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探偵はBARにいる

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探偵はBARにいる
監督 橋本一
脚本 古沢良太
須藤泰司
原作 東直己
『バーにかかってきた電話』
製作 鈴木武幸
神山郁雄
木下直哉
日達長夫
畑中達郎
鈴井亜由美
古玉國彦
村田正敏
萩谷忠男
岩本孝一
山本晋也
大辻茂
古賀太
製作総指揮 平城隆司
出演者 大泉洋
松田龍平
小雪
西田敏行
高嶋政伸 ほか
音楽 池頼広
主題歌 カルメン・マキ「時計をとめて」
撮影 田中一成
編集 只野信也
製作会社 「探偵はBARにいる」製作委員会
配給 東映
公開 日本の旗 2011年9月10日
上映時間 125分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 12.2億円[1]
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探偵はBARにいる』(たんていはバーにいる)は、2011年9月10日に公開された日本映画作品。橋本一監督、大泉洋松田龍平主演。PG12作品。

概要

東直己の小説『ススキノ探偵シリーズ』の第2作『バーにかかってきた電話』を原作にしている。なお、『ススキノ探偵シリーズ』の第1作は本作と同タイトルの『探偵はバーにいる』であるが、こちらを原作とはしていない。監督は『茶々 天涯の貴妃』の橋本一。主演は『アフタースクール』の大泉洋と『まほろ駅前多田便利軒』の松田龍平。また監督の橋本を始めとして、脚本の古沢良太、脚本・プロデューサーの須藤泰司、音楽の池頼広と、東映テレビ朝日製作のテレビドラマシリーズ『相棒』の主要なスタッフが参加している。

北海道札幌市の繁華街「すすきの」のバー「ケラーオオハタ」を塒(ねぐら)とする私立探偵とその助手・高田がある事件に巻き込まれながらもその真相を追っていく、ハードボイルドもの。

藤井明美により、集英社YOU』2011年18号および19号でコミカライズ化されている[2]

全国251スクリーンで公開され、2011年9月10、11日の初日2日間で興収1億7,021万6,900円、動員12万8,800人を記録し、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場1位となった。特に北海道エリアの盛り上がりが大きく、道内の一部劇場では首都圏主要劇場を上回る集客数となった[3]。このヒットを受け、続編の製作が決定している[4]

第24回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞を受賞し[5]第35回日本アカデミー賞では7部門にノミネートした[6]

キャスト

メインキャスト
探偵〈俺〉 - 大泉洋
私立探偵。氏名は明らかにされていない。バー「ケラーオオハタ」の電話番号が入った名刺を持ち歩き、依頼人との連絡はバーの黒電話で受けている。携帯電話を持たない。
高田 - 松田龍平
探偵の相棒兼運転手。北大農学部のグータラ助手、空手の師範代。
会社社長撲殺事件関係者
沙織 - 小雪
高級クラブ「コンチェルト」のオーナーで霧島の元妻。美人でやり手。
霧島敏夫 - 西田敏行
札幌の経済界を牽引する「霧島グループ」社長。沙織の前夫。ススキノで勢力を拡大していた矢先、帰路で遭遇した女性の拉致未遂事件に巻き込まれ暴行により死亡。
マキ - カルメン・マキ
霧島の友人。
「皆楽会館」放火事件関係者
近藤京子 - 街田しおん
一昨年前のススキノ飲食店ビル「皆楽会館」の放火事件の被害者。依頼人と同名。
近藤百合子 - 竹下景子
近藤京子の母親。
近藤恵 - 吉高由里子
近藤京子の妹。
スナック元従業員 - 新谷真弓
近藤京子のスナックの元従業員。現在は外国人用の観光ガイド。
田口晃 - 武井椋
『則天道場』の元塾生。放火事件の容疑者として疑われていたが、シンナー中毒により死亡。
田口幸平 - 有薗芳記
田口晃の父。
田口康子 - 阿知波悟美
田口晃の母。
佐山 - 波岡一喜
ニセ右翼団体『則天道場』副長。則天道場は花岡組のファーム。
則天道場の塾生 - 野村周平
「銀漢興産」関係者
岩淵恭輔 - 石橋蓮司
関西裏社会のフィクサーである銀漢興産・会長。
岩淵貢 - 本宮泰風
銀漢興産・社長。沙織と結婚予定。
ススキノの住人たち
松尾 - 田口トモロヲ
探偵の飲み友達で、北海道日報新聞記者。妻子持ちだが両刀使い
相田 - 松重豊
桐原組の若頭。〈俺〉とは腐れ縁。
源ちゃん - マギー
ソープランド「英雄好色」の客引き。
峰子 - 安藤玉恵
〈俺〉が通う喫茶「モンデ」の看板娘。
スポーツバーのマスター - 榊英雄
スポーツバーの店員 - 諏訪魔
桐原組組長 - 片桐竜次
札幌の老舗のヤクザ「桐原組」組長。
その他
ケラーオオハタのマスター - 増田徳寿
いきつけのバー「ケラーオオハタ」のマスター。
南 - 中村育二
弁護士。
〈俺〉を拉致した男 - 高嶋政伸
〈俺〉を拉致したグループの主犯格の男。札幌で一番下品なヤクザ・花岡組の関係者らしい。
依頼人
コンドウキョウコ
「弁護士の南に、去年の2月5日、カトウはどこにいたかを聞いて欲しい」と〈俺〉に依頼。

