「グランドラピッズ (ミシガン州)」の版間の差分
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{{世界の市 |
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[[ファイル:Gr skyline.jpg|right|thumb|300px|グランドラピッズ市全景]] |
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|正式名称 = グランドラピッズ市 |
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|公用語名称 = City of Grand Rapids |
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|愛称 = |
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|標語 = |
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|画像 = Downtown Grand Rapids from River House.jpg |
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|画像サイズ指定 = 250px |
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|画像の見出し = グランドラピッズのダウンタウン |
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|市旗 = |
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|市章 = |
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|位置図 = Kent County Michigan Incorporated and Unincorporated areas Grand Rapids Highlighted.svg |
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|位置図サイズ指定 = 250px |
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|位置図の見出し = 左: ケント郡におけるグランドラピッズの市域<br />右: ミシガン州におけるケント郡の位置 |
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|下位区分名 = [[アメリカ合衆国]] |
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|下位区分種類1 = 州 |
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|下位区分名1 = [[ミシガン州]] |
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|下位区分種類2 = 郡 |
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|下位区分名2 = [[ケント郡 (ミシガン州)|ケント郡]] |
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|最高行政執行者称号 = |
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|最高行政執行者名 = |
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|成立区分 = 創設 |
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|成立日 = 1826年 |
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|規模 = 市 |
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|総面積(平方キロ) = 117.4 |
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|総面積(平方マイル) = 45.3 |
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|陸上面積(平方キロ) = 115.6 |
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|陸上面積(平方マイル) = 44.6 |
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|水面面積(平方キロ) = 1.8 |
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|水面面積(平方マイル) = 0.7 |
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|水面面積比率 = |
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|市街地面積(平方キロ) = |
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|市街地面積(平方マイル) = |
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|都市圏面積(平方キロ) = |
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|都市圏面積(平方マイル) = |
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|人口の時点 = 2010年 |
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|人口に関する備考 = |
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|総人口 = 188,040 |
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|人口密度(平方キロ当たり)= 1,626.6 |
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|人口密度(平方マイル当たり)= 4,216.1 |
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|都市圏人口 = 774,160 |
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|都市圏人口密度(平方キロ)= |
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|都市圏人口密度(平方マイル)= |
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|市街地人口 = |
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|等時帯 = [[東部標準時]] |
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|協定世界時との時差 = -5 |
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|夏時間の等時帯 = [[東部夏時間]] |
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|夏時間の協定世界時との時差= -4 |
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|緯度度= 42 |緯度分= 57 |緯度秒= 40 |N(北緯)及びS(南緯)= N |
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|経度度= 85 |経度分= 39 |経度秒= 20 |E(東経)及びW(西経)= W |
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|標高(メートル) = 200 |
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|標高(フィート) = 640 |
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|公式ウェブサイト = http://www.grcity.us/ |
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|備考 = |
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'''グランドラピッズ'''('''Grand Rapids''')は、[[アメリカ合衆国]][[ミシガン州]][[ロウアー半島]]の西部に位置する都市。人口は |
'''グランドラピッズ'''('''Grand Rapids''')は、[[アメリカ合衆国]][[ミシガン州]][[ロウアー半島]]の西部に位置する都市。西ミシガン地域の中心都市であり、[[ケント郡 (ミシガン州)|ケント郡]]の[[郡庁所在地]]である。人口は188,040人([[2010年]][[国勢調査]])<ref name="FactFinder">[http://factfinder2.census.gov/main.html American FactFinder]. U.S. Census Bureau. 2011年2月4日.</ref>で、[[デトロイト]]に次ぐミシガン州第2の都市である。ケント郡を中心に4郡にまたがる都市圏には774,160人、[[ミシガン湖]]岸の[[マスキーゴン (ミシガン州)|マスキーゴン]]などを含む広域都市圏には1,321,557人の人口を抱える(ともに2010年国勢調査)<ref name="FactFinder" />。グランドラピッズは[[家具]]産業で知られ、「家具の街」と呼ばれている。 |
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グランドラピッズは第38代[[アメリカ合衆国大統領|大統領]][[ジェラルド・R・フォード]]ゆかりの街である。フォードはグランドラピッズで少年期を過ごし、[[ベティ・フォード|ベティ・ブルーマー]]と出会った。[[2006年]]の暮れに死去したフォードはグランドラピッズの大統領博物館の敷地内に埋葬されている。グランドラピッズの玄関口となる[[空港]]、[[ジェラルド・R・フォード国際空港]]はフォードにちなんで名付けられた。 |
グランドラピッズは第38代[[アメリカ合衆国大統領|大統領]][[ジェラルド・R・フォード]]ゆかりの街である。フォードはグランドラピッズで少年期を過ごし、[[ベティ・フォード|ベティ・ブルーマー]]と出会った。[[2006年]]の暮れに死去したフォードはグランドラピッズの大統領博物館の敷地内に埋葬されている。グランドラピッズの玄関口となる[[空港]]、[[ジェラルド・R・フォード国際空港]]はフォードにちなんで名付けられた。 |
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== 歴史 == |
== 歴史 == |
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[[File:1853 Grand Rapids, Michigan.jpg|left|thumb|250px|グランドラピッズの地図([[1853年]])]] |
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2,000年以上前、[[グランド川 (ミシガン州)|グランド川]]流域一帯には古代の[[ネイティブ・アメリカン|アメリカ先住民]]の文化である[[ホープウェル]]文化が栄えていた。[[1700年]]頃、ネイティブ・アメリカンの[[オタワ族]]はグランド川沿いにいくつもの村を創った。この地に[[ヨーロッパ]]人が入植し始めたのは[[19世紀]]に入ったあたりであった。初期の入植者は主に[[毛皮]]の取引商であった。彼らはネイティブ・アメリカンから毛皮を買い、ヨーロッパから持ち込んだ金属製品や織物を売るという取引を行っていたため、必然的にオタワ族の村の近くに入植地を建設して住んでいた。西ミシガンに最初の毛皮取引所を創設したのはジョセフ・マデリーンのラ・フランボワーズ夫妻であった。夫妻の建てた取引所は現在の[[エイダ (ミシガン州)|エイダ]]の近くにあった。[[1806年]]に夫が死去した後、マデリーン・ラ・フランボワーズは最初の取引所の西と北にも新たな取引所を創設し、事業を拡大した。その後フランボワーズの会社と[[アメリカ毛皮会社]]は合併した。フランボワーズは41歳で退職し、西ミシガンを離れて[[マキナック島]]に移り住んだ。 |
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2,000年以上前、[[グランド川 (ミシガン州)|グランド川]]流域一帯には古代の[[ネイティブ・アメリカン|アメリカ先住民]]の文化である[[ホープウェル]]文化が栄えていた<ref name="GRBriefHistory">[http://www.grhistory.org/id22.htm Historical Info: A Brief History of Grand Rapids] Grand Rapids Historical Society.</ref>。[[1700年]]頃、ネイティブ・アメリカンの[[オタワ族]]はグランド川沿いにいくつもの村を創った。この地に[[ヨーロッパ]]人が入植し始めたのは[[19世紀]]に入ったあたりであった。初期の入植者は主に[[毛皮]]の取引商であった。彼らはネイティブ・アメリカンから毛皮を買い、ヨーロッパから持ち込んだ金属製品や織物を売るという取引を行っていたため、必然的にオタワ族の村の近くに入植地を建設して住んでいた。西ミシガンに最初の毛皮取引所を創設したのはジョセフ・マデリーンのラ・フランボワーズ夫妻であった。夫妻の建てた取引所は現在の[[エイダ (ミシガン州)|エイダ]]の近くにあった。[[1806年]]に夫が死去した後、マデリーン・ラ・フランボワーズは最初の取引所の西と北にも新たな取引所を創設し、事業を拡大した。その後フランボワーズの会社と[[アメリカ毛皮会社]]は合併した。フランボワーズは41歳で退職し、西ミシガンを離れて[[マキナック島]]に移り住んだ。 |
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[[1825年]]、[[ケンタッキー州]]出身の[[バプテスト教会]]の[[宣教師]]、[[イサク・マッコイ]]が布教のためにグランドラピッズを訪れた。マッコイはグランドラピッズ最初の定住者となった。翌[[1826年]]には[[デトロイト]]出身の[[ルイス・キャンポー]]がグランド川の急流の東岸に取引所を建設した。キャンポーは一旦デトロイトに帰ったが、その翌年に妻を連れ、5,000[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]の商品を持ってこの地に舞い戻り、地元のネイティブ・アメリカンと取引を始めた。[[1831年]]、連邦によるノースウェスト準州の調査がグランド川の河岸まで進み、[[ケント郡 (ミシガン州)|ケント郡]]の領域が定められた。郡名は[[ニューヨーク]]の[[弁護士]]ジェームズ・ケントにちなんでつけられた。同年、キャンポーは現在のグランドラピッズのダウンタウンにあたる291,000m²の土地を連邦政府から90ドルで購入し、「グランド川の急流」を意味するグランドラピッズという名をつけた。 キャンポーのライバルであった[[ルシアス・リヨン]]は残りの土地を購入し、ケント村と名づけた。 |
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[[1825年]]、[[ケンタッキー州]]出身の[[バプテスト教会]]の[[宣教師]]、[[イサク・マッコイ]]が布教のためにグランドラピッズを訪れた。マッコイはグランドラピッズ最初の定住者となった。翌[[1826年]]には[[デトロイト]]出身の[[ルイス・キャンポー]]がグランド川の急流の東岸に取引所を建設した。キャンポーは一旦デトロイトに帰ったが、その翌年に妻を連れ、5,000[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]の商品を持ってこの地に舞い戻り、地元のネイティブ・アメリカンと取引を始めた。[[1831年]]、連邦によるノースウェスト準州の調査がグランド川の河岸まで進み、[[ケント郡 (ミシガン州)|ケント郡]]の領域が定められた。郡名は[[ニューヨーク]]の[[弁護士]]ジェームズ・ケントにちなんでつけられた。同年、キャンポーは現在のグランドラピッズのダウンタウンにあたる291,000m²の土地を連邦政府から90ドルで購入し、「グランド川の急流」を意味するグランドラピッズという名をつけた<ref name="GRBriefHistory" />。 キャンポーのライバルであった[[ルシアス・リヨン]]は残りの土地を購入し、ケント村と名づけた。 |
