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萩原朔太郎賞

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萩原朔太郎賞(はぎわらさくたろうしょう)は、現代詩を対象とする文学賞である。

概要

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前橋市1993年平成5年)の市制施行100周年を記念し、同市出身の詩人萩原朔太郎にちなんで設けられた文学賞。前橋市と「萩原朔太郎賞の会」の主催し、新潮社の協力、東和銀行の協賛により行われる。受賞作と選評の発表は『新潮』誌上で、賞の贈呈式は前橋文学館で行われる。受賞者には正賞としてブロンズ製の萩原朔太郎像、副賞として賞金100万円が贈られる。

受賞作一覧

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第1回から第10回

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回(年) 受賞者 受賞作 刊行
第1回(1993年度) 受賞 谷川俊太郎 『世間知ラズ』 1993年5月 思潮社
候補 岡田隆彦 『鴫立つ澤の』 1992年9月 思潮社
藤井貞和 『大切なものを収める家』 1992年11月 思潮社
平出隆 『左手日記例言』 1993年6月 白水社
建畠晢 『そのハミングをしも』 1993年7月 思潮社
平田俊子 『(お)もろい夫婦』 1993年8月 思潮社
第2回(1994年度) 受賞 清水哲男 『夕陽に赤い帆』 1994年4月 思潮社
候補 大野新 『乾季のおわり』 1993年11月 砂子屋書房
川田絢音 『球状の種子』 1993年12月 思潮社
中江俊夫 『気体状 Gas state』 1994年5月 ミッドナイト・プレス
入沢康夫 『漂ふ舟――わが地獄くだり』 1994年6月 思潮社
藤富保男 『サディ氏人相書付』 1994年8月 書肆山田
第3回(1995年度) 受賞 吉原幸子 『発光』 1995年5月 思潮社
候補 粒来哲蔵 『笑い月』 1994年9月 書肆山田
荒川洋治 『坑夫トッチルは電気をつけた』 1994年10月 彼方社
衣更着信 『モダニストの絵』 1994年11月 思潮社
飯島耕一 『さえずりきこう』 1994年12月 角川書店
天沢退二郎 『夜の戦い』 1995年6月 思潮社
第4回(1996年度) 受賞 辻征夫 『俳諧辻詩集』 1996年6月 思潮社
候補 吉増剛造 『花火の家の入口で』 1995年12月 青土社
淺山泰美 『月暈』 1996年2月 思潮社
季村敏夫 『日々の、すみか』 1996年4月 書肆山田
建畠晢 『パトリック世紀』 1996年6月 思潮社
第5回(1997年度) 受賞 渋沢孝輔 『行き方知れず抄』 1997年6月 思潮社
候補 鈴木志郎康 『石の風』 1996年10月 書肆山田
清水昶 『芭蕉』 1997年1月 砂子屋書房
小池昌代 『永遠に来ないバス』 1997年3月 思潮社
稲川方人 『君の時代の貴重な作家が死んだ朝に
君が書いた幼い詩の復習』
1997年5月 書肆山田
池井昌樹 『晴夜』 1997年6月 思潮社
第6回(1998年度) 受賞 財部鳥子 『烏有の人』 1998年6月 思潮社
候補 城戸朱理 『夷狄―バルバロイ』 1998年2月 思潮社
高橋睦郎 『この世あるいは箱の人』 1998年3月 思潮社
山本かずこ 『思い出さないこと 忘れないこと』 1998年7月 ミッドナイト・プレス
平林敏彦 『月あかりの村で』 1998年8月 青猫座
第7回(1999年度) 受賞 安藤元雄 『めぐりの歌』 1999年6月 思潮社
候補 金時鐘 『化石の夏』 1998年10月 海風社/陶院叢書
倉田比羽子 『カーニバル』 1998年11月 書肆山田
小池昌代 『もっとも官能的な部屋』 1999年6月 書肆山田
季村敏夫 『かむなで』 1999年8月 書肆山田
第8回(2000年度) 受賞 江代充 『梢にて』 2000年7月 書肆山田
候補 辻井喬 『わたつみ・しあわせな日日』 1999年11月 思潮社
山本楡美子 『うたつぐみ』 2000年2月 書肆山田
相澤啓三 『五月の笹が峰』 2000年4月 書肆山田
川田絢音 『泥土』 2000年8月 アリス舎
第9回(2001年度) 受賞 町田康 『土間の四十八滝』 2001年7月 メディアファクトリー
候補 柴田千晶 『空室 1991-2000』 2000年10月 ミッドナイト・プレス
井川博年 『そして、船は行く』 2001年5月 思潮社
飯島耕一 『浦伝い 詩型を旅する』 2001年6月 思潮社
新井豊美 『切断と接続』 2001年6月 思潮社
小池昌代 『夜明け前十分』 2001年6月 思潮社
第10回(2002年度) 受賞 入沢康夫 『遐い宴楽 とほいうたげ』 2002年6月 書肆山田
候補 長谷川龍生 『立眠』 2002年4月 思潮社
藤井貞和 『ことばのつえ、ことばのつえ』 2002年4月 思潮社
稲葉真弓 『母音の川』 2002年6月 思潮社
佐々木幹郎 『砂から』 2002年7月 書肆山田
正津勉 『遊山』 2002年8月 思潮社
石牟礼道子 『はにかみの国 石牟礼道子全詩集』 2002年8月 石風社

