セレブリティ
セレブリティ(Celebrity/celeb)とは、大衆にひろく注目されている人、話題の人。ラテン語のcelebritasは「多くの」「大衆」あるいは「名声」「評判」[1]。フォーマルな用法では著名人・名士を表す程度の言葉。1990年代ころ世界的に使われはじめた語で、大衆文化やマスメディアにおいて、エンターテイナーやスポーツ選手のいわゆる「スター」を呼ぶ新たな用語として利用されるようになった。
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[編集] 概説
[編集] 英語のCelebrity
基本的には有名人のことを指す。しかし、大衆向け雑誌や大衆向けテレビ番組では、有名人でかつ金持ちのことを指す傾向がある。このような雑誌や番組では、大富豪、俳優、スポーツ選手、スーパーモデル、作家などがセレブリティとしてよく取り上げられている。裕福だが有名ではない者たちは、セレブリティとは呼ばれない。インターネット・セレブリティやYouTubeセレブリティと呼ばれ者たちは必ずしも裕福でないことから分かるように、貧乏でもセレブリティと呼ばれる。"famous"(有名)という単語と比較すると、"famous"がfame(名声)からなる良い意味での著名さを暗示しているのに対して、celebはもう少し軽い。一機数十億以上する、自家用ジェット機で世界を飛び回る者は「ジェット族(Jet Setter)」とも呼ばれる。
文脈によっては侮蔑的な意味になるので、使う際には注意が必要である。また、狭義においては、やっかみや侮蔑の意味を込めて、「有名でお金持ち」だが「実体のない人」を指す言葉として使われる。欧米のマスメディアでは、年末年始に"celebrity of the year"という特集が組まれることが多くあるが、この場合は「(その年の)話題の人」といった意味合いのことが多い。
ちなみに、リアリティ番組の「celebrity edition」(有名人編)などには、それほど有名ではない、いわゆるB級スターが出演するケースが多い。そのため、エンタテインメント・ニュースではしばしば、celebrityの中でも特に有名、あるいは人気や収入が高い者をA-list celebrityと呼び、そうでない者をB-list celebrityと呼んで区別する。また、昨日まで無名だった者がリアリティ番組やYouTubeなどで急にcelebrityになり、すぐにまた忘れ去られてしまうという現象を指して、15 minutes of fameと言う。
なお、自分自身がエンタテインメント界、スポーツ界などで成功したというわけではなく、単に有名人の家族・友人だったり、あるいはスキャンダルを起こすなどして「有名なことで有名」になった者がcelebrity扱いされ、その結果として映画やモデルなどの仕事を得る場合がある(パリス・ヒルトンなど)。
[編集] 日本のセレブ
日本のテレビや雑誌メディアはセレブと略し、金持ち、優雅な、高級な、などの意味合いで使用している。
「有名」かどうかが関係ないのが日本の用法である。1999年頃に叶姉妹の出現によって、2005年頃を境として“セレブ”という言葉が広まっていった。セレブリティが持つイメージから、ワイドショーや雑誌等のマスメディアがおしゃれでゴージャスな一般人をセレブっぽいなどと形容し、「素人に縁のない存在」としてではなく、「派手な暮らしをする」(もしくは「裕福そうな生活」)という、セレブリティを曲解した日本独自の意味合いが広まることとなった。
また、セレブ犬(裕福な暮らしをする犬のこと)など、接頭辞的に用いられることもある。このような派手な生活をする人間を成金と呼んでいたが、悪意的用法で使われるため、あえてセレブという言葉に置き換えているという指摘もある。
宮崎哲弥は「セレブは誤用であり、成金ときちんと言うべきである。」と『たかじんのそこまで言って委員会』で述べている。一方、女性誌では知的で魅力的な女性を言ったり、ただ優雅なだけをさす場合もあり、意味は拡散し、拡大傾向にある。 また「金持ち」と言うと嫌味、生々しさがあるため「セレブ」と言い換えたりする例も多い。さらにプチセレブ(ちょっと豪華、(同)贅沢、(同)おしゃれ、(同)懐に余裕がある、といったような意味。ここでもセレブリティの元来の意味である「有名」という意味は含まれない)という本来の意味から外れた言葉も生まれ、流行を追うことで悦に浸っている女性像を暗にあらわしている。商業広告では「極上の○○(商品名)でセレブなひとときを・・」なども散見される。またセレブとセレブリティを別に考える傾向も見られる様になった。現在、女性誌などで、自ら「セレブ」と名乗る読者モデル(特にOLや学生、派遣社員からフリーター、肉体労働者などからお水関係まで)がいるが、そう名乗る人々の大部分はセレブに値せず、あくまで「自称」である。最近は、自分から「セレブ」と誰でも彼でも名乗ってしまい、実際にはセレブとはまったく違う、単なる読者モデルたちが「セレブ」を名乗ることに批判的な意見が多い。[誰によって?]