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[[1830年代]]に入ると、グランドラピッズ一帯には[[ニューヨーク]]や[[ニューイングランド]]から人が移り住んでくるようになった。[[1836年]]には、ジョン・ボールはデトロイトを通り越してグランドラピッズに発展の可能性を見出し、この地を''the promised land, or at least the most promising one for my operations''(将来を約束された地、少なくとも、私の手がけた中では最も将来性のある地)と評した。[[1838年]]には正式な村となり、村域も東西・南北それぞれ約1km程度に広がった。[[1845年]]に初めて正式な統計が取られたときには、グランドラピッズの人口は1,510人を数え、村域も4km²に広がっていた。[[1850年]]5月1日には市制を施行した。市制施行時の人口は2,686人であった。[[1857年]]には、グランドラピッズの市域は27km²に広がった。 |
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[[1830年代]]に入ると、グランドラピッズ一帯には[[ニューヨーク]]や[[ニューイングランド]]から人が移り住んでくるようになった。[[1836年]]には、ジョン・ボールはデトロイトを通り越してグランドラピッズに発展の可能性を見出し、この地を''the promised land, or at least the most promising one for my operations''(将来を約束された地、少なくとも、私の手がけた中では最も将来性のある地)と評した。[[1838年]]には正式な村となり、村域も東西・南北それぞれ約1km程度に広がった。[[1845年]]に初めて正式な統計が取られたときには、グランドラピッズの人口は1,510人を数え、村域も4km²に広がっていた。[[1850年]]5月1日には市制を施行した<ref name="GRBriefHistory" />。市制施行時の人口は2,686人であった。[[1857年]]には、グランドラピッズの市域は27km²に広がった。 |
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=== 家具の街 === |
=== 家具の街 === |
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[[ファイル:Twopartpanorama.jpg|center|thumb| |
[[ファイル:Twopartpanorama.jpg|center|thumb|700px|グランドラピッズの中心部、[[1905年]]]] |
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現在のグランドラピッズの街の基礎が築かれたのは[[19世紀]]後半に入ってからであった。この頃、グランドラピッズは製材業と家具産業の中心地として栄えていくようになり、''Furniture City''(家具の街)と呼ばれるようになった。[[1876年]]に[[フィラデルフィア]]で開かれた国際展示会では、グランドラピッズは高品質な家具を生産する街として世界中にその名を知らしめた。また、この頃に始まった全米家具市は[[1960年代]]に至るまで75年間にわたって開かれていた。現在では事務用家具の生産が中心になっている。また、19世紀にはこの地に[[オランダ]]系の移民が大量に移入してきた。現在グランドラピッズに多く住むオランダ系住民の多くは、この頃に移入してきた移民の子孫である。 |
現在のグランドラピッズの街の基礎が築かれたのは[[19世紀]]後半に入ってからであった。この頃、グランドラピッズは製材業と家具産業の中心地として栄えていくようになり、''Furniture City''(家具の街)と呼ばれるようになった<ref name="pubmuseum">[http://www.grmuseum.org/exhibits/furniture_city The Furniture City]. Grand Rapids Public Museum.</ref>。[[1876年]]に[[フィラデルフィア]]で開かれた国際展示会では、グランドラピッズは高品質な家具を生産する街として世界中にその名を知らしめた。また、この頃に始まった全米家具市は[[1960年代]]に至るまで75年間にわたって開かれていた。現在では事務用家具の生産が中心になっている。また、19世紀にはこの地に[[オランダ]]系の移民が大量に移入してきた。現在グランドラピッズに多く住むオランダ系住民の多くは、この頃に移入してきた移民の子孫である。 |
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交通網も確立されていった。[[1867年]]にはグランドラピッズに[[鉄道]]が敷かれた。この[[グランドラピッズ・アンド・インディアナ鉄道]]はその数十年にわたって路線を拡大し、グランドラピッズを中心にして[[マスキーゴン]]や北ミシガンの[[トラバースシティ]]、[[マッキノーシティ]]へ、南へは[[カラマズー]]を経て[[インディアナ州]]に入り[[フォートウェイン]]へ、さらに南下して[[シンシナティ]]へと通じた。また[[シカゴ]]へ通じる路線も敷かれた。[[1926年]]にはスタウト航空(Stout Air Services)による、全米最初の[[航空機]]の定期旅客便がグランドラピッズとデトロイトを結んだ。 |
交通網も確立されていった。[[1867年]]にはグランドラピッズに[[鉄道]]が敷かれた。この[[グランドラピッズ・アンド・インディアナ鉄道]]はその数十年にわたって路線を拡大し、グランドラピッズを中心にして[[マスキーゴン (ミシガン州)|マスキーゴン]]や北ミシガンの[[トラバースシティ (ミシガン州)|トラバースシティ]]、[[マッキノーシティ]]へ、南へは[[カラマズー (ミシガン州)|カラマズー]]を経て[[インディアナ州]]に入り[[フォートウェイン]]へ、さらに南下して[[シンシナティ]]へと通じた。また[[シカゴ]]へ通じる路線も敷かれた。[[1926年]]にはスタウト航空(Stout Air Services)による、全米最初の[[航空機]]の定期旅客便がグランドラピッズとデトロイトを結んだ<ref name="airhistory">[http://www.grr.org/History.php History & Statistics]. Gerald R. Ford International Airport.</ref>。 |
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[[1900年]]にはグランドラピッズの人口は87,565人を数えた。[[1916年]]、市はミシガン州法のホーム・ルール・チャーターを受け入れ、全米でも最初の部類に入る[[シティー・マネージャー制]]を採用した。現在でもグランドラピッズの市政はシティー・マネージャー制が採られている。 |
[[1900年]]にはグランドラピッズの人口は87,565人を数えた。[[1916年]]、市はミシガン州法のホーム・ルール・チャーターを受け入れ、全米でも最初の部類に入る[[シティー・マネージャー制]]を採用した。現在でもグランドラピッズ (の市政はシティー・マネージャー制が採られている。 |
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== 地理 == |
== 地理 == |
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[[File:Snowy Grand Rapids, MI 12-23-08.jpg|right|thumb|250px|雪のグランドラピッズ]] |
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グランドラピッズは{{ウィキ座標度分秒|42|57|40|N|85|39|20|W|}}に位置している。市の中心部を[[グランド川 (ミシガン州)|グランド川]]が流れている。かつてはこの付近は急流であったことから、「グランド川の急流」を意味するグランドラピッズという市名がついた。市の[[標高]]は186mである。[[ミシガン湖]]の湖岸線からは約50km離れている。[[州都]][[ランシング (ミシガン州)|ランシング]]からは西北西へ約100km、[[デトロイト]]からは西北西へ約250kmに位置している。西ミシガン地域のもうひとつの主要都市である[[カラマズー]]はグランドラピッズから南へ約80kmに位置している。 |
グランドラピッズは{{ウィキ座標度分秒|42|57|40|N|85|39|20|W|}}に位置している。市の中心部を[[グランド川 (ミシガン州)|グランド川]]が流れている。かつてはこの付近は急流であったことから、「グランド川の急流」を意味するグランドラピッズという市名がついた。市の[[標高]]は186mである。[[ミシガン湖]]の湖岸線からは約50km離れている。[[州都]][[ランシング (ミシガン州)|ランシング]]からは西北西へ約100km、[[デトロイト]]からは西北西へ約250kmに位置している。西ミシガン地域のもうひとつの主要都市である[[カラマズー (ミシガン州)|カラマズー]]はグランドラピッズから南へ約80kmに位置している。 |
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[[アメリカ合衆国統計局]]によると、グランドラピッズ市は総面積117.4km²(45.3mi²)である。このうち115.6km²(44.6mi²)が陸地で1.8km²(0.7mi²)が水域である。総面積の1.50%が水域となっている。市の水域のほとんどはグランド川である。 |
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[[ワシントンD.C.]]や[[アルバカーキ]]などと同様、グランドラピッズはNE(Northeast)、NW(Northwest)、SE(Southeast)、SW(Southwest)の4つの区域に分けられている。これらの区域名は住所の一部にもなっている。南北はフルトン・ストリート(Fulton Street)を境に、東西はディビジョン・アベニュー(Division Avenue)を境にそれぞれ分けられている。 |
[[ワシントンD.C.]]や[[アルバカーキ]]などと同様、グランドラピッズはNE(Northeast)、NW(Northwest)、SE(Southeast)、SW(Southwest)の4つの区域に分けられている。これらの区域名は住所の一部にもなっている。南北はフルトン・ストリート(Fulton Street)を境に、東西はディビジョン・アベニュー(Division Avenue)を境にそれぞれ分けられている。 |
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グランドラピッズの気候は寒い冬と涼しい夏に特徴づけられる、大陸性の気候である。最も暖かい7月の平均気温は22℃、最高気温の平均は28℃で、日中でも32℃([[華氏]]90度)を超えることは少ない。最も寒い1月の平均気温は氷点下5℃、最低気温の平均は氷点下9℃で、日中でも0℃に達さない日が続く。降水量は1年を通じて概ね平均しているが、厳冬期の1月・2月にはやや少ない。3月から12月にかけては月間65-95mm程度の降水量がある。また、グランドラピッズはカナダからの寒気が湿気を増すミシガン湖の風下に位置しているため雪が多く、11月から3月にかけては月間20-50cm程度の降雪が見られる。年間降水量は約900mm、年間降雪量は約180cmである<ref name="weatherbase" />。[[ケッペンの気候区分]]では、グランドラピッズは[[亜寒帯湿潤気候]](''Dfa'')に属する。 |
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[[アメリカ合衆国統計局]]によると、グランドラピッズ市は総面積117.4km²(45.3mi²)である。このうち115.6km²(44.6mi²)が陸地で1.8km²(0.7mi²)が水域である。総面積の1.50%が水域となっている。市の水域のほとんどはグランド川である。 |
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{| class="wikitable" style="width: 80%; text-align:center; margin: 0 auto 0 auto;" |
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|+ '''グランドラピッズの気候'''<ref name="weatherbase">[http://www.weatherbase.com/weather/weather.php3?s=53627&refer=&units=us Historical Weather for Grand Rapids, Michigan, United States of America]. Weatherbase.com.</ref> |
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|- |
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! |
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! [[1月]] !! [[2月]] !! [[3月]] !! [[4月]] !! [[5月]] !! [[6月]] !! [[7月]] !! [[8月]] !! [[9月]] !! [[10月]] !! [[11月]] !! [[12月]] !! 年 |
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|- |
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! 平均気温([[摂氏|℃]]) |
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| -5.0 || -3.9 || 1.1 || 7.8 || 14.4 || 19.4 || 22.2 || 21.1 || 16.7 || 10.6 || 3.9 || -2.2 || 8.9 |
|||
|- |
|||
! 降水量([[ミリメートル|mm]]) |
|||
| 50.8 || 38.1 || 66.0 || 88.9 || 76.2 || 91.4 || 88.9 || 86.4 || 94.0 || 71.1 || 83.8 || 66.0 || 901.6 |
|||
|- |
|||
! 降雪量([[センチメートル|cm]]) |
|||
| 51.3 || 30.2 || 25.4 || 7.6 || - || - || - || - || - || 1.8 || 19.6 || 46.0 || 181.9 |
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|} |
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== 政治 == |
== 政治 == |
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[[File:Kent County Courthouse, Grand Rapids, MI.jpg|left|thumb|180px|ケント郡地方裁判所]] |
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[[ファイル:United States House of Representatives, Michigan District 3 map.gif|right|thumb|250px|ミシガン第3選挙区]] |
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<!-- コモンズ画像利用 --> |
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グランドラピッズは[[アメリカ合衆国下院]]のミシガン第3選挙区の中心都市である。[[1949年]]から[[1973年]]にかけては、後に第40代副大統領、そして第38代[[アメリカ合衆国大統領|大統領]]となる[[ジェラルド・R・フォード]]が同選挙区選出の下院議員であった。フォードは[[2006年]][[12月26日]]に[[カリフォルニア州]][[パームスプリングス (カリフォルニア州)|パームスプリングス]]の自宅で死去し、[[2007年]][[1月3日]]にグランドラピッズの大統領博物館敷地内に葬られた。 |