第11回から第20回

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回(年) 受賞者 受賞作 刊行
第11回(2003年度) 受賞 四元康祐 『噤みの午後』 2003年7月 思潮社
候補 大岡信 『旅みやげ にしひがし』 2002年11月 集英社
白石かずこ 『浮遊する母、都市』 2003年1月 書肆山田
友部正人 『夜中の鳩』 2003年1月 思潮社
岩成達也 『(ひかり)、……擦過。』 2003年6月 書肆山田
第12回(2004年度) 受賞 平田俊子 『詩七日』 2004年7月 思潮社
候補 川崎洋 『埴輪たち』 2004年4月 思潮社
八木忠栄 『雲の縁側』 2004年4月 思潮社
まど・みちお 『たったった』 2004年5月 理論社
佐々木幹郎 『悲歌が生まれるまで』 2004年7月 思潮社
高貝弘也 『半世記』 2004年7月 書肆山田
第13回(2005年度) 受賞 荒川洋治 『心理』 2005年5月 みすず書房
候補 稲垣瑞雄 『淡きものたちよ』 2005年3月 書肆山田
井上輝夫 『冬 ふみわけて』 2005年7月 ミッドナイト・プレス
高橋睦郎 『語らざる者をして語らしめよ』 2005年7月 思潮社
福間健二 『侵入し、通過してゆく my favorite things』 2005年7月 思潮社
倉田比羽子 『世界の優しい無関心』 2005年7月 思潮社
第14回(2006年度) 受賞 松本圭二 『アストロノート』 2006年1月 「重力」編集会議
候補 高谷和幸 『回転子』 2006年3月 思潮社
井川博年 『幸福 KOFUKU』 2006年5月 思潮社
川口晴美 『やわらかい檻』 2006年5月 書肆山田
辻井喬 『鷲がいて』 2006年5月 思潮社
小長谷清実 『わが友、泥ん人』 2006年8月 書肆山田
第15回(2007年度) 受賞 伊藤比呂美 『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』 2007年6月 講談社
候補 粒来哲蔵 『穴』 2006年10月 書肆山田
四方田犬彦 『人生の乞食』 2007年6月 書肆山田
川田絢音 『それは 消える字』 2007年4月 ミッドナイト・プレス
北川透 『溶ける、目覚まし時計』 2007年7月 思潮社
天沢退二郎 『人間の運命 黄変綺草集』 2007年5月 思潮社
第16回(2008年度) 受賞 鈴木志郎康 『声の生地』 2008年4月 書肆山田
候補 蜂飼耳 『隠す葉』 2007年9月 思潮社
正津勉 『嬉遊曲』 2008年7月 アーツアンドクラフツ
アーサー・ビナード 『左右の安全』 2007年10月 集英社
辻井喬 『自伝詩のためのエスキース』 2008年7月 思潮社
山崎佳代子 『アトス、しずかな旅人』 2008年3月 書肆山田
第17回(2009年度) 受賞 松浦寿輝 『吃水都市』 2008年10月 思潮社
候補 田口犬男 『聖フランチェスコの鳥』 2008年10月 思潮社
河津聖恵 『新鹿』 2009年3月 思潮社
長田弘 『世界はうつくしいと』 2009年4月 みすず書房
松尾真由美 『不完全協和音
コンソナーンツァ・インペルフェット』
2009年6月 思潮社
守中高明 『系族』 2009年7月 思潮社
第18回(2010年度) 受賞 小池昌代 『コルカタ』 2010年3月 思潮社
候補 金時鐘 『失くした季節 金時鐘四時詩集』 2010年2月 藤原書店
辺見庸 『生首』 2010年3月 毎日新聞社
有働薫 『幻影の足』 2010年5月 思潮社
高貝弘也 『露光』 2010年7月 書肆山田
貞久秀紀 『明示と暗示』 2010年7月 思潮社
第19回(2011年度) 受賞 福間健二 『青い家』 2011年7月 思潮社
候補 陶原葵 『明石、時、』 2010年9月 思潮社
山崎佳代子 『みをはやみ』 2010年9月 書肆山田
管啓次郎 『Agend'Ars』 2010年9月 左右社
季村敏夫 『ノミトビヒヨシマルの独言』 2011年1月 書肆山田
和合亮一 『詩ノ黙礼』 2011年6月 新潮社
第20回(2012年度) 受賞 佐々木幹郎 『明日』 2011年10月 思潮社
候補 野村喜和夫 『ヌードな日』 2011年10月 思潮社
木村迪夫 『飛ぶ男』 2012年6月 書肆山田
辻井喬 『死について』 2012年7月 思潮社
大江麻衣 『にせもの
鹿は人がいないところには行かない』
2012年8月 紫陽社

