マコトスパルビエロ

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マコトスパルビエロ
阪神競馬場パドック(2009年3月8日)
欧字表記 Makoto Sparviero[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 芦毛[1]
生誕 2004年3月29日[1]
死没 2019年2月5日(15歳没)[2]
登録日 2006年7月12日
抹消日 2013年8月21日[3]
ブライアンズタイム[1]
マコトシュンレイ[1]
母の父 リンドシェーバー[1]
生国 日本の旗 日本北海道様似町[1]
生産者 出口繁夫[1]
馬主 眞壁明
→尾田左知子
[1]
調教師 鮫島一歩栗東[1]
競走成績
生涯成績 38戦9勝
中央競馬:28戦6勝
地方競馬:10戦3勝
[1]
獲得賞金 3億7161万3000円
中央競馬:2億2646万3000円
地方競馬:1億4515万円
[1]
勝ち鞍
JpnII 日本テレビ盃 2009年
JpnII 名古屋GP 2009年
JpnIII マーキュリーC 2009年
GIII マーチS 2010年
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マコトスパルビエロ(欧字名:Makoto Sparviero2004年3月29日 - 2019年2月5日)は、日本競走馬種牡馬[1]。主な勝ち鞍に2009年日本テレビ盃名古屋グランプリマーキュリーカップ2010年マーチステークス

馬名の由来は、冠名イタリア語で「灰鷹」を意味する「スパルビエロ(sparviero)」。スルビエロ、スパルエロ、スエロなどの表記はいずれも誤りである。

戦績[編集]

2006年 - 2008年[編集]

2006年に迎えたデビュー戦は芝であったが、このレースで負けて以来すべてダートレースでの出走となっている。

2007年は関越ステークスを1分49秒7のレコードタイムで勝利。2008年はベテルギウスステークスに勝利した。

2009年[編集]

第13回マーキュリーカップ
マコトスパルビエロ(右)

マーキュリーカップで初の重賞勝ちを収めると、続く日本テレビ盃でも勝利し重賞を連勝した。JBCクラシックでは優勝馬であるヴァーミリアンに頭差の2着に入った。

しかし、次のジャパンカップダートでは内枠からの発走となったが先行できず、向正面で捲って先頭を走るエスポワールシチーに並びかけたが、4コーナー手前で離され9着に敗れた。続く名古屋グランプリでは大外枠からの発走で、1コーナー手前でハナに立ち、最後まで先頭を譲らず2着のワンダースピードに半馬身差をつけて快勝、重賞3勝目を手にした。

2010年[編集]

ダイオライト記念から始動、終始3・4番手を追走したが、前を走るフサイチセブンを捉えきれず3着に敗れた。その後、3月28日のマーチステークスに出走、前走まで騎乗していた安藤勝己が高松宮記念ビービーガルダンに騎乗するため後藤浩輝に乗り替わった。道中は5・6番手を追走し直線に入ると、トップハンデを物ともせず同厩舎のナニハトモアレに2馬身半の差をつけて勝利し、中央重賞初勝利、重賞通算4勝目となった。過去最短距離での出走となった5月5日のかしわ記念ではエスポワールシチーサクセスブロッケンに次ぐ3番人気で出走、中団追走も直線で伸びず5着だった。続く5月23日の東海ステークスでは3番手追走も直線で伸びを欠き4着に終わった。6月30日の帝王賞ではフリオーソの7着に敗れた。連覇がかかった7月19日のマーキュリーカップではスタートからハナを奪い逃げるも、2番手につけたカネヒキリに終始マークされる苦しい展開になり、3〜4コーナー中間で失速、5着に敗れた。

2013年[編集]

7月7日のプロキオンステークスで3年ぶりに出走し15着。続くBSN賞5着を最後に、8月21日付けで競走馬登録を抹消された[4]

引退後[編集]

引退後は浦河町イーストスタッドで種牡馬として過ごしていたが、2019年2月5日、放牧中の事故により死亡。15歳没[2]

競走成績[編集]