元来の意味合いで該当する人を挙げた時、名の知れた芸能人はほぼ全員当てはまる。また、一般的に使われる「有名でお金持ち」との意味合いでも、かなりの数の芸能人が該当し、数え切れない程のセレブがいる事になる。反対に、元来の意味でも、一般的な用法でも、「裕福」であったとしても、著名人、有名人でなければ該当しない。これは叶姉妹の影響で、過ったセレブの意味合いが流布したための誤解であり、芸能人、文化人、スポーツ選手全般、起業家(経営者)などの評判記事を作成するさいに正しく理解して使用されている節はない。
純金融資産1億円以上保有者が会員となるSNS YUCASEE(ゆかし)は、日経ニュースなどでセレブSNSと紹介された。純金融資産1億円以上の日本人は全人口の1.9%程度[要出典]。世界的な基準であっても、金融資産1億円程度をもって資産家として著名(セレブ)と呼ばれることはまずないとされている。
[編集] 雑誌
[編集] 日本
日本初のセレブ雑誌は、海外セレブ・マガジンの『GOSSIPS』。2007年6月18日にトランスメディア社発行・オウトグラフ社編集で創刊され、毎月1万部の高ペースで部数を増やしている同誌は、海外セレブのゴシップ、ファッション、ビューティー、ライフスタイルなどを扱っている。これまでの映画誌とは違い、セレブの表の姿よりもプライベートでのゴシップやファッションなど裏の姿にフォーカスしている。また同誌は、海外セレブ・マガジンのパイオニアとして、テレビやラジオなど他のメディアに出演協力や情報提供を多数おこなっている。
[編集] テレビ番組
[編集] 諸外国
セレブが出演するテレビ番組は、世間離れしたセレブの言動が受け、高い人気を誇っている。例えば2002年には、オジー・オズボーン一家のビバリーヒルズの豪邸でのハチャメチャな日常生活を追った、MTVのリアリティ番組「オズボーンズ」が世界的な人気を獲得、家族揃ってお茶の間におなじみの存在へとなった。海外でこの種の番組はリアリティショーとして放映されていることが多い。
[編集] 日本
日本にもセレブ紹介番組は存在している。2003年から2008年に放送されていた『世界バリバリ★バリュー』(毎日放送)が挙げられる。この番組は初期はサーカス、会社などを紹介する番組だったが、中期から「お金持ち(成金)、セレブ紹介番組」に完全にシフト。すると低迷していた視聴率は同時間帯では常に上位で高い支持を得るようになった。だが、プライベートを全国区に晒すことにより、一歩間違えれば犯罪に狙われる可能性がある。実際に2006年6月に東京都渋谷区で発生した渋谷女子大生誘拐事件では、誘拐された女子大生の実母(池田優子)が美容整形外科医で、頻繁にテレビで家の中や高級車などを映していたので狙われることとなった。セレブの事件・不幸・転落をあざ笑ったり、嫉妬する風潮が日本にもあり、雑誌やテレビでもそのような特集がされることも多い。
[編集] 用例
Hollywood celebrities = ハリウッドスターたち: 語源は「有名な人 (one who is celebrated) 」。
[編集] セレブリティを描いた映画
マルチェロ・マストロヤンニ主演・フェデリコ・フェリーニ監督で世界的大ヒットとなった「甘い生活」(1960年・イタリア)や、ウディ・アレンが監督を務めたハリウッド映画「セレブリティ」(1998年・アメリカ)で、セレブリティとその周辺に群がるパパラッチの生態が描かれている。