食通

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食通(しょくつう)とは、料理や料理の知識について詳しいこと[1]。またそれを詳しく知っている人物のことである[1]

別称として美食(びしょく)、フランス語を用いてグルメ(gourmet)ともいわれる[2]

概要[編集]

食通とは、そもそもは個人的な営みである。

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なお、アメリカのフード・アンド・ワイン・マガジン誌が選んだ「世界のグルメな都市」2008年-09年では、日本の東京が二年連続で革新的なレストランの多さと素材のよさ(得やすさや豊富さ?)から「世界で一番グルメな都市」に選ばれている。因みに2位以降は、2位・バルセロナ、3位・コペンハーゲン、4位・ロンドン、5位・ニューヨーク、となっていた[4]

「初物」であり(場合によっては戻りものなど)おいしいである事から、通常より価格が高くてもそれを手に入れて食する人を食通ともいう[要出典]。また、そのように価格が高くても食に対する支出を惜しまない事をも言う。(を参照)


人並み以上に美食を追求する人物を示す美食家(びしょくか)とほぼ同義で用いられることが多い[要出典]

類語・同義語・関連語[編集]

世界的な用語

世界的には一般に、フランス語を用いてgourmet グルメという用語・概念が用いられている。英語でもそれが用いられているのである。フランス語のgourmetはワイン等の情報に詳しい人(ワイン通)を指すこともあり、また、料理の味に詳しいこと、人を指すこともある[5]

フランス語では、食の享楽を求める人、大食い、大食漢、食い意地の張っている人などのことを「gourmand グルマン」と言い、gourmetグルメとは区別している。

日本語

「食通」は、料理のをよく知っており、食に関する情報(材料の産地、調理法、歴史、他の食通や美食家の評価など)も知っていること、またその人。

食道楽(くいどうらく・しょくどうらく)は食べるという行為を道楽趣味とすること。またその人。様式[要出典]である。

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歴史[編集]

食通の起源はローマ時代にさかのぼる。皇帝や資産家は金に明かして食道楽に走った。満腹になると鳥の羽で喉を刺激し、食べたものを吐き出し、また食べるということを繰り返した。[要出典]

多様化している食通[編集]

食通と称されるためには、(たとえそれがいかに美味なるものでも)毎日同じようなものを食べていたのでは失格である。[要出典]」「食通は常に新しい料理、食材との出会いを求め続ける新奇探求性格者と捉えられるだろう。[要出典][誰?]

その新奇性探求の結果、犯罪的な行為と見なされる活動をするケースもある。例えばツグミは日本に於いて捕獲を禁じられている鳥だが、これを食べるために密猟者を使ってこれを捕らえさせ、調理する事例が挙げられる(グルメ漫画「美味しんぼ」でもこのツグミのケースを取り上げ批判している)。このような行為は勿論、違法な犯罪行為である。

またより美味を探求するため最上の素材の最上な部分だけを消費し、それ以外を食品廃材として廃棄するケースもあり、これは法的な犯罪ではないが倫理的に問題視される傾向もある。更には如何な美食家がその実に於いて大食漢であろうともの容量には必然的かつ物理的に限界が存在する。結果的に豪奢な料理を前にして食べ残す事もあり、これが残飯として廃棄される事から、これも「犯罪的な浪費行為(これを罰する法律は無いが)」と非難を被る場合もある。

食通が流通する食材の良し悪しを判定する事でその産地がにわかに有名になったりまたは没落したりする事も在る[要出典]。だがこれについて食通自身が責任を取る事は無く、また著名な食通が推した事で乱獲が進み、一般にその食材が得がたくなる事もしばしばである[要出典]

その良く訓練された味覚を持って良き物を評価し悪しき物を不可とする事でその質を知る事ができる[要出典]そのため一般の消費者はその評価に沿って店を選ぶ事で旨い料理を食べる事ができる[要出典]

