ポルシェ・997

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ポルシェ・911(6代目)
997型
997型 911 Carrera S
Porsche911997.jpg
997型GT3
2009-07-05 red Porsche 997 GT3 (MY 2010) Goodwood.jpg
997型ターボ
Porsche 997 Turbo - Flickr - Alexandre Prévot.jpg
販売期間 2004年 - 2011年
乗車定員 4名
ボディタイプ 2ドア クーペ
エンジン 水冷 F6 DOHC 3,596cc
駆動方式 RR /4WD
変速機 6速MT
5速ティプトロニックS
7速PDK
サスペンション 前 マクファーソンストラット+コイル
後 マルチリンク+コイル
全長 4,425mm
全幅 1,810mm
全高 1,310mm
ホイールベース 2,350mm
車両重量 1,440kg
先代 996
後継 991
-自動車のスペック表-

ポルシェ・997は、ポルシェ・911の6代目モデルである。

911 GT3RSR(FIA-GT2仕様)
911 GT3R(FIA-GT3仕様)

解説[編集]

2004年夏発売。ポルシェ・996をベースに大幅が改良が施されたモデル。シャシなどは同一であるが、外観は大きく996から変更された[1]。996型の部品から80%以上を刷新したとも言われているが、ボディの基本骨格や一部のボディパネル、内径φ96mm×行程82.8mmの3,596ccエンジンや5速ティプトロニックなどは踏襲されている。

996型で不評だった涙滴型ヘッドライトが廃止となり、往年の丸型ヘッドライトが復活した。スモールランプ、ウインカーも空冷時代を彷彿とさせる別体型となり、さらに後部コンビネーションランプと前後バンパー部分のデザインも変更。ドアミラーは2本アームデザインに変更され、少なからずダウンフォースを発生させる[1]。内装のデザインも変更され質感が向上し、可変ギヤレシオのパワステが採用され[1]、911としては初のステアリングチルト機構も取り入れられた[1]。シートは4種類の形状が用意され、機能と目的によって選択することができた[1]。スペアタイヤは省略され、パンク修理キットでの対応となった。981ボクスター・ケイマンとの共通パーツも多く、フロントサスペンションやドア、内装など多くのパーツを共通化してコストダウンに貢献させている。

シャシの基本コンポーネンツは996を流用しているが、部分的に補強が施されシャシ自体は重くなった。従来からのスポット溶接に加え、樹脂系接着剤による接合も導入された[2]。シャシの曲げ剛性は40%向上し[2]、曲げ剛性も8%向上しているが[1]、短距離の走行でも大幅にシャシ剛性が低下する事例もあり[1]、996ベースであることの限界も指摘された[1]。サスペンションアームは996と共通であるがジョイント部分が変更され[2]、細かい振動をシャシ側に伝えないよう工夫され[2]、シャシ側への取り付け位置も変更された[2]。前後のメンバーはダイカスト製から加圧形成ダイカストに変更され[2]、サイズもワイド化された[2]。これによってトレッド幅が前21mm後34mm広げられている[1]。ナックルの形状も変更されブレーキやベアリングの冷却に有利な中空の形状になった[2]。前部のラジエターを通過した空気は、車体下面への排出から前輪フェンダー内への排出に変更さ[2]れ、ボディー下面は樹脂製のパネルで覆われた[2]。これらの措置によって車体のCd値は996型の0.3から0.28に低下している(カレラSは0.29)。ボンネットはアルミニウム化され6kg軽量化された。その他にもリヤサブフレームで1kg、スペアタイヤと車載ジャッキ廃止で10kg、エンジン本体で2kgなどの地道な軽量化がなされ[1]、カレラでは996型と比較してトータル25kg軽量化された[1]。カレラSには19インチホイル、カレラには18インチホイルが装着された[1]。部品点数も大幅に減らされ合理化された。例えば996型ではドア1枚のアッセンブリーパーツは15個であったが、997型では5個となった[1]