年月日 競馬場 競走名 人気 倍率 着順 距離 タイム 3F 騎手 勝ち馬 / (2着馬)
2006 9. 2 札幌 2歳新馬 4人 9.2 8着 芝1800m(良) 1:51.7 (37.1) 四位洋文 マイネルビジュー
12. 17 中京 2歳未勝利 3人 8.8 1着 ダ1700m(稍) 1:46.4 (37.5) 鮫島良太 (ワールドハンター)
2007 1. 8 京都 3歳500万下 1人 2.4 11着 ダ1800m(良) 1:56.9 (38.0) 四位洋文 マイネルクルーガー
1. 13 中山 黒竹賞 500万下 2人 4.6 1着 ダ1800m(良) 1:56.5 (38.6) 蛯名正義 (アクセルホッパー)
4. 28 京都 端午S OP 5人 10.7 3着 ダ1800m(良) 1:53.3 (37.9) 岩田康誠 ロングプライド
5. 19 中京 昇竜S OP 3人 5.4 7着 ダ1700m(良) 1:46.4 (39.2) 岩田康誠 ヒシカツリーダー
6. 9 東京 ブリリアントS OP 9人 24.8 8着 ダ2100m(良) 2:11.5 (37.5) 千葉直人 オリンピアナイト
7. 1 福島 猪苗代特別 1000万下 3人 5.7 1着 ダ1700m(良) 1:44.9 (38.1) 柴山雄一 (フサイチウィザード)
7. 22 新潟 関越S OP 5人 11.8 1着 ダ1800m(稍) R1:49.7 (37.4) 北村宏司 ドンクール
9. 17 札幌 エルムS JpnIII 5人 4.8 2着 ダ1700m(稍) 1:43.9 (35.6) 安藤勝己 メイショウトウコン
2008 1. 27 京都 平安S JpnIII 5人 4.8 3着 ダ1800m(稍) 1:51.0 (37.1) 安藤勝己 クワイエットデイ
2. 11 佐賀 佐賀記念 JpnIII 1人 1.6 3着 ダ2000m(良) 2:07.8 (-----) 川野幸治 チャンストウライ
3. 5 船橋 ダイオライト記念 JpnII 4人 6.2 4着 ダ2400m(良) 2:35.9 (39.9) 安藤勝己 フリオーソ
3. 30 中山 マーチS GIII 6人 16.2 2着 ダ1800m(良) 1:51.7 (37.9) 北村宏司 ナナヨーヒマワリ
7. 27 新潟 関越S OP 1人 1.5 5着 ダ1800m(稍) 1:51.6 (36.1) 内田博幸 メイショウシャフト
8. 10 小倉 KBC杯 OP 2人 3.9 3着 ダ1700m(良) 1:43.7 (36.8) 吉田隼人 スマートファルコン
9. 13 札幌 エルムS JpnIII 4人 9.0 5着 ダ1700m(良) 1:43.7 (37.4) 安藤勝己 フェラーリピサ
11. 24 京都 トパーズS OP 5人 13.4 9着 ダ1800m(稍) 1:51.6 (37.9) 安藤勝己 エスポワールシチー
12. 24 京都 ベテルギウスS OP 6人 15.6 1着 ダ2000m(良) 2:04.6 (36.5) 安藤勝己 (ダークメッセージ)
2009 1. 25 京都 平安S GIII 5人 10.0 3着 ダ1800m(稍) 1:50.9 (36.3) 安藤勝己 ワンダースピード
3. 8 阪神 仁川S OP 1人 3.8 3着 ダ2000m(良) 2:05.7 (36.4) M.デムーロ エスケーカントリー
3. 29 中山 マーチS GIII 3人 3.8 10着 ダ1800m(良) 1:52.9 (37.4) 蛯名正義 エスポワールシチー
4. 26 京都 アンタレスS GIII 7人 17.3 4着 ダ1800m(重) 1:48.1 (36.4) 福永祐一 ウォータクティクス
5. 24 中京 東海S GII 8人 21.2 4着 ダ2300m(良) 2:24.2 (37.5) 安部幸夫 ワンダースピード
6. 13 東京 ブリリアントS OP 3人 4.7 2着 ダ2100m(良) 2:10.2 (35.7) 安藤勝己 マチカネニホンバレ
7. 20 盛岡 マーキュリーC JpnIII 2人 4.4 1着 ダ2000m(重) 2:04.0 (-----) 安藤勝己 (スマートファルコン)
9. 23 船橋 日本テレビ盃 JpnII 2人 2.3 1着 ダ1800m(不) 1:50.9 (38.1) 安藤勝己 (フェラーリピサ)
11. 3 名古屋 JBCクラシック JpnI 2人 4.6 2着 ダ1900m(良) 2:02.2 (37.1) 安藤勝己 ヴァーミリアン
12. 6 阪神 ジャパンカップダート GI 6人 20.2 9着 ダ1800m(良) 1:51.1 (38.1) 安藤勝己 エスポワールシチー
12. 23 名古屋 名古屋グランプリ JpnII 1人 1.9 1着 ダ2500m(良) 2:44.2 (36.9) 安藤勝己 (ワンダースピード)
2010 3. 10 船橋 ダイオライト記念 JpnII 3人 5.6 3着 ダ2400m(不) 2:32.0 (38.2) 安藤勝己 フサイチセブン
3. 28 中山 マーチS GIII 4人 6.3 1着 ダ1800m(稍) 1:51.7 (37.6) 後藤浩輝 (ナニハトモアレ)
5. 5 船橋 かしわ記念 JpnI 3人 12.7 5着 ダ1600m(良) 1:38.5 (37.0) 安藤勝己 エスポワールシチー
5. 23 京都 東海S GII 5人 10.8 4着 ダ1900m(不) 1:56.1 (36.4) 秋山真一郎 シルクメビウス
6. 30 大井 帝王賞 JpnI 6人 18.3 7着 ダ2000m(稍) 2:05.1 (39.5) 安藤勝己 フリオーソ
7. 19 盛岡 マーキュリーC JpnIII 3人 5.9 5着 ダ2000m(良) 2:07.5 (40.8) 安藤勝己 カネヒキリ
2013 7. 7 中京 プロキオンS GIII 15人 217.7 15着 ダ1400m(良) 1:23.3 (35.8) 松山弘平 アドマイヤロイヤル
7. 27 新潟 BSN賞 OP 10人 68.4 5着 ダ1800m(稍) 1:52.2 (38.8) 北村宏司 トウショウフリーク
  • 1 タイム欄のRはレコード勝ちを示す。

