島袋洋奨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
島袋 洋奨
福岡ソフトバンクホークス #143
Chuo Shimabukuro.JPG
中央大学時代
(2014年4月8日、明治神宮野球場にて)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 沖縄県宜野湾市
生年月日 (1992-10-24) 1992年10月24日(26歳)
身長
体重
174 cm
78 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2014年 ドラフト5位
初出場 2015年9月25日
年俸 730万円(2019年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

島袋 洋奨(しまぶくろ ようすけ、1992年10月24日 - )は、福岡ソフトバンクホークスに所属する沖縄県宜野湾市出身[2]プロ野球選手投手育成選手)。左投左打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

宜野湾市立志真志小学校2年生の時に「志真志ドラゴンズ」で野球を始めた。投手になったのは3年生の時。[2]嘉数中学校時代は軟式野球部に所属していた[3]

興南高校では1年生の夏にベンチ入りした。この年は、準決勝で沖縄尚学高校と対戦し敗れている。[2]。2年生の時は第81回選抜高校野球の一回戦に8番・投手で先発出場した。その試合では10回を投げ2失点(自責点0)19奪三振の成績だったが、チームは敗退した[4]。夏の第91回選手権大会・1回戦では9番・投手で先発出場した。8回2/3を投げ4失点だったが、同点で迎えた9回の裏に決勝の4点目を失ったことでサヨナラ負けを喫した[5]。なお、この試合の相手・明豊高校の先発投手は、当時3年生で後にソフトバンクでチームメイトになる今宮健太だった[6]。3年生時の第82回選抜高校野球では全5試合に8番・投手で先発した。計46回を投げ8失点(自責点6)、防御率1.17の成績で[7]、チームは春・夏通じて初の甲子園優勝を果たした[8]。夏の第92回選手権大会・全国大会でも全6試合に8番・投手で先発し、計51回を投げ12失点(自責点11)、防御率1.94の成績で[9]、チームは史上6校目となる春・夏連覇を、また沖縄県勢では初の夏の大会での優勝を達成した。[10]これらを記念して大会後に野球部には県民栄誉賞が贈られた[11]。甲子園大会での通算成績は13試合に登板し11勝2敗、防御率1.63だった。[12]通算勝利数11は松坂大輔に並び歴代5位の記録[13]。9月にアメリカで行われた日米親善高校野球大会のメンバーに選ばれ[14]、大会では2試合に先発した[15]横浜オリックスがこの年のドラフト会議での指名候補にリストアップしたが[16][17]、9月中に中央大学へ進学する意向であることが明らかにされ[18]、12月9日に同校への合格が発表された[19]

中央大入学後、1年時の東都大学野球・春季リーグ戦の開幕戦において、同校ではこの時の同校監督高橋善正以来48年ぶりの新人開幕投手として登板した。4回2/3を投げて4失点(自責点1)で敗戦投手になった[20]。春季リーグでの成績は1勝3敗、防御率はリーグ2位の0.99で新人賞を受賞した[21]。2年生時の春も開幕投手に指名されると、延長15回を投げ勝利投手になったが[22]。その後左肘を故障し、9月に復帰した。[23]同年秋のリーグでの成績は1勝1敗だった[24]。3年生時は春・秋通算で4勝9敗で負け越した[24]。11月には新主将に任命されたが[25]、4年生時の春季リーグでは4月8日の試合で5連続四死球を出すなどして[26]0勝2敗で[24]、秋季リーグでは不調のため中継ぎに回り、10月16日の試合でこの季初先発初勝利を挙げた[27]。大学通算成績は47試合で312回1/3を投げ12勝20敗、防御率2.16[28]

大学4年時の2014年秋にプロ志望届日本学生野球協会へ提出したことから、その年のNPBドラフト会議では、阪神タイガースが指名を検討していることが報じられた[29]。実際には、福岡ソフトバンクホークスから5巡目で指名[30]。契約金4,000万円、年俸800万円(金額は推定)という条件[31]で、支配下登録選手として入団した。入団当初の背番号39[32]

プロ入り後[編集]

2015年、二軍(ウエスタン・リーグ)公式戦9試合の登板(通算投球イニング11回)で、1勝0敗1セーブ、防御率2.45を記録[33]。三軍戦では21試合に登板した[34]。一軍公式戦でも、9月25日の対千葉ロッテマリーンズ戦(QVCマリンフィールド)8回表に救援でデビューを果たした[35][36]ことを皮切りに、2試合へ登板した。もっとも、一軍公式戦に登板できたのは、この年だけであった。

2016年、二軍公式戦31試合の登板(通算投球イニング65回1/3)で、2勝7敗1セーブ、防御率5.51の成績をマーク[37]。三軍戦では3試合に登板した[38]。シーズン終了後には、台湾で開催された2016アジアウインターベースボールリーグに、NPBウエスタン選抜の一員[39]として8試合に登板(3先発・5救援)。通算の投球イニングは16回1/3で、3勝0敗1セーブ、防御率2.20という好成績を残した[40]

