樋口覚

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樋口 覚(ひぐち さとる、1948年1月20日 - )は、日本文芸評論家。2005年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

人物[編集]

長野県長野市出身。祖父の樋口長衛は開成学園斎藤茂吉と、東京帝国大学岩波茂雄と同級生だった信州の教育者であり、祖母の樋口志保子は島木赤彦門下のアララギ歌人。父の樋口寛は国文学者で、安曇野に疎開して以降長野在住だった斎藤史と交流があり、幼少期の覚は史に可愛がられていた[1]

長野県長野高等学校を経て、一橋大学社会学部卒業。株式会社医学書院編集部で編集者として活動するかたわら、歌人として活動を開始し、後に文芸評論の道に進む。大岡昇平中原中也富永太郎ら昭和の詩人・文学者のほか、古典文芸への論及も多い。

2008年財団法人日本近代文学館専務理事就任。

受賞歴[編集]

著書[編集]

  • 『富永太郎』(1986年、砂子屋書房)
  • 『天馬塚 樋口覚歌集』(1988年7月、砂子屋書房)
  • アルベルト・ジャコメッティ』(1988年8月、五柳書院)
  • 『昭和詩の発生 「三種の詩器」を充たすもの』(1990年5月、思潮社)
  • 『「の」の音幻論』(1991年5月、五柳書院)
  • 『一九四六年の大岡昇平』(1993年11月、新潮社)
  • 『三人の跫音 大岡昇平・富永太郎・中原中也』(1994年2月、五柳書院)
  • 『生老病死』(埴谷雄高対談、1994年12月、三輪書店)
  • 『ひたくれなゐの人生』(斎藤史共著、1995年2月、三輪書店)
  • 『大岡昇平』(1995年10月、新潮社)
  • 『誤解の王国』(1995年10月、人文書院)
  • 『中原中也 いのちの声』(1996年2月、講談社選書メチエ)
  • 『三絃の誘惑 近代日本精神史覚え書』(1996年12月、人文書院)
  • 『近代日本語表出論 天皇の「人間宣言」から埴谷雄高の「死」まで』(1997年8月、五柳書院)
  • 『川舟考 日本海洋文学論序説』(1998年12月、五柳書院)
  • 『日本人の帽子』(2000年11月、講談社)
  • 『富士曼陀羅 三島由紀夫武田泰淳』(2000年11月、五柳書院)
  • グレン・グールドを聴く夏目漱石』(2001年7月、五柳書院)
  • 『雑音考 思想としての転居』(2001年12月、人文書院)
  • 『歌の岸辺』(2002年8月、不識書院)
  • 『淀川下り日本百景』(2004年3月、朝日新聞社)
  • 『書物合戦』(2004年11月、集英社)
  • 『短歌博物誌』(2007年4月、文春新書)
  • 『中原中也天体の音楽』(青土社 2007年)
  • 『日清戦争異聞 萩原朔太郎が描いた戦争』(青土社、2009年)

翻訳[編集]

脚注[編集]