2008年6月にマイナーチェンジが行われ、NAモデルには新設計の直噴型エンジンが搭載され、PDKと呼ばれる7速のデュアルクラッチトランスミッションが選択ができるようになった(6MT比で+75万円)。従来のティプトロニックSは廃止された。新しい直噴DFIエンジンはクランクケースから完全に新設計され、996と997前期で使用されたM90/00系エンジンは登場からわずか11年で刷新されることになった[3]。直噴化によって12.5という高圧縮を達成し[3]、カレラは+20馬力の345馬力、カレラSは385馬力となった。エンジンの部品点数も削減され、重量も6kg軽量化された[3]。シリンダーブロックもクローズドデッキ化され剛性が上がった[3]。オイルサンプユニットを10mm薄くし、クランクシャフト軸を10mm下げたことにより、エンジン上部の高さが20mm低くなり低重心化された[3]。新エンジンの冷却効率が高い(ウオーターポンプの20%容量増加による[3])ことよりフロントバンパー中央のラジエターが撤去された(バンパー穴はそのまま)[1]。エキマニも20年ぶりに等長タイプに戻され、996型で2分割されていた触媒もエキマニ直後で1体化された。吸気系では円筒形のエアフィルターを採用し、フィルター面積を拡大した。これによってエアフィルターの交換サイクルは6万kmから9万kmに伸びた[3]。また2009年施行のユーロ5排ガス規制をクリアし、10%のエタノール添加ガソリンにも対応した[3]。オイルポンプはクランクシャフトからチェーンで駆動されるが電子的に吐出量を加減できるタイプとなりオイル消費量が減った[3]。メインのオイルポンプの他に、ヘッドからオイルを吸いだすサクションポンプが4台設置された[3]。層状燃焼は燃費の点では有利だが、煤が多く排気ガスがクリーンでないという問題があり、997型のエンジンでは層状燃焼をさせない設定になっており、気化熱で燃焼室の温度を下げ、積極的に出力を狙う設定が成されている[3]。ポート噴射は併用されておらず、燃焼室の高圧インジェクターをマルチ噴射させることで対応している[3]。スモールランプ、ウインカーは2段のLEDのバータイプとなり、テールランプもLEDとなった。ホイールデザインも変更[1]。ドアミラーも大型化された[1]。PDKモデルのシフトはシフトレバーを手前に引くとシフトダウン、奥に押すとシフトアップとされ、操作の違和感を指摘する声が多かった[1]。ハンドルに配置されたボタンでもシフト操作ができたが、ティプトロニックSのボタンをそのまま流用したために、こちらも操作性が悪かった[1]。PDKは水冷式でエンジン冷却水で冷却された。MTモデルより30kg重いが、従来のティプトロニックより10kg軽量であった[3]。変速スピードはティプトロの1.6倍のスピードで、スポーツクロノパッケージを選択してスポーツモードにするとティプトロニックの2倍の変速スピードとなった[3]

オプションとしては、新たに開発されたPASM、スポーツクロノパッケージなど豊富なバリエーションであった。PASMは可変減衰ダンパーで走行中に電子制御でダンパーの減衰力が変更されるものでビルシュタイン社と共同開発された[1]。カレラに装着すると、ニュルブルクリンクで6秒のタイム短縮の効果があった(カレラSには標準装着)[2]。またPASMによってサーキットのタイムを短縮するのみならず、街中での乗り心地も大きく改善された。以上の改良によって、996型と同一シャシながらカレラSがSUGOサーキットにて996型の911ターボより速いタイムで安定して周回するなど[2]、大きな進歩を遂げた。特に前後方向のピッチングやリヤの安定性などに大きな改善が見られた[2]。オプションで装着される機械式LSDは日本製(GKNドライブランテクノロジー製カーボン多板クラッチ式)[1]

2007年7月に10万台目の車輌がラインオフされ、歴代モデルの中で最も短期間に10万台の生産達成となった[4]。同年11月にはドイツの業界誌『Auto Zeitung(アウト・ツァイトング)』の「Auto Trophy」で「Best Sports Automobile」および「Best Cabriolet over 30,000 Euro」部門でそれぞれ首位を獲得し、翌2008年1月にはドイツの自動車雑誌『auto, motor und sport(アウトモートアウントシュポルト)』でカブリオレ部門の「Best Automobile in the World」を受賞[5]。 RUF社のRGT、ゲンバラ社のAvalancheなどはこの車を元にして作られた。

エンジン・トランスミッション[編集]