グランドラピッズは[[アメリカ合衆国下院]]のミシガン第3選挙区の中心都市である。[[1949年]]から[[1973年]]にかけては、後に第40代副大統領、そして第38代[[アメリカ合衆国大統領|大統領]]となる[[ジェラルド・R・フォード]]が同選挙区選出の下院議員であった。フォードは[[2006年]][[12月26日]]に[[カリフォルニア州]][[パームスプリングス (カリフォルニア州)|パームスプリングス]]の自宅で死去し、[[2007年]][[1月3日]]にグランドラピッズの大統領博物館敷地内に葬られた。 |
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グランドラピッズとその周辺は伝統的に[[共和党 (アメリカ)|共和党]]が強い。しかし、グランドラピッズの保守的な評判とは裏腹に、市民は共和党の中道派と[[民主党 (アメリカ)|民主党]]の保守派を選ぶ傾向がある。[[2000年]]と[[2004年]]の大統領選挙では、グランドラピッズ市単体では民主党の[[アル・ゴア]]と[[ジョン・ケリー]]の得票がそれぞれ |
グランドラピッズとその周辺は伝統的に[[共和党 (アメリカ)|共和党]]が強い。しかし、グランドラピッズの保守的な評判とは裏腹に、市民は共和党の中道派と[[民主党 (アメリカ)|民主党]]の保守派を選ぶ傾向がある。[[2000年]]と[[2004年]]の大統領選挙では、グランドラピッズ市単体では民主党の[[アル・ゴア]]と[[ジョン・ケリー]]の得票がそれぞれ共和党の[[ジョージ・W・ブッシュ]]の得票を上回った。 |
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ミシガン州法に基づき、グランドラピッズは[[1916年]]に[[シティー・マネージャー制]]を採用した。この制度により、グランドラピッズの市政の責任は選出された市議員と雇われたシティー・マネージャーとに分けられる。市議員は3つの地区からそれぞれ2名ずつが選出され、任期は4年である。各地区2名のうち1名は2年ごとに改選となる。これはちょうど[[日本]]の[[参議院]]の「3年ごとに半数改選」のルールに似ている。市長は市議会の長を務め、任期は市議員と同じ4年である。市議員の選挙は奇数年に行われる。市議会は条例の制定やシティー・マネージャーおよびその他公職員の採用に責任を負う<ref>[http://grcity.us/city-manager/Pages/Government-Information.aspx Government Information]. City of Grand Rapids.</ref>。 |
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=== 市政 === |
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ミシガン州法に基づき、グランドラピッズは[[1916年]]に[[シティー・マネージャー制]]を採用した。この制度により、グランドラピッズの市政の責任は選出された委員と雇われたシティー・マネージャーとに分けられる。委員は3つの地区からそれぞれ2名ずつが選出され、任期は4年である。各地区2名のうち1名は2年ごとに改選となる。これはちょうど[[日本]]の[[参議院]]の「3年ごとに半数改選」のルールに似ている。市長は委員会の長を務め、任期は委員と同じ4年である。委員の選挙は奇数年に行われる。委員会は条例の制定やシティー・マネージャーおよびその他公職員の採用に責任を負う[http://www.ci.grand-rapids.mi.us/index.pl?page_id=350]。 |
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== 経済 == |
== 経済 == |
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[[ファイル:Ada Michigan Amway HQ DSCN9720.JPG|right|thumb|250px|東郊のエイダにあるアムウェイの本社]] |
[[ファイル:Ada Michigan Amway HQ DSCN9720.JPG|right|thumb|250px|東郊のエイダにあるアムウェイの本社]] |
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グランドラピッズは長きにわたって[[家具]]産業で栄えた街であった。 |
グランドラピッズは長きにわたって[[家具]]産業で栄えた街であった。グランドラピッズに本社を置くアメリカン・シーティング社は[[1886年]]に創立して以来、事務所、教室、講堂などの椅子の製造に特化してきた<ref>[http://americanseating.com/about-us/ 125 years of innovation]. American Seating Company.</ref>。同じくグランドラピッズに本社を置く[[スチールケース]]社は、[[1912年]]に創立したオフィス用家具メーカーで、世界100ヶ国以上でビジネスを展開している<ref>[http://www.steelcase.com/en/company/who/about-steelcase/pages/aboutsteelcase.aspx About Steelcase], [http://www.steelcase.com/en/company/where/locations/pages/list.aspx Steelcase Locations]. Steelcase.</ref>。 |
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家具のほかには、グランドラピッズには自動車関連や航空機関連の製造業が興っていた。[[2007年]]に[[ゼネラル・エレクトリック]]傘下に入った航空機エンジン・部品メーカー、GEアビエーション・システムズ(旧スミス・エアロスペース)はグランドラピッズに本社を置いている<ref>McGrath, S. and Stone, R. ''Smiths To Sell Aerospace Ops To GE For $4.8B.'' ''The Wall Street Journal''. 2007年1月15日.</ref>。[[ゼネラルモーターズ]]は[[2009年]]まで、グランドラピッズに金属プレス工場を持っていた<ref>Holcomb, Anne. [http://www.mlive.com/news/kalamazoo/index.ssf/2008/10/general_motors_to_close_grand.html General Motors to close Grand Rapids-area metal stamping plant in 2009]. Michigan Live. 2008年10月13日.M</ref><ref>[http://www.cleveland.com/business/index.ssf/2009/07/gm_transferring_workers_from_g.html GM transferring workers from Grand Rapids, Michigan to Marion, Indiana plant]. Associated Press. Qtd by Cleveland Live. 2009年7月23日.</ref>。 |
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工業に代わってグランドラピッズの産業の中心となってきているのは健康科学分野である。市内には[[悪性腫瘍|がん]]の研究所として創設されたバン・アンデル研究所(Van Andel Research Institute)や、[[グランドバレー州立大学]]のクック=デボス医療訓練施設(Cook-De Vos Medical Training Facility)がある。[[ミシガン州立大学]]の医学大学院を誘致する計画もある(後述)。 |
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[[1990年代]]以降、これらの製造業に代わってグランドラピッズの産業の中心となってきているのは健康科学分野である。19,000人の従業員と1,500人の内科医を抱える西ミシガン最大の医療サービス会社、スペクトラム・ヘルスはグランドラピッズに本社を置いている<ref>[http://www.spectrumhealth.org/AboutUs About Us]. Spectrum Health.</ref>。また、市内には[[悪性腫瘍|がん]]の研究所として[[1996年]]に創設されたバン・アンデル研究所<ref>[http://www.vai.org/en/about-vai/about-resources.aspx About Us]. Van Andel Institute.</ref>をはじめ、[[グランドバレー州立大学]]のクック=デボス健康科学センター<ref>[http://www.gvsu.edu/operations/cook-devos-center-for-health-sciences-25.htm Cook-DeVos Center for Health Sciences]. Grand Valley State University.</ref>や[[ミシガン州立大学]]人間医学部<ref>[http://humanmedicine.msu.edu/about/index.php About MSU College of Human Medicine]. Michigan State University.</ref><ref>Thoms, Sue. [http://www.mlive.com/news/grand-rapids/index.ssf/2012/02/msus_expansion_in_grand_rapids.html MSU's expansion in Grand Rapids, Flint reflects growth in medical school's research, education opportunities]. Michigan Live. 2012年2月7日.</ref>など、複数の医療研究施設が立地している。 |
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デボス・プレイス・コンベンションセンター([[w:DeVos Place Convention Center|DeVos Place Convention Center]])が完成してからは、コンベンションビジネスも興りつつある。ミシガン商業銀行(Mercantile Bank of Michigan)もグランドラピッズに本店を置いている。またグランドラピッズ東郊の[[エイダ (ミシガン州)|エイダ]]には[[アムウェイ]]が本社を置いている。 |
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また、グランドラピッズ東郊の[[エイダ (ミシガン州)|エイダ]]には[[アムウェイ]]が本社を置いている<ref>[http://www.amway.com/about-amway/our-company/experience-amway World Headquarters]. Amway.</ref>。 |
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== 交通 == |
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[[ファイル:Michigan Services map.png|left|thumb|200px|ミシガン線の路線図。グランドラピッズへのペレ・マーケット号は赤で記されている。青は[[ポートヒューロン (ミシガン州)|ポートヒューロン]]へのブルーウォーター号、黄色は[[ポンティアック (ミシガン州)|ポンティアック]]へのウォルバリン号。]] |
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グランドラピッズの玄関口となる空港はダウンタウンの南東約11km<ref>[http://www.gcr1.com/5010web/airport.cfm?Site=GRR Gerald R. Ford Int'l]. ([http://www.gcr1.com/5010web/REPORTS/AFD11152012GRR.pdf Form 5010]) ''Airport Master Record''. Federal Aviation Administration. 2012年11月15日.</ref>に立地する[[ジェラルド・R・フォード国際空港]]([[IATA空港コード|IATA]]: '''GRR''')である。同空港には主要3社([[アメリカン航空]]・[[ユナイテッド航空]]・[[デルタ航空]])のほか、[[ミッドウェスト航空]]も就航しており、各航空会社の[[ハブ空港]]からの便がある。 |
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ダウンタウンの東で[[州間高速道路]]I-196が[[州間高速道路96号線|I-96]]本線から枝分かれし、ダウンタウンを東西に貫いている。I-96本線はダウンタウンの北を通り、[[ミシガン湖]]岸の町[[マスキーゴン (ミシガン州)|マスキーゴン]]へと通じている。一方、I-196はダウンタウンを過ぎると南西へ、さらにミシガン湖沿いに南へと進路を変え、[[ベントンハーバー (ミシガン州)|ベントンハーバー]]で[[州間高速道路94号線|I-94]]に合流して[[シカゴ]]へと通ずる。グランドラピッズより東では、I-96は東南東へ[[ランシング (ミシガン州)|ランシング]]や[[デトロイト]]へと通じており、州の大動脈としての役割を果たしている。また、ダウンタウンを南北に縦断する高速道路規格の[[国道131号線 (アメリカ合衆国)|国道131号線]]は[[カラマズー (ミシガン州)|カラマズー]]へ通じている。これらの高速道路上には[[グレイハウンド (バス)|グレイハウンド]]や提携会社の中長距離バスが走っている。 |
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また、市内には[[アムトラック]]の駅もあり、[[シカゴ]]からの中距離列車、[[ペレ・マーケット (列車)|ペレ・マーケット]]号の終点となっている。このペレ・マーケット号は、シカゴからミシガン州に出ている、ミシガン線(Michigan Services)と呼ばれる3本の中距離列車のうち最も短いもので、シカゴ・グランドラピッズ間283kmを約4時間かけて走る。ペレ・マーケット号はシカゴ行、グランドラピッズ行それぞれ1日1本ずつ運行されている<ref>[http://www.amtrak.com/ccurl/857/16/Michigan-Services-Schedule-091412.pdf Wolverine Service, Blue Water, and Pere Marquette]. p.3. Amtrak. 2012年9月17日.</ref>。 |
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市内の公共交通はインターアーバン交通パートナーシップ、通称ザ・ラピッド(''The Rapid'')によって運営されている[[路線バス]]網によってカバーされている。ザ・ラピッドは27系統を有し、グランドラピッズ市内のみならず、インターアーバンの名が示す通り隣接する郊外都市やグランドバレー州立大学などにもバスを走らせている<ref>[http://www.ridetherapid.org/ride/system-map System Map]. The Rapid.</ref>。また、ダウンタウンにはDASHと呼ばれるバスも走っている。これは'''D'''owntown '''A'''rea '''SH'''uttleの略である。このバスは3路線あり、いずれも市内の駐車場とダウンタウンの各所を結んで走っている<ref>[http://www.grand-rapids.mi.us/enterprise-services/Parking-Services/Pages/DASH-Downtown-Area-Shuttle.aspx DASH Downtown Area Shuttle], [http://www.grand-rapids.mi.us/enterprise-services/Parking-Services/PublishingImages/DASH%20Map.pdf Routes and Stops]. Parking Service Department, City of Grand Rapids.</ref>。 |
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== 教育 == |
== 教育 == |
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[[File:GVSU Lake Michigan Hall.JPG|right|thumb|250px|グランドバレー州立大学]] |
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<!-- コモンズ画像利用 --> |