第21回から第30回

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回(年) 受賞者 受賞作 刊行
第21回(2013年度) 受賞 建畠晢 『死語のレッスン』 2013年7月 思潮社
候補 岩佐なを 『海町』 2013年5月 思潮社
野木京子 『明るい日』 2013年6月 思潮社
和合亮一 『廃炉詩篇』 2013年6月 思潮社
長田弘 『奇跡―ミラクル―』 2013年7月 みすず書房
第22回(2014年度) 受賞 三角みづ紀 『隣人のいない部屋』 2013年9月 思潮社
候補 時里二郎 『石目』 2013年10月 書肆山田
粕谷栄市 『瑞兆』 2013年10月 思潮社
中村和恵 『天気予報』 2014年2月 紫陽社
池井昌樹 『冠雪富士』 2014年6月 思潮社
中尾太一 『a note of faith
ア・ノート・オブ・フェイス』
2014年7月 思潮社
第23回(2015年度) 受賞 川田絢音 『雁の世』[1] 2015年5月 思潮社
候補 季村敏夫 『膝で歩く』 2014年8月 書肆山田
最果タヒ 『死んでしまう系のぼくらに』 2014年9月 リトルモア
友部正人 『バス停に立ち宇宙船を待つ』 2015年3月 ナナロク社
和合亮一 『木にたずねよ』 2015年4月 明石書店
川口晴美 『Tiger is here.』 2015年7月 思潮社
第24回(2016年度) 受賞 日和聡子 『砂文』[2] 2015年10月 思潮社
候補 斎藤恵子 『夜を叩く人』 2015年9月 思潮社
稲川方人 『形式は反動の階級に属している』 2015年10月 書肆子午線
野村喜和夫 『久美泥日誌』 2015年11月 書肆山田
田村雅之 『碓氷』 2016年6月 砂子屋書房
第25回(2017年度) 受賞 岡本啓 『絶景ノート』[3] 2017年7月 思潮社
候補 岩阪恵子 『その路地をぬけて』 2016年12月 思潮社
藤井貞和 『美しい小弓を持って』 2017年8月 思潮社
高柳誠 『放浪彗星通信』 2017年6月 書肆山田
貞久秀紀 『具現』 2017年6月 思潮社
河津聖恵 『夏の花』 2017年5月 思潮社
第26回(2018年度) 受賞 中本道代 『接吻』[4] 2018年7月 思潮社
候補 管啓次郎 『数と夕方』 2017年9月 左右社
広瀬大志 『魔笛』 2017年10月 思潮社
西元直子 『くりかえしあらわれる火』 2018年4月 書肆山田
中尾太一 『ナウシカアの花の色と、〇七年の風の束』 2018年5月 書肆子午線
和田まさ子 『軸足をずらす』 2018年8月 思潮社
第27回(2019年度) 受賞 和合亮一 『QQQ』[5] 2018年10月 思潮社
候補 最果タヒ 『天国と、とてつもない暇』 2018年9月 小学館
暁方ミセイ 『紫雲天気、嗅ぎ回る 岩手歩行詩篇』 2018年10月 港の人
野村喜和夫 『薄明のサウダージ』 2019年5月 書肆山田
