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TWILIGHT EXPRESS 瑞風

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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TWILIGHT EXPRESS 瑞風
2017年山陽本線で試運転中の87系気動車
2017年山陽本線で試運転中の87系気動車
概要
日本の旗 日本
種類 寝台列車臨時列車
現況 運行中
地域 西日本
運行開始 2017年6月17日[JR西 1][RF 1]
運営者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
路線
起点 大阪駅京都駅
終点 大阪駅、京都駅
使用路線 東海道本線、山陽本線、呉線、山陰本線、伯備線
車内サービス
クラス A寝台のみ
就寝 「ロイヤルツイン」(2・3・8・9号車)
「ロイヤルシングル」(4号車)
「ザ・スィート」(7号車)
食事 ダイニングカー「ダイナープレヤデス」(5号車)
展望 展望車(1・10号車)
その他 ラウンジカー「サロン・ドゥ・ルゥエスト」 (6号車)
技術
車両 JR西日本キハ87系
軌間 1,067 mm
最高速度 110km / h
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TWILIGHT EXPRESS 瑞風(トワイライトエクスプレス みずかぜ)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が2017年6月17日から運行開始した周遊型臨時寝台列車(クルーズトレイン)。京阪神地区と山陰山陽エリア間で運行されている[JR西 1][JR西 2][RF 1]

概要

1989年平成元年)7月21日から約26年間にわたり運行し、2015年(平成27年)3月12日(始発駅基準)をもって運行を終了した臨時寝台特急トワイライトエクスプレス[JR西 3][JR西 4]名称を受け継ぐ形で、2017年(平成29年)6月17日に営業運転を開始した[1][新聞 1][RF 2]。なお2015年まで運行していた方を「初代」とし、本項を『2代目』と呼ばれる事もある[要出典]。京阪神地区から山陰、山陽エリアで運行され、運行中に沿線での立ち寄り観光を実施する。

列車名の「瑞風」とは「みずみずしい風」のことで、「吉兆をあらわすめでたい風」という意味を併せ持つ。また、稲穂が豊かに実る日本の美称として「瑞穂の国」というものがあり、そこに新しい「トワイライトエクスプレス」という風が幸せを運んでくる、という情景をイメージしている[JR西 5][RF 3]

ダイニングカーで提供される料理はフードコラムニスト門上武司がプロデュースし、村田吉弘(和食料亭「菊乃井」三代目主人)、米田肇(レストラン「HAJIME」オーナーシェフ)が監修する[JR西 5]

運行区間

2015年6月18日に発表された内容によると、運行ルートは以下のとおりである[JR西 6]。また、同年11月6日には山陽コース(上り)1泊2日において呉線乗り入れ[JR西 7]、2016年5月20日には山陰コース(上り)、山陽・山陰コース(周回)において伯備線乗り入れが追加発表された[JR西 8]。また、2016年7月8日の発表では萩駅から乗車が可能となった[JR西 9]

山陽コース(下り)1泊2日
山陽コース(上り)1泊2日
山陰コース(下り)1泊2日
山陰コース(上り)1泊2日
※冬季は伯耆大山駅から江尾駅の折り返し運行                              
山陽・山陰コース(周遊)2泊3日
  • 1日目: 京都駅・大阪駅 → 岡山駅 → (下関車中泊)
  • 2日目:(下関車内泊)→ 宍道駅松江駅 → (車中泊)
  • 3日目:(車内泊)→朝に伯備線を折り返し(※伯耆大山駅→岸本駅→伯耆大山駅)[JR西 8]東浜駅 → 京都駅
※冬季は伯耆大山駅から江尾駅の折り返し運行 