2017年、二軍公式戦27試合の登板(通算投球イニング46回2/3)で、1勝1敗、防御率4.63を記録す[41]。三軍戦でも5試合に登板した[42]が、シーズン中の8月29日に、左肘鏡視下関節内遊離体摘出術を受けた。球団では、手術後のリハビリを優先させる[43]目的で、11月5日に支配下選手契約の解除を島袋に通告[44]、同月20日に、育成選手としての再契約に至った[43][45]。年俸は現状維持の750万円(金額は推定)で。背番号は143[46]

2018年、二軍公式戦には6試合に登板[47]。三軍戦では25試合の登板(通算投球イニング84回)で、4勝4敗、防御率2.69を記録した[48]。育成選手に関するNPBの規約で、10月31日に自由契約選手として公示[49]されたが、11月20日に育成選手として再び契約した[50]

2019年、二軍公式戦への登板は3試合[51]で、三軍戦でも、26試合の登板(通算投球イニング78回)で3勝8敗、防御率5.65という成績にとどまった[52]。支配下登録選手への復帰に至らないまま、10月1日に球団から戦力外通告を受けた[53]ことから、同月21日に現役引退を表明した[54]

選手としての特徴[編集]

独特のトルネード投法からオーバースローで投げる。これは小学生の時、小柄な体をめいっぱい大きく使うために生み出したといい[2]、プロでもこのスタイルを貫くとしている[55]直球は大学三年生の時に自己最速150km/hを計測した[56]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2015 ソフトバンク 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 9 2.0 1 0 2 0 0 2 0 0 0 0 0.00 1.50
通算:1年 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 9 2.0 1 0 2 0 0 2 0 0 0 0 0.00 1.50
  • 2018年度シーズン終了時

記録[編集]

背番号[編集]

  • 39 (2015年 - 2017年)
  • 143 (2018年 - )

登場曲[編集]

[57]

