房総丘陵

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房総丘陵
BosoPeninsulaChibaJpLandsat.jpg
房総半島中南部に広がる房総丘陵
所在地 日本の旗 日本 千葉県
位置
最高峰 愛宕山 (408m)
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千葉県富津市マザー牧場から見た房総丘陵

房総丘陵(ぼうそうきゅうりょう)は、千葉県房総半島中南部に広がる丘陵地帯。令制国安房国上総国丘陵であり、富津岬の南の磯根岬付近から大網白里市北部を結んだ線の南東側を指す[1]。北になるに従い標高が下がり、房総台地と呼ばれ、東金市から山武市まで続く。

概要[編集]

南側の一部は南房総国定公園の公園区域をなし、観光地であることから旅行ガイドブックなどでは東京千葉市からの方角を重視し、房総丘陵の範囲を茂原市木更津市を結んだ線以南とすることが多い[2]

最高峰は愛宕山で、地質は主に第三紀三浦層群第四紀上総層群からなるが地殻変動を受け複雑に入り組んでいる。鋸山から加茂川地溝帯を通り鴨川市おせんころがし海食崖に至る線によって北部の上総丘陵と南部の安房丘陵に二分される。

上総丘陵を南北方向に並行して養老川小櫃川小糸川蛇行して流れ、谷底平野を形成する。鹿野山高宕山清澄山などが連なり、清澄山から養老渓谷にかけてはカシ混交林が優先し、その他の地域は広くコナラクリ常緑広葉樹林山武杉人工林が展開する。かつての薪炭生産地には房総スカイライン鴨川有料道路が通じ、マザー牧場清和県民の森三島湖高宕山自然動物園などが開かれ、また養老川流域には多くのゴルフ場が開発されている。

安房丘陵北の嶺岡山地では蛇紋岩風化した地すべりが見られ、付近一帯は安房酪農の中心地をなし牛乳生産が盛んである。館山平野南部の丘陵はシイタブノキ暖帯林が茂り館山野鳥の森がある[1]

主な山[編集]

特徴[編集]

フォッサマグナの中にある新しい地層で、南部には「嶺岡帯」北部には「東金崖線」などの特徴ある地質帯があり、北東側の銚子市付近に見られる中生代の地層と好対照である。

脚注[編集]

  1. ^ a b 『日本大百科全書〈21〉』小学館、1988年、ISBN 4-09-526021-1、377頁。
  2. ^ 『千葉県謎解き散歩 2』KADOKAWA、2014年、ISBN 978-4-04-600176-4、22頁。
  3. ^ 神奈川県立生命の星・地球博物館 - 房総半島嶺岡帯の地質及び構造発達史
  4. ^ 『日本列島ジオサイト地質百選』オーム社、2007年、ISBN 978-4-274-20460-9、53頁。
  5. ^ 産総研-丸茂研究室 - 土壌・地質汚染評価基本図~5万分の1姉崎
  6. ^ 『日本の地形 4 関東・伊豆小笠原』東京大学出版会、2000年、ISBN 4-13-064714-8、152頁。

参考文献[編集]

  • 近藤精造 『千葉の自然をたずねて』築地書館、1992年。ISBN 4-8067-1024-5