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グランドラピッズの中心部から西へ12マイル(約19km)、[[アレンデール (ミシガン州)|アレンデール]]には[[グランドバレー州立大学]]が1,304[[エーカー]](約5,341,000m²)のキャンパスを構えている<ref name="GVSU_QuickFacts">[http://www.gvsu.edu/aboutgvsu.htm Quick Facts]. Grand Valley State University.</ref>。同学は[[1960年]]に創立した州立の総合大学で、学部に82、大学院に30の専攻を有し、学部生約21,000人、大学院生約3,300人を抱えている<ref name="GVSU_QuickFacts" /><ref>[http://www.gvsu.edu/acad-index.htm Academic Programs]. Grand Valley State University.</ref>。同学のスポーツチーム、レイカーズは[[全米大学体育協会|NCAA]]のディビジョンIIに属し、男子9種目、女子11種目に参加している<ref name="GVSU_QuickFacts" />。 |
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グランドラピッズの近郊には[[グランドバレー州立大学]]と[[フェリス州立大学]]が本部を置き、グランドラピッズ市内にも分校を置いている。また、[[キリスト教]]系の[[リベラル・アーツ・カレッジ]]3校が市内にキャンパスを構えている。そのほか、ダウンタウンをはじめ、市内および周辺の各所にグランドラピッズコミュニティカレッジ([[w:Grand Rapids Community College|Grand Rapids Community College]])があり、市民に高等教育の機会を広げている。 |
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グランドラピッズの市内には、全米の[[リベラル・アーツ・カレッジ]]の中で上位120位以内に入る評価を受けている<ref name="USNews_BestColleges_NL_p11">[http://colleges.usnews.rankingsandreviews.com/best-colleges/rankings/national-liberal-arts-colleges/page+11 Best Colleges 2013: National Liberal Arts College Rankings]. p.11. ''U.S. News & World Report''. 2012年.<br />2013年版(2012年発行)では110位であった。</ref>、校名に[[ジャン・カルヴァン]]の名を冠した[[改革派教会]]系のカルヴァン大学<ref>[http://www.calvin.edu/about/ About Calvin]. Calvin College</ref>をはじめ、[[カトリック]]系のアクイナス大学<ref>[http://www.aquinas.edu/about/ About Aquinus]. Aquinus College.</ref>、グランドラピッズ神学校を併設する無宗派のコーナーストーン大学<ref>[http://www.cornerstone.edu/about About Us]. Cornerstone University.</ref>、[[キリスト教根本主義|根本主義]]系のグレース聖書大学<ref>[http://gbcol.edu/index.php/about-grace-bible-college/ About Grace Bible College]. Grace Bible College.</ref>、[[アブラハム・カイパー]]の名を校名に冠した改革派教会系のカイパー大学<ref>[http://www.kuyper.edu/Our_History/ History], [http://www.kuyper.edu/Abraham_Kuyper/ Abraham Kuyper]. Kuyper College.</ref>といった、[[キリスト教]]系のリベラル・アーツ・カレッジ5校がキャンパスを構えている。 |
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グランドラピッズの[[K-12]]課程はグランドラピッズ公立学区([[w:Grand Rapids Public Schools|Grand Rapids Public Schools]])に支えられている。同学区の運営する公立学校のほか、[[チャーター・スクール]]もいくつかある。 |
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グランドラピッズの[[K-12]]課程はグランドラピッズ公立学区の運営する公立学校によって主にカバーされている。同学区は約1,400人の教師を擁し、約17,000人の児童・生徒を抱えている<ref>[http://www.grps.org/about-grps/at-a-glance At a Grance]. Grand Rapids Public Schools.</ref>。 |
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[[2006年]]現在、グランドラピッズに[[ミシガン州立大学]]の医学大学院を誘致する計画が進められている[http://special.newsroom.msu.edu/msu_wmms/index.html]。誘致が計画されているミシガン州立大学西ミシガン医学大学院はミシガン州立大学の2番目の4年制医学大学院となる予定で、[[イーストランシング]]の本校を補完する役割を果たすことになる。 同大学院の施設はグランドラピッズのダウンタウンに建てられる予定である。 |
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== 文化 == |
== 文化 == |
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=== 名所と文化施設 === |
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[[File:Rosa Parks Ice Rink.jpg|left|thumb|180px|ローザ・パークス・サークル]] |
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[[1969年]]に[[アレクサンダー・カルダー]]がバンデンバーグ・プラザ(Vandenburg Plaza)に「ラ・グランデ・ビテス」(''La Grande Vitesse'')というスタビル(抽象彫刻)を制作してから、グランドラピッズのダウンタウンでは毎年芸術祭が開かれている。地元住民はこの芸術祭を単に''Festival''(祭り)と呼ぶ。[[6月]]最初の週末、バンデンバーグ・プラザ周辺の道路は通行止めとなり、フリーコンサートや芸術実演・販売など、芸術に関連したイベントが執り行われる[http://www.festivalofthearts.org]。主催者側は全米最大のボランティアによる芸術祭、と謳っている。このほかバンデンバーグ・プラザでは、夏季期間中いくつもの民族祭が開かれる。 |
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グランドラピッズのダウンタウンに位置するローザ・パークス・サークル(Rosa Parks Circle)は、南部における[[公民権運動]]の引き金となった[[モントゴメリー・バス・ボイコット事件]]で知られる[[ローザ・パークス]]にちなんで名づけられている。周囲にはアムウェイ・グランド・プラザ・ホテルやデボス・プレイス・コンベンションセンター、多目的屋内競技場であるバン・アンデル・アリーナが建っている。この3つの建物はスカイウェイ(Skyway)と呼ばれる屋内連絡通路でつながっている。冬には、ローザ・パークス・サークルには[[アイススケート]]のリンクが設けられる。 |
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グランドラピッズの夏は[[労働者の日]]の週の週末、セレブレーション・オン・ザ・グランド([[w:Celebration on the Grand|Celebration on the Grand]])を以って終わる。同イベントでもフリーコンサートが行われるほか、西ミシガン最大の[[花火大会]]が行われ、出店も出る。セレブレーション・オン・ザ・グランドの運営は全てボランティアによってまかなわれている。運営資金は企業からの後援や個人の寄付によって集められている。またボランティアスタッフの販売による収益も運営資金にあてられる。 |
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市内を流れる[[グランド川 (ミシガン州)|グランド川]]には[[魚道]]や遊歩道が設置されている。また、川沿いにはホープウェル族が[[土葬]]を行った塚が並んでいる。また、市の西側には[[動物園]]を有するジョン・ボール・パークがある。市の北東にはグランドラピッズの街並みを見下ろすベルクナップ・ヒルの丘が連なっている。 |
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[[1973年]]、グランドラピッズのメイン・ストリート・アメリカでは''Sculpture off the Pedestal''(歩道の外の彫刻)と題したイベントが開かれた。世界的に有名な13人の芸術家を集めて行われたこのイベントは、その名の通り道のわきに彫刻を制作・展示したものである。同イベントは国の芸術支援協会による資金面での支援や州の芸術局による教育面での支援を取り付けると共に、個人レベル、企業レベル、業界レベルでの協力も得た。各種イベントの収益も運営資金にあてられた。ボランティアによる運営や地元住民による芸術家への宿の提供などは、このイベントが地域に密着して行われたことをうかがわせるものであった。 |
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グランドラピッズは西ミシガンの文化の中心でもあり、博物館・美術館も数多く建つ。[[1854年]]に開館したバン・アンデル・ミュージアム・センター(グランドラピッズ公立博物館)は全米でも最古の部類に入る博物館のひとつである。同館はグランドラピッズとその周辺地域の歴史に関する展示物を常設展示しているほか、イベントとして世界のさまざまな歴史的展示物を展示している<ref>[http://www.grmuseum.org/exhibits Exhibits]. Grand Rapids Public Museum.</ref>。また同館は[[プラネタリウム]]も併設している<ref>[http://www.grmuseum.org/planetarium Roger B. Chaffee Planetarium]. Grand Rapids Public Museum.</ref>。同館は[[1994年]]にグランド川西岸の現位置に建てられた。 |
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=== 名所 === |
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グランドラピッズのダウンタウンに位置するローザ・パークス・サークル(Rosa Parks Circle)は、南部における[[公民権運動]]の引き金となった[[モンゴメリーバスボイコット事件]]で知られる[[ローザ・パークス]]にちなんで名づけられている。周囲にはアムウェイ・グランド・プラザ・ホテルやデボス・プレイス・コンベンションセンター、多目的屋内競技場であるバン・アンデル・アリーナが建っている。この3つの建物はスカイウェイ(Skyway)と呼ばれる屋内連絡通路でつながっている。冬には、ローザ・パークス・サークルには[[アイススケート]]のリンクが設けられる。 |
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{{Double image aside|right|Ford ford museum.jpg|226|Fords grave.jpg|200|ジェラルド・R・フォード大統領博物館。右は敷地内にあるフォードの墓。}} |
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市内を流れる[[グランド川 (ミシガン州)|グランド川]]には[[魚道]]や遊歩道が設置されている。また、川沿いにはホープウェル族が[[土葬]]を行った塚が並んでいる。また、市の西側には[[動物園]]を有するジョン・ボール・パークがある。市の北東にはグランドラピッズの街並みを見下ろすベルクナップ・ヒルの丘が連なっている。 |
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ダウンタウンの北西部に建つジェラルド・R・フォード大統領博物館は、フォードの大統領在任中の歴史や、フォード夫妻の人生のハイライトに関する事物を展示している<ref>[http://www.fordlibrarymuseum.gov/museum/aboutmus.asp About the Gerald R. Ford Museum]. Gerald R. Ford Presidential Library and Museum.</ref>。他の大統領博物館とは異なり、ジェラルド・R・フォード大統領博物館は[[大統領図書館]]を併設していない。ジェラルド・R・フォード大統領図書館は[[アナーバー]]にある[[ジェラルド・R・フォード]]の母校、[[ミシガン大学]]のキャンパス内に建てられている<ref>[http://www.fordlibrarymuseum.gov/library/aboutlib.asp About the Gerald R. Ford Library]. Gerald R. Ford Presidential Library and Museum.</ref>。大統領博物館の敷地内には[[2006年]]末に[[カリフォルニア州]][[パームスプリングス (カリフォルニア州)|パームスプリングス]]の自宅で死去したフォードが埋葬されている。 |
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ダウンタウンに立地する都市現代美術館(Urban Institute for Contemporary Arts)は、美術作品を展示するのみならず、映画館を併設し、さらに塑像製作スタジオも併設している。グランドラピッズ美術館はダウンタウン、ローザ・パークス・サークルの南東に隣接して建っている<ref>[http://www.artmuseumgr.org/home/page/Visit Visit]. Grand Rapids Art Museum.</ref>。同館は19世紀・20世紀の芸術作品をはじめ、デザインや写真などを常設展示している<ref>[http://www.artmuseumgr.org/home/page/Art Art]. Grand Rapids Art Museum.</ref>。また、同館は図書館を併設しており、アメリカ州やヨーロッパの絵画、彫刻、写真、デザインや、モダニズムに関する書物を所蔵している<ref>[http://www.artmuseumgr.org/home/page/Library Library]. Grand Rapids Art Museum.</ref>。 |
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ダウンタウンの東に位置するヘリテージ・ヒル地区には1,000軒を超えるビクトリア調の歴史的建造物が建ち並んでいる。中でも有名なのは、[[フランク・ロイド・ライト]]が[[1908年]]に設計した地元商人メイヤー・メイの家である。メイの家は[[1980年代]]にスチールケース社によって修復され、無料の博物館になっている。ヘリテージ・ヒル地区よりさらに東には、グランドラピッズを代表する歴史的建築物のひとつであるウェルシー・ストリート・シアターがある。 |
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[[File:Meyer May House, south side, 2009.JPG|left|thumb|250px|メイヤー・メイの家]] |
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<gallery align=center> |
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Image:Rosa Park Circle.jpg|ローザ・パークス・サークル |
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Image:Amway-Grand-Grand-Rapids-MI.jpg|アムウェイ・グランド・プラザ・ホテル |
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Image:Devos Place Convention Center.jpg|デボス・プレイス・コンベンションセンター |
