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ショーン・リビングストン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ショーン・リビングストン
Shaun Livingston
ゴールデンステート・ウォリアーズでのリビングストン (2016年)
ゴールデンステート・ウォリアーズ
ポジション PG/SG
役職 ディレクター
基本情報
愛称 S-Dot
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1985-09-11) 1985年9月11日(39歳)
出身地 イリノイ州ピオリア
身長(現役時) 201cm (6 ft 7 in)
体重(現役時) 79kg (174 lb)
ウィングスパン(現役時) 211cm  (6 ft 11 in)[1]
キャリア情報
出身 ピオリア・セントラル高校
ドラフト 2004年 4位
選手経歴
2004-2008
2008-2009
2009
2009-2010
2010-2011
2011-2012
2012
2012-2013
2013-2014
2014-2019
ロサンゼルス・クリッパーズ
マイアミ・ヒート
オクラホマシティ・サンダー
ワシントン・ウィザーズ
シャーロット・ボブキャッツ
ミルウォーキー・バックス
ワシントン・ウィザーズ
クリーブランド・キャバリアーズ
ブルックリン・ネッツ
ゴールデンステート・ウォリアーズ
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

ショーン・パトリック・リビングストン (Shaun Patrick Livingston 1985年9月11日 - )は、アメリカ合衆国イリノイ州出身の元バスケットボール選手。ポジションはポイントガードシューティングガード。NBAデビュー以降10チーム以上を渡り歩くジャーニーマンだったが、キャリア晩年はゴールデンステート・ウォリアーズで優勝を3度経験した。

来歴

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キャリア初期

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イリノイ州の高校時代は "マジック・ジョンソンの再来" と騒がれた選手で、NBAでもその名を残すだろうと注目されていた。高校卒業後はデューク大学への進学が内定していたが[2]2004年のNBAドラフトアーリーエントリーを表明し、全体4位という高い評価を受け、ロサンゼルス・クリッパーズから指名された。しかしプロの壁は高く、サム・キャセールの控え役に甘んじていた。そして2006-07シーズンの試合途中の2007年2月26日のシャーロット・ボブキャッツ戦、レイアップショットを試みた際、着地に失敗し、左脚を大きく捻り、左膝の前十字靭帯(ACL)、後十字靭帯(PCL)、内側側副靱帯(MCL)を断裂するという重傷を負った[3][4]。後のキャリアを含めても自身最高の成績を残していた最中での不運であった。翌シーズンは全休となり、不本意な形でクリッパーズを追われた[5]
その後はリハビリにはげみつつ、リビングストンの膝の状態を危惧する各チームが長期的な契約を躊躇い、リビングストンはDリーグのチームも含めあらゆるチームをたらい回しにされる日々が続いた。
リビングストンにとって転機になったのは2013-14シーズン。ブルックリン・ネッツと契約したリビングストンは、ガードの両ポジションをこなせる多様性をジェイソン・キッドHCに買われ、76試合に出場、54試合をスターターとして起用され、プレーオフ出場に貢献した[6]

ゴールデンステート・ウォリアーズ

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2014年7月12日、ゴールデンステート・ウォリアーズと3年1600万ドルで契約し、念願の大型契約を獲得[7][8]。ウォリアーズとの契約が彼のキャリアを大きく変える。リアンドロ・バルボサマリース・スペイツらと共にベンチプレーヤーとしてウォリアーズの快進撃を支え、自己最多の78試合に出場。重傷を負った時には想像も出来なかったはずのNBAチャンピオンも経験した。

2015-16シーズンのプレーオフでは、怪我で欠場したウォーリアーズのエース、ステフィン・カリーの代役を見事に務め、カンファレンスファイナル進出に貢献した。スティーブ・カーHCはこのときの活躍を「我々は恵まれている、本当にラッキーだよ。ポイントガードを失い、MVPを失っても、ショーン・リビングストンを投入することができる。大したプレーヤーだ。すばらしいチームメイトでもある」と称賛した。

そして、レブロン・ジェームズ擁するクリーブランド・キャバリアーズとのNBAファイナル第1戦では、カリー、クレイ・トンプソンの2枚看板が相手チームの厳しいディフェンスを受けて抑え込まれるなか、チームトップの20得点をあげチームの勝利に貢献したが、3勝4敗と優勝には届かなかった。