車両

運行開始時の編成図(予定)[JR西 10][新聞 2][RF 4][RF 5][RF 6]
TWILIGHT EXPRESS 瑞風
号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
設備 O SA2 SA2・SA1 L D SSA2 SA2 O
形式 キイテ
87-2
キサイネ
86-101
キサイネ
86-301
キサイネ
86-401
キラ
86-1
キシ
86-1
キサイネ
86-501
キサイネ
86-201
キサイネ
86-1
キイテ
87-1
定員 8人 6人 6人 ※6人 - - ※4人 6人 6人 8人
凡例
SA2 = 寝台個室(1両3室)
SA2・SA1 = 寝台個室・ロイヤルシングル連結(1両3室)
SSA2 = 寝台個室(1両1室)
= 車椅子対応スイートあり
L = ラウンジカー
D = ダイニングカー
O = 展望車
※ = エキストラベット使用含む
形式の欄の網掛
= 2016年3月30日、川崎重工業より出場
= 2016年8月15日、近畿車輛より出場
= 2016年12月13日、近畿車輛より出場

車両のデザインコンセプトは「上品さの中の懐かしさ」、洗練された上品さと心休まる懐かしさを感じる「ノスタルジック・モダン」として、車両のエクステリアデザインを建築家の浦一也、インダストリアルデザイナーの福田哲夫が担当した[JR西 2]

そして車内のインテリアデザインは20世紀前半に流行したアール・デコ調をベースに西日本地区の伝統工芸品を誂えた落ち着きある空間を創造している[RF 7]

編成は寝台車6両、ダイニングカー1両、ラウンジカー1両、展望スペース付き先頭車2両で構成される10両編成で、客室は1両あたり1室と3室の2クラスがあって定員は30名程度を予定していたが[JR西 2]、最終的には定員34名のツアー募集となった[JR西 1]

2014年5月21日に先頭車デザイン・スイート車車内の初期イメージ図、2015年9月16日に正式な当列車の外装・内装デザインが公開され、2016年2月22日に近畿車輛川崎重工業が製造を担当していることが公式サイト[JR西 11]で公表され、近畿車輛で製作中の先頭車の塗装前の状況が公表された。

運行開始前の黒いラッピングを施した「瑞風」(2017年2月)

2016年3月30日に川崎重工業製の5両が黒くラッピングされた状態でDE10に牽引されて吹田タに甲種輸送された。輸送されたのはツイン寝台車(4号車はシングル・ツイン)で、今回輸送された5両は吹田タに到着後、3両はDD51牽引で網干総合車両所宮原支所、残り2両(2号車と9号車)は内装が未完成のため、HD-300+キサイネ2両+ヨ+DE10という編成で入れ替えを行った後にクモヤ145重連によって吹田総合車両所へ搬入された[新聞 3]。 宮原に搬入された3両の内、3号車(キサイネ86-301)が同年6月30日に吹田総合車両所に搬入され[RF 8]その後も7月28日と29日に瑞風用車の輸送が宮原-吹田間で続けて実施された[要出典]

運行開始前、山陽本線で試運転中の「瑞風」(2017年4月)

同年8月15日には近畿車輛が製造を担当していたキイテ87-1・キイテ87-2が甲種輸送で網干総合車両所宮原支所に搬入された。宮原到着後、既に搬入されていたキサイネ86-1・101と連結して4両編成に組成され、同年9月下旬から試験走行が開始された[JR西 12][JR西 13][新聞 4][RF 9][新聞 5]。同年12月13日に近畿車輛から残りの3両(キシ・キラ・キサイネ)が甲種輸送で網干総合車両所宮原支所に搬入され、これでTWILIGHT EXPRESS 瑞風に使用される87系寝台気動車10両の1編成全てが揃った[RF 5][RH 1]。同年12月19日に10両編成での初の試運転が実施され[RF 10]、その後編成を再び5両編成に減車して山陰線経由で後藤総合車両所に回送[RF 11]、試運転の後2017年2月13日に網干総合車両所宮原支所に返却回送され、2月23日に同所にて黒いラッピングを外してTWILIGHT EXPRESS 瑞風の真の姿がお披露目された[2][新聞 6]

また、車籍としては、キイテ87-1,2・キサイネ86-1,101の4両が2016年9月29日、他の6両が2016年12月19日の新製扱いとなっている[RF 12]