カレラのエンジンはクランクの捩れ吸収ダンパーがアルミニウム製になった程度の微細な変更で、996型カレラのエンジンがほぼそのまま搭載された(前期型)[3]。出力も5馬力増の325馬力であった[1]。カレラSのエンジンはカレラをベースに内径が3mm拡大されて排気量は3.8リットルとなり2段階切り替え式のレゾナンスチャンバーの設置もあり出力は355馬力となった[1]。トランスミッションは、6速MTと5速ティプトロニックSAT(後期型では7速PDK)が用意された。6速マニュアルトランスミッションは[アイシン・エーアイ|アイシン]]製が採用され、ギヤのシンクロリングが996型の真鍮製からスチール製に変更され[1]、1-2速がトリプルコーン(996ではダブルコーン)、3速がダブルコーン(996ではシングル)となった。シフトもショートシフト化され、支点やリンクケーブルの変更など細かい改善がなされている[1]。スポーツシャシオプションを選択すると、スプリングとスタビライザーが硬いものに変更され車高も2cmダウンする。

ブレーキ[編集]

カレラSには、996型ターボのブレーキがそのまま移植された(前後330mmのブレーキディスク)。カレラには前318mm、後299mmのブレーキディスクが装備された。997型ターボとGT3(前期)には前後350mmのブレーキディスクが採用され、フロント側には6ポットキャリパーを装備し、パット面積は42%増加した。全車にオプション設定されたPCCB(セラミックコンポジットカーボンブレーキ)の場合、ローター径は380mmとなり、4輪で17kgのバネ下重量の削減になった[1]

グレード一覧[編集]

