女による女のためのR-18文学賞

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女による女のためのR-18文学賞
受賞対象 女性が執筆した小説
日本の旗 日本
授与者 新潮社
報酬 大賞30万円
読者賞10万円
初回 2002年
最新回 2017年
最新受賞者 白尾悠「アクロス・ザ・ユニバース」
公式サイト http://www.shinchosha.co.jp/r18/

女による女のためのR-18文学賞(おんなによるおんなのためのアールじゅうはちぶんがくしょう)は、新潮社が主催する公募新人文学賞である。単にR-18文学賞ともいわれる[1]

概要[編集]

応募者は女性に限られており、また選考委員の作家や下読みにあたる編集者も女性のみとしている。当初は、について描かれた小説を対象とし、女性のためのエロティックな小説の発掘を目指していたが、第11回より「女性が性について書くことは珍しいことではなくなり、性をテーマにすえた新人賞としては一定の社会的役割を果たした」との理由で、募集作品を「女性ならではの感性を生かした小説」と改めた(官能をテーマとした作品も引き続き受け付ける)。第14回からは、選考委員に友近が加わり、友近賞が新設された[2]

最終候補作はウェブ上で公開され、選考委員の合議により選出する大賞と、ウェブ上の投票により選出する読者賞を設ける。受賞作は、『小説新潮』『yom yom』に掲載されている。受賞者には、正賞として大賞30万円、読者賞10万円が、副賞として体脂肪計付ヘルスメーターが贈られる。

受賞作一覧[編集]

年は受賞作の発表年。特記がなければ、初刊は新潮社、文庫は新潮文庫刊。

第1回から第10回[編集]

回(年度) 受賞作 著者 初刊 文庫化
第1回(2002年度) 大賞 マゼンタ100 日向蓬 2002年9月 2006年11月[注 1]
読者賞 青空チェリー 豊島ミホ 2002年9月 2005年8月
候補 楽園の乙女 田村和佳
残像 田中薫
なつの感触 菊池とおこ
under my skin 近藤紋己
第2回(2003年度) 大賞 該当作なし
優秀賞 パートナー 正木陶子 2007年7月[注 2]
読者賞 そして俺は途方に暮れる 渡辺やよい 2004年2月[注 3]
候補 シャワー 志村紫
鴇色の首飾り 田中文
華鵺 唖猫
猫にさよなら 原田夏海
カジュアル 瑤池あさみ
第3回(2004年度) 大賞
読者賞
ねむりひめ 吉川トリコ 2004年12月 2009年11月[注 4]
優秀賞 ハイキング 管乃了
候補 ラブタクシー 安達薫
コロッケ 緋川小夏
蜜柑の匂いがみちみちて 吉村奈央子
フルーツ・フル 宇山桃子
第4回(2005年度) 大賞 夏がおわる 南綾子 2007年2月
読者賞 宇宙切手シリーズ 松田桂 2007年7月[注 2]
候補 青ざめる雪 下田路花
グレープフルーツのしずく 南本あいら
うみはひろいな、おおきいな 野乃日和
カササギ 瀧本マサキ
第5回(2006年度) 大賞
読者賞
花宵道中 宮木あや子 2007年2月 2009年9月
優秀賞 なくこころとさびしさを 清瀬マオ 2006年10月[注 2]
候補 遊戯生活 桜木みわ
Decade 青山歌
クロルカルキの夏 くれは繭
第6回(2007年度) 大賞 該当作なし
優秀賞 シーズンザンダースプリン♪ 三日月拓 2007年6月[注 2]
読者賞 ラムネの泡と、溺れた人魚 石田瀬々 2007年8月[注 2]
候補 朝の訪れ 塚本ゆう
かたばみ荘の猫たち 彩瀬まる
珍蝶 円山蛇
旅館みなみ屋 マミヤアキ
第7回(2008年度) 大賞 自縄自縛の二乗[注 5] 蛭田亜紗子 2010年9月 2012年12月
読者賞 16歳はセックスの齢[注 6] 山内マリコ 2012年8月[注 7] 2014年4月[注 8]
候補 たままゆ 彩瀬まる
真夜中の孔雀茶屋 山田華
ワタシゴノミ 円山蛇
聖橋マンゴーレイン 飯田麻子
第8回(2009年度) 大賞 ミクマリ 窪美澄 2010年7月 2012年10月
読者賞 該当作なし
候補 内洞君 蓮生乙嗣
いちごゼリーのたくらみ 鈴木メロウ
成宮失恋治療院 姫野ルミ
七日美女 コウサカミユキ
まごころを君に 番あしえ
第9回(2010年度) 大賞 該当作なし
優秀賞 溶けたらしぼんだ。 木爾チレン 2010年12月[注 2]
読者賞 花に眩む 彩瀬まる 2010年12月[注 2]
候補 クローゼット 天城智伊
やづくんとあいちゃん 高柳亜希子
20%は誰が悪い 芦沢やよい
溺れちまうよと、カワウソは言った。 山田うみ
第10回(2011年度) 大賞 べしみ 田中兆子 2014年3月 2016年10月
読者賞 偶然の息子 上月文青
候補 僕のゆかちゃん 宇山明香
愛とその他のこと 佐伯こはく
ふらふら、不埒 後藤亜稀子
selfish 西丘はつか