スタッフ

キャッチコピー

  • 何かあったら電話してくれ。
  • 【調査】は簡単なはずだった…。
  • 極上のエンターテインメントに酔う。

ソフト化

2012年2月10日発売。発売元は東映 / 東映ビデオ、販売元はアミューズソフトエンタテインメント

  • 探偵はBARにいる 通常版(1枚組・DVD、BDでリリース)
    • 映像特典
      • 特報・劇場予告編
    • 音声特典
      • オーディオコメンタリー「スタッフもBARにいる」(監督:橋本一×編集:只野信也×プロデューサー:須藤泰司)
  • 探偵はBARにいる 探偵はここにいる! ボーナスパック(3枚組・DVD、BDでリリース、特典ディスクはDVD版、BD版共に2枚組DVDで収録)
    • ディスク1:本編ディスク(通常版と同様)
    • ディスク2:特典DVD1
      • 「『探偵は現場にいる』大泉洋in『探偵はBARにいる』」抱腹絶倒! 撮影現場に完全密着ドキュメント
    • ディスク3:特典DVD2
      • キャスト&スタッフインタビュー
      • 完成披露舞台挨拶
      • 初日舞台挨拶
      • 大ヒット御礼舞台挨拶
      • TVスポット集・プロモーション映像集
      • ポスターギャラリー
    • 初回限定特典
      • 紙マッチ型ポストイット
      • 特製スリーブケース

作品の評価

受賞歴

関連項目

脚注

  1. ^ 一般社団法人 日本映画製作者連盟 (2011年1月26日). “日本映画産業統計 最新映連発表資料”. 2011年1月26日閲覧。
  2. ^ 映画「探偵はBARにいる」を藤井明美がコミカライズマイコミジャーナル 2011年9月1日
  3. ^ 北海道の大スターは伊達じゃない! 北海道で圧倒的な観客を動員し大泉洋主演『探偵はBARにいる』が初登場首位!シネマトゥデイ 2011年9月14日
  4. ^ 『探偵はBARにいる』シリーズ第2作の制作決定! 公開から1週間でのスピード決定に大泉洋も驚き!”. シネマトゥデイ (2011年9月17日). 2011年9月19日閲覧。
  5. ^ a b 松ケンが主演男優賞/映画賞”. nikkansports.com. 日刊スポーツ新聞社 (2011年12月6日). 2011年12月6日閲覧。
  6. ^ a b 日本アカデミー賞公式サイト第35回日本アカデミー賞優秀賞発表! 2012年3月3日参照。

外部リンク