ホワイトチョコレート
100 gあたりの栄養価 | |
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エネルギー | 2,460 kJ (590 kcal) |
50.9 g | |
食物繊維 | 0.6 g |
39.5 g | |
飽和脂肪酸 | 22.87 g |
一価不飽和 | 11.92 g |
多価不飽和 | 1.32 g |
7.2 g | |
ビタミン | |
ビタミンA相当量 |
(6%) 50 µg(0%) 38 µg |
チアミン (B1) |
(7%) 0.08 mg |
リボフラビン (B2) |
(33%) 0.39 mg |
ナイアシン (B3) |
(1%) 0.2 mg |
パントテン酸 (B5) |
(21%) 1.05 mg |
ビタミンB6 |
(4%) 0.05 mg |
葉酸 (B9) |
(2%) 8 µg |
ビタミンE |
(5%) 0.8 mg |
ビタミンK |
(9%) 9 µg |
ミネラル | |
ナトリウム |
(6%) 92 mg |
カリウム |
(7%) 340 mg |
カルシウム |
(25%) 250 mg |
マグネシウム |
(7%) 24 mg |
リン |
(30%) 210 mg |
鉄分 |
(1%) 0.1 mg |
亜鉛 |
(8%) 0.8 mg |
銅 |
(1%) 0.02 mg |
セレン |
(7%) 5 µg |
他の成分 | |
水分 | 0.8 g |
コレステロール | 22 mg |
水溶性食物繊維 | 0.6 g |
ビオチン(B7) | 4.4 µg |
ビタミンEはα─トコフェロールのみを示した[2]。 | |
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%はアメリカ合衆国における 成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。 |
ホワイトチョコレート(英: white chocolate)は、砂糖、ココアバター、乳固形分で作られる菓子である。ココアバターの融点はホワイトチョコレートが室温で固体を保つには十分高く、口の中では溶ける温度である。そのため、ホワイトチョコレートは、ミルクチョコレートと似た外見を持つ。
特徴
[編集]カカオマスに含まれている口溶けのよい油分を主体とし、ココアバターから苦味のある褐色部分を除去して作られている。そのため、味は普通のチョコレートと比べかなり甘さが目立ち、添加される脱脂粉乳のためにややミルキーでもある。褐色原料の除去により、チョコレートのもつ抗酸化成分も取り除かれているため、保存性は普通のチョコレートよりも低い[3]。
歴史
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
1930年代、ホワイトチョコレート Milkybar は、スイスの会社ネスレによってヨーロッパで発売された[4]。
米国での販売
[編集]米国では、ヒーバート・キャンディーズ (Hebert Candies)[5] が1955年に最初に大規模に発売したが、この製品が欧州でちょうど1年前に作られ始めているのをみて、最初に生産したのはマース (MARS) である。米国では、ホワイトチョコレートとアーモンドの粒を含むネスレのアルペンホワイトチョコレートの販売で一般的となった。
日本での販売
[編集]1968年11月に日本で最初のホワイトチョコレートが六花亭(当時の社名は「帯広千秋庵(札幌千秋庵製菓)」)より製造・販売開始された[6]。
1967年に帯広千秋庵創業者の小田豊四郎が欧州視察時に着目したチョコレートの自社製造を検討する中で、知人で菓子材料商社「池伝」の創業者の池田傳三に相談し不二家での製造開発担当や明治製菓でマーブルチョコレートの開発に関わった松田兼一を紹介され、松田が北海道の雪国のイメージからホワイトチョコレートの製造をアドバイスしたことから開発に着手し松田が科学的に分析しつつ商品化に至り発売当初はフキノトウのイラストを描いたパッケージングとした。当初暖簾分けの関係から十勝管内でのみ販売したものの十勝外の千歳空港での販売がないこと等の抗議もあり、1977年に千秋庵の暖簾を返上し六花亭への改称後販売地域を拡大した[7]。
また1976年に発売された石屋製菓のホワイトチョコレートクッキー「白い恋人」が北海道土産の代表格となったこともあり[7]、ホワイトチョコレートが北海道土産のイメージとして定着している。
英国での販売
[編集]成分と規格
[編集]ホワイトチョコレートは通常のチョコレート同様、ココアバター、牛乳、および砂糖で作られるが、成分の相違がある。
「ホワイトチョコレート」として販売するための規格は次のとおり定められる。
米国および欧州の規格
[編集]米国では、2004年以降、ホワイトチョコレートは20 %以上(重量)のココアバター、14 %以上の乳固形分、3.5 %以上の乳脂肪、および55 %未満の砂糖や他の甘味料でなければならない。欧州連合は、砂糖および甘味料の制限を除いて同じ標準を採用した。
日本の規格
[編集]日本では、「カカオ分」はカカオニブ、カカオマス、ココアバター、ココアケーキおよびココアパウダーの水分を除いた合計量を示す。[8]このため、ココアバター以外を含まないホワイトチョコレートも次の純ミルクチョコレート生地の規格に該当する。
- カカオ分: 21%以上(うちココアバター18 %以上)
- 乳固形分: 14%以上(うち乳脂肪3.5 %以上)
- 糖分(蔗糖): 55%以下
- レシチン: 0.5%以下
- 水分: 3%以下
ホワイトチョコレートを使用した製品
[編集]脚注
[編集]- ^ 文部科学省 「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
- ^ 厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」
- ^ S.T.ベケット、p.7。
- ^ “The World's Best White Chocolate / Page 2: The History Of White Chocolate”. Gourmet Food Magazine Website: THE NIBBLE (2010年9月). 2018年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月26日閲覧。
- ^ Hebert Candies
- ^ “沿革”. 六花亭. 2022年1月21日閲覧。
- ^ a b 味力探訪 ホワイトチョコレート - 北海道新聞2022年5月15日 日曜Navi 1-2面
- ^ チョコレート類について | チョコレート類の表示に関する公正競争規約 | 日本チョコレート・ココア協会
参考文献
[編集]- S.T.ベケット『チョコレートの科学 - その機能性と製造技術のすべて』古谷野哲夫(訳)、2007年7月、193頁。ISBN 978-4-7712-0704-2。
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、ホワイトチョコレートに関するカテゴリがあります。