コンテンツにスキップ

「SEMT ピルスティク」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
cinii リンク切れに対処
67行目: 67行目:
=== PC2シリーズ ===
=== PC2シリーズ ===
重油を燃料とできる初めての中速ディーゼルエンジン。1963年にPC2が開発され、以後、PC2-1, PC2-2, PC2-5, 1990年代にはさらにPC2-6と順次に改良を重ねてきた。<ref>{{Cite web|author=Diesel United|title=Diesel United-S.E.M.T. PIELSTICK
重油を燃料とできる初めての中速ディーゼルエンジン。1963年にPC2が開発され、以後、PC2-1, PC2-2, PC2-5, 1990年代にはさらにPC2-6と順次に改良を重ねてきた。<ref>{{Cite web|author=Diesel United|title=Diesel United-S.E.M.T. PIELSTICK
Medium - Speed Engines IMO NOx Tier - Ⅱ |url=http://www.ihi.co.jp/du/english/afterservice/products/pdf/semtcatalog.pdf|accessdate=2013-08-09}}</ref><ref>{{Cite journal|和書|author=栄家 達也|year=1968|month=3|title=IHI-SEMT-Pielstick PC2型ディーゼル機関の現況|journal=日本造船学会誌|issue=465|pages=139-150|publisher=|naid=|url=http://ci.nii.ac.jp/els/110003873689.pdf?id=ART0005196816&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1372937398&cp=}}</ref>
Medium - Speed Engines IMO NOx Tier - Ⅱ |url=http://www.ihi.co.jp/du/english/afterservice/products/pdf/semtcatalog.pdf|accessdate=2013-08-09}}</ref><ref>{{Cite journal|和書|author=栄家達也|year=1968|month=3|title=IHI-SEMT-Pielstick PC2型ディーゼル機関の現況 |journal=日本造船学会誌 |issue=465 |pages=139-150 |publisher=日本船舶海洋工学会 |https://doi.org/10.14856/zogakusi.465.0_139 }}</ref>
* 8 PC2
* 8 PC2
** [[モンジュ (ミサイル追跡艦)]]
** [[モンジュ (ミサイル追跡艦)]]
109行目: 109行目:
* '''クロスリー=ピルスティク''' - [[イギリス]]、[[ロールス・ロイス]](クロスリー名義で販売)
* '''クロスリー=ピルスティク''' - [[イギリス]]、[[ロールス・ロイス]](クロスリー名義で販売)
* '''斗山=ピルスティク''' - [[大韓民国]]、[[斗山重工業]]
* '''斗山=ピルスティク''' - [[大韓民国]]、[[斗山重工業]]
* '''現代=ピルスティク''' - [[大韓民国]]、[[現代重工業]]
* '''現代=ピルスティク''' - 大韓民国、[[現代重工業]]
* '''キルロスカ=ピルスティク''' - [[インド]]、キルロスカ・オイル・エンジン
* '''キルロスカ=ピルスティク''' - [[インド]]、キルロスカ・オイル・エンジン
* '''リンドホルメン=ピルスティク''' - [[スウェーデン]]、リンドホルメン・モーター
* '''リンドホルメン=ピルスティク''' - [[スウェーデン]]、リンドホルメン・モーター
* '''ピルスティク''' - [[中華人民共和国]]、陝西柴油機重工
* '''ピルスティク''' - [[中華人民共和国]]、陝西柴油機重工
* '''バルチラ=ピルスティク''' - [[フィンランド]]、[[バルチラ]] [[トゥルク]]工場
* '''バルチラ=ピルスティク''' - [[フィンランド]]、[[バルチラ]] [[トゥルク]]工場
* '''JFE-SEMT ピルスティク''' - [[日本]]、[[JFEエンジニアリング]](旧日本鋼管時代に技術提携)
* '''JFE-SEMT ピルスティク''' - 日本、[[JFEエンジニアリング]](旧日本鋼管時代に技術提携)


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2020年4月7日 (火) 02:51時点における版

SEMT ピルスティクフランス語SEMT Pielstick)は、かつてフランスに存在したディーゼルエンジンの製造会社。現在はMANグループの子会社MAN B&Wディーゼルen:MAN B&W Diesel)に合併されている。

歴史

第二次世界大戦後、フランス政府は国家産業における特定分野の振興のための会社を設立する。その使命は船舶用推進機、鉄道用発動機及び発電機、発電用ディーゼルエンジンの開発にあった。

1946年熱機械研究社Société d'étude des machines thermiquesSEMT)が設立される。ドイツの技術者グスタフ・ピルスティクと助手のレオナード・ガイスリンガーを招聘し、Uボートに使用されていたMAN 40/46 ディーゼルエンジンを改良させることにあった。

この時点において、自社での生産手段がないのでライセンシーを用いての新たな販売網を構築し、エンジンを市場に供給した。1951年にPA1高速エンジンとPC1準高速エンジンの開発・試験を開始し、1953年に販売された。これ以降、生産されるディーゼルエンジンは軍艦・商船、鉄道輸送、発電所などに使用された。

所有権の変遷

1946年にノール製鉄所、ブルターニュ造船所、オーギュスタン・ノルマン造船所、サン=ナゼール造船所、ソシエテ・ジェネラル機械建設の5社によりSEMTが創設される。1976年アルストム=アトランティークの機械事業部門に統合される。

1988年アルストムが株式を売却し、MTUMANは当初の保有株式比率は50対50の協力関係であった。1998年2月にMANの持株が増加、2006年12月にMTUは保有する残りの33%を売却し、MANは唯一の株主となりMANディーゼルに社名変更された。

事業所

MANディーゼルはフランス国内に2箇所の事業所を置いている。ヴィルパントに25人、サン=ナゼールに610人の従業員がいる。

製品と採用例

本社のディーゼルエンジンは、大きくPCシリーズとPAシリーズに分けられる。

PAシリーズ

高速ディーゼルエンジン。シリンダーボア(内径)に応じて、PA4-185, PA4-200, PA5, PA6の4つのバリエーションがある[1]

PA4

PA6

直列型エンジン(L型)とV型エンジンがある。またSTC (Sequential Turbo-Charging)版も登場している。

PC2シリーズ

重油を燃料とできる初めての中速ディーゼルエンジン。1963年にPC2が開発され、以後、PC2-1, PC2-2, PC2-5, 1990年代にはさらにPC2-6と順次に改良を重ねてきた。[2][3]

ライセンス生産

ピルスティク製エンジンは、各国でライセンス生産されそれぞれ異なる名称で知られる。

脚注

  1. ^ MAN Diesel SAS. “S.E.M.T. Pielstick — a brand of the MAN Diesel Group”. 2013年8月9日閲覧。
  2. ^ Diesel United. “[http://www.ihi.co.jp/du/english/afterservice/products/pdf/semtcatalog.pdf Diesel United-S.E.M.T. PIELSTICK Medium - Speed Engines IMO NOx Tier - Ⅱ]”. 2013年8月9日閲覧。
  3. ^ 栄家達也「IHI-SEMT-Pielstick PC2型ディーゼル機関の現況」『日本造船学会誌』第465号、日本船舶海洋工学会、1968年3月、139-150頁。 

外部リンク