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Image:Van Andel Museum Center.jpg|バン・アンデル・ミュージアム・センター(グランドラピッズ公立博物館) |
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Image:GRFMuseum.JPG|ジェラルド・R・フォード大統領博物館 |
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Image:Fords_grave.jpg|大統領博物館敷地内にあるフォードの墓 |
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Image:Heritage_Hill.JPG|ヘリテージ・ヒル地区 |
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Image:Wealthy_Theatre.JPG|ウェルシー・ストリート・シアター |
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</gallery> |
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ダウンタウンの東に位置する、[[アメリカ合衆国国家歴史登録財|国家歴史登録財]]にも指定されているヘリテージ・ヒル地区には、1,000軒を超えるビクトリア調の歴史的建造物が建ち並んでいる。中でも有名なのは、[[フランク・ロイド・ライト]]が[[1908年]]に設計した地元商人メイヤー・メイの家である。メイの家は[[1985年]]にスチールケース社によって修復され、無料の博物館になっている<ref>[http://meyermayhouse.steelcase.com/house Meyer May: The House]. Steelcase.</ref>。ヘリテージ・ヒル地区よりさらに東には、グランドラピッズを代表する歴史的建築物のひとつであるウェルシー・ストリート・シアターがある。 |
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=== メディア === |
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グランドラピッズで購読されている日刊紙はグランドラピッズ・プレス(''[[w:Grand Rapids Press|Grand Rapids Press]]'')である。コミュニティのニュースに特化したアドバンス(''Advance'')という週刊紙群もある。このほか、ジェミニ出版社[http://www.geminipub.com]がニッチ的な市場を押さえており、グランドラピッズ・ビジネス・ジャーナル(Grand Rapids Business Journal、[http://www.grbj.com])、グランドラピッズ・マガジン(Grand Rapids Magazine、[http://www.grmag.com])、グランドラピッズ・ファミリー(Grand Rapids Family、[http://www.grfamily.com])、ミシガン・ブルー(Michigan Blue、[http://mibluemag.com])など週刊・季刊・年刊の出版物を出している。 |
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=== 芸術とイベント === |
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ラピッド・グルース(Rapid Growth、[http://www.rapidgrowthmedia.com])は週刊のオンライン雑誌で、グランドラピッズの成長や投資についての記事や地域のガイドを載せている。GRナウ(GRNow、[http://www.grnow.com])はレストラン、イベント、エンターテイメント情報に特化している。 |
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[[File:La Grande Vitesse at night.jpg|right|thumb|250px|ラ・グランデ・ビテス]] |
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[[1969年]]に[[アレクサンダー・カルダー]]がバンデンバーグ・プラザ(Vandenburg Plaza)に「ラ・グランデ・ビテス」(''La Grande Vitesse'')というスタビル(抽象彫刻)を制作してから、グランドラピッズのダウンタウンでは毎年芸術祭が開かれている<ref>[http://www.arts.endow.gov/about/40th/grandrapids.html Initial Public Art Project Becomes a Landmark]. National Endowment for the Arts.</ref><ref>[http://www.festivalgr.org/about/history/ Take a trip back in time ... to 1969]. Festival of the Arts.</ref>。[[6月]]最初の週末、バンデンバーグ・プラザ周辺の道路は通行止めとなり、フリーコンサートや芸術実演・販売など、芸術に関連したイベントが執り行われる<ref>[http://www.festivalgr.org/about/ About]. Festival of the Arts.</ref>。このほかバンデンバーグ・プラザでは、夏季期間中いくつもの民族祭が開かれる。 |
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グランドラピッズには主要テレビ局が支局を置いており、ミシガン州では[[デトロイト]]に次ぐ規模の市場を形成している。このほか、地域密着型の独立系のテレビ局もいくつかある。また、グランドラピッズ・[[カラマズー]]・[[バトルクリーク (ミシガン州)|バトルクリーク]]を中心とするエリアには、AM5局、FM40局のラジオ局がある。 |
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グランドラピッズの夏は[[レイバー・デー (アメリカ合衆国)|レイバー・デイ]]の週の週末、セレブレーション・オン・ザ・グランドを以って終わる。同イベントでもフリーコンサートが行われるほか、西ミシガン最大の[[花火大会]]が行われ、出店も出る<ref>Reimink, Troy. [http://www.mlive.com/entertainment/grand-rapids/index.ssf/2008/09/annual_celebration_on_the_gran.html Annual Celebration on the Grand is all about downtown fun]. Michigan Live. 2008年9月5日.</ref>。セレブレーション・オン・ザ・グランドの運営は全てボランティアによってまかなわれている。運営資金は企業からの後援や個人の寄付によって集められている。またボランティアスタッフの販売による収益も運営資金にあてられる。 |
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== 交通 == |
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[[ファイル:Michigan Services map.png|right|thumb|200px|ミシガン線の路線図。グランドラピッズへのペレ・マーケット号は赤で記されている。青は[[ポートヒューロン]]へのブルーウォーター号、黄色は[[ポンティアック (ミシガン州)|ポンティアック]]へのウォルバリン号。]] |
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<!-- コモンズ画像利用 --> |
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[[1973年]]、グランドラピッズのメイン・ストリート・アメリカでは''Sculpture off the Pedestal''(歩道の外の彫刻)と題したイベントが開かれた。世界的に有名な13人の芸術家を集めて行われたこのイベントは、その名の通り道のわきに彫刻を制作・展示したものである。同イベントは国の芸術支援協会による資金面での支援や州の芸術局による教育面での支援を取り付けると共に、個人レベル、企業レベル、業界レベルでの協力も得た。各種イベントの収益も運営資金にあてられた。ボランティアによる運営や地元住民による芸術家への宿の提供などは、このイベントが地域に密着して行われたことをうかがわせるものであった。 |
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グランドラピッズの玄関口となる空港はダウンタウンの南東約12kmに位置する[[ジェラルド・R・フォード国際空港]]([[IATA空港コード|IATA]]: GRR)である。同空港には主要5社([[アメリカン航空]]・[[ユナイテッド航空]]・[[コンチネンタル航空]]・[[ノースウエスト航空]]・[[デルタ航空]])のほか、[[ミッドウェスト航空]]も就航しており、各航空会社の[[ハブ空港]]からの便がある。 |
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=== スポーツ === |
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ダウンタウンの東で[[州間高速道路]]I-196が[[州間高速道路96号線|I-96]]本線から枝分かれし、ダウンタウンを東西に貫いている。I-96本線はダウンタウンの北を通り、[[ミシガン湖]]岸の町[[マスキーゴン]]へと通じている。一方、I-196はダウンタウンを過ぎると南西へ、さらにミシガン湖沿いに南へと進路を変え、[[ベントンハーバー]]で[[州間高速道路94号線|I-94]]に合流して[[シカゴ]]へと通ずる。グランドラピッズより東では、I-96は東南東へ[[ランシング (ミシガン州)|ランシング]]や[[デトロイト]]へと通じており、州の大動脈としての役割を果たしている。また、ダウンタウンを南北に縦断する高速道路規格の[[国道131号線 (アメリカ合衆国)|国道131号線]]は[[カラマズー]]へ通じている。これらの高速道路上には[[グレイハウンド (バス)|グレイハウンド]]や提携会社の中長距離バスが走っている。また、市内には[[アムトラック]]の駅もあり、[[シカゴ]]からの中距離列車、[[ペレ・マーケット (列車)|ペレ・マーケット]]号の終点となっている。このペレ・マーケット号は、シカゴからミシガン州に出ている、ミシガン線(Michigan Services)と呼ばれる3本の中距離列車のうち最も短いもので、シカゴ・グランドラピッズ間283kmを約4時間かけて走る。ペレ・マーケット号はシカゴ行、グランドラピッズ行それぞれ1日1本ずつ運行されている。 |
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[[File:Vanandel.jpg|left|thumb|250px|バン・アンデル・アリーナ]] |
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グランドラピッズにはメジャープロスポーツのチームこそ置かれていないが、下部リーグのチームが2つ置かれている。[[デトロイト・タイガース]]傘下の[[マイナーリーグ]](Aクラス)の野球チーム、[[ウェストミシガン・ホワイトキャップス]]は北郊の[[コムストックパーク (ミシガン州)|コムストックパーク]]に立地する[[フィフスサード・ボールパーク]]を本拠地にしている。また、[[デトロイト・レッドウィングス]]と提携している[[アメリカン・ホッケー・リーグ|AHL]]の[[グランドラピッズ・グリフィンズ]]は、ダウンタウンに立地するバン・アンデル・アリーナを本拠地としている。 |
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毎年5月には、[[フィフスサード銀行]]がスポンサーとなって、フィフスサード・リバー・ランという市民マラソン大会が行われる。この大会では25km、10km、5kmの3コースでレースが行われる<ref>[http://www.53riverbankrun.com/event-information.php Event Information]. Fifth Third Bank.</ref>。また、5-13歳の子供を対象としたジュニア部門では5km、1マイル(1.6km)、1/2マイル(800m)の3コースで行われる<ref>[http://www.53riverbankrun.com/participants/col_01/event-junior.php Junior]. Fifth Third Bank.</ref>。メインとなっている25kmのレースでは、無差別のオープン部門のほか、体重別や年齢別の部門もある<ref>[http://www.53riverbankrun.com/participants/col_01/event-25k-run.php 25K Run]. Fifth Third Bank.</ref>。また、25kmと同じコースで車椅子・[[ハンドサイクル]]のレースも行われる<ref>[http://www.53riverbankrun.com/event-25k-wheel-handcycle.php Wheel/Handcycle]. Fifth Third Bank.</ref>。5kmのコースでは、通常のレースのほか、[[ローラーブレード]]や[[スケートボード]]での参加や、犬を連れての参加なども可能なフリースタイルの散歩部門もある<ref>[http://www.53riverbankrun.com/event-5k-walk.php 5K Walk]. Fifth Third Bank.</ref>。 |
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== 人口動態 == |
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{{Wikisource|ミシガン州グランドラピッズ市の人口統計データ}} |
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=== 都市圏人口 === |
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グランドラピッズの都市圏、および広域都市圏を形成する各郡の人口は以下の通りである(2010年国勢調査)<ref name="FactFinder" />。 |
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;グランドラピッズ・ワイオミング都市圏 |
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{| class="wikitable" style="width: 80%; text-align:center; margin: 0 auto 0 auto;" |
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! 郡 !! 州 !! 人口 |
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| '''[[ケント郡 (ミシガン州)|ケント郡]]''' || [[ミシガン州]] || align="right" | 602,622人 |
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| [[イオニア郡 (ミシガン州)|イオニア郡]] || ミシガン州 || align="right" | 63,905人 |
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| [[バリー郡 (ミシガン州)|バリー郡]] || ミシガン州 || align="right" | 59,173人 |
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|- |
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| [[ニウェーゴ郡 (ミシガン州)|ニウェーゴ郡]] || ミシガン州 || align="right" | 48,460人 |
|||
|- style="background-color:#e0e0e0" |
|||
| colspan="2" | '''合計''' || align="right" | 774,160人 |
|||
|} |
|||
;グランドラピッズ・マスキーゴン・ホーランド広域都市圏 |
|||
{| class="wikitable" style="width: 80%; text-align:center; margin: 0 auto 0 auto;" |
|||
! 都市圏/小都市圏 !! 郡 !! 州 !! 人口 |