形式

前述の甲種輸送や公式サイトの情報によって、当列車で使用される車両の形式名は「87系寝台気動車」[JR西 10][新聞 2]であることが分かった。

近年、JR西日本が新製・運用する気動車では3桁形式が使われているが、この列車のテーマの一つである「ノスタルジックモダン」に基づき国鉄形気動車や現在もJR東海が新製・運用する気動車に見られるような2桁形式を採用している[JR西 10]。 また5号車のラウンジカーの形式はキラ86という、これまでにない形式となった[RH 1]

塗装・ロゴマーク

ファイル:Twilight Express Mizukaze Logo.jpg
「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」ロゴマーク

先代のトワイライトエクスプレスと同じく緑色が基本となっているが、色合いはより艶やな「瑞風グリーン」となっている[RF 7][3]。 帯色は先代ではイエローとシルバーだったが、本系列ではゴールド帯である[新聞 7]

ロゴデザインについては「瑞風」の「M」を沿線の山並みに見立て、吹き抜ける風を「トワイライトエクスプレス」の象徴であり、そのロゴデザインに使用されていた天使で表現した。また、列車名の「TWILIGHT EXPRESS」はサブタイトルになる[4]

また前述の甲種輸送の際に黒くラッピングされた車体には、「TWILIGHT EXPRESS MIZUKAZE」「SPRING 2017 DEBUT」といった文字も記載されていた。このラッピングは2017年2月23日まで継続された[新聞 8]

動力方式・台車

使用される車両は動力分散方式が採用され、ディーゼル発電機にて発電した電力とバッテリーアシストによるモーター駆動を組み合わせたハイブリッド方式で[JR西 2][4]、動力は1・5・6・10号車で4M6Tとなる[RF 13]

台車はWTR250Aをパーキングブレーキ付の2・9号車の付随車が履き、パーキングブレーキなしの付随車はWTR250形、動力台車はWDT69形を履いている[RF 14]。この台車にはヨーダンパーと上下に駆動するアクティブサスペンションと左右に駆動するサブアクディブサスペンションンを搭載しており、新幹線に負けないような乗り心地を追求している[JR西 14][RF 15]。また、台車横の空気圧縮機はWMH3119-WR0680形を使用し、1・2・9・10号車に装備している[RF 14][RF 16]鉄道総合技術研究所日立オートモディブシステムとの共同開発した「可変減衰上下動ダンパーによる上下制振制御システム」については「TRAIN SUITE 四季島」でも共用されている[JR総研 1]

連結器

甲種輸送からの搬入記事では、1・10号車の展望デッキ側に密着連結器を備え、車両間の連結器には密着連結器に加えて電気連結器を装備している[新聞 9]

