富士川駅

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富士川駅*
Fujikawa Station Building.jpg
駅舎(2007年9月)
ふじかわ
Fujikawa
CA08 富士 (3.5km)
(2.8km) 新蒲原 CA10
所在地 静岡県富士市中之郷1228-4
駅番号 CA  09 
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 CA 東海道本線静岡地区
キロ程 149.7km(東京起点)
電報略号 フカ
フチ(改称前)
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
1,484人/日(降車客含まず)
-2017年-
開業年月日 1889年明治22年)2月1日
備考 駅長配置駅管理駅
JR全線きっぷうりば
* 1970年に岩淵駅から改称。
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東口(2008年11月)
ホーム(2010年4月)

富士川駅(ふじかわえき)は、静岡県富士市中之郷にある、東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線である。駅番号CA09

運行形態の詳細は「東海道線 (静岡地区)」を参照。

歴史[編集]

現在の東海道本線にあたる官設鉄道線の建設が決定した際、駅に関しては当初宿場町単位でおく予定であったため、吉原宿の隣は蒲原宿のあったところに置く事になっていた。その間にある岩淵村(現富士市)は身延山久遠寺への身延道が東海道から分岐する間の宿であり、正式な宿場ではなかったために駅設置の予定されていなかった。しかし岩淵村では地元の有力者が発起し、隣村であり官設鉄道線が通っていた中之郷村へ「岩淵駅」を設置するよう直接陳情を行い、最終的に土地提供を行うことを条件にして、蒲原宿に代わってこの地に駅が設けられることになったのである。これには村内でも賛否両論があり、駅設置賛成派の暗殺も企てられたといわれる。結果として蒲原宿のあった場所には駅が設けられず、蒲原町ではその後に駅設置の請願を行って1890年5月16日に蒲原駅が設けられたが、由比宿と蒲原宿の双方の利便を図ってその間である堰沢村に設けられたため、宿場町からは離れていた。かつて蒲原宿のあったところの近くに駅が設けられたのは、1968年10月1日に新蒲原駅が置かれた時であった。

1900年に制作された『鉄道唱歌』第1集東海道編では、この辺りを富士川における源平合戦と身延からの海運を題材にして、以下の様に歌った。

18.鳥の羽音におどろきし 平家のはなしは昔にて 今は汽車ゆく富士川を 下るは身延の帰り舟

年表[編集]

日本軽金属蒲原工場専用鉄道[編集]

日本軽金属が蒲原工場(1940年操業)への製品の搬出及び工員の輸送を目的として1942年2月27日に岩渕駅-日本軽金属蒲原工場間(2.295m)の専用鉄道免許を得たものである[1][注釈 1]。2月30日に工事に着手し、資材入手難のため完成がおくれたが1943年4月に竣工監査をおえることができた。機関車は国鉄5形を1940年6月小島栄次郎工業所より購入し1941年3月より専用側線で使用していたもの、もう一両は1941年12月本江製作所(立山重工業)製を入手し専用側線で使用していたものを使用することとした。工員輸送用の車両は元白棚鉄道ガ1・2ガソリンカーを国鉄より払下げをうけ客車(ホハ103・104)に改造(定員40人を60人へ変更)し、さらに有蓋貨車3両(元成田鉄道ワ1-1・1-2・1-3)の払下げをうけ客車(ホハ105-107定員40人座席ナシ)として使用した[2]

その後ディーゼル機関車に置き換えられた。DD102(1954年三菱製、1966年西濃鉄道に売却)[3]、DD103(1961年三菱製)、DF105(1965年三菱製)[4]1984年3月31日廃止[5]

駅構造[編集]

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。1・3番線が本線、2番線が副本線となっており、3番線の外側(東側)にもホームのない副本線が1線ある。富士駅止まりの一部の列車を富士川駅に回送して沼津方面に折り返す運用がある。これらの他、保線車両留置用の側線もある。なお、2014年3月改正ダイヤの時点では、2番線に発着する定期の旅客列車の設定はない。一部の回送列車や貨物列車が入線するのみとなっている。構内の東西を結ぶ橋上駅舎を備える。

駅長駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、新蒲原駅蒲原駅由比駅の3駅を管理している。駅舎内にはJR全線きっぷうりば自動券売機が設置されている。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1 CA 東海道本線 上り 沼津熱海方面[注釈 2]
2 (予備ホーム)
3 CA 東海道本線 下り 静岡浜松方面[注釈 2]

かつては駅周辺にある王子特殊紙東海工場岩渕製造所やノダ富士川工場、本線に沿い駅南にある日本軽金属蒲原製造所へ続く専用線があった。

利用状況[編集]