グレード 駆動方式 過給器 排気量 最高出力/最大トルク 変速機 備考
カレラ
カレラカブリオレ
RR NA 前期型3,596cc
後期型3,613cc
前期型325PS/6,800rpm、37.7kgm/4,250rpm
後期型345PS/6,500rpm、39.7kgm/4,400rpm
6MT
5Tip-S
7PDK
前期型は996後期型カレラの3.6リットルエンジンをベースにしたエンジンを搭載する。
カレラS
カレラSカブリオレ
前期型3,824cc
後期型3,799cc
前期型355PS/6,600rpm、40.8kgm/4,600rpm
後期型385PS/6,500rpm、42.8kgm/4,400rpm
カレラGTS
カレラGTSカブリオレ
3,799cc 408PS/7,300rpm、42.8kgm/4,200-5,500rpm 7PDK 2010年9月のパリモーターショーで発表[6]。カレラSとGT3の間を埋めるべく発売されたモデル。カレラ4のワイドボディーを採用。エンジンは基本的にカレラSと同様ながら吸気チャンバーをアルミニウム製とし、可変レゾナンスインテークシステムで使用するスイングフラップをカレラSの1枚から6枚に増やすなど専用チューニングを実施し408馬力を発生した[6]。スプリングやスタビライザーも専用セッティングされたが、PASMのセッティングはカレラSと同一であり、GT3ほどのスパルタンな乗り心地ではない[6]。2シーターモデルだが無償オプションでリヤシートの設置をリクエストすることができた[6]。ホイールは997ターボ後期モデルにオプション設定されていたセンターロック式の19インチホイルが標準装着された(通常の5穴ホイルにも無償変更できた)[6]。カレラSなどにオプショ装備されているスポーツエキゾーストシステムを標準装備[6]。1604万円。海外では6MTモデルも販売された[6]
カレラ4
カレラ4カブリオレ
4WD 前期型3,596cc
後期型3,613cc
前期型325PS/6,800rpm、37.7kgm/4,250rpm
後期型345PS/6,500rpm、39.7kgm/4,400rpm
6MT
5Tip-S
7PDK
カレラ4、カレラ4Sともカレラに対してワイドボディー化(リヤ側が左右合計44mm)されており[1]、ブレーキチャージ機能付きブレーキを搭載[1]。前期型は996カレラ4と同じくビスカス式のセンターデフであるが、後期型はセンターデフに電子制御多板クラッチを(PTM)を採用し、リヤに機械式LSDで標準で装着した。
カレラ4S
カレラ4Sカブリオレ
前期型3,824cc
後期型3,799cc
前期型355PS/6,600rpm、40.8kgm/4,600rpm
後期型385PS/6,500rpm、42.8kgm/4,400rpm
女子テニスのポルシェ・グランプリの優勝賞品でもある。
カレラ4GTS
カレラ4GTSカブリオレ
3,799cc 408PS/7,300rpm、42.8kgm/4,200-5,500rpm 7PDK
ターボ
ターボカブリオレ
ツインターボ 前期型3,600cc
後期型3,799cc
前期型480PS/6,000rpm、63.2kgm/1,950-5,000rpm
後期型500PS/6,000rpm、66.3kgm/1,950-5,000rpm
6MT
5Tip-S
7PDK
前期型は最後の空冷(ポルシェ・911 GT1)クランクケース採用モデル。スポーツクロノオプションを選択すると、オーバーブースト機能(通常1.0を最大1.2バールまで10秒間限定で上昇させる)が加わり[1]、前期型でトルクが69.4kgmとなる。ガソリンエンジンとしては世界初のボルグワーグナー社製の電子制御可変ジオメトリーターボ(可変エキゾーストタービン)を採用した[1]。ドアパネルなどのアルミニウム化により996ターボと比較して10kg軽量化[1]。機械式LSDはオプション。
ターボS
ターボSカブリオレ
3,799cc 530PS/6,250rpm、71.4kgm/2,100-4,250rpm 7PDK
GT3 RR NA 前期型3,600cc
後期型3,797cc
前期型415PS/7,600rpm、41.3kgm/5,500rpm
後期435PS/7,600rpm、43.8kgm/5,500rpm
6MT カレラ系のエンジンとは異なり、1998年のル・マン24時間レースで優勝したポルシェ・911 GT1系のエンジンユニットをベースにしている[1]。996GT3から引き継いだのはクランスケースのみ。コンロッドはチタン製で、ピストンは1個当たり30g軽量化され、クランクシャフトも600g軽くなった[1]。エアコン・パワステ付き[1]。クラブスポーツパッケージを選択すると、消火器、ロールケージ、カーボン製バケットシートカレラGTと同じもの)などが装着される[1]。車高はカレラ比で3cmダウン。シャシはカレラ4をベースにしている[1]。機械式LSDを装備。燃料タンクは90リットルと大きく、前側の貨物スペースは狭くなっている[1]。PDKは選択できない。センター2本だしマフラーを採用。後期型は前期型のシリンダー内径拡大。エアロパーツの変更でダウンフォースが2倍となる。スプリングとスタビも後期型ではより硬くされ、ブレーキディスクも大型化された(前380mm、後350mm)。前後バンパーも小変更を受け、これによりダウンフォースは前期の2倍となった[3]。燃料タンクは標準的な67Lに縮小された。
GT3RS 3,600cc 415PS/7,600rpm、41.3kgm/5,500rpm GT3をベースに、カレラ4Sボディで使って製造された[3]。専用リヤサスペンションアームを装備し、ホイールベースが僅かに延長されている[1]。軽量化されたフライホイールを装備するがエンジン本体はGT3と共通[1]。GT3比でリアトレッドが45mm拡大し全幅は1,852mmとなったのが最大の特徴[3]。標準でボディ同色のロールケージを装備。オプションで黒色の強化タイプのロールケージも選択できた[3]。PCCBはオプション。ドアはアルミニウム製[3]。バンパーはGT3のものに専用のリップスポイラーが付属していた。リアウインドーのみアクリル製[3]。車両価格1918万円[3]。6MTのみ[3]