第11回から[編集]

回(年度) 受賞作 著者 初刊 文庫化
第11回(2012年度) 大賞 金江のおばさん 深沢潮 2013年2月 2016年2月
読者賞 ハロー、厄災[注 9] こざわたまこ 2015年9月
候補 想影 野村実来
キャラバン 香文実和子
ジェリー・フィッシュ 雛倉さりえ[注 10]
すごく遠く 川上寿月
第12回(2013年度) 大賞 マンガ肉と僕 朝香式 2014年9月
読者賞 朝凪[注 11] 森美樹 2015年3月
候補 グレイン・オブ・ライス・
イナ・サバービア
鵡川いづる
絆創膏ワルツ 八条優季
パーティ 一木けい
第13回(2014年度) 大賞 とべない蝶々 仲村かずき
読者賞 ただしくないひと、桜井さん 滝田愛美
候補 ゾウリムシの部屋、セックスの部屋 一木けい
ぽんぽん 香坂よし穂
彼氏が欲しい処女を捨てたい
結婚したい子供を産みたい
迫ななえ
猫のたまご せつさやか
第14回(2015年度) 大賞
友近賞
ルーさん[注 12] 秋吉敦貴[3]
読者賞 くたばれ地下アイドル 小林早代子
候補 不祥事 一木けい
笑って欲しくて 前田タカコ
コーラスノート 七瀬裕子
プルースト効果の実験と結果 佐々木愛
第15回(2016年度) 大賞 金魚鉢、メダカが二匹[注 13] 町田そのこ[4] 2017年8月
読者賞 夜の西国分寺[注 14] 一木けい
友近賞 県民には買うものがある 笹井都和古
候補 ストロボライド 山田珠玉
祝、貧乳 佐々木愛
泳ぐ鹿 Swimming Deer 白尾悠
第16回(2017年度) 大賞
読者賞
アクロス・ザ・ユニバース[5] 白尾悠[6]
友近賞 月と林檎 伊藤万記
候補 どうしようもなくにやけた日々 川上寿月
おっぱいララバイ 渥ゆ史か
ストーム 畑下香住
ハルコさんの、日常と1泊2日。 カコ

選考委員[編集]

第1回
光野桃山本文緒
第2回 - 第5回
山本文緒、角田光代
第6回 - 第10回
山本文緒、角田光代、唯川恵
第11回 - 第13回
三浦しをん辻村深月
第14回 -
三浦しをん、辻村深月、友近

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 角川文庫
  2. ^ a b c d e f g 電子版
  3. ^ 双葉社
  4. ^ 集英社文庫
  5. ^ 刊行時「自縄自縛の私」に改題
  6. ^ 作品発表時「In your dreams.」に改題
  7. ^ 幻冬舎
  8. ^ 幻冬舎文庫
  9. ^ 「僕の災い」に改題
  10. ^ 「山田紗梨恵」より改名
  11. ^ 「まばたきがスイッチ」に改題
  12. ^ 「明け方の家」に改題
  13. ^ 「カメルーンの青い魚」に改題
  14. ^ 「西国疾走少女」に改題

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]