車両詳細

展望車 キイテ87-1・2(1・10号車)[JR西 10][RF 6][新聞 6][新聞 10][新聞 11]
編成の両端にある展望車で、流線型となった先頭部にはオープンデッキ型開放デッキと運転台から車体中央部は屋根まで続く大きな窓を活かしたハイデッカー式側面展望スペース[JR西 2]を備えた動力車。先頭部にオープンデッキ型開放デッキと言うのは客車ではジョイフルトレイン等でよく見られたが、気動車の先頭部に採用されたのは恐らくこの87系が初[注 2]。更に開放デッキ上にある庇部分には小型のライトが複数設置され[5][注 3]、最後尾時に点灯する。また運転台の後方部分がガラスで仕切られているため、側面展望室側から前方の景色が見られるように配慮されている[6]。運転台は2階にあり展望デッキと側面展望室の間にある通路から階段を使って出入りし、その通路は乗務員扉やオープンデッキにも繋がっている。後部側は展望室直後のスペース以外は機械室とも従業員用寝台スペースと言われているが正確な情報が無い為、詳細については不明である。走行中、前面開放デッキは安全の面から編成の最後尾のみ開放され[4]、1号車と10号車で側面展望室にある4人掛けソファーの向きが異なっている。流線型のフォルム、丸形ヘッドライトや運転室の位置などには晩年[何の?]のボンネットスタイルを彷彿とさせ、「ノスタルジック・モダン」としての懐かしさを演出している[RF 7]。定員8名で排気筒は運転台後ろと車端部外側の2ヶ所に設置され、先頭部にある二重丸状のライトは中央部がフォグランプ付きHID型ヘッドライト、内側部分がテールライトとなっている。また側面展望室の床下部分には機械室用の作業扉が複数設置されており、先頭車の重量が58.3 tという機関車並みの重量となった[RF 17]
ロイヤルツイン寝台車 キサイネ86 1・101・201・301(2・3・8・9号車)[JR西 1][RF 1][RF 4][RF 6][新聞 6][新聞 10][新聞 11]
2人用の寝台設備を備えた車両でツインルームであり、シャワー・トイレ・洗面所が付随されており[RF 7]、動力を持たない付随車である。1両につき3室ある寝台の内装には、中国地方の5県の木材を用いたドアや伝統工芸品を誂え[JR西 15]、収納式ベットを利用することで昼間は広く、ゆったりとしたリビングスペースを確保している。また一部の窓は開閉できるようになっており、個室の入口である引き戸を両開きにすることで通路側の大窓から景色を見ることができる。定員6名[新聞 2]
ロイヤルツイン・ロイヤルシングル寝台車 キサイネ86 401(4号車)[JR西 1][RF 1][RF 4][RF 6][新聞 10][新聞 11]
編成の4号車に連結される車両で、動力を持たない付随車である。瑞風発表当初はシングルルームは設定されていなかったが、様々なニーズに対応するために後に正式デザイン発表時にシングル寝台が2室追加され、旧A寝台のロイヤルの延長線上にある1人用個室である[RF 7]。このロイヤルシングルではエキストラベット機能[注 4]を活用する事で2名で使用する事が可能で、更に4号車には車椅子に対応したユニバーサル仕様のツインルームを1室備え、乗降口とそこからツインルームまでの通路と部屋の入口が車椅子でも通れるように幅が大きく取られている。この車両でも他のツイン寝台車と同じく通路側の大窓から景色を見ることができる。定員は2・3・8・9号車と同じ6名で、これは前述のエキストラベット込みの定員数となっている[新聞 11]
スイート寝台車「ザ・スィート」 キサイネ86-501(7号車)[JR西 1][RF 1][RF 6][新聞 10][新聞 11]
1両1室という、世界的にも希少な広いスペースを持った車両で車内にはエントランスやプライベートバルコニー、リビング・ダイニング・寝室・トイレ2箇所(玄関横とユニットバス内)・バスタブ付バスルームを備えた大変豪華な車両[RF 7]で、特にバスルームは夢空間のオロネ25 901「デラックススリーパー」以来の装備となる。瑞風の寝台クラスの中では最上級価格である120-125万円となる予定で、寝室&リビングの通路側には天井まで届く大きな窓、バスルームにも横長の窓と天窓が設置される一方、寝室・ソファー側の窓は非常に小型であり、左側面と右側面で窓の表情が大きく異なる。またこのスイート車のみ車体が2階建て仕様となり、リビングと寝室は階下に通路を配置することで広い個室空間を実現した。その他プライベートバルコニー部分の窓は他の寝台車と同じ開閉出来る窓で、バスルームには非常用のドアが有って通路側に出られるようになっており、大窓側には大窓下に小型のルーバーを4つ装備している。この車両でもキサイネ86 401と同じく、エキストラベット[注 5]を活用する事で最大4名まで対応している。
ダイニングカー「ダイナープレヤデス」 キシ86-1(6号車)[RF 6][新聞 6][新聞 10][新聞 11][新聞 12]
食堂車は車両の約半分がオープンキッチンスペースとなっており[注 6][RF 7]、残りの部分に1+1と1+2の食事スペースが20人分ある。この車両には動力が搭載され、先頭車のキイテ87と同じく、58.3 tという機関車並みの重量となった。
トワイライトエクスプレスの食堂車と同じく、「ダイナープレヤデス」の愛称を冠している[新聞 12]
ラウンジカー「サロン・ドゥ・ルゥエスト」 キラ86-1(5号車)[RF 7][RF 6][新聞 6][新聞 10][新聞 11][新聞 12]
編成の中央に連結されているラウンジカーで乗降口側の車端部には2人用の座席個室とトイレ設備、そこからバーカウンター、立礼の茶の卓、ブティックスペースが設けられている。またこの車両も4号車と同じく乗降口が拡幅されたタイプとなっている。この車両には動力が搭載され、先頭車のキイテ87と同じく58.3 tという機関車並みの重量となった。
ダイニングカーと同様に本車両にも愛称が付けられており、フランス語で「西のサロン」を意味する「サロン・ドゥ・ルゥエスト」となっている。これはトワイライトエクスプレスのサロンカーに付けられていた「サロンデュノール」の愛称を、瑞風の運行区間に合わせて改変したものである。
ラウンジを表すキの形式記号は国鉄を通じても初の形式となった。

