極底探険船ポーラーボーラ
| 極底探険船ポーラーボーラ | |
|---|---|
| The Last Dinosaur | |
| 監督 | |
| 脚本 | ウィリアム・オーバーガード |
| 製作 | |
| 出演者 | |
| 音楽 | モーリー・ローズ |
| 主題歌 |
ナンシー・ウィルソン 「The Last Dinosaur」 |
| 撮影 | 上田正治 |
| 編集 |
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| 製作会社 | |
| 配給 | 東宝東和 |
| 公開 | |
| 上映時間 |
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| 製作国 |
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| 言語 |
英語 日本語 |
『極底探険船ポーラーボーラ』(きょくていたんけんせんポーラーボーラー、英題:The Last Dinosaur[2])は、1977年(昭和52年)に製作された日米合作の秘境型恐竜SF映画[3]。製作はランキン・バス プロダクションと円谷プロダクション[1]。監督はアレックス・グラスホフと小谷承靖[1]。
日本では1977年9月10日に公開された[2][1]。当初の劇場公開時の日本語題は、原題を直訳した『最後の恐竜』である[4][5]。配給は東宝東和[1]。カラー、ワイド[2]。上映時間は105分[2][注釈 1]。
ストーリー
[編集]大企業トラスト・インダストリーの社長で、世界的ハンターとして知られるマステン・トラストは、地底探険艇「ポーラーボーラ」で油田の調査を行っていた[1]。極地で調査を行っていたポーラボーラ5号が帰還したが、生還したのは地質学者のチャック・ウェイドだけだった。彼によると、氷床の下に潜航した際、火口湖がある世界に浮上し、他のクルーは巨大な生物に食い殺されたというのだ。マステンはその正体をティラノサウルスと判断し、ポーラボーラで自ら調査に乗り出すこととなった[1]。同行するのは、生還者のチャックとポーラボーラの開発者である川島博士、マサイ族のハンターであるブンタ、そしてピューリッツァー賞受賞歴がある女性カメラマンのフランキー・バンズ[1]。記者がついてくることを嫌ったマステンだったが、フランキーの熱心な説得に、同行を許可する。
一行を乗せたポーラーボーラは、マザー1から発進し地中深く掘削するが、プテラノドンが飛び交う未知の世界に到着した[1]。上陸した一行はセラトプシアンの襲撃をやり過ごし、ベースキャンプを設置する。川島博士を残してティラノサウルスを探しに向かったマステン達だったが、マステンのライフルとブンタの槍では太刀打ちできず、逆に追われる側になってしまう。ティラノサウルスはベースキャンプを襲撃し、川島博士を踏み潰した上に、ポーラボーラを持ち去ってしまう[1]。巣ではトリケラトプスがティラノサウルスに襲いかかるが、ティラノサウルスは返り討ちにしてしまった。
ベースキャンプに戻ったマステン達は、姿を消したポーラボーラが沈められたと思い込み、マステンはティラノサウルスを仕留めることを誓う。ポーラボーラとキャンプを失ったマステン達は、キャンプの残骸から槍と盾、クロスボウを自作し、自給自足に入る。そこへ遭遇したのは、洞窟に暮らす原始人たちだった。クロスボウで追い払おうとするマステンだったが、原始人の1人であるヘイゼルは彼らに興味を持ち、一行と同行する。フランキーとヘイゼルが川で髪を洗っていたところへティラノサウルスが再び現れる。2人は洞窟へ逃れ、マステン達は岩にくくりつけた罠でティラノサウルスを撃退することができた。マステンは投石機でティラノサウルスを殺すことを思いつく。
投石機を完成させたマステン達は、ティラノサウルスが来るのを待つ。狩りの最中、ウェイドがまだ使用可能なポーラボーラを見つける。ウェイドとフランキーはポーラボーラを修理し、地上に戻ることを提案するが、マステンはティラノサウルスを仕留めることにこだわり帰還を拒否する。仕方なく、ウェイドとフランキーは2人だけでポーラボーラを火口湖へ向かわせる。その間、マステンとブンタはティラノサウルスに遭遇するが、ブンタが食い潰されてしまう。説得に向かったフランキーはマステンに再会するが、ティラノサウルスが投石機の前に現れる。マステンの投石機が放った岩はティラノサウルスの頭部に命中したが、致命傷にはならず、投石機はティラノサウルスに破壊されてしまう。
火口湖の火山が活動を始め、帰還できるタイムリミットが迫る。フランキーは、ティラノサウルスを最後の1匹として残して、共に帰るようマステンを説得する。しかし、マステンはこの世界に残ることを選び、ヘイゼルの元へ向かうのだった。
登場メカ
[編集]- ポーラーボーラ
- 切迫した石油危機に対処するために建造された、特殊石油探索艇。レーザードリルとも呼ばれる。銀色の円筒形のボディにドリルがついたシンプルな外観で、上部にハッチがある。海上の母船「マザー1」と共に運用され、有人式で5名の乗員を乗せることができる。全長8.5メートル[5]。海中を67ノット、地底を時速30キロメートルで掘り進む能力がある[5]。複数台が存在し、ポーラーボーラ5号が未知の世界を偶然見つけたことから、マステンが別の機体を火口湖に行くために使う。
- マザー1
- ポーラーボーラの母船。地底へ潜るポーラーボーラを地上から捕捉している。
- マクドネル・ダグラス DC-10
