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吉草酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
吉草酸[1]
Valeric acid
Valeric acid
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChEMBL
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.003.344 ウィキデータを編集
EC番号
  • 吉草酸: 203-677-2
RTECS number
  • 吉草酸: YV6100000
UNII
性質
C5H10O2
モル質量 102.133 g·mol−1
外観 無色の液体
密度 0.930 g/cm3
融点 −34.5 °C (−30.1 °F; 238.7 K)
沸点 185 °C (365 °F; 458 K)
4.97 g/100 mL
酸解離定数 pKa 4.82
磁化率 −66.85·10−6 cm3/mol
危険性[2]
GHS表示:
腐食性物質
Danger
H314, H412
P273, P280, P303+P361+P353, P305+P351+P338+P310
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
NFPA 704 four-colored diamondHealth 3: Short exposure could cause serious temporary or residual injury. E.g. chlorine gasFlammability 1: Must be pre-heated before ignition can occur. Flash point over 93 °C (200 °F). E.g. canola oilInstability 0: Normally stable, even under fire exposure conditions, and is not reactive with water. E.g. liquid nitrogenSpecial hazards (white): no code
3
1
0
引火点 86 °C (187 °F; 359 K)
関連する物質
関連物質 酪酸
カプロン酸
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。

吉草酸(きっそうさん、valeric acid)は、不快な臭いのする分子量の少ないカルボン酸の一種。IUPAC系統名ではペンタン酸 (pentanoic acid) となる。の裏の臭いはこの異性体であるイソ吉草酸が原因である。閾値が非常に低いことから、悪臭防止法の規制対象となっている。消防法による第4類危険物 第3石油類に該当する[3]

性質

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無色の液体で、蒸れた靴下に例えられる臭気を有する。pKa は 4.82 の弱酸であるが、人体へは腐食性を示す。への溶解度は 2.4g/100mL であり、極性溶媒よりも無極性溶媒によく溶ける最も低分子量のカルボン酸である。

異性体

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構造異性体ピバル酸ヒドロアンゲリカ酸イソ吉草酸がある。ヒドロアンゲリカ酸は不斉炭素原子を持つ。

発見

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ヨーロッパ産のハーブセイヨウカノコソウ(吉草、学名 Valeriana officinalis L.)から最初に発見された。

用途

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吉草酸ブチル吉草酸ペンチルなどのエステルは適度な濃度では果実の香りを呈するものが多く、食品用のフレーバーとして広く用いられる[4]

出典

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  1. Merck Index, 13th Edition, 2001, page 1764.
  2. Sigma-Aldrich. Valeric acid”. 2020年9月29日閲覧。
  3. 法規情報 (東京化成工業株式会社)
  4. 合成香料編集委員会『合成香料 化学と商品知識(増補新版)』化学工業日報社、2016年、596-610頁。ISBN 978-4-87326-677-0