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サム・キャセール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サム・キャセール
Sam Cassell
2013年のキャセール 
ボストン・セルティックス AC
ポジション PG
役職 アシスタントコーチ
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1969-11-18) 1969年11月18日(54歳)
出身地 メリーランド州の旗 メリーランド州ボルティモア
身長(現役時) 191cm (6 ft 3 in)
体重(現役時) 88kg (194 lb)
キャリア情報
出身 フロリダ州立大学
ドラフト 1993年 24位
選手経歴
1993-1996
1996
1996-1997
1997-1999
1999-2003
2003-2005
2005-2008
2008-2009
ヒューストン・ロケッツ
フェニックス・サンズ
ダラス・マーベリックス
ニュージャージー・ネッツ
ミルウォーキー・バックス
ミネソタ・ティンバーウルブズ
ロサンゼルス・クリッパーズ
ボストン・セルティックス
指導者経歴
2009-2014
2014-2020
2020-2023
2023-
ワシントン・ウィザーズ (AC)
ロサンゼルス・クリッパーズ (AC)
フィラデルフィア・76ers (AC)
ボストン・セルティックス(AC)
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

サミュエル・ジェームズ・キャセール・シニアSam Cassell, 本名Samuel James Cassell Sr., 1969年11月18日 - )は、アメリカ合衆国メリーランド州ボルティモア出身の元バスケットボール選手。NBAヒューストン・ロケッツミルウォーキー・バックスなどで活躍した。身長191cm、体重88kg。ヒューストン・ロケッツで2度、ボストン・セルティックスで1度NBAファイナル優勝を経験している。

経歴

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フロリダ州立大学時代はチャーリー・ウォードと先発の座を争う。1993年のNBAドラフトで全体24番目でヒューストン・ロケッツから指名されて入団した。ルーキーシーズンはポイントガードのケニー・スミスの控えだったが、ニューヨーク・ニックスとのNBAファイナルでは接戦となったシリーズの要所で3ポイントシュートを成功させるなど、ロケッツのNBAファイナル制覇に貢献して入団1年目でチャンピオンリングを手に入れた。続く94-95シーズンのロケッツ2連覇にも貢献した。ロケッツでの3年間、キャセールは貴重な控えのガードとしてプレーし、チームの勝利に貢献した。またフリースロー成功率も高かった。

95-96シーズン終了後、チャールズ・バークレーとのトレードでロバート・オーリーらと共にフェニックス・サンズに移籍した。

96-97シーズンにはサンズ、ダラス・マーベリックスニュージャージー・ネッツと3チームを渡り歩いた。マーベリックスとのトレードはジェイソン・キッドマイケル・フィンリーなども絡んだものとなった。マーベリックスでは16試合に出場したところでジミー・ジャクソンらと共にネッツのショーン・ブラッドリーらとのトレードて放出された。

移籍した翌97-98シーズン、先発ポイントガードとなり、前年よりネッツの成績を大幅に向上させてプレーオフに導き周囲を驚かせた。98-99シーズン、キャセールは怪我によりシーズンの大半を欠場。その間にミネソタ・ティンバーウルブズが絡んだ三角トレードでミルウォーキー・バックスへ移籍した。

99-00シーズン、怪我から復帰したキャセールは、バックスで素質を発揮。00-01シーズンにはグレン・ロビンソンレイ・アレンらと共に、イースタンカンファレンスファイナルに進出したが、キャセール自身は腰の負傷で途中リタイア。チームはアレン・アイバーソン率いるフィラデルフィア・セブンティシクサーズの前に敗れてNBAファイナル出場はならなかった。

02-03シーズン終了後、トレードによりミネソタ・ティンバーウルブズへ移籍した。03-04シーズンケビン・ガーネットや、ラトレル・スプリーウェルと共にレギュラーシーズンであげてウェスタンカンファレンス第1シードとなり、カンファレスファイナルまで進出した。しかし、黄金のカルテットシャキール・オニールコービー・ブライアントら)といわれたロサンゼルス・レイカーズに敗れ、優勝の夢は絶たれた。このシーズンには初のNBAオールスターゲーム出場を果たした。

04-05シーズン開幕当初、メンバーがほとんど変わらずにシーズンを迎えたウルブズは、オニールがレイカーズを去ったこともあり、ウエスト優勝の筆頭だった。しかし契約金の問題で、キャセールとスプリーウェルの不満が、チームのケミストリーを崩壊。キャセールが休む事で逆に存在の大きさを知らせる事になってしまい、チームはプレーオフ出場を逃す予想外の不振に終わった。