- マステンとバンズが日本に向かうために用いたトラスト・インダストリーの社有機。機内には暖炉やプロジェクターがある大部屋があり、壁にはマステンの獲物が剥製として飾られている。
- 飛行シーンは、大きさ1メートルのミニチュアで撮影された。
登場古生物
[編集]- ティラノサウルス
- 絶滅を免れ火口湖の付近に生息していた肉食恐竜。湖の近くの岩場に巣があり獲物の骨が大量に散乱している。マステンの狩りの対象となるが、ポーラボーラを巣に持ち帰ってしまう。
- 造形物は着ぐるみと実物大の右足と尾。着ぐるみは、学説に基づいて腕を小さく造形し、スーツアクターの腕を頭部にまわして顎を動かしている[1]。
- 着ぐるみは『恐竜大戦争アイゼンボーグ』(1977年 - 1978年)の恐竜帝王ウルルに流用された[10]。
- トリケラトプス
- 岩場の中から出現した角竜。ティラノサウルスと対決するが喉を噛み切られ死亡。
- 着ぐるみは2人の人間が入る形になっている[1]。
- プテラノドン
- 造形物は1体だが、劇中では合成で複数登場している。操演で表現されている[6]。
キャスト
[編集]※括弧の中のキャストは日本語吹き替え版声優(1979年5月4日、ゴールデン洋画劇場)テレビ放送題名「最後の恐竜ポーラー・ボーラ」[11]
スタッフ
[編集]主題歌
[編集]- 「The Last Dinosaur(極底探険船ポーラーボーラ 愛のテーマ)」(Capitol Music)
- 作詞:ジュール・バス
- 作曲:モーリー・ローズ
- 編曲:バーナード・ホーファー
- 歌:ナンシー・ウィルソン
その他
[編集]- 公開までの予告や脚本は原題を直訳した『最後の恐竜』となっており、VHSでもこのタイトルでソフト化された。このタイトルは生き残っていた恐竜と計画の首謀者であるマステン自身にもかけたタイトルであり、主題歌でも歌われている。
- 北極圏の火口湖のシーンは、上高地でロケが行われた。特撮シーンの大半はスタジオで撮影されたが、一部は富士山近辺にティラノサウルスの着ぐるみを運んで撮影された[13]。
- 米国では本作品の好評を経て、ほぼ同じスタッフでテレビ映画『バミューダの謎/魔の三角水域に棲む巨大モンスター!(原題:The Bermuda Depths)』(1978年1月27日)と『アイボリー・エイプ』(1980年4月18日)がABCで放送された。日本では、1979年5月4日に「ゴールデン洋画劇場」でテレビ初放送された後、同番組枠で7月20日に「未公開パニック傑作選」の一篇としてが放送された。同じタイトルでDVDソフト化されている。
出典
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
- 日本特撮・幻想映画全集 1997, p. 249, 「1970年代」
- 日本特撮・幻想映画全集 2005, p. 257, 「1970年代」
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 大特撮 1985, p. 345, 「戦後日本特撮映画作品リスト」
- 1 2 マガジンVOL.2 2021, p. 52, 「恐竜探検隊ボーンフリー/恐竜大戦争アイゼンボーグ」
- ↑ 大特撮 1985, p. 161, 「第九章 戦後特撮映画の流れ」
- 1 2 3 4 夢のかけら 円谷篇 2021, p. 126, 「解説」
- 1 2 特撮全史 2016, p. 122, 「極底探険船ポーラーボーラ」
- 1 2 夢のかけら 円谷篇 2021, p. 106, 「ポーラーボーラ」
- 1 2 宇宙船161 2018, pp. 122–123, 原口智生「原口智生の夢のかけら 第37回 ポーラーボーラ」
- ↑ “「自己満足だけでやっていると、お客さんは離れていってしまう」、ウルトラシリーズなどの特撮技術監督である佐川和夫インタビュー”. GIGAZINE (OSA). (2011年2月25日) 2026年1月26日閲覧。
- ↑ SFドラマ大図鑑 2013, p. 126.
- ↑ ゴールデン洋画劇場5月4日最後の恐竜ポーラー・ボーラ
- ↑ SFドラマ大図鑑 2013, p. 128.
- ↑ 2011年3月19日放送の日本映画専門チャンネル『特撮王国スペシャル~第6弾 世界への挑戦状編~』[出典無効]
参考文献
[編集]- コロッサス 編『大特撮 日本特撮映画史』監修 本多猪四郎(改訂初版)、朝日ソノラマ、1985年1月31日(原著1979年1月31日)。ISBN 4-257-03188-3。
- 『日本特撮・幻想映画全集』勁文社、1997年6月5日。ISBN 4-7669-2706-0。
- 『日本特撮・幻想映画全集』朝日ソノラマ、2005年12月30日。ISBN 4-257-03720-2。
- 『円谷プロSFドラマ大図鑑』洋泉社〈洋泉社MOOK 別冊映画秘宝〉、2013年10月2日。ISBN 978-4-8003-0209-0。
- 『特撮全史 1970年代 ヒーロー大全』講談社〈キャラクター大全〉、2016年1月29日。ISBN 978-4-06-219821-9。
- 『テレビマガジン特別編集 ウルトラ特撮マガジン VOL.2』講談社〈講談社MOOK〉、2021年5月24日。ISBN 978-4-06-523014-5。
- 『夢のかけら 円谷プロダクション篇』修復-原口智生 撮影-加藤文哉、ホビージャパン、2021年8月31日。ISBN 978-4-7986-2523-2。
- 雑誌
- 『宇宙船』vol.161(SUMMER 2018.夏)、ホビージャパン、2018年6月30日、ISBN 978-4-7986-1719-0。