B級グルメ
B級グルメ(ビーきゅうグルメ)とは、贅沢でなく、安価で日常的に食される庶民的な飲食物のことである[1][2]。外食以外に、家庭料理に該当する場合もある[3]。
目次 |
[編集] 概要
フリーライターの田沢竜次が雑誌『angle』に連載した内容をもとに、1985年に『東京グルメ通信 B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)が刊行され、また1986年から文春文庫ビジュアル版において田沢もメインライターとして参加した『B級グルメ』シリーズが刊行された事から、「B級グルメ」という用語と概念は広がってきている。また、1999年頃、雑誌『文藝春秋』(文藝春秋)の元編集者里見真三が、女性誌に書いてあった「この料理1万円はお安いわ」という一文に立腹し、「そこいらへんにある普通の食い物を楽しく賞味しよう」とB級グルメをさらに提唱した[4][5]。
外食の一種であるが、相対的な評価であって、個人によって異なる。いわゆるご当地グルメにはB級グルメが多い。これは郷土料理とは違って農山漁村とのつながりが薄く歴史も浅いため、売り出しが容易な町おこしの材料として「ご当地グルメ」が用いられ、その点では農山漁村の郷土料理百選と由来を異にする。
そのようなB級グルメを利用した地域おこしは各地で行われており、そのような活動をしている団体が各地のB級グルメを持ち寄ってグランプリを競ったB-1グランプリと呼ばれる大会がある。
2006年に青森県八戸市で第1回が開催され、毎年1回行われるようになった。しかし、B-1グランプリに出場するのは特定団体の加盟団体に限定され、その加盟団体も多くは「地域おこし」を標榜しながら、実は飲食店など「業界おこし」にすぎないと「地域おこし」専門家の指摘もある[6]。
さらに、B-1グランプリの知名度が上昇するのに比例して、2008年頃からはグランプリに出場するためにご当地B級グルメを創作する傾向も見られている。特にご当地焼きそば、ご当地カレーは乱立[7]しており、単に「その地域特産の食材」を無理やり詰め込んでできたメニューでご当地グルメを名乗る安易な発想には批判も強い[8][9]
[編集] 関連項目
[編集] 出典
- ^ 『大辞泉』【B級グルメ】
- ^ 『大辞林』第3版、三省堂
- ^ 田村秀『B級グルメが地方を救う』集英社、2008年
- ^ 2010年11月4日号『熊本日日新聞』、1面「新生面」
- ^ 原達郎 (2007). ラーメンひと図鑑. 福岡県福岡市: 弦書房. ISBN 9784902116762.
- ^ 『地域再生の罠』 ちくま新書、2010年
- ^ B級グルメ乱立
- ^ 久繁哲之介 地域再生プランナー
- ^ 日経ビジネス 「B級ご当地グルメ」でやってはいけないこと 「開発型」の乱立に警鐘
[編集] 参考文献
- 久繁哲之介『地域再生の罠』 ちくま新書、2010年。
- 『ご当地B級グルメ』 日本出版社、2007年。ISBN 4890489924。
- 田村秀 『B級グルメが地方を救う』 集英社、2008年。ISBN 9784087204629。
[編集] 外部リンク
- 列島あちこち 食べるぞ! B級グルメ(NIKKEI オフタイム)