女による女のためのR-18文学賞

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女による女のためのR-18文学賞
受賞対象 女性が執筆した小説
日本の旗 日本
授与者 新潮社
報酬 大賞30万円
読者賞10万円
初回 2002年
最新回 2016年
最新受賞者 町田そのこ「カメルーンの青い魚」
公式サイト http://www.shinchosha.co.jp/r18/

女による女のためのR-18文学賞(おんなによるおんなのためのアールじゅうはちぶんがくしょう)は、新潮社が主催する公募新人文学賞である。単にR-18文学賞ともいわれる[1]

概要[編集]

応募者は女性に限られており、また選考委員の作家や下読みにあたる編集者も女性のみとしている。当初は、について描かれた小説を対象とし、女性のためのエロティックな小説の発掘を目指していたが、第11回より「女性が性について書くことは珍しいことではなくなり、性をテーマにすえた新人賞としては一定の社会的役割を果たした」との理由で、募集作品を「女性ならではの感性を生かした小説」と改めた(官能をテーマとした作品も引き続き受け付ける)。第14回からは、選考委員に友近が加わり、友近賞が新設された[2]

最終候補作はウェブ上で公開され、選考委員の合議により選出する大賞と、ウェブ上の投票により選出する読者賞を設ける。受賞作は、『小説新潮』『yom yom』に掲載されている。受賞者には、正賞として大賞30万円、読者賞10万円が、副賞として体脂肪計付ヘルスメーターが贈られる。

受賞作一覧[編集]

年は受賞作の発表年。特記がなければ、初刊は新潮社、文庫は新潮文庫刊。

回(年) 受賞・入選作 著者 初刊 文庫化
第1回(2002年) 大賞 「マゼンタ100」 日向蓬 2002年9月 2006年11月[注 1]
読者賞 「青空チェリー」 豊島ミホ 2002年9月 2005年8月
第2回(2003年) 大賞 該当作なし
優秀賞 「パートナー」 正木陶子 2007年7月[注 2]
読者賞 「そして俺は途方に暮れる」 渡辺やよい 2004年2月[注 3]
第3回(2004年) 大賞
読者賞
「ねむりひめ」 吉川トリコ 2004年12月 2009年11月[注 4]
優秀賞 「ハイキング」 管乃了
第4回(2005年) 大賞 「夏がおわる」 南綾子 2007年2月
読者賞 「宇宙切手シリーズ」 松田桂 2007年7月[注 2]
第5回(2006年) 大賞
読者賞
花宵道中 宮木あや子 2007年2月 2009年9月
優秀賞 「なくこころとさびしさを」 清瀬マオ 2006年10月[注 2]
第6回(2007年) 大賞 該当作なし
優秀賞 「シーズンザンダースプリン♪」 三日月拓 2007年6月[注 2]
読者賞 「ラムネの泡と、溺れた人魚」 石田瀬々 2007年8月[注 2]
第7回(2008年) 大賞 「自縄自縛の二乗」[注 5] 蛭田亜紗子 2010年9月 2012年12月
読者賞 「16歳はセックスの齢」[注 6] 山内マリコ 2012年8月[注 7] 2014年4月[注 8]
第8回(2009年) 大賞 ミクマリ 窪美澄 2010年7月 2012年10月
読者賞 該当作なし
第9回(2010年) 大賞 該当作なし
優秀賞 「溶けたらしぼんだ。」 木爾チレン 2010年12月[注 2]
読者賞 「花に眩む」 彩瀬まる 2010年12月[注 2]
第10回(2011年) 大賞 「べしみ」 田中兆子 2014年3月
読者賞 「偶然の息子」 上月文青
第11回(2012年) 大賞 「金江のおばさん」 深沢潮 2013年2月
読者賞 「ハロー、厄災」[注 9] こざわたまこ 2015年9月
第12回(2013年) 大賞 「マンガ肉と僕」 朝香式 2014年9月
読者賞 「朝凪」[注 10] 森美樹 2015年3月
第13回(2014年) 大賞 「とべない蝶々」 仲村かずき 2014年9月
読者賞 「ただしくないひと、桜井さん」 滝田愛美 2015年3月
第14回(2015年) 大賞
友近賞
「ルーさん」[注 11] 秋吉敦貴[3][注 12]
読者賞 「くたばれ地下アイドル」 小林早代子
第15回(2016年) 大賞 「金魚鉢、メダカが二匹」[注 13] 町田そのこ[4]
読者賞 「夜の西国分寺」[注 14] 一木けい
友近賞 「県民には買うものがある」 笹井都和子

選考委員[編集]

第1回
光野桃山本文緒
第2回 - 第5回
山本文緒、角田光代
第6回 - 第10回
山本文緒、角田光代、唯川恵
第11回 - 第13回
三浦しをん辻村深月
第14回 -
三浦しをん、辻村深月、友近

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 角川文庫
  2. ^ a b c d e f g 電子版
  3. ^ 双葉社
  4. ^ 集英社文庫
  5. ^ 刊行時「自縄自縛の私」に改題
  6. ^ 作品発表時「In your dreams.」に改題
  7. ^ 幻冬舎
  8. ^ 幻冬舎文庫
  9. ^ 「僕の災い」に改題
  10. ^ 「まばたきがスイッチ」に改題
  11. ^ 「明け方の家」に改題
  12. ^ 「軍司敦子」より改名
  13. ^ 「カメルーンの青い魚」に改題
  14. ^ 「西国疾走少女」に改題

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]