|||
|- |
|||
| colspan="3" | '''グランドラピッズ・ワイオミング都市圏''' || align="right" | 774,160人 |
|||
|- |
|||
| ホーランド・グランドヘイブン都市圏 || [[オタワ郡 (ミシガン州)|オタワ郡]] || ミシガン州 || align="right" | 263,801人 |
|||
|- |
|||
| マスキーゴン・ノートンショアーズ都市圏 || [[マスキーゴン郡 (ミシガン州)|マスキーゴン郡]] || ミシガン州 || align="right" | 172,188人 |
|||
|- |
|||
| アレガン小都市圏 || [[アレガン郡 (ミシガン州)|アレガン郡]] || ミシガン州 || align="right" | 111,408人 |
|||
|- style="background-color:#e0e0e0" |
|||
| colspan="3" | '''合計''' || align="right" | 1,321,557人 |
|||
|} |
|||
=== 市域人口推移 === |
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市内の公共交通はインターアーバン交通パートナーシップ([[w:Interurban Transit Partnership|Interurban Transit Partnership]])、通称ザ・ラピッド(''The Rapid'')によって運営されている[[路線バス]]によってまかなわれている。ザ・ラピッドはグランドラピッズ市内のみならず、インターアーバンの名が示す通り隣接する郊外都市やグランドバレー州立大学などにもバスを走らせている。また、ダウンタウンにはDASHと呼ばれるバスも走っている。これは'''D'''owntown '''A'''rea '''SH'''uttleの略である。このバスは市内の駐車場とダウンタウンの各所を結んで走っている。 |
|||
以下にグランドラピッズ市における[[1850年]]から[[2010年]]までの人口推移をグラフおよび表で示す<ref name="FactFinder" /><ref>[http://www2.census.gov/prod2/decennial/documents/ Historical Census Data]. U.S. Census Bureau. 2010年2月11日閲覧.</ref>。 |
|||
== 人口動勢 == |
|||
{| class="wikitable" style="float:right; margin-left:3px; text-size:80%; text-align:right" |
{| class="wikitable" style="float:right; margin-left:3px; text-size:80%; text-align:right" |
||
! 統計年 !! 人口 |
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|align=center colspan=2| '''グランドラピッズ市<br/>年代ごとの人口推移''' |
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|[[1850年]] || 2,686人 |
| [[1850年]] || 2,686人 |
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|[[1860年]] || 8,085人 |
| [[1860年]] || 8,085人 |
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|[[1870年]] || 16,507人 |
| [[1870年]] || 16,507人 |
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|[[1880年]] || 32,016人 |
| [[1880年]] || 32,016人 |
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|[[1890年]] || 60,278人 |
| [[1890年]] || 60,278人 |
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|[[1900年]] || 87,565人 |
| [[1900年]] || 87,565人 |
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|[[1910年]] || 112,571人 |
| [[1910年]] || 112,571人 |
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|[[1920年]] || 137,634人 |
| [[1920年]] || 137,634人 |
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|[[1930年]] || 168,592人 |
| [[1930年]] || 168,592人 |
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|[[1940年]] || 164,292人 |
| [[1940年]] || 164,292人 |
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|[[1950年]] || 176,515人 |
| [[1950年]] || 176,515人 |
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|[[1960年]] || 177,313人 |
| [[1960年]] || 177,313人 |
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|[[1970年]] || 197,649人 |
| [[1970年]] || 197,649人 |
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|[[1980年]] || 181,843人 |
| [[1980年]] || 181,843人 |
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|[[1990年]] || 189,126人 |
| [[1990年]] || 189,126人 |
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|- |
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|[[2000年]] || 197,800人 |
| [[2000年]] || 197,800人 |
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|- |
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| [[2010年]] || 188,040人 |
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|- |
|- |
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|[[2005年]](推計) || 193,780人 |
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|} |
|} |
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<timeline> |
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以下は[[2000年]]の[[国勢調査]]による人口統計データである。 |
|||
Colors= |
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|||
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|||
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|||
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|||
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|||
PlotArea = left:50 bottom:50 top:30 right:30 |
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|||
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|||
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|||
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|||
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|||
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|||
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|||
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bar:1900 text:1900 |
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bar:1990 text:1990 |
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bar:2000 text:2000 |
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bar:2010 text:2010 |
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PlotData= |
|||
'''基礎データ''' |
|||
color:barra width:15 align:center |
|||
*人口: 197,800人 |
|||
*世帯数: 73,217世帯 |
|||
*家族数: 44,369家族 |
|||
*[[人口密度]]: 1,710.8人/km²(4,431.2人/mi²) |
|||
*住居数: 77,960軒 |
|||
*住居密度: 674.3軒/km²(1,746.5軒/mi²) |
|||
bar:1850 from: 0 till:2686 |
|||
'''人種別人口構成''' |
|||
bar:1860 from: 0 till:8085 |
|||
*[[白人]]: 67.30%(非ヒスパニック: 62.5%) |
|||
bar:1870 from: 0 till:16507 |
|||
*[[アフリカン・アメリカン]]: 20.41% |
|||
bar:1880 from: 0 till:32016 |
|||
*[[ネイティブ・アメリカン]]: 0.74% |
|||
bar:1890 from: 0 till:60278 |
|||
*[[アジア人]]: 1.62% |
|||
bar:1900 from: 0 till:87565 |
|||
*太平洋諸島系: 0.12% |
|||
bar:1910 from: 0 till:112571 |
|||
*その他の人種: 6.63% |
|||
bar:1920 from: 0 till:137634 |
|||
*混血: 3.19% |
|||
bar:1930 from: 0 till:168592 |
|||
*[[ヒスパニック]]・[[ラテン系]]: 13.05% |
|||
bar:1940 from: 0 till:164292 |
|||
市の総人口の10.5%はアメリカ合衆国外の生まれである。また、市には[[オランダ]]系の住民が多い。 |
|||
bar:1950 from: 0 till:176515 |
|||
bar:1960 from: 0 till:177313 |
|||
bar:1970 from: 0 till:197649 |
|||
bar:1980 from: 0 till:181843 |
|||
bar:1990 from: 0 till:189126 |
|||
bar:2000 from: 0 till:197800 |
|||
bar:2010 from: 0 till:188040 |
|||
PlotData= |
|||
'''年齢別人口構成''' |
|||
*18歳未満: 27.0% |
|||
*18-24歳: 13.1% |
|||
*25-44歳: 31.5% |
|||
*45-64歳: 16.7% |
|||
*65歳以上: 11.6% |
|||
*年齢の中央値: 30歳 |
|||
*性比(女性100人あたり男性の人口) |
|||
**総人口: 95.8 |
|||
**18歳以上: 92.5 |
|||
bar:1850 at:2686 fontsize:XS text: 2686 shift:(0,5) |
|||
'''世帯と家族'''(対世帯数) |
|||
bar:1860 at:8085 fontsize:XS text: 8085 shift:(0,5) |
|||
*18歳未満の子供がいる: 32.0% |
|||
bar:1870 at:16507 fontsize:XS text: 16507 shift:(0,5) |
|||
*結婚・同居している夫婦: 40.3% |
|||
bar:1880 at:32016 fontsize:XS text: 32016 shift:(0,5) |
|||
*未婚・離婚・死別女性が世帯主: 15.8% |
|||
bar:1890 at:60278 fontsize:XS text: 60278 shift:(0,5) |
|||
*非家族世帯: 39.4% |
|||
bar:1900 at:87565 fontsize:XS text: 87565 shift:(0,5) |
|||
*単身世帯: 30.8% |
|||
bar:1910 at:112571 fontsize:XS text: 112571 shift:(0,5) |
|||
*65歳以上の老人1人暮らし: 10.0% |
|||
bar:1920 at:137634 fontsize:XS text: 137634 shift:(0,5) |
|||
*平均構成人数 |
|||
bar:1930 at:168592 fontsize:XS text: 168592 shift:(0,5) |
|||
**世帯: 2.57人 |
|||
bar:1940 at:164292 fontsize:XS text: 164292 shift:(0,5) |
|||
**家族: 3.24人 |
|||
bar:1950 at:176515 fontsize:XS text: 176515 shift:(0,5) |
|||
bar:1960 at:177313 fontsize:XS text: 177313 shift:(0,5) |
|||
bar:1970 at:197649 fontsize:XS text: 197649 shift:(0,5) |
|||
bar:1980 at:181843 fontsize:XS text: 181843 shift:(0,5) |
|||
bar:1990 at:189126 fontsize:XS text: 189126 shift:(0,5) |
|||
bar:2000 at:197800 fontsize:XS text: 197800 shift:(0,5) |
|||
bar:2010 at:188040 fontsize:XS text: 188040 shift:(0,5) |
|||
</timeline> |
|||
'''収入と家計''' |
|||
*収入の中央値 |
|||
**世帯: 37,224[[アメリカ合衆国ドル|米ドル]] |
|||
**家族: 44,224米ドル |
|||
**性別 |
|||
***男性: 33,050米ドル |
|||
***女性: 26,382米ドル |
|||
*人口1人あたり収入: 17,661米ドル |
|||
*[[貧困線]]以下 |
|||
**対人口: 15.7% |
|||
**対家族数: 11.9% |
|||
**18歳未満: 19.4% |
|||
**65歳以上: 10.4% |
|||
== 姉妹都市 == |
== 姉妹都市 == |
||
グランドラピッズは以下 |
