工藤政宏

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工藤 政宏
くどう まさひろ
福岡県行橋市 市長 工藤政宏.jpg
内閣府地方創生推進室より公表された肖像
生年月日 (1977-09-18) 1977年9月18日(45歳)
出生地 日本の旗 日本 福岡県行橋市
出身校 日本大学法学部
所属政党 無所属

行橋市旗 第7代 行橋市長
当選回数 1回
在任期間 2022年3月18日 -

行橋市旗 行橋市議会議員
当選回数 3回
在任期間 2012年 - 2022年
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工藤 政宏(くどう まさひろ、1977年昭和52年〉9月18日[1] - )は、日本の政治家福岡県行橋市長(1期)、元行橋市議会議員(3期)。

来歴[編集]

福岡県行橋市生まれ[2]行橋市立泉小学校行橋市立泉中学校常磐高等学校を経て、2002年日本大学法学部政治経済学科卒[2]。卒業後は学習塾勤務、愛知県犬山市長インターン[3]茨城県議会議員秘書を経て[2][3]、帰郷し、2012年、行橋市議会議員に当選し、3期務めた。この間美夜古青年会議所に入り、理事長となる[2][3]

2022年2月27日に行われた行橋市長選挙に立候補し、立憲民主党国民民主党の推薦を受けた現職の田中純と、元副市長の松本英樹を破り初当選した[4]

市政[編集]

職員採用試験をめぐる個人情報漏洩問題[編集]

2023年2月22日、市議会調査特別委員会(百条委員会)は、前市長時代の2019~21年度の職員採用試験の受験者の情報を工藤が外部に漏洩した疑いがあるとして、工藤を証人喚問した。工藤は、警察から「犯罪性がある」と捜査協力を求められたため、担当職員を通じて受験を申し込んだ計479人全員分の個人情報を提供したことを認めた。警察から情報提供を求められた際、職員らは書類手続きがないと反発したが、市長自らこの場に現れ、許可したという。市長は「組織として丁寧さが欠けていた」と話した。職員採用をめぐっては、2019年度に上級事務職を受験した29人全員が1次試験を通過しており、このことを、当時市議だった工藤は問題視し、議会で追及していた[5]

市政運営をめぐり、市議会との対立は激化。2023年3月20日、市議会は定例会最終本会議で、総額302億2351万円の同年度一般会計当初予算案を賛成少数で否決した。さらに、工藤への辞職勧告決議案が急遽提案され、賛成多数で可決した[6]。1人が空席となっている2つの副市長ポストを1減する条例改正案も否決。副市長人事案も賛成少数で不同意とした[7]

脚注[編集]

  1. ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、399頁。
  2. ^ a b c d 【行橋市長選挙】|ゆきんこ日和
  3. ^ a b c Kudoh Masahiro
  4. ^ 行橋市長選、元市議の工藤氏が144票差で初当選|【西日本新聞me】2022/2/272022年3月22日閲覧。
  5. ^ 遠山武 (2023年2月23日). “479人分の個人情報を警察に提供 行橋市長、百条委で認める”. 朝日新聞. 2023年3月21日閲覧。
  6. ^ 石黒雅史 (2023年3月21日). “行橋市議会、市長辞職勧告決議案を可決 当初予算案は否決”. 西日本新聞. 2023年3月21日閲覧。
  7. ^ “行橋市長辞職勧告を決議 新年度予算案も否決 議会と市長の対立激化”. 朝日新聞. (2023年3月21日). https://www.asahi.com/sp/articles/ASR3P00KHR3NTIPE00J.html 2023年3月21日閲覧。 

外部リンク[編集]

公職
先代
田中純
行橋市旗 行橋市長
第7代:2022年 -
次代