3部族のみとなっている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

出典[編集]