GT3RS 3.8 3,797cc 450PS/8,500rpm、43.8kgm/6,750rpm
GT3RS 4.0 3,996cc 500PS/8,250rpm、46.9kgm/5,750rpm 2011年5月16日予約開始。911GT3Rと同じ内径102.7mm×行程80.4mmとなる。世界600台限定で日本への割り当ては17台のみ。ボディにカーボン・ファイバー・コンポジット(CFRP)製のフロントフードとフェンダー、ポリカーボネイト製のリアウィンドー(サイド含む)が採用され911GT3RSより10kg軽量化された。車両価格2478万円。専用ギアレシオの6MTのみで強化クラッチを標準装備。ポルシェの市販車としては初めてフロントバンパーにカナードを装着したモデル。
GT2 ツインターボ 3,600cc 530PS/6,500rpm、69.4kgm/2,200-4,500rpm 2007年9月のフランクフルトモーターショーでデビュー。997ターボを2輪駆動とし、タービンとインマニを交換し出力アップ[1]。加給圧は1.4バール。標準でPCCBが装着される[1]。997ターボ比で140kgの軽量化[1]。ニュルブルクリンクで7分38秒のタイムを記録[3]。911ターボと同じ可変タービンジオメトリー(VTG)を採用。軽量化のためにチタン製エキゾーストシステムを装備(ステンレス製の50%の重量)。PSMをGT2としては初採用。エアフィルターボックスはカーボン製。発熱量の増大に対応するために、開口部を拡大した専用バンパーを採用。6MTのみ発売。2607万円[3]
GT2RS 620PS/6,500rpm、71.4kgm/2,250-5,500rpm インタークーラーを改良し15%の効率アップ。最大ブースト圧を1.6バールに設定しGT2より90馬力出力を向上させた。一方燃費と二酸化炭素排出量もGT2比で約5%改善されている。カーボン製のフロントフード(GT2はアルミニウム製)やリップスポイラー、ポリカーボネイト製ウインドウ(フロント以外)、軽量化フライホイル、軽量スプリング、軽量金属の補強メンバーなどを採用することで、GT2から70kg軽量化し車重は1,370kgであった。ニュルブルクリンクでのラップタイムは、7分18秒であった。タイヤサイズは前245/35ZR19、後325/30ZR19であり、ワイド化されたフロントタイヤに対応するためにフロントフェンダーにはブリスターが装着された。2800万円で世界500台限定生産。
  • 911タルガ4S カレラ4Sをベースに、タルガ化(電動ガラスルーフとリヤハッチババックを装備)したモデル。エンジンは3.8リットルのみで全車AWD。ガラスルーフはリヤウインドーの内側にスライド収納され、屋根を開放すると後部視界が悪化するという欠点もあった[7]
  • 911スピードスター 2010年10月2日開幕のパリモーターショーで世界初公開されたオープンモデル[6]。生産台数は初代スピードスターモデル『356スピードスター』の車名にちなんで356台のみで、日本への割り当ては6台のみ[6]。車両価格は2969万円。カレラGTS等と同じ3.6リットル408馬力のエンジンを搭載[6]。フロントウインドウはカレラGTSカブリオレよりも60m低く寝かされた[6]。幌は手動装着。13スピーカーのBOSEサウンドシステムやセラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)も標準装備。ボクスタースパイダーと同様の「ダブルバブル」デザインのハードカバーを装備した。2WD-PDKモデルのみ。19インチの専用スポーツクラシックホイールが用意された。ドアはアルミニウム製[6]
  • 911GT3カップ カレラカップ出場用のレース専用車両[3]。前期型は3.6リットルで400馬力、車重1140kg、ABSレス。997型より6速ドグクラッチ式シーケンシャルシフトを搭載した[3]。価格は1774万円で公道の走行は不可。2008年以降の後期型も3.6リットルであるが、スロットル内径を76mmから82mmに拡大するなどして420馬力の出力としている[3]。外観上はリヤバンパーの形状が異なる点のみ[3]。2011年モデルは991GT3RSをベースとして出力450馬力となった[6]。価格は2011万8000円に改定[6]。購入者はポルシェカップレースへの全ラウンドの参戦が義務付けられている[6]
  • 911GT3RSR 911GT3RSまたは911GT3RS4.0をベースに開発されたレース専用車両。トランスミッションは6速シーケンシャル。ポルシェのモータースポーツレンジの最上位モデルとして911GT3R、911GT3カップに参加する。価格は498,000 ユーロ。2006–2008年の前期モデルが3.8リットル465馬力で、後期モデルは4.0リットル450-455馬力となっている。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao オートカー・セレクション ポルシェ991タイプ997 ネコパブリッシング ISBN-13: 978-4777008827
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m ベストモータリング2005年2月号 DVD 2&4 モータリング社
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac 991DAYS VOL 33 2008 AUTUMN
  4. ^ 公式サイト、プレスリリース、2007年7月12日
  5. ^ 公式サイト、プレスリリース、2008年1月31日
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 911DAYS Vol.42 2011 winter p153
  7. ^ カーグラフィックTV No.1080 ポルシェ特集