西浜松駅
西浜松駅 | |
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駅入口(2008年9月) | |
にしはままつ Nishi-Hamamatsu | |
◄浜松 (2.0 km) (3.3 km) 高塚► | |
所在地 | 浜松市中央区森田町306-2 |
所属事業者 | 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所属路線 | 東海道本線 |
キロ程 | 259.1 km(東京起点) |
電報略号 | ニハ |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1971年(昭和46年)4月26日 |
備考 | 貨物専用駅 |
西浜松駅(にしはままつえき)は、静岡県浜松市中央区森田町にある日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅である。東海道本線浜松駅 - 高塚駅間にある。
浜松駅の貨物業務の慢性的繁忙の解消と東海道線の高架化を促進する狙いで建設、開業した。なお浜松市は本駅設置にあたり換地として浜松駅前の土地を取得しアクトシティ浜松を建設した。
歴史
[編集]- 1971年(昭和46年)4月26日:浜松駅の貨物取扱業務を分離する形で開業[1][2]。
- 1974年(昭和49年)10月1日:小荷物取扱開始[2]。
- 1978年(昭和53年)10月2日:小荷物取扱廃止[2]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:自動車輸送基地閉鎖。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR貨物の駅となる[2]。
- 2007年(平成19年)3月17日:この日の到着を最後に東藤原駅発のセメント輸送が廃止(貨車の返送は行っていない)。
駅構造
[編集]上下本線を挟んで南北に側線群があり、東西に駅が広がっている。構内中央付近を東西に分断するように東海道新幹線が高架線で横断している。
着発線は西側にあり、下り線(高塚駅方面)、上り線(浜松駅方面)ともに3本ずつある。下り線は本線南側に、上り線は本線北側に並走する。このほか数本の側線・仕分線が上下着発線から分岐する。
下り線側からはコンテナホームやセメントターミナル浜松営業所へ続く側線が分岐している。セメントターミナルのセメント荷役線は2本あるが、2007年3月より使用されていない。コンテナホームは東海道新幹線の高架下を抜けた場所(駅東側)にあり、ホームが5面、コンテナ荷役線が7本ある。ホームの長さはおよそ200メートル。かつて、セメントターミナル以東の新幹線南側にも線路があり車運車用自動車輸送基地が設置されていた。現在はパチンコABC森田町店がある位置。途中浜松倉庫の西浜松倉庫への引き込み線も存在した。
上り線側からは東海旅客鉄道(JR東海)浜松レールセンターへ続く側線が分岐する。その側線から、日本たばこ産業浜松工場へ続く専用線が分岐していた(2014年3月末廃止)。着発線から本線に沿い東進し東海道新幹線の高架線下を抜けた先は浜松運輸区となり、ここからJR東海浜松工場へ続く引込線が分岐していた[3]。なお、上り着発線からはコンテナホームへ直接進入することができない(上下本線と交差するため)が、高塚駅と上り着発線を結ぶ単線の路線から地下通路線が分岐しており、それを通るとホーム付近へ出ることができる。
駅舎はホーム南側を通過する東海道新幹線の高架下にある。
取扱貨物
[編集]- コンテナ貨物
- 車扱貨物
- 産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ている。
- 豊橋オフレールステーションへの中継駅となっている。
貨物列車
[編集]以下は2014年(平成26年)3月15日改正時点のものである。
- コンテナ車で編成された高速貨物列車は、下り1日6本、上り1日8本(うち、両方向とも当駅始発と当駅終着が1往復ずつ)停車する。行き先は下りが名古屋貨物ターミナル駅・稲沢駅・広島貨物ターミナル駅・福岡貨物ターミナル駅。上りが隅田川駅・宇都宮貨物ターミナル駅・秋田貨物駅・東青森駅・札幌貨物ターミナル駅など[4]。
- 上記のほか、臨時の高速貨物列車ならびに専用貨物列車も設定されている[4]。
- トラック便は、豊橋オフレールステーションとの間に1日3往復運行されている[5]。
利用状況
[編集]「静岡県統計年鑑」によると、2021年度(令和3年度)の発送貨物は148,381トン、到着貨物は126,090トンである[6]。
2000年度(平成12年度)以降の貨物輸送推移は以下のとおりである。
貨物輸送推移(単位:t) | |||
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年度 | 発送貨物 | 到着貨物 | 出典 |
2000年(平成12年) | 174,127 | 315,022 | [6] |
2001年(平成13年) | 189,312 | 301,106 | |
2002年(平成14年) | 193,357 | 270,881 | |
2003年(平成15年) | 206,723 | 252,575 | |
2004年(平成16年) | 231,554 | 258,797 | |
2005年(平成17年) | 266,456 | 294,427 | |
2006年(平成18年) | 267,241 | 227,763 | |
2007年(平成19年) | 265,252 | 201,135 | |
2008年(平成20年) | 250,148 | 194,679 | |
2009年(平成21年) | 227,623 | 175,255 | |
2010年(平成22年) | 242,594 | 179,569 | |
2011年(平成23年) | 263,619 | 192,626 | |
2012年(平成24年) | 263,273 | 206,454 | |
2013年(平成25年) | 261,361 | 207,043 | |
2014年(平成26年) | 236,015 | 182,790 | |
2015年(平成27年) | 310,480 | 187,000 | |
2016年(平成28年) | 245,720 | 195,968 | |
2017年(平成29年) | 241,695 | 198,640 | |
2018年(平成30年) | 182,256 | 153,407 | |
2019年(令和元年) | 196,586 | 139,721 | |
2020年(令和 | 2年)163,252 | 133,717 | |
2021年(令和 | 3年)148,381 | 126,090 |
駅周辺
[編集]- 伊場遺跡
- JR東海浜松工場
- セメントターミナル浜松営業所 - 太平洋セメントと住友大阪セメントがそれぞれの出荷基地として使用。構内にオリジナル色のタキ1900形が留置されている。
- ヤマト運輸静岡若林営業所
- 国道257号
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ 「4月26日 西浜松貨物駅開業」『交通新聞』交通協力会、1971年3月23日、1面。
- ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、22-23頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 浜松工場が新幹線車両に特化した工場に改修され、在来線車両の検修を取り止めたため、引き込み線は撤去されている。
- ^ a b 『貨物時刻表 平成26年3月ダイヤ改正』、鉄道貨物協会、2014年、66-73頁。
- ^ 『貨物時刻表 平成26年3月ダイヤ改正』、鉄道貨物協会、2014年、146頁。
- ^ a b “6.鉄道運輸状況(JR)” (xls). 長期時系列【統計年鑑編】(県・市町村の変遷~商業). 静岡県. 2024年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月18日閲覧。