コンテンツにスキップ

がんばれ!若大将

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
がんばれ!若大将
GO For It! Young Guy
監督 小谷承靖
脚本 田波靖男
製作 藤本真澄田波靖男
出演者 草刈正雄
湯原昌幸
いけだももこ
フランキー堺
関根恵子
丹波義隆
音楽 広瀬健次郎
主題歌 草刈正雄「愛の詩をあなたに」
撮影 上田正治
編集 池田美千子
製作会社 東宝映画
配給 東宝
公開 日本の旗 1975年7月12日
上映時間 90分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
前作 若大将対青大将加山雄三主演)
次作 激突!若大将
テンプレートを表示

がんばれ!若大将』(がんばれわかだいしょう)は、1975年7月12日東宝系で公開された日本映画。カラー。シネマスコープ。東宝映画作品。

副題は「Go For It! Young Guy」(ゴーフォーイットヤングガイ)。

キャッチコピーは「恋にアメリカン・フットボールに 爽やか若大将とトラブル青大将が爆笑対決!」。

概要

[編集]

かつて加山雄三主演で17作製作され、東宝の名物シリーズとなっていた『若大将シリーズ』を、現代風に復活させた『新・若大将』第1作(通算18作)。プロデュースには藤本真澄、脚本には田波靖男(プロデュースも兼任)と、往年のスタッフが起用され、監督には加山主演『俺の空だぜ!若大将』でデビューした小谷承靖を起用、これ以降の『若大将』は全て小谷が監督を担当する。

加山雄三・大矢茂(ザ・ランチャーズ[1]に続く3代目の若大将に抜擢されたのは草刈正雄、役名は「梅野正三」(うめの・しょうぞう)となり、スポーツはアメリカンフットボールになった。そして若大将の家族は、フランキー堺扮する父「梅野長太郎」(うめの・ちょうたろう)と関根恵子(現:高橋)扮する妹「梅野志津子」(うめの・しづこ)の2人で、「梅長」(うめちょう)というトンカツ屋を経営している。

一方の敵役・青大将は、旧作の田中邦衛があまりに適役だったため[2]、人選に難航し、クランクインが延び延びになったが[2]、色々と検討がなされ、当時テレビタレントとしても人気が出た湯原昌幸が抜擢された[2]。湯原は「どうせもてる役ではないし、ニクマレ役に徹してやる」とやる気充分の決意を述べた[2]。役名は「井戸山英介」(いどやま・えいすけ)になり、「社長の息子」という設定は変らないが、新たに「空手部の主将」という設定が加えられた。そしてヒロインは女優にして歌手のいけだももこが担当、役名は「鮎子」(あゆこ)となる。

ストーリー展開は基本的に加山版の「大学生編」を次いでおり、更に第1作『大学の若大将』で見られた「浄化槽の蓋で焼肉をする」というシーンも登場しているが、本作ではその浄化槽に青大将が落っこちるという、加山版では見られなかったギャグも存在している。

スタッフ

[編集]

出演者

[編集]

主題歌・挿入歌

[編集]

「愛の詩をあなたに」

  • 作詞・作曲:林哲司/歌:草刈正雄

「女の仁義」

  • 作詞:田波靖男/作曲:広瀬健次郎/歌:鹿島鈴乃

「花の京南かぞえ歌」

  • 作詞・作曲:不詳/歌:京南大学アメフト部

オバQ音頭

同時上映

[編集]

東京湾炎上

映像ソフト化

[編集]

1998年に東宝よりVHSソフト版が発売されたが絶版、2020年9月16日に東宝からDVDが発売された[3]。なお同日には『激突!若大将』をはじめ、シリーズ全作が東宝からDVD化された。

備考

[編集]
  • 三代目若大将の候補として、三浦友和もあがっていた。
  • 仮題は「がんばれ!若大将三代目」。またこの作品には、初代若大将・加山雄三と初代青大将・田中邦衛も出演の予定だった。
  • 本作と次作『激突!若大将』のOPの「東宝マーク」では、『君といつまでも』の出だしがBGMとして使われている。
  • CS放送日本映画専門チャンネルのコーナー「東宝娯楽シアター」では、当初は草刈版2作は『若大将シリーズ』には含まれず、2003年4月放送の「東宝娯楽シアター・番外編」で2作まとめて放送された。だが2005年には『若大将シリーズ』とされて放送された。

出典

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 加山との共演作「若大将対青大将」に出演したのみ。
  2. ^ a b c d 「邦画 『ニクマレ役に徹すると湯原昌幸『がんばれ!若大将』」『スタア』1975年8月号、平凡出版、100頁。 
  3. ^ がんばれ!若大将”. 東宝. 2020年8月21日閲覧。

関連項目

[編集]