翔竜 (航空機)

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Soaring Dragon/翔龙

Soar Dragon.jpg

  • 用途:高高度長時間滞空無人航空機(HALE)
  • 設計者:成都飛機設計研究所
  • 製造者:貴州航空工業集団有限責任公司
  • 運用者中国人民解放軍空軍
  • 運用状況:現役

翔竜簡体字:翔龙、英語表記:Soaring Dragon)は、中華人民共和国の成都飛機設計研究所が設計し、 貴州航空工業集団有限責任公司が生産する高高度長時間滞空無人航空機(HALE)[1]

翼竜利剣などの無人航空機とは異なり、アメリカ合衆国グローバルホークに相当する純粋な偵察機だが[2]対艦弾道ミサイル巡航ミサイルを標的に誘導する能力もあるとされる[3][4]

開発[編集]

2006年珠海エアショーで模型が初公開された[5]。模型には成都飛機設計研究所の略であるCADI(簡体字:成都飞机设计研究所、英語表記:Chengdu Aircraft Design Institute)のロゴがマーキングされており、同研究所が設計にかかわったことが示唆されている。

2011年に中国人民解放軍空軍のラウンデルがマーキングされた黒塗りの塗装の技術実証機(原型機)の写真がインターネット上に掲載され[6]2013年には技術実証機の特徴であった尾翼の結合翼をV字尾翼にするなどの改良をされた機体「EA-03」の動画が撮影された[7]

2017年チベット自治区シガツェ空港で配備された[8]

2019年7月、台湾海峡を通過したアメリカ海軍タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦アンティータムを監視する任務で初めて運用された[9]

機体[編集]

主翼は高アスペクト比の後退翼低翼配置となっている。主翼翌端にウイングレットが取り付けられている。水平尾翼は主翼の付け根から翌端に向かっておよそ三分の二の位置で接続する結合翼を採用している。ランディンギアは引込み前輪式である[2]

エンジン[編集]

ターボファンエンジン1基。型式不明。ドーサルインテークを採用している[2]

ミッション・ペイロード[編集]

おそらく監視および照準用センサーを搭載していると思われる[2]

誘導・管制[編集]

詳細は不明。機種上面のバルジ部に衛星通信アンテナを搭載[2]

運用者[編集]

スペック[編集]

  • 全長:14.0m
  • 全高:5.4m
  • 全幅:23.0m
  • 最大離陸重量:7,500kg
  • ペイロード:650kg
  • 運用高度:18,000m
  • 巡航速度:750km/h
  • 航続距離:7,000km

出典[編集]

  1. ^ 平成30年版防衛白書第I部わが国を取り巻く安全保障環境”. 防衛省 (2016年). 2019年9月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e IHS Jane's All The World's Aircraft:Unmanned 2015-2016, IHS, 2015, pp. 26-27
  3. ^ Newdick, Thomas (编). World News: China's Soar Eagle UAV revealed. Combat Aircraft (Hersham, Surrey, UK: Ian Allan Publishing). September 2011, 12 (9): 30. ISSN 2041-7489.
  4. ^ 央視官方頻道-新武器迅猛革新
  5. ^ 组图:中国高空无人侦察机“翔龙”. 人民网. 2006-11-02
  6. ^ 海外メディア、無人機「翔竜」を楽観視 中国版グローバルホーク”. 中国網 (2011年7月15日). 2019年10月16日閲覧。
  7. ^ New Chinese Drone Unveiled in Video”. ニューヨーク・タイムズ (2013年11月6日). 2019年10月16日閲覧。
  8. ^ 中国の大型無人機「翔龍」号、高原に進駐か”. 中国網 (2017年10月9日). 2019年10月16日閲覧。
  9. ^ Axe, David (29 July 2019). "China's Giant Spy Drone Just Tailed a U.S. Navy Cruiser". National Interest.

参考文献[編集]

  • Martin Streetly (2015). IHS Jane's All The World's Aircraft:Unmanned 2015-2016. IHS. ISBN 978-0710631381.