バス

2016年11月29日の記者発表で、瑞風の運行開始日の公表とともに「瑞風バス」の運行が発表された[JR西 1]

車種はいすゞ自動車ガーラ2014年マイナーチェンジモデル)。瑞風のデザインを手がけている浦一也がデザインを監修し、瑞風の車両と同じ世界観とした。

運行・車両管理は中国ジェイアールバスが行う。

待合ラウンジ・モニュメント設置

運行開始に合わせ、車両インテリアを監修した浦一也のデザインによる以下の始発3駅でラウンジやモニュメントを設置する予定[JR西 16] [新聞 13]

運行開始に合わせた駅改修・新築工事による乗降駅変更

運行開始に合わせ、宮島口駅東萩駅を改修する予定となっている。また、立ち寄り駅でもある岩国駅(山陽コース・下り2日目)に関しては、現在駅橋上化工事を実施している都合上、乗客の円滑な観光地案内のために、2018年(平成30年)春の工事終了まで「南岩国駅」で乗降となる予定[JR西 9][新聞 13]。また、尾道駅南口駅舎も観光周遊での「尾道のまちへの玄関口」「せとうちエリアへの玄関口」として建て替えた上で、2018年(平成30年)夏頃に開業予定[JR西 18]。更には宍道駅城崎温泉駅でも改修予定が決定した[JR西 19][JR西 20]東浜駅についても駅の改修予定が決定している[JR西 21]

以下の通りの駅改修・建て替えを行う予定である。また、当列車を利用者以外の訪問者である乗客も意識したものとなっている。

  • 宮島口駅:専用入り口を設置。駅は宮島を印象付ける色合いとし、ガラスでの美装化を実施した上で、駅構内に使用する木材は廿日市市産のものを使用する。そして、訪日外国人の利用が多い事に対応するために、駅構内だった土産物店を駅構外に移転し「おみやげ街道」を新築する。また大きな荷物対応のために手荷物預り所の機能を強化する。また、外国語対応も可能な係員を配置する予定。
  • 東萩駅:専用入り口を設置。駅外観は萩城下町・風景のイメージである「格子」や「なまこ壁」の装飾したものへと改装予定。
  • 尾道駅:尾道水道や駅前広場側である南口駅舎を開放的な吹き抜けのある空間とし、観光周遊に安全性・利便性を高めたトイレ・コンコースの改修と専用出入口の設置。初代尾道駅舎(1891年(明治24年)当時)の雰囲気を復刻させる予定。
  • 宍道駅:内部ホールの壁面をガラス化、外観壁の白化、床材は来待石で格子・腰壁は木材を活用した改修をする。また、専用入り口の設置予定。
  • 城崎温泉駅:街並みを重視からの調和した外観とし、2016年8月時点で駅舎が建設からの約90年間も継承してきた、アール・デコ調のデザインのままとする。内装も「街並みとの調和」を重視し、床面には「大谿川(おおたにがわ)」・「玄武岩」・「柳」をモチーフのデザインで施工する。地元風景を題材に地元作家の伝統的な工芸品を設置し、一方で床面デザインの「大谿川」の対岸ではデジタルサイネージでの情報発信での施工をし、乗客には城崎温泉の魅力を伝える事を目的としている。待合室では「再生の歴史」・ラウンジでは「自然との共生」を紹介する。また、専用入り口も設置する予定で2016年8月末に着工され、同年11月上旬に完成予定となっている。
  • 東浜駅:周りの風景に溶け込むことを狙った、ステンレス鏡面仕上げの天井や待合室の全面透明ガラス窓を特徴として、駅前広場やトイレの整備も実施されることになった。また、近くの旧保育所施設を改修してレストラン「AL MARE」(アル・マーレ、イタリア語で海辺の意)とすることになり、浦富海岸の眺望するために遊歩道・東屋を新設する予定でもある。