グランドラピッズは以下5都市と[[姉妹都市]]提携を結んでいる<ref>[http://grcity.us/city-manager/Sister-Cities/Pages/default.aspx Sister Cities]. City of Grand Rapids.</ref><ref>[http://www.sister-cities.org/interactive-map/Grand%20Rapids,%20Michigan Grand Rapids, Michigan]. ''Interactive City Directory''. Sister Cities International, Inc.</ref>。 |
||
*{{flagicon|Japan}} [[近江八幡市]]([[日本]]・[[滋賀県]]) |
* {{flagicon|Japan}} [[近江八幡市]]([[日本]]・[[滋賀県]]) |
||
*{{flagicon| |
* {{flagicon|Ghana}} [[ガ地区]]([[ガーナ]]) |
||
*{{flagicon| |
* {{flagicon|Mexico}} [[ザポパン]]([[メキシコ]]) |
||
*{{flagicon| |
* {{flagicon|Poland}} [[ビェルスコ=ビャワ]]([[ポーランド]]) |
||
* {{flagicon|Italy}} [[ペルージャ]]([[イタリア]]) |
|||
== 註 == |
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また、グランドラピッズは[[メキシコ]]の[[ザポパン]]との提携を目指し、協議を進めている。 |
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{{Reflist}} |
|||
== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
||
{{commonscat|Grand Rapids, Michigan}} |
{{commonscat|Grand Rapids, Michigan}} |
||
*[http://www.grcity.us/ |
* [http://www.grcity.us/ グランドラピッズ市公式サイト] |
||
*[http://www.visitgrandrapids.org/ Convention and Visitors |
* [http://www.visitgrandrapids.org/ Convention and Visitors Bureau] |
||
*[http://www.downtowngr.org/ Downtown Grand |
* [http://www.downtowngr.org/ Downtown Grand Rapids] |
||
*[http://www. |
* [http://www.grpl.org/ Grand Rapids Public Library] |
||
*[http://www. |
* [http://www.grpundit.com/ Grand Rapids Pundit] |
||
*[http://www. |
* [http://www.historygrandrapids.org/ Grand Rapids Historical Commission's Online Grand Rapids History Archive] |
||
*[http://www. |
* [http://www.gvsu.edu/ Grand Valley State University] |
||
* [http://www.polishheritagesociety.com Grand Rapids Polish Heritage Society] |
|||
*[http://www.fordlibrarymuseum.gov/museum/aboutmus.asp Gerald R. Ford Museum(英語版)] |
|||
* [http://www.city-data.com/city/Grand-Rapids-Michigan.html Grand Rapids, Michigan] - City-Data.com |
|||
*[http://www.grmuseum.org/ Public Museum of Grand Rapids(英語版)] |
|||
* [http://maps.yahoo.com/maps_result.php?q1=Grand+Rapids%2C+MI Grand Rapids, MI] - Yahoo!Mapの地図 |
|||
*[http://www.meijergardens.org/ Frederik Meijer Gardens and Sculpture Park(英語版)] |
|||
*[http://www.sculpturesitesgr.org/ Sculpture Grand Rapids(英語版)] |
|||
*[http://www.uica.org/ The Urban Institute for Contemporary Arts(英語版)] |
|||
*[http://www.grpundit.com/ Grand Rapids Pundit(英語版)] |
|||
*[http://www.grnow.com/ GRNow(英語版)] |
|||
*[http://www.rapidgrowthmedia.com/ Rapid Growth Media(英語版)] |
|||
*[http://www.g-rad.org/ G-RAD(英語版)] |
|||
*[http://www.mediamouse.org/ Media Mouse(英語版)] |
|||
*[http://www.historygrandrapids.org/ Grand Rapids Historical Commission's Online Grand Rapids History Archive(英語版)] |
|||
*[http://www.scanmichigan.com/ Live Grand Rapids Police Scanner(英語版)] |
|||
*[http://www.gvsu.edu/ Grand Valley State University(英語版)] |
|||
*[http://www.polishheritagesociety.com Grand Rapids Polish Heritage Society(英語版)] |
|||
*[http://www.city-data.com/city/Grand-Rapids-Michigan.html City-Data.com - Grand Rapids, Michigan(英語版)] |
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*[http://maps.yahoo.com/maps_result.php?q1=Grand+Rapids%2C+MI Grand Rapids, MI(Yahoo!Map地図)] |
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{{ミシガン州}} |
{{ミシガン州}} |
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[[ca:Grand Rapids]] |
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[[da:Grand Rapids (Michigan)]] |
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[[ko:그랜드래피즈]] |
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[[tl:Grand Rapids, Michigan]] |
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[[vec:Grand Rapids (Michigan)]] |
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[[vi:Grand Rapids, Michigan]] |
[[vi:Grand Rapids, Michigan]] |
2012年12月1日 (土) 11:41時点における版
グランドラピッズ市 City of Grand Rapids | |
---|---|
グランドラピッズのダウンタウン | |
位置 | |
左: ケント郡におけるグランドラピッズの市域 右: ミシガン州におけるケント郡の位置 | |
座標 : 北緯42度57分40秒 西経85度39分20秒 / 北緯42.96111度 西経85.65556度 | |
歴史 | |
創設 | 1826年 |
行政 | |
国 | アメリカ合衆国 |
州 | ミシガン州 |
郡 | ケント郡 |
市 | グランドラピッズ市 |
地理 | |
面積 | |
市域 | 117.4 km2 (45.3 mi2) |
陸上 | 115.6 km2 (44.6 mi2) |
水面 | 1.8 km2 (0.7 mi2) |
標高 | 200 m (640 ft) |
人口 | |
人口 | (2010年現在) |
市域 | 188,040人 |
人口密度 | 1,626.6人/km2(4,216.1人/mi2) |
都市圏 | 774,160人 |
その他 | |
等時帯 | 東部標準時 (UTC-5) |
夏時間 | 東部夏時間 (UTC-4) |
公式ウェブサイト : http://www.grcity.us/ |
グランドラピッズ(Grand Rapids)は、アメリカ合衆国ミシガン州ロウアー半島の西部に位置する都市。西ミシガン地域の中心都市であり、ケント郡の郡庁所在地である。人口は188,040人(2010年国勢調査)[1]で、デトロイトに次ぐミシガン州第2の都市である。ケント郡を中心に4郡にまたがる都市圏には774,160人、ミシガン湖岸のマスキーゴンなどを含む広域都市圏には1,321,557人の人口を抱える(ともに2010年国勢調査)[1]。グランドラピッズは家具産業で知られ、「家具の街」と呼ばれている。
グランドラピッズは第38代大統領ジェラルド・R・フォードゆかりの街である。フォードはグランドラピッズで少年期を過ごし、ベティ・ブルーマーと出会った。2006年の暮れに死去したフォードはグランドラピッズの大統領博物館の敷地内に埋葬されている。グランドラピッズの玄関口となる空港、ジェラルド・R・フォード国際空港はフォードにちなんで名付けられた。
歴史
2,000年以上前、グランド川流域一帯には古代のアメリカ先住民の文化であるホープウェル文化が栄えていた[2]。1700年頃、ネイティブ・アメリカンのオタワ族はグランド川沿いにいくつもの村を創った。この地にヨーロッパ人が入植し始めたのは19世紀に入ったあたりであった。初期の入植者は主に毛皮の取引商であった。彼らはネイティブ・アメリカンから毛皮を買い、ヨーロッパから持ち込んだ金属製品や織物を売るという取引を行っていたため、必然的にオタワ族の村の近くに入植地を建設して住んでいた。西ミシガンに最初の毛皮取引所を創設したのはジョセフ・マデリーンのラ・フランボワーズ夫妻であった。夫妻の建てた取引所は現在のエイダの近くにあった。1806年に夫が死去した後、マデリーン・ラ・フランボワーズは最初の取引所の西と北にも新たな取引所を創設し、事業を拡大した。その後フランボワーズの会社とアメリカ毛皮会社は合併した。フランボワーズは41歳で退職し、西ミシガンを離れてマキナック島に移り住んだ。
1825年、ケンタッキー州出身のバプテスト教会の宣教師、イサク・マッコイが布教のためにグランドラピッズを訪れた。マッコイはグランドラピッズ最初の定住者となった。翌1826年にはデトロイト出身のルイス・キャンポーがグランド川の急流の東岸に取引所を建設した。キャンポーは一旦デトロイトに帰ったが、その翌年に妻を連れ、5,000ドルの商品を持ってこの地に舞い戻り、地元のネイティブ・アメリカンと取引を始めた。1831年、連邦によるノースウェスト準州の調査がグランド川の河岸まで進み、ケント郡の領域が定められた。郡名はニューヨークの弁護士ジェームズ・ケントにちなんでつけられた。同年、キャンポーは現在のグランドラピッズのダウンタウンにあたる291,000m²の土地を連邦政府から90ドルで購入し、「グランド川の急流」を意味するグランドラピッズという名をつけた[2]。 キャンポーのライバルであったルシアス・リヨンは残りの土地を購入し、ケント村と名づけた。
1830年代に入ると、グランドラピッズ一帯にはニューヨークやニューイングランドから人が移り住んでくるようになった。1836年には、ジョン・ボールはデトロイトを通り越してグランドラピッズに発展の可能性を見出し、この地をthe promised land, or at least the most promising one for my operations(将来を約束された地、少なくとも、私の手がけた中では最も将来性のある地)と評した。1838年には正式な村となり、村域も東西・南北それぞれ約1km程度に広がった。1845年に初めて正式な統計が取られたときには、グランドラピッズの人口は1,510人を数え、村域も4km²に広がっていた。1850年5月1日には市制を施行した[2]。市制施行時の人口は2,686人であった。1857年には、グランドラピッズの市域は27km²に広がった。
家具の街
現在のグランドラピッズの街の基礎が築かれたのは19世紀後半に入ってからであった。この頃、グランドラピッズは製材業と家具産業の中心地として栄えていくようになり、Furniture City(家具の街)と呼ばれるようになった[3]。1876年にフィラデルフィアで開かれた国際展示会では、グランドラピッズは高品質な家具を生産する街として世界中にその名を知らしめた。また、この頃に始まった全米家具市は1960年代に至るまで75年間にわたって開かれていた。現在では事務用家具の生産が中心になっている。また、19世紀にはこの地にオランダ系の移民が大量に移入してきた。現在グランドラピッズに多く住むオランダ系住民の多くは、この頃に移入してきた移民の子孫である。
交通網も確立されていった。1867年にはグランドラピッズに鉄道が敷かれた。このグランドラピッズ・アンド・インディアナ鉄道はその数十年にわたって路線を拡大し、グランドラピッズを中心にしてマスキーゴンや北ミシガンのトラバースシティ、マッキノーシティへ、南へはカラマズーを経てインディアナ州に入りフォートウェインへ、さらに南下してシンシナティへと通じた。またシカゴへ通じる路線も敷かれた。1926年にはスタウト航空(Stout Air Services)による、全米最初の航空機の定期旅客便がグランドラピッズとデトロイトを結んだ[4]。
1900年にはグランドラピッズの人口は87,565人を数えた。1916年、市はミシガン州法のホーム・ルール・チャーターを受け入れ、全米でも最初の部類に入るシティー・マネージャー制を採用した。現在でもグランドラピッズ (の市政はシティー・マネージャー制が採られている。
地理
グランドラピッズは北緯42度57分40秒 西経85度39分20秒 / 北緯42.96111度 西経85.65556度に位置している。市の中心部をグランド川が流れている。かつてはこの付近は急流であったことから、「グランド川の急流」を意味するグランドラピッズという市名がついた。市の標高は186mである。ミシガン湖の湖岸線からは約50km離れている。州都ランシングからは西北西へ約100km、デトロイトからは西北西へ約250kmに位置している。西ミシガン地域のもうひとつの主要都市であるカラマズーはグランドラピッズから南へ約80kmに位置している。
アメリカ合衆国統計局によると、グランドラピッズ市は総面積117.4km²(45.3mi²)である。このうち115.6km²(44.6mi²)が陸地で1.8km²(0.7mi²)が水域である。総面積の1.50%が水域となっている。市の水域のほとんどはグランド川である。
ワシントンD.C.やアルバカーキなどと同様、グランドラピッズはNE(Northeast)、NW(Northwest)、SE(Southeast)、SW(Southwest)の4つの区域に分けられている。これらの区域名は住所の一部にもなっている。南北はフルトン・ストリート(Fulton Street)を境に、東西はディビジョン・アベニュー(Division Avenue)を境にそれぞれ分けられている。
グランドラピッズの気候は寒い冬と涼しい夏に特徴づけられる、大陸性の気候である。最も暖かい7月の平均気温は22℃、最高気温の平均は28℃で、日中でも32℃(華氏90度)を超えることは少ない。最も寒い1月の平均気温は氷点下5℃、最低気温の平均は氷点下9℃で、日中でも0℃に達さない日が続く。降水量は1年を通じて概ね平均しているが、厳冬期の1月・2月にはやや少ない。3月から12月にかけては月間65-95mm程度の降水量がある。また、グランドラピッズはカナダからの寒気が湿気を増すミシガン湖の風下に位置しているため雪が多く、11月から3月にかけては月間20-50cm程度の降雪が見られる。年間降水量は約900mm、年間降雪量は約180cmである[5]。ケッペンの気候区分では、グランドラピッズは亜寒帯湿潤気候(Dfa)に属する。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温(℃) | -5.0 | -3.9 | 1.1 | 7.8 | 14.4 | 19.4 | 22.2 | 21.1 | 16.7 | 10.6 | 3.9 | -2.2 | 8.9 |
降水量(mm) | 50.8 | 38.1 | 66.0 | 88.9 | 76.2 | 91.4 | 88.9 | 86.4 | 94.0 | 71.1 | 83.8 | 66.0 | 901.6 |