シーズン終了後、ロサンゼルス・クリッパーズへ移籍した。エルトン・ブランドコーリー・マゲッティサクラメント・キングスから移籍したカティーノ・モブリーらと共に弱小球団のクリッパーズに加入して、2005-06シーズン、ウエスタンカンファレンス6位でプレイオフにチームを導いた。プレイオフ1回戦でデンバー・ナゲッツを4-1で破り、カンファレンスセミファイナルでフェニックス・サンズと第7戦までもつれるゲームを展開、惜しくも3-4でシーズンを終えた。更なる飛躍が期待された2006-07シーズンは、チームは不振に終わり、2年連続のプレイオフ進出はならなかった。

2008年3月に、キャセールはチームからウェイバー公示で放出され、かねてから希望していたボストン・セルティックス入りを果たした。セルティックスでは、若きポイントガードのレイジョン・ロンドの指南役としてベンチからチームを支えた。チームはファイナルに進出。キャセールはジェームス・ポージーと共に貴重な優勝経験者として、出場時間は少なかったもののベテランらしい活躍で優勝に貢献し、自身3度目の優勝を果たした。

2008-09シーズンはほとんど出番がなく、シーズン中盤にトレードでサクラメント・キングスに放出され[1] 、更にすぐにウェイバー方式で解雇され、現役を引退した。シーズン終了後、ワシントン・ウィザーズのアシスタントコーチに就任。指導者の道を歩み出した[2][3]。 2014年、ドック・リバースに招かれ、ロサンゼルス・クリッパーズのアシスタントコーチとなった。

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
  優勝シーズン  

レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1993–94 HOU 66 6 17.0 .418 .295 .841 2.0 2.9 .9 .1 6.7
1994–95 82 1 23.0 .427 .330 .843 2.6 4.9 1.1 .2 9.5
1995–96 61 0 27.6 .439 .348 .825 3.1 4.6 .9 .1 14.5
1996–97 PHO 22 9 24.5 .415 .306 .855 2.3 4.5 1.0 .3 14.8
1996–97 DAL 16 13 24.9 .424 .306 .840 3.1 3.6 1.1 .4 12.3
1996–97 NJN 23 22 33.8 .443 .392 .831 3.6 6.5 1.6 .3 19.3
1997–98 75 72 34.7 .441 .188 .860 3.0 8.0 1.6 .3 19.6
1998–99 4 3 25.0 .429 .143 .935 1.5 4.8 .8 .0 18.0
1998–99 MIL 4 0 24.8 .409 .333 .947 2.3 4.3 1.5 .0 13.8
1999–00 81 81 35.8 .466 .289 .876 3.7 9.0 1.3 .1 18.6
2000–01 76 75 35.6 .474 .306 .858 3.9 7.6 1.2 .1 18.2
2001–02 74 73 35.2 .463 .348 .860 4.2 6.7 1.2 .2 19.7
2002–03 78 77 34.6 .470 .362 .861 4.4 5.8 1.1 .2 19.7
2003–04 MIN 81 81 35.0 .488 .398 .873 3.3 7.3 1.3 .2 19.8
2004–05 59 38 25.8 .464 .262 .865 2.7 5.1 .6 .2 13.5
2005–06 LAC 78 75 34.0 .443 .368 .863 3.7 6.3 .9 .1 17.2
2006–07 58 30 24.3 .418 .294 .879 2.9 4.7 .5 .1 12.3
2007–08 38 33 25.7 .455 .259 .891 2.8 4.7 .7 .1 12.8
BOS 17 1 17.6 .385 .409 .840 1.8 2.1 .5 .2 7.6
通算 993 690 30.0 .454 .331 .861 3.2 6.0 1.1 .2 15.7
オールスター 1 0 13.0 .667 .000 .000 1.0 7.0 1.0 .0 4.0

プレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1994 HOU 22 0 21.7 .394 .378 865 2.7 4.2 1.0 .2 9.4
1995 22 0 22.0 .438 .400 .835 1.9 4.0 1.0 .1 11.0
1996 8 0 25.8 .321 .276 .793 2.1 4.3 .8 .1 10.4
1998 NJN 3 1 8.7 .333 1.0 1.7 .0 .3 2.0
1999 MIL 3 3 34.0 .500 .000 .875 2.0 8.7 1.0 .0 15.3
2000 5 5 35.6 .417 .200 .857 3.4 9.0 .8 .0 15.8
2001 18 18 37.9 .396 .333 .866 4.6 6.7 1.1 .2 17.4
2003 6 6 36.2 .470 .524 .933 3.2 2.7 .5 .2 17.2
2004 MIN 16 15 31.1 .465 .417 .852 2.5 4.4 .8 .2 16.6
2006 LAC 12 12 33.7 .437 .349 .809 4.0 5.8 .7 .2 18.0
2008 BOS 21 0 12.6 .333 .214 .824 .7 1.2 .4 .0 4.5
通算 136 60 26.0 .414 .363 .847 2.6 4.4 .8 .1 12.2

脚注

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外部リンク

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