リブロ

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株式会社リブロ
LIBRO CO., LTD.
LIBRO Emio-Fujimidai branch 2017-10-08.jpg
エミオ富士見台店
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
171-0021
東京都豊島区東池袋4-23-15
第2キンズメンビル
設立 1985年6月10日
業種 小売業
法人番号 9013301038435
事業内容 書籍・雑誌の小売販売及び卸売等
代表者 代表取締役社長 三浦正一
資本金 9000万円
売上高 201億円
(2015年2月期)
従業員数 341人
(2015年2月現在)
決算期 2月末日
主要株主 日本出版販売株式会社 100%
関係する人物 堤清二
外部リンク http://www.libro.jp/
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株式会社リブロ(LIBRO CO., LTD.) は、東京都豊島区東池袋に本社を置く中規模書店チェーンである。セゾングループを率いた堤清二が創業に関わり同グループにおけるの文化戦略の一翼を担った[1]。現在は取次最大手・日販傘下。

関東地方を中心に主要都市で商業施設テナント内を中心に展開する。パルコ内に出店していることが多い。また本店を西武池袋本店書籍館・別館に構えていたが、2015年7月20日を以て閉店している。

なお、韓国には同名・同業種の「BOOKS LIBRO」が存在するが、本項のリブロとは無関係な会社である。

歴史[編集]

本社が2013年9月まで入居していた明光ビル

池袋は1970年代には、思想・社会系で優れた品揃えをする駅西口芳林堂書店(閉店)や、東口駅前(南池袋)に店構えした法律・経済系に強い老舗新栄堂書店(閉店)など、多くの書店が競り合った。そのような中、堤清二の下に「文化を標榜している西武流通グループがなぜ自分の力で書店をつくろうとしないのか。」との主旨がしたためられた手紙が届いた。それを読んだ堤は自前で書店を立ち上げることを決意し[2]、1975年9月には旧リブロ池袋本店の前身となる西武ブックセンター(西武百貨店書籍部)がオープンした。百貨店テナントとして歴史も人材も持たぬところからのスタートであった。

その後1985年には、西武百貨店や西友内に設けられた書籍売り場を統合し株式会社リブロが設立された[3]。また1980年から1998年までには、系列の出版社である「リブロポート」が運営されていた。

書店業界も小売り一般と同様、営業規模がものを言う大規模化・チェーン化の道を辿り、1997年には近畿地方に地盤を持つジュンク堂書店が池袋店(当時関東最大級)を出店させ、商戦の激化に拍車をかけた。

1998年には、リブロの経営を西友からパルコが引き受けた[4]

2003年7月には日本出版販売がリブロの株式をパルコから90%取得することで買収した[5]。これによってセゾングループから外れた。また2000年代中頃には、同じ系列で同業種だったパルコブックセンターとの経営統合を行った。

以後リブロ自体の営業は、大型化を進め、池袋本店は西武池袋線改札横に立地し、ジュンク堂書店池袋店、西口側の旭屋書店東武百貨店池袋店内)、いけだ書店メトロポリタンプラザ内)等と競合する。

日販傘下となった以降は、各地の大型商業施設への出店を進めている(郊外型店舗ではイオングループのショッピングセンター、また都市型店舗では九州・熊本市県民百貨店(旧・くまもと阪神)沖縄県那覇市パレットくもじリウボウ〕への出店など)。

2015年3月、本店を西武池袋本店 書籍館・別館から撤退すると発表し[6][7]、同7月20日の営業をもって閉店した[8]。なお跡地には7月29日に三省堂書店池袋本店がプレオープンし[9][10]、12月6日にグランドオープンした[11]。またリブロは池袋周辺に移転先を探しているが、7月現在、未定とされている[12]

脚注[編集]

  1. ^ “リブロ池袋、閉店に惜しむ声 40年の歴史飾るフェア開催”. 共同通信. (2015年7月14日). http://www.47news.jp/CN/201507/CN2015071401001645.html 2015年7月21日閲覧。 
  2. ^ 『セゾン文化は何を夢みた』p.66
  3. ^ 『セゾン文化は何を夢みた』p.63
  4. ^ 『セゾンの挫折と再生』p.160
  5. ^ “子会社株式の譲渡に関するお知らせ” (プレスリリース), 株式会社パルコ, (2003年7月9日), http://www.parco.co.jp/pdf/jp/library/file_030709ss.pdf 2015年8月17日閲覧。 
  6. ^ “リブロ、池袋本店を7月末までに閉店”. 日本経済新聞. (2015年3月4日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ04HVK_U5A300C1TJ2000/ 2015年6月3日閲覧。 
  7. ^ “書店のリブロ、池袋本店閉店へ 契約満了「代替店舗探す」”. 共同通信. (2015年3月4日). http://www.47news.jp/CN/201503/CN2015030401001091.html 2015年6月3日閲覧。 
  8. ^ “ショップブログ リブロ池袋本店閉店のお知らせ”. リブロ. http://www.libro.jp/blog/ikebukuro/blog/close.php 2015年6月3日閲覧。 
  9. ^ “リブロ池袋本店40年の歴史に幕 作家らも駆け付け、ネットでも惜しむ声”. 池袋経済新聞. (2015年7月21日). http://ikebukuro.keizai.biz/headline/1316/ 2015年7月23日閲覧。 
  10. ^ 「リブロ池袋本店跡に三省堂書店が入居」『日本経済新聞電子版』 2015年7月16日
  11. ^ “三省堂書店池袋本店、グランドオープンです!”. 三省堂書店. (2015年12月6日). http://ikebukuro.books-sanseido.co.jp/news/434 2015年12月8日閲覧。 
  12. ^ “リブロ池袋さらば 作家・漫画家・長友も…柱に寄せ書き”. 朝日新聞デジタル. (2015年7月7日). http://www.asahi.com/articles/ASH7471KTH74UCVL019.html 2015年7月7日閲覧。 

参考文献[編集]

  • 今泉正光 『「今泉棚」とリブロの時代-出版人に聞く〈1〉』(論創社、2010年) - セゾングループ時代に本部に勤務していた今泉へのインタビュー(聞き手小田光雄
  • 中村文孝 『リブロが本屋であったころ-出版人に聞く〈4〉』(論創社、2011年) - セゾングループ時代に本部に勤務していた中村へのインタビュー(聞き手小田光雄)
  • 永江朗 『セゾン文化は何を夢みた』(朝日新聞出版、2010年) - セゾングループの洋書店アール・ヴィヴァンでの勤務経験がある著者によるインタビューを交えた著作。
  • 田口久美子 『書店風雲録』(本の雑誌社/新編版・ちくま文庫) - リブロの元店長による著作。
  • 田口久美子 『書店繁盛記』(ポプラ社/新版・ポプラ文庫) - 続編。
  • 田口久美子 『書店不屈宣言 わたしたちはへこたれない』(筑摩書房/増補版・ちくま文庫) - 続編。
  • 由井常彦、田付茉莉子、伊藤修 『セゾンの挫折と再生』 山愛書院、2010年。ISBN 4434143131
  • 菊池壮一『書店に恋して――リブロ池袋本店とわたし』(晶文社、2018年10月)。元幹部社員による回想記。

外部リンク[編集]