相沢正一郎 『パウル・クレーの〈忘れっぽい天使〉を だいどころの壁にかけた』 2019年7月 書肆山田
岩阪恵子 『鳩の時間』 2019年8月 思潮社
第28回(2020年度) 受賞 マーサ・ナカムラ 『雨をよぶ灯台』 2020年1月 思潮社
候補 管啓次郎 『犬探し/犬のパピルス』 2019年9月 インスクリプト
阿部日奈子 『素晴らしい低空飛行』 2019年9月 書肆山田
朝吹亮二 『ホロウボディ』 2019年10月 思潮社
水島英己 『野の戦い、海の思い』 2019年10月 思潮社
第29回(2021年度) 受賞 岸田将幸 『風の領分』 2021年3月 書肆子午線
候補 田口犬男 『ハイドンな朝』 2021年1月 ナナロク社
山田亮太 『誕生祭』 2021年5月 七月堂
須永紀子 『時の錘り。』 2021年5月 思潮社
大崎清夏 『踊る自由』 2021年6月 左右社
貞久秀紀 『外のなかで』 2021年6月 思潮社
第30回(2022年度) 受賞 川口晴美 『やがて魔女の森になる』 2021年12月 思潮社
候補 阿部はるみ 『からすのえんどう』 2021年10月 書肆山田
福田拓也 『DEATHか裸』 2022年3月 コトニ社
山崎佳代子 『黙然をりて』 2022年3月 書肆山田
井戸川射子 『遠景』 2022年6月 思潮社

第31回から

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回(年) 受賞者 受賞作 刊行
第31回(2023年度) 受賞 杉本真維子 『皆神山』 2023年4月 思潮社
候補 草間小鳥子 『源流のある町』 2022年10月 七月堂
水沢なお 『シー』 2022年10月 思潮社
文月悠光 『パラレルワールドのようなもの』 2022年10月 思潮社
暁方ミセイ 『青草と光線』 2023年3月 七月堂
巻上公一 『濃厚な虹を跨ぐ』 2023年4月 左右社
第32回(2024年度) 受賞 最果タヒ 『恋と誤解された夕焼け』 2024年5月 新潮社
候補 飯沢耕太郎 『トリロジー 冬/夏/春』  2024年2月 港の人
野木京子 『廃屋の月』 2024年3月 書肆子午線
新井高子 『おしらこさま綺聞』 2024年3月 幻戯書房
橘しのぶ 『水栽培の猫』 2024年6月 思潮社
河野俊一 『詩集 ストーマの朝』 2024年6月 土曜美術社出版販売

選考委員

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脚注

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出典

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外部リンク

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