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CFIT

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

CFIT (Controlled Flight Into Terrain、一般的にシーフィット(cee-fit)と呼ばれる) は航空事故の一形態で、耐空証明を受け問題のない航空機が問題のないパイロット(操縦士)によって操縦されている場合に、衝突の可能性に気付かないまま山や地面、水面、障害物等に衝突する事故のことである[1][2]。その多くはパイロットの操縦ミスや不注意、状況に対する誤った対応に起因する。CFITと言う用語は1970年代後半にボーイング社エンジニアが命名したとされる[3]

機材の故障や乱気流等の外部要因により制御不能(LOC-I : Loss Of Control In-Flight)に陥った結果(日本航空123便墜落事故など)や、ハイジャック等によるパイロット以外の操縦による地表衝突(アメリカン航空77便テロ事件など)、およびパイロット自身の(自殺を企図した)明らかな故意によると思われるもの(LAMモザンビーク航空470便墜落事故)も事故原因の文脈においては通常CFITとはみなされない。

パイロットの技量や経験に関わらず、CFIT は起こりうるものであり、その原因の多くは疲労や睡眠不足などによるパイロットの注意力の低下や方向感覚の喪失によるものである。CFITの多くに共通する状況としては、雲天や濃霧による視界の不良、山や丘陵などの隆起した地形への衝突、及び着陸降下中である事などが挙げられるが、必ずしもこれに限定されない。

現代においては対地接近警報装置 (GPWS・EGPWS) などの機器が整備され、CFITの発生率は減少しつつあるが、GPWSの警告をパイロットが軽視・無視したことによりCFITに至る(2012年スホーイ・スーパージェット100の墜落事故)など、現代においても依然として発生しうる事故である。

ボーイングによると、CFIT は人命の損失を伴う航空機事故の主な原因であり、民間ジェット機の登場以来 9,000 人以上の死者を出しているという。[4] また、2008 年から 2017 年の間に国際航空運送協会(IATA)が収集したデータによると、民間航空機事故においてCFITを原因とする事故は全体の6%を占め、飛行中の制御不能(LOC-I)に次いで2番目に高い死亡事故カテゴリーに分類されている。[5]

事故例

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1950年以前

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1950年代

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1960年代

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1970年代

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1980年代

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1990年代

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2000年代

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2010年代

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脚注

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  1. ^ Boeing: Commercial Airplanes - Jetliner Safety - Industry's Role in Aviation Safety”. 2011年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月4日閲覧。
  2. ^ AC 61-134 - FAASafety.gov” (PDF). 連邦航空局. p. 3. 2015年7月4日閲覧。
  3. ^ Uncontrolled Flight into Terrain (UFIT)[リンク切れ]
  4. ^ Boeing Training Aid Addresses Leading Accident Cause”. MediaRoom. 2023年6月11日閲覧。
  5. ^ IATA Controlled Flight Into Terrain Accident Analysis Report 2008-2017 Data”. IATA. 2023年6月11日閲覧。

関連項目

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