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ククイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ククイナッツオイルから転送)
ククイ
ククイの花
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ上群 superrosids
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : rosid I / Fabidae
: キントラノオ目 Malpighiales
: トウダイグサ科 Euphorbiaceae
: アレウリテス属 Aleurites
: ククイ A. moluccanus
学名
Aleurites moluccanus (L.) Willd.
和名
ククイノキ
英名
candlenut (tree), candleberry, kukui
ククイの実
殻を剥く前と剥いた後の果実

ククイ (ハワイ語: kukui) あるいはククイノキ[2][3]は、トウダイグサ科の樹木である。学名 Aleurites moluccanusキャンドルナット[3](英語: candlenut)、クミリ (インドネシア語: kemiri)、トゥイトゥイ (タヒチ語トンガ語 tuitui)とも呼ばれる。

分布

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原産地は東南アジア。人間によって広まり、太平洋諸島を始め、熱帯地域に広く分布する。Rivers, Barstow & Mark (2017) によればインドアッサム州)、インドネシアカリマンタン島ジャワ島スラウェシ島)、カンボジアスリランカタイ台湾中華人民共和国広東省広西チワン族自治区海南省河南省湖北省江蘇省江西省上海市四川省雲南省浙江省福建省重慶市安徽省)、パプアニューギニアフィリピンベトナムマレーシアサバ州サラワク州マレー半島部)、ミャンマー(本土)、ウォリス・フツナオーストラリアクイーンズランド州)、パプアニューギニアに自生し、バングラデシュクック諸島クリスマス島ニューカレドニアニュージーランドケルマデック諸島)、ピトケアン諸島フィジー仏領ポリネシアジンバブエスワジランドマダガスカルモザンビークルワンダアメリカ合衆国ハワイ諸島フロリダ州)、キューバキュラソー島ケイマン諸島ドミニカ共和国ハイチバハマプエルトリコベリーズアルゼンチンパラグアイにも移入されたものが見られる。

特徴

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樹高10-20メートルの落葉樹樹冠は不規則で白っぽい[3]

樹皮はざらつき、皮目がある[3]

葉は互生螺旋状につき、卵形で深緑色である[3]

花は緑白色、雌雄同株円錐花序頂生[3]、小さい五弁をつける。

果実は堅果で3-6個が集まり薄緑色から黄緑色[3]、直径5センチメートルほどで丸い。種子は油に富み、50%以上が脂肪分である。

利用

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種子を調味料としたり、そのまま食材としたりする。

ハワイでは、炒った種子にを加えてイナモナという調味料を作る[4]

油はニスシャンプー接着剤などさまざまな成品の原料となる。現在は儀礼用などに限られるが、脂肪分が多いためかつては灯火としても使われ、英語名キャンドルナッツの元となった[5]

樹皮からは赤色染料が取れる。

シンボル

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1923年モロカイ島の木に指定された。

1959年ハワイ州の木に指定された[6]

脚注

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  1. ^ Rivers, Barstow & Mark (2017).
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-).「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info (2018年12月9日).
  3. ^ a b c d e f g リズデイルら (2007).
  4. ^ 「世界の食用植物文化図鑑」p234 バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアント著 山本紀夫監訳 柊風舎 2010年1月20日第1刷
  5. ^ 「ナッツの歴史」p136 ケン・アルバーラ著 田口未和訳 原書房 2016年8月27日第1刷
  6. ^ Kukui or Candlenut tree is the Hawaii State Tree

参考文献

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英語:

日本語:

  • コリン・リズデイル、ジョン・ホワイト、キャロル・アッシャー 著、杉山明子、清水晶子 訳『知の遊びコレクション 樹木』新樹社、2007年、177頁。ISBN 978-4-7875-8556-1