降雪量(cm) | 51.3 | 30.2 | 25.4 | 7.6 | - | - | - | - | - | 1.8 | 19.6 | 46.0 | 181.9 |
政治
グランドラピッズはアメリカ合衆国下院のミシガン第3選挙区の中心都市である。1949年から1973年にかけては、後に第40代副大統領、そして第38代大統領となるジェラルド・R・フォードが同選挙区選出の下院議員であった。フォードは2006年12月26日にカリフォルニア州パームスプリングスの自宅で死去し、2007年1月3日にグランドラピッズの大統領博物館敷地内に葬られた。
グランドラピッズとその周辺は伝統的に共和党が強い。しかし、グランドラピッズの保守的な評判とは裏腹に、市民は共和党の中道派と民主党の保守派を選ぶ傾向がある。2000年と2004年の大統領選挙では、グランドラピッズ市単体では民主党のアル・ゴアとジョン・ケリーの得票がそれぞれ共和党のジョージ・W・ブッシュの得票を上回った。
ミシガン州法に基づき、グランドラピッズは1916年にシティー・マネージャー制を採用した。この制度により、グランドラピッズの市政の責任は選出された市議員と雇われたシティー・マネージャーとに分けられる。市議員は3つの地区からそれぞれ2名ずつが選出され、任期は4年である。各地区2名のうち1名は2年ごとに改選となる。これはちょうど日本の参議院の「3年ごとに半数改選」のルールに似ている。市長は市議会の長を務め、任期は市議員と同じ4年である。市議員の選挙は奇数年に行われる。市議会は条例の制定やシティー・マネージャーおよびその他公職員の採用に責任を負う[6]。
経済
グランドラピッズは長きにわたって家具産業で栄えた街であった。グランドラピッズに本社を置くアメリカン・シーティング社は1886年に創立して以来、事務所、教室、講堂などの椅子の製造に特化してきた[7]。同じくグランドラピッズに本社を置くスチールケース社は、1912年に創立したオフィス用家具メーカーで、世界100ヶ国以上でビジネスを展開している[8]。
家具のほかには、グランドラピッズには自動車関連や航空機関連の製造業が興っていた。2007年にゼネラル・エレクトリック傘下に入った航空機エンジン・部品メーカー、GEアビエーション・システムズ(旧スミス・エアロスペース)はグランドラピッズに本社を置いている[9]。ゼネラルモーターズは2009年まで、グランドラピッズに金属プレス工場を持っていた[10][11]。
1990年代以降、これらの製造業に代わってグランドラピッズの産業の中心となってきているのは健康科学分野である。19,000人の従業員と1,500人の内科医を抱える西ミシガン最大の医療サービス会社、スペクトラム・ヘルスはグランドラピッズに本社を置いている[12]。また、市内にはがんの研究所として1996年に創設されたバン・アンデル研究所[13]をはじめ、グランドバレー州立大学のクック=デボス健康科学センター[14]やミシガン州立大学人間医学部[15][16]など、複数の医療研究施設が立地している。
また、グランドラピッズ東郊のエイダにはアムウェイが本社を置いている[17]。
交通
グランドラピッズの玄関口となる空港はダウンタウンの南東約11km[18]に立地するジェラルド・R・フォード国際空港(IATA: GRR)である。同空港には主要3社(アメリカン航空・ユナイテッド航空・デルタ航空)のほか、ミッドウェスト航空も就航しており、各航空会社のハブ空港からの便がある。
ダウンタウンの東で州間高速道路I-196がI-96本線から枝分かれし、ダウンタウンを東西に貫いている。I-96本線はダウンタウンの北を通り、ミシガン湖岸の町マスキーゴンへと通じている。一方、I-196はダウンタウンを過ぎると南西へ、さらにミシガン湖沿いに南へと進路を変え、ベントンハーバーでI-94に合流してシカゴへと通ずる。グランドラピッズより東では、I-96は東南東へランシングやデトロイトへと通じており、州の大動脈としての役割を果たしている。また、ダウンタウンを南北に縦断する高速道路規格の国道131号線はカラマズーへ通じている。これらの高速道路上にはグレイハウンドや提携会社の中長距離バスが走っている。
また、市内にはアムトラックの駅もあり、シカゴからの中距離列車、ペレ・マーケット号の終点となっている。このペレ・マーケット号は、シカゴからミシガン州に出ている、ミシガン線(Michigan Services)と呼ばれる3本の中距離列車のうち最も短いもので、シカゴ・グランドラピッズ間283kmを約4時間かけて走る。ペレ・マーケット号はシカゴ行、グランドラピッズ行それぞれ1日1本ずつ運行されている[19]。
市内の公共交通はインターアーバン交通パートナーシップ、通称ザ・ラピッド(The Rapid)によって運営されている路線バス網によってカバーされている。ザ・ラピッドは27系統を有し、グランドラピッズ市内のみならず、インターアーバンの名が示す通り隣接する郊外都市やグランドバレー州立大学などにもバスを走らせている[20]。また、ダウンタウンにはDASHと呼ばれるバスも走っている。これはDowntown Area SHuttleの略である。このバスは3路線あり、いずれも市内の駐車場とダウンタウンの各所を結んで走っている[21]。
教育
グランドラピッズの中心部から西へ12マイル(約19km)、アレンデールにはグランドバレー州立大学が1,304エーカー(約5,341,000m²)のキャンパスを構えている[22]。同学は1960年に創立した州立の総合大学で、学部に82、大学院に30の専攻を有し、学部生約21,000人、大学院生約3,300人を抱えている[22][23]。同学のスポーツチーム、レイカーズはNCAAのディビジョンIIに属し、男子9種目、女子11種目に参加している[22]。
グランドラピッズの市内には、全米のリベラル・アーツ・カレッジの中で上位120位以内に入る評価を受けている[24]、校名にジャン・カルヴァンの名を冠した改革派教会系のカルヴァン大学[25]をはじめ、カトリック系のアクイナス大学[26]、グランドラピッズ神学校を併設する無宗派のコーナーストーン大学[27]、根本主義系のグレース聖書大学[28]、アブラハム・カイパーの名を校名に冠した改革派教会系のカイパー大学[29]といった、キリスト教系のリベラル・アーツ・カレッジ5校がキャンパスを構えている。
グランドラピッズのK-12課程はグランドラピッズ公立学区の運営する公立学校によって主にカバーされている。同学区は約1,400人の教師を擁し、約17,000人の児童・生徒を抱えている[30]。
文化
名所と文化施設
グランドラピッズのダウンタウンに位置するローザ・パークス・サークル(Rosa Parks Circle)は、南部における公民権運動の引き金となったモントゴメリー・バス・ボイコット事件で知られるローザ・パークスにちなんで名づけられている。周囲にはアムウェイ・グランド・プラザ・ホテルやデボス・プレイス・コンベンションセンター、多目的屋内競技場であるバン・アンデル・アリーナが建っている。この3つの建物はスカイウェイ(Skyway)と呼ばれる屋内連絡通路でつながっている。冬には、ローザ・パークス・サークルにはアイススケートのリンクが設けられる。
市内を流れるグランド川には魚道や遊歩道が設置されている。また、川沿いにはホープウェル族が土葬を行った塚が並んでいる。また、市の西側には動物園を有するジョン・ボール・パークがある。市の北東にはグランドラピッズの街並みを見下ろすベルクナップ・ヒルの丘が連なっている。
グランドラピッズは西ミシガンの文化の中心でもあり、博物館・美術館も数多く建つ。1854年に開館したバン・アンデル・ミュージアム・センター(グランドラピッズ公立博物館)は全米でも最古の部類に入る博物館のひとつである。同館はグランドラピッズとその周辺地域の歴史に関する展示物を常設展示しているほか、イベントとして世界のさまざまな歴史的展示物を展示している[31]。また同館はプラネタリウムも併設している[32]。同館は1994年にグランド川西岸の現位置に建てられた。
ダウンタウンの北西部に建つジェラルド・R・フォード大統領博物館は、フォードの大統領在任中の歴史や、フォード夫妻の人生のハイライトに関する事物を展示している[33]。他の大統領博物館とは異なり、ジェラルド・R・フォード大統領博物館は大統領図書館を併設していない。ジェラルド・R・フォード大統領図書館はアナーバーにあるジェラルド・R・フォードの母校、ミシガン大学のキャンパス内に建てられている[34]。大統領博物館の敷地内には2006年末にカリフォルニア州パームスプリングスの自宅で死去したフォードが埋葬されている。
ダウンタウンに立地する都市現代美術館(Urban Institute for Contemporary Arts)は、美術作品を展示するのみならず、映画館を併設し、さらに塑像製作スタジオも併設している。グランドラピッズ美術館はダウンタウン、ローザ・パークス・サークルの南東に隣接して建っている[35]。同館は19世紀・20世紀の芸術作品をはじめ、デザインや写真などを常設展示している[36]。また、同館は図書館を併設しており、アメリカ州やヨーロッパの絵画、彫刻、写真、デザインや、モダニズムに関する書物を所蔵している[37]。
ダウンタウンの東に位置する、国家歴史登録財にも指定されているヘリテージ・ヒル地区には、1,000軒を超えるビクトリア調の歴史的建造物が建ち並んでいる。中でも有名なのは、フランク・ロイド・ライトが1908年に設計した地元商人メイヤー・メイの家である。メイの家は1985年にスチールケース社によって修復され、無料の博物館になっている[38]。ヘリテージ・ヒル地区よりさらに東には、グランドラピッズを代表する歴史的建築物のひとつであるウェルシー・ストリート・シアターがある。
芸術とイベント
1969年にアレクサンダー・カルダーがバンデンバーグ・プラザ(Vandenburg Plaza)に「ラ・グランデ・ビテス」(La Grande Vitesse)というスタビル(抽象彫刻)を制作してから、グランドラピッズのダウンタウンでは毎年芸術祭が開かれている[39][40]。6月最初の週末、バンデンバーグ・プラザ周辺の道路は通行止めとなり、フリーコンサートや芸術実演・販売など、芸術に関連したイベントが執り行われる[41]。このほかバンデンバーグ・プラザでは、夏季期間中いくつもの民族祭が開かれる。
グランドラピッズの夏はレイバー・デイの週の週末、セレブレーション・オン・ザ・グランドを以って終わる。同イベントでもフリーコンサートが行われるほか、西ミシガン最大の花火大会が行われ、出店も出る[42]。セレブレーション・オン・ザ・グランドの運営は全てボランティアによってまかなわれている。運営資金は企業からの後援や個人の寄付によって集められている。またボランティアスタッフの販売による収益も運営資金にあてられる。
1973年、グランドラピッズのメイン・ストリート・アメリカではSculpture off the Pedestal(歩道の外の彫刻)と題したイベントが開かれた。世界的に有名な13人の芸術家を集めて行われたこのイベントは、その名の通り道のわきに彫刻を制作・展示したものである。同イベントは国の芸術支援協会による資金面での支援や州の芸術局による教育面での支援を取り付けると共に、個人レベル、企業レベル、業界レベルでの協力も得た。各種イベントの収益も運営資金にあてられた。ボランティアによる運営や地元住民による芸術家への宿の提供などは、このイベントが地域に密着して行われたことをうかがわせるものであった。
スポーツ
グランドラピッズにはメジャープロスポーツのチームこそ置かれていないが、下部リーグのチームが2つ置かれている。デトロイト・タイガース傘下のマイナーリーグ(Aクラス)の野球チーム、ウェストミシガン・ホワイトキャップスは北郊のコムストックパークに立地するフィフスサード・ボールパークを本拠地にしている。また、デトロイト・レッドウィングスと提携しているAHLのグランドラピッズ・グリフィンズは、ダウンタウンに立地するバン・アンデル・アリーナを本拠地としている。
毎年5月には、フィフスサード銀行がスポンサーとなって、フィフスサード・リバー・ランという市民マラソン大会が行われる。この大会では25km、10km、5kmの3コースでレースが行われる[43]。また、5-13歳の子供を対象としたジュニア部門では5km、1マイル(1.6km)、1/2マイル(800m)の3コースで行われる[44]。メインとなっている25kmのレースでは、無差別のオープン部門のほか、体重別や年齢別の部門もある[45]。また、25kmと同じコースで車椅子・ハンドサイクルのレースも行われる[46]。5kmのコースでは、通常のレースのほか、ローラーブレードやスケートボードでの参加や、犬を連れての参加なども可能なフリースタイルの散歩部門もある[47]。
人口動態
都市圏人口
グランドラピッズの都市圏、および広域都市圏を形成する各郡の人口は以下の通りである(2010年国勢調査)[1]。
- グランドラピッズ・ワイオミング都市圏
郡 | 州 | 人口 |
---|---|---|
ケント郡 | ミシガン州 | 602,622人 |
イオニア郡 | ミシガン州 | 63,905人 |
バリー郡 | ミシガン州 | 59,173人 |
ニウェーゴ郡 | ミシガン州 | 48,460人 |
合計 | 774,160人 |
- グランドラピッズ・マスキーゴン・ホーランド広域都市圏
都市圏/小都市圏 | 郡 | 州 | 人口 |
---|---|---|---|
グランドラピッズ・ワイオミング都市圏 | 774,160人 | ||
ホーランド・グランドヘイブン都市圏 | オタワ郡 | ミシガン州 | 263,801人 |
マスキーゴン・ノートンショアーズ都市圏 | マスキーゴン郡 | ミシガン州 | 172,188人 |
アレガン小都市圏 | アレガン郡 | ミシガン州 | 111,408人 |
合計 | 1,321,557人 |
市域人口推移
以下にグランドラピッズ市における1850年から2010年までの人口推移をグラフおよび表で示す[1][48]。
統計年 | 人口 |
---|---|
1850年 | 2,686人 |
1860年 | 8,085人 |
1870年 | 16,507人 |
1880年 | 32,016人 |
1890年 | 60,278人 |
1900年 | 87,565人 |
1910年 | 112,571人 |
1920年 | 137,634人 |
1930年 | 168,592人 |
1940年 | 164,292人 |
1950年 | 176,515人 |
1960年 | 177,313人 |
1970年 | 197,649人 |
1980年 | 181,843人 |
1990年 | 189,126人 |
2000年 | 197,800人 |
2010年 | 188,040人 |
姉妹都市
グランドラピッズは以下5都市と姉妹都市提携を結んでいる[49][50]。
註
- ^ a b c d American FactFinder. U.S. Census Bureau. 2011年2月4日.
- ^ a b c Historical Info: A Brief History of Grand Rapids Grand Rapids Historical Society.
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- ^ History & Statistics. Gerald R. Ford International Airport.
- ^ a b Historical Weather for Grand Rapids, Michigan, United States of America. Weatherbase.com.
- ^ Government Information. City of Grand Rapids.
- ^ 125 years of innovation. American Seating Company.
- ^ About Steelcase, Steelcase Locations. Steelcase.
- ^ McGrath, S. and Stone, R. Smiths To Sell Aerospace Ops To GE For $4.8B. The Wall Street Journal. 2007年1月15日.
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2013年版(2012年発行)では110位であった。 - ^ About Calvin. Calvin College
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- ^ Sister Cities. City of Grand Rapids.
- ^ Grand Rapids, Michigan. Interactive City Directory. Sister Cities International, Inc.
外部リンク
- グランドラピッズ市公式サイト
- Convention and Visitors Bureau
- Downtown Grand Rapids
- Grand Rapids Public Library
- Grand Rapids Pundit
- Grand Rapids Historical Commission's Online Grand Rapids History Archive
- Grand Valley State University
- Grand Rapids Polish Heritage Society
- Grand Rapids, Michigan - City-Data.com
- Grand Rapids, MI - Yahoo!Mapの地図