代表歴[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ ソフトバンク - 契約更改 - プロ野球. 日刊スポーツ. 2019年2月5日閲覧。
  2. ^ a b c d 島袋“沖縄悲願”叶えた783球!興南が春夏連覇 スポニチ Sponichi Annex 2010年8月22日掲載
  3. ^ 2014年ドラフト ◇ソフトバンク5位指名 スポニチ Sponichi Annex
  4. ^ 第81回選抜高校野球 3月26日第1試合結果 スポニチ Sponichi Annex
  5. ^ 第91回高校野球選手権 8月8日第2試合結果 スポニチ Sponichi Annex
  6. ^ 62発男今宮 投打に活躍!サヨナラ呼んだ スポニチ Sponichi Annex 2009年8月9日掲載
  7. ^ 第82回選抜高校野球 3月26日第1試合結果3月29日第3試合結果3月31日第3試合結果4月2日第1試合結果4月3日第1試合結果 スポニチ Sponichi Annex
  8. ^ 島袋198球完投!興南初優勝!! スポニチ Sponichi Annex 2010年4月4日掲載
  9. ^ 第92回高校野球選手権 8月10日第4試合結果8月15日第2試合結果8月17日第4試合結果8月18日第2試合結果8月20日第1試合結果8月21日第1試合結果 スポニチ Sponichi Annex
  10. ^ 島袋“沖縄悲願”叶えた783球!興南が春夏連覇 スポニチ Sponichi Annex 2010年8月22日掲載
  11. ^ 興南の優勝旗展示!野球部に県民栄誉賞も スポニチ Sponichi Annex 2010年9月13日掲載
  12. ^ 中大・島袋ソフトB5位指名に号泣 日刊スポーツ 2014年10月24日紙面から
  13. ^ 興南・島袋、松坂に並ぶ11勝目/夏の甲子園 日刊スポーツ 2010年8月21日掲載
  14. ^ 日米親善野球メンバー 島袋、一二三らを選出 スポニチ Sponichi Annex 2010年8月21日掲載
  15. ^ 日本選抜が帰国 島袋、3冠宣言! スポニチ Sponichi Annex 2010年9月9日掲載
  16. ^ 横浜 島袋もリストアップ 東洋大、佛教大左腕も照準 スポニチ Sponichi Annex 2010年8月24日掲載
  17. ^ オリックス 島袋ら70人を候補にリストアップ スポニチ Sponichi Annex 2010年7月1日
  18. ^ プロガックリ…興南・島袋は大学進学へ スポニチ Sponichi Annex 2010年9月6日掲載
  19. ^ 興南・島袋ら甲子園経験者4人が中大合格 スポニチ Sponichi Annex 2010年12月10日
  20. ^ 甲子園V左腕“48年ぶり”もほろ苦デビュー スポニチ Sponichi Annex 2011年4月6日掲載
  21. ^ 島袋が新人賞に輝く 東都大学春季リーグ 防御率2位0.99 琉球新報 2011年6月8日掲載
  22. ^ 島袋 15回226球21K熱投!サヨナラ勝ち引き寄せた スポニチ Sponichi Annex 2012年4月2日掲載
  23. ^ 左肘痛の中大・島袋 抑えで5カ月ぶり白星 最速146キロ スポニチ Sponichi Annex 2012年9月19日掲載
  24. ^ a b c 野球太郎」No.013 廣済堂出版 136頁
  25. ^ 来秋ドラフト候補 島袋が中大新主将に就任 スポニチ Sponichi Annex 2013年11月14日掲載
  26. ^ 中大・島袋2回途中KOも打線がカバー 日刊スポーツ 2014年4月9日紙面から
  27. ^ 中大勝ち、駒大優勝決定はお預け 日刊スポーツ 2014年 10月16日掲載
  28. ^ 週刊ベースボール 12・10号増刊 「大学野球秋季リーグ戦決算号」 ベースボール・マガジン社発行 23頁
  29. ^ 阪神 中大・島袋指名へ 藤浪と史上初の甲子園春夏V腕コンビに スポニチ Sponichi Annex 2014年10月4日掲載
  30. ^ 【ドラフト】1位は松本投手!計13人を指名! 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト
  31. ^ ソフトBドラ5島袋、工藤カーブ習得だ 日刊スポーツ 2014年11月21日紙面から
  32. ^ 新人入団会見で松本投手、栗原選手らが活躍誓う 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト
  33. ^ 2015年度 福岡ソフトバンクホークス 個人投手成績(ウエスタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2017年12月23日閲覧。
  34. ^ 非公式戦個人成績 投手成績(ホークス)2015年9月27日現在”. 福岡ソフトバンクホークス オフィシャルサイト. 2016年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月23日閲覧。
  35. ^ ソフトバンク島袋1回0封デビュー「ようやく1歩」 日刊スポーツ 2015年9月26日紙面から
  36. ^ 2015年9月25日 千葉ロッテ 対 福岡ソフトバンク 成績詳細 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト
  37. ^ 2016年度 福岡ソフトバンクホークス 個人投手成績(ウエスタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2017年12月23日閲覧。
  38. ^ 3軍選手成績 非公式戦個人成績 投手成績 2016年12月1日現在”. 福岡ソフトバンクホークス オフィシャルサイト. 2017年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月23日閲覧。
  39. ^ 2016アジアウインターベースボールリーグ(AWB) NPBメンバー表 NPB.jp 日本野球機構
  40. ^ 球員個人紀錄 島袋 洋奨 39 亞洲冬季棒球聯盟全球資訊網
  41. ^ 2017年度 福岡ソフトバンクホークス 個人投手成績(ウエスタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2017年12月23日閲覧。
  42. ^ 3軍選手成績 非公式戦個人成績 投手成績 2017/11/16(木)現在”. 福岡ソフトバンクホークス オフィシャルサイト. 2017年11月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月10日閲覧。
  43. ^ a b ソフトバンク大隣が戦力外 山田とリハビリ中島袋も 日刊スポーツ
  44. ^ 2017/11/05(日) プレスリリース 来季契約について”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト (2017年11月5日). 2017年11月11日閲覧。
  45. ^ ソフトバンク島袋が育成契約「覚悟はできていた」”. 日刊スポーツ (2017年11月20日). 2017年11月20日閲覧。
  46. ^ ソフトB・島袋、育成で再契約 背番号143 左肘は順調回復「チャンスもらえた」”. スポニチ Sponichi Annex (2017年11月20日). 2017年11月23日閲覧。
  47. ^ 2018年度 福岡ソフトバンクホークス 個人投手成績(ウエスタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2019年3月10日閲覧。
  48. ^ 3軍選手成績 非公式戦個人成績 投手成績 2018/11/7(水)現在”. 福岡ソフトバンクホークス オフィシャルサイト. 2019年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月10日閲覧。
  49. ^ 自由契約選手(育成選手)|2018年度公示”. NPB.jp 日本野球機構 (2018年10月31日). 2018年11月11日閲覧。
  50. ^ ソフトバンク島袋20万減 新投法で支配下復帰狙う”. 日刊スポーツ (2018年11月20日). 2019年3月10日閲覧。
  51. ^ 2019年度 福岡ソフトバンクホークス 個人投手成績(ウエスタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2019年10月14日閲覧。
  52. ^ 3軍選手成績 非公式戦個人成績 投手成績(ホークス) 2019/10/4(金)現在”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト (2019年10月4日). 2019年10月14日閲覧。
  53. ^ 来季契約について”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト (2019年10月1日). 2019年10月14日閲覧。
  54. ^ ソフトバンク・島袋 インスタで現役引退表明「一流の方々と野球をやれたことが私の財産になりました」”. スポーツニッポン (2019年10月21日). 2019年10月21日閲覧。
  55. ^ ソフトBドラ5島袋「トルネード」貫く 日刊スポーツ 2014年12月2日紙面から
  56. ^ 中大・島袋が自己最速150キロ/東都大学 日刊スポーツ 2013年10月18日掲載
  57. ^ チーム情報 球場使用曲一覧”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト. 2019年4月6日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]