血統表[編集]

マコトスパルビエロ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ロベルト系
[§ 2]

*ブライアンズタイム
1985 黒鹿毛
父の父
Roberto
1969 鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Bramalea Nashua
Rarele
父の母
Kelley's Day
1979 鹿毛
Graustark Ribot
Flower Bowl
Golden Trail Hasty Road
Sunny Vale

マコトシュンレイ
1996 芦毛
*リンドシェーバー
1988 鹿毛
Alydar Raise a Native
Sweet Tooth
*ベーシイド Cool Moon
Polondra
母の母
サファイヤジョオー
1990 芦毛
*ベリファ Lyphard
Belga
ワールドサファイヤ *サーペンフロ
トビノボリ
母系(F-No.) (FN:7-c) [§ 3]
5代内の近親交配 なし [§ 4]
出典
  1. ^ [5]
  2. ^ [6]
  3. ^ [5]
  4. ^ [5]


注釈[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o マコトスパルビエロ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年10月11日閲覧。
  2. ^ a b 週刊競馬ブック 2019年3月2日・3日号 p107「日高通信365」掲載の記事による。2019年2月27日閲覧
  3. ^ マコトスパルビエロ引退、種牡馬に”. ラジオNIKKEI. 2022年5月14日閲覧。
  4. ^ マコトスパルビエロ号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2013年8月21日). 2013年8月21日閲覧。
  5. ^ a b c 血統情報: 5代血統表|マコトスパルビエロ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年4月21日閲覧。
  6. ^ マコトスパルビエロの種牡馬情報”. 競馬ラボ. 2021年4月21日閲覧。

外部リンク[編集]