脚注

注釈

  1. ^ 橋上化工事の影響により、2018年(平成30年)春の工事終了までは乗客の円滑な案内のために南岩国駅での乗降となる予定[JR西 9]
  2. ^ 側面での採用は土佐くろしお鉄道の9640形がある
  3. ^ この小型ライトは瑞風の初期イメージ図から存在していた。
  4. ^ シングルを2名で使用する場合、2段式ベットにする事で対応
  5. ^ こちらは正ベット2台+ソファベット2台で対応
  6. ^ 通路部分には縦長の窓が5つ並んでいる。

出典

  1. ^ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「asahi2017617-8」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません
  2. ^ 恵 知仁 (2017年2月23日). “名列車「トワイライトエクスプレス」の伝統を受け継ぐ「緑」”. 乗りものニュース. メディア・ヴァーグ. 2017年2月25日閲覧。
  3. ^ 大坂 直樹 (2016年3月15日). “潜入!これが「トワイライト瑞風」製造現場だ”. 東洋経済オンライン. 東洋経済新報社. 2016年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月2日閲覧。
  4. ^ a b c 「トワイライト」消えず JR西の豪華寝台列車は「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」に”. 乗りものニュース. メディア・ヴァーグ (2015年2月19日). 2016年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月19日閲覧。
  5. ^ https://www.youtube.com/watch?v=CvnGGvNCHQI JR 87系気動車"TWILIGHT EXPRESS 瑞風"[4B] 試運転 (18-Oct-2016)の1:06辺り
  6. ^ JR西日本、豪華列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」のアンバサダーに葉加瀬太郎氏就任”. トラベル Watch. インプレス (2016年9月12日). 2017年2月25日閲覧。(模型画像参照)

広報資料・プレスリリースなど一次資料

JR西日本

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  3. ^ "寝台特急「トワイライトエクスプレス」運行終了について" (Press release). 西日本旅客鉄道. 28 May 2014. 2014年5月28日閲覧
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  11. ^ 「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」プロジェクトストーリーVol.1”. 西日本旅客鉄道 (2016年2月22日). 2016年3月5日閲覧。
  12. ^ "「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」先頭車が搬入車両の組成風景を公開!" (Press release). 西日本旅客鉄道. 15 August 2016. 2016年8月20日閲覧
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  14. ^ 「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」プロジェクトストーリーVol.2”. 西日本旅客鉄道 (2016年2月22日). 2016年3月5日閲覧。
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  17. ^ "「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」運行開始に向け旅の始まりを彩る「瑞風ラウンジ京都」が完成~報道公開を実施しました~" (Press release). 西日本旅客鉄道. 31 May 2017. 2017年6月11日閲覧
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  20. ^ "城崎温泉駅をより魅力的な駅にします" (Press release). 西日本旅客鉄道. 1 August 2016. 2016年8月6日閲覧
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鉄道総合技術研究所

  1. ^ "上下制振制御システムがクルーズトレインに相次いで搭載" (PDF) (Press release). 鉄道総合技術研究所日立製作所. 15 June 2017. 2017年6月15日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2017年6月19日閲覧

新聞記事

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参考文献

鉄道ファン

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鉄道ホビダス

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参考文献

関連項目

外部リンク