しかし近年では商業主義に則ったコマーシャリズムの一環で本当に旨いかどうかが微妙な評価も含まれる事もあり、他方ではにわかに有名になった料理店で料理人が慢心し、質が低下する問題も起こり得る。


食通の引き起こす問題[編集]

美食を探求した結果、寄生虫に冒された事例もある。食通として高名な北大路魯山人は、ジストマによる肝硬変肝臓ジストマ)で死亡している(タニシの生食が原因と推測されている)。人間国宝に認定された歌舞伎役者で、美食家としても知られた八代目坂東三津五郎は、嫌がる板前に無理に調理させた好物の河豚の肝に中って死亡したことで、その名が後代にまで広く知られるようになってしまった。

欧州ではバタークリームを多用した料理も美食として珍重されたが、これにより心臓を患う者も多く発生した。また肉料理中心の美食で高尿酸血症痛風に陥った美食家も数知れない。健康を害しては本末転倒かも知れないが、その食のためなら生命をも賭すという姿勢は後々の語り草にもなる程である。

著名な食通[編集]

  • ブリア=サヴァランBrillat-Savarin 1755年 - 1826年)- 「食聖」とまで称えられ、いまなお美食家の必読書とすら言われる『美味礼讃』を著した事で知られる。有名な言葉には「どんなものを食べているか言ってみたまえ、君がどんな人間であるかを言いあててみせよう」がある。彼によって美食学とも訳されるガストロノミーの考えが提唱された。
  • 北大路魯山人 - 陶芸家などとしても有名。『美味しんぼ』の海原雄山のモデルとされる。
  • 池波正太郎 - 小説家。食に関する著作も多い。ただし、食に対するこだわりは食通のそれだが、実際にそのように呼ばれることを嫌がっていたことが著作の端々から伺える。

食通の都市[編集]

美食の都市


脚注[編集]

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  1. ^ a b デジタル大辞泉
  2. ^ Dictionnaire français "gourmet"
  3. ^ [要出典]ただし、時に文筆を通じ(また近年はテレビ出演等により)一般人を啓発することも稀ではない。これら食通の活動により、一般に知られていなかった珍味が広く知られる所となる事も多い。 また社会の富裕化に伴い、一般人が常食の範囲を超えレストラン巡りなど美食を追求する風潮のことをグルメブームと呼び、日本ではバブル景気の頃顕在化しだした。そういった風潮の結果、グルメ雑誌やグルメ番組、料理番組等が増加し、かつての食通の役割の一部を担う「フードライター」や「食評論家」といったそれを専門とする職業も現れてきている。 食に絡む社会問題に対して警鐘を鳴らし、大衆を啓発するインテリのような立場を取る事もある[要出典]。彼らは[誰?]環境破壊や乱獲・食糧生産方法や消費方法といった多岐に渡り、食という生物にとって基本的な活動を見直すよう求める[要出典]こともある[要出典]。(→スローフード)。
  4. ^ ロイター
  5. ^ Dictionnaire français "gourmet"
  6. ^ 美食家は享楽的に[要出典]食べる。「美味しい物を食べたい・食べ続けたい」という欲求に駆り立てられている。 「美食」は一般に芸術の域にまで高められた料理を指す[要出典]。日本ではこのような食事・料理を指して「グルメ」とも呼ぶ。ただgourmetは人やそのありさまを示す語であるため、本来、料理を指して「グルメ」とは言わない。その「芸術的な料理」を賞味する行為を指してグルメという[要出典]なお英語では美食を指して単にRich(贅沢・豪華)の語を用い、Rich foodと表現する[要出典]


関連項目[編集]


美食に関するメディア[編集]

食の大衆文化[編集]

サブカルチャー分野[編集]

映画[編集]

  • 人生狂騒曲
    • イギリスのコメディ集団モンティ・パイソンの映画。クレオソート氏が胃袋の限界を超えるまで食事をし、最終的に身体が爆発してしまうというまるで食通をこき下ろすようなシーンが登場する。

音楽[編集]