2016-17シーズン、引き続きカリーのバックアップポイントガードとして活躍し、2年ぶりの優勝に貢献。オフには3年2400万ドルで再契約した。

2018-2019シーズン後に引退の噂が流れるも現役を続行することを公表した。

チームのキャップスペースなどの問題で2018-2019シーズン後ジャーニーマンながら5シーズン過ごしたゴールデンステート・ウォリアーズを解雇された。

2019年9月13日、正式に引退を表明した。

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ  *  リーグリーダー  †  優勝シーズン

レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2004–05 LAC 30 15 27.1 .414 .000 .746 3.0 5.0 1.1 .4 2.5 7.4
2005–06 61 14 25.0 .427 .125 .688 3.0 4.5 .8 .5 1.8 5.8
2006–07 54 31 29.8 .463 .313 .707 3.4 5.1 1.1 .5 2.0 9.3
2008–09 MIA 4 0 10.3 .375 --- .750 .5 1.0 .5 .0 .8 2.3
OKC 8 1 23.8 .538 --- 1.000 3.3 2.0 .6 .3 .8 7.8
2008-09計 12 1 19.3 .517 --- .900 2.3 1.7 .6 .2 .8 5.9
2009–10 10 0 13.0 .313 .000 --- 2.0 1.4 .5 .2 .8 1
WAS 26 18 25.6 .535 .000 .875 2.2 4.5 .5 .3 1.9 9.2
2009-10計 36 18 22.1 .517 .000 .875 2.2 3.6 .5 .3 1.6 6.9
2010–11 CHA 73 0 17.3 .466 .250 .864 2.0 2.2 .6 .4 1.2 6.6
2011–12 MIL 58 27 18.8 .469 .667 .785 2.1 2.1 .5 .3 1.1 5.5
2012–13 WAS 17 4 18.8 .364 .000 1.000 2.2 2.2 .6 .1 1.0 3.7
CLE 49 12 23.2 .507 .000 .843 2.5 3.6 .8 .6 1.2 7.2
2012-13計 66 16 22.0 .480 .000 .867 2.4 3.3 .7 .5 1.2 6.3
2013–14 BRK 76 54 26.0 .483 .167 .827 3.2 3.2 1.2 .4 1.4 8.3
2014–15 GSW 78 2 18.8 .500 .000 .714 2.3 3.3 .6 .3 1.3 5.9
2015–16 78 3 19.5 .536 .167 .860 2.2 3.0 .7 .3 1.0 6.3
2016–17 76 3 17.7 .547 .333 .700 2.0 1.8 .5 .3 .8 5.1
2017–18 71 7 15.9 .501 .000 .820 1.8 2.0 .5 .3 .8 5.5
2018–19 64 0 15.1 .519 .000 .784 1.8 1.8 .5 .4 .6 4.0
通算:14年 833 191 20.6 .486 .178 .794 2.4 3.0 .7 .4 1.2 6.3

プレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2006 LAC 12 0 27.7 .474 1.000 .810 4.7 4.8 .6 .5 1.9 7.5
2014 BRK 12 10 27.1 .512 1.000 .730 3.5 3.3 .4 .4 1.8 9.7
2015 GSW 21 0 17.9 .532 .000 .840 2.4 1.8 .4 .2 1.0 5.0
2016 24 7 21.4 .488 .000 .865 3.2 3.3 .5 .2 1.2 8.2
2017 14 0 15.7 .576 --- .714 2.1 1.4 .4 .1 .7 5.2
2018 21 0 17.2 .536 .000 .880 2.2 1.5 .3 .0 .8 6.7
2019 22 2 14.6 .453 .000 .840 1.4 1.4 .5 .2 .4 4.0
出場:7回 126 19 19.4 .507 .286 .819 2.6 2.4 .4 .2 1.0 6.4

1試合記録

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  • 得点:25(2010年4月9日)
  • リバウンド:11(2014年1月10日)
  • アシスト:14(2006年5月10日、2007年2月24日)
  • スティール7:(2014年2月3日)
  • ブロック:4(2006年3月10日、2014年2月6日)

脚注

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外部リンク

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