「静岡県統計年鑑」によると、2017年度(平成29年度)の1日平均乗車人員1,484人である[利用客数 1]

近年の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
1993年(平成05年) 2,382 [利用客数 2]
1994年(平成06年) 2,194 [利用客数 3]
1995年(平成07年) 2,177 [利用客数 4]
1996年(平成08年) 2,189 [利用客数 5]
1997年(平成09年) 2,107 [利用客数 6]
1998年(平成10年) 2,021 [利用客数 7]
1999年(平成11年) 1,957 [利用客数 8]
2000年(平成12年) 1,887 [利用客数 9]
2001年(平成13年) 1,854 [利用客数 10]
2002年(平成14年) 1,767 [利用客数 11]
2003年(平成15年) 1,752 [利用客数 12]
2004年(平成16年) 1,743 [利用客数 13]
2005年(平成17年) 1,745 [利用客数 14]
2006年(平成18年) 1,765 [利用客数 15]
2007年(平成19年) 1,748 [利用客数 16]
2008年(平成20年) 1,725 [利用客数 17]
2009年(平成21年) 1,629 [利用客数 18]
2010年(平成22年) 1,601 [利用客数 19]
2011年(平成23年) 1,566 [利用客数 20]
2012年(平成24年) 1,538 [利用客数 21]
2013年(平成25年) 1,548 [利用客数 22]
2014年(平成26年) 1,467 [利用客数 23]
2015年(平成27年) 1,479 [利用客数 24]
2016年(平成28年) 1,494 [利用客数 25]
2017年(平成29年) 1,484 [利用客数 1]

駅周辺[編集]

バス路線[編集]

乗り場 主要経由地 行先 運行会社
富士川駅 蒲原病院 蒲原中学校 山梨交通
富士川橋・北松野 大北
富士川橋・北松野・星山台 富士宮駅
蒲原病院 富士急静岡バス
富士川橋 富士駅

隣の駅[編集]

東海旅客鉄道(JR東海)
CA 東海道本線
快速(下りのみ運転)
通過
普通
富士駅 (CA08) - 富士川駅 (CA09) - 新蒲原駅 (CA10)

脚注[編集]

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記事本文[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 実際は専用側線を廃止し専用鉄道に転換
  2. ^ a b 駅構内の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(駅掲示用時刻表のPDFが使われているため。2015年1月現在)。

出典[編集]

  1. ^ 『地方鉄道及軌道一覧 : 昭和18年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  2. ^ (鉄道省文書・日本軽金属・昭和十七年~昭和二十三年/国立公文書館)
  3. ^ 清水武『西濃鉄道』ネコパブリッシング、2007年、33-34頁
  4. ^ 『世界の鉄道 1970年版』朝日新聞社、182-183頁
  5. ^ 袴田伸一郎「専用線にもいたDF」『トワイライトゾーンMANUAL』ネコパブリッシング、1992年、47-49頁

利用状況[編集]

  1. ^ a b 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2017(平成29年). 静岡県 (2019年3月27日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  2. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑1993(平成5年). 静岡県. p. 285 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  3. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑1994(平成6年). 静岡県. p. 285 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  4. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑1995(平成7年). 静岡県. p. 285 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  5. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑1996(平成8年). 静岡県. p. 290 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  6. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑1997(平成9年). 静岡県. p. 290 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  7. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑1998(平成10年). 静岡県. p. 290 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  8. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑1999(平成11年). 静岡県. p. 290 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  9. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2000(平成12年). 静岡県. p. 338 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  10. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2001(平成13年). 静岡県. p. 282 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  11. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2002(平成14年). 静岡県. p. 282 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  12. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2003(平成15年). 静岡県. p. 284 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  13. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2004(平成16年). 静岡県 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  14. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2005(平成17年). 静岡県 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  15. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2006(平成18年). 静岡県 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  16. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2007(平成19年). 静岡県 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  17. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2008(平成20年). 静岡県 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  18. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2009(平成21年). 静岡県 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  19. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2010(平成22年). 静岡県 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  20. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2011(平成23年). 静岡県 (2013年5月9日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  21. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2012(平成24年). 静岡県 (2014年5月1日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  22. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2013(平成25年). 静岡県 (2015年5月11日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  23. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2014(平成26年). 静岡県 (2016年5月2日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  24. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2015(平成27年). 静岡県 (2017年5月2日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。
  25. ^ 6.鉄道運輸状況 (PDF)”. 静岡県統計年鑑2016(平成28年). 静岡県 (2018年3月29日). 2019年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月3日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]