ドムドムハンバーガー

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総持寺FC店

ドムドムハンバーガー(DOMDOM)は、イオングループダイエー完全子会社である株式会社オレンジフードコートが日本全国に展開するファストフードチェーン店。

2017年7月1日付でレンブラントホールディングスのグループ会社である株式会社ドムドムフードサービスへ事業が譲渡される予定。

概要[編集]

日本初ハンバーガーチェーン店である[1][2]

2015年から新業態である「ディーンズバーガー」に転換する店舗が出始めている(オレンジフードコートを参照)。

名称[編集]

ドムドムハンバーガーの名前の由来は、親会社であったダイエーの企業理念「良い品をどんどん安く」のどんどんを取ったもの。しかし、「どんどん(DONDON)」は商標登録されていたため、ドムドムハンバーガー(DOMDOM)となった [3]

マスコットキャラクター[編集]

マークのゾウは「どむぞうくん」というマスコットキャラクターで、「象のように親しみやすく」という意味を込めて誕生した。2011年現在のロゴマークは3代目である。2017年7月の株式会社ドムドムフードサービスへの事業譲渡後は、ロゴマークの変更が予定されている[4]

歴史[編集]

ダイエーとアメリカのマクドナルドは双方の出資による合弁会社を設立し、日本での事業展開を計画していた。しかし、合弁会社の資本比率で米マクドナルド側が50%ずつを主張したのに対し、ダイエー側(特に創業者である中内功)は主導権を握れる51%以上を主張したため、この計画は破算となった。そこでダイエーは、独自の研究下でハンバーガーチェーンを展開することとなった。こうして生まれたのがドムドムハンバーガーである。

1970年2月に東京都町田市のダイエー原町田店(ダイソーギガ町田店・グルメシティ町田店を経て解体、現在はイオン町田店)前に日本初のハンバーガーショップを出店する(のちトポス町田店閉店の際にともに閉店)。このために株式会社ドムドムが設立された。

1980年に、親会社であったダイエーがアメリカの大手ハンバーガーチェーンであるウェンディーズフランチャイズ契約を結んだ際、ウェンディーズ側は「20年以内に100店舗以上、ウェンディーズを出店」することをダイエー側に要求したため、ダイエー側はダイエー内に入居しているドムドムハンバーガーをウェンディーズに転換することで対応した。そのため、株式会社ドムドムは社名を改名し、株式会社ウェンコ・ジャパンに変更した(ちなみにWenco Japan とは、Wendy's corporation Japanを略したもので、詳しくはウェンディーズを参照)。これにより、ドムドムハンバーガーは店舗数を減らすこととなる。これ以降、社内にはドムドム事業本部とウェンディーズ事業本部が並行しておかれ、フランチャイザーでありながらフランチャイジーでもあるという、あまり例のない業態の会社となる。

店舗数は1997年時点において全国で355店舗あった[5]

1997年3月に、ドムドム事業本部は株式会社ウェンコ・ジャパン(のちの日本ウェンディーズ[6])より株式会社ダイエーファーストフーズサービス(以下DFFS)へ営業譲渡される。このときDFFSは同時に社名も株式会社オレンジフードコートへと変更された。ただしこの時点では、社内にドムドム事業本部とフードコート事業本部が置かれており、ドムドム事業本部の社員は株式会社ウェンコ・ジャパンからの出向扱いであった。ただ、1998年3月にはドムドム事業本部とフードコート事業本部は統合された。さらに旧ドムドム出身者は、ウェンコ・ジャパンからの出向扱いから正式にオレンジフードコート所属となり、ダイエー内フードコートの店舗は統合され、それぞれ店舗内のショップという扱いに変更された。

1999年3月、大規模な店舗においては支配人制となり、その下で各ショップのショップマスターが責任者という形態になる。

2001年3月、再び事業部別体制となり、ドムドムは単独事業部となった。

前述のような設立事情から、ダイエー店舗内のハンバーガーショップはドムドムが出店するため、マクドナルドなどが出店することは基本的に無かった。2001年以降はインサイダー問題で中内功がダイエーグループの経営から手を引いたため、マクドナルドなどの出店が実質上解禁となり、ダイエーや系列店であったマルエツの店舗内にマクドナルドが出店するケースが増えている[7]。更にダイエーに残り日本全国で展開していた店舗も、ダイエーの経営不振による多数の閉店によりドムドムハンバーガーも一緒に撤退するケースが続出。

レンブラントホールディングスは2017年5月19日に、子会社であるレンブラント・インベストメントと新生銀行傘下である新生企業投資と共同で、オレンジフードコートからドムドムハンバーガー事業の一部を譲受することを発表。レンブラント・インベストメントは同年4月27日に、事業を譲受する新会社として、株式会社ドムドムフードサービスを設立した。株式会社ドムドムフードサービスは、同年7月1日付で、オレンジフードコートからドムドムハンバーガーの43店舗中24店舗(ディッパーダンとの併設店舗2店舗も含む)を譲受する予定で、ドムドムフードサービスへの譲渡対象外となった19店舗はオレンジフードコートが継続して運営するディッパーダンへの業態転換や閉店を予定しており、ドムドムフードサービスは同年9月以降をめどに、ロゴマークの変更やメニューの見直しなどを実施する予定である[4][8]。ドムドムハンバーガーはドムドムフードサービスで再建が図られると同時に、ダイエーグループは、47年間続けてきたドムドムハンバーガー事業から撤退する予定。

メニュー[編集]

甘辛チキンバーガーセット

ミートバーガーをはじめ各種メニューを提供し、コーヒーはホット190円、アイス220円で飲み放題であった。ドムドムフードサービスへの事業譲渡後は、厨房設備の老朽化などによって廃止されたメニューの復活などを行う予定[9]

店舗[編集]

ダイエーグルメシティイオン、かつてダイエーグループであったマルエツなど商業施設のフードコートや、鉄道駅の付帯施設への出店が中心である。

変わったところでは、千葉県にある宗教団体霊波之光の教団施設内(フードコート)に出店している(信者でなくても利用可能)。

多くは直営店舗だが、以前の暖簾分け制度やキヨスクとのフランチャイジー契約による「キヨスクドムドム(KIOSK DOMDOM)」などフランチャイジー店舗も存在していた。

店舗例[編集]

脚注[編集]

  1. ^ コンセプト ドムドムハンバーガー
  2. ^ ただし、当時米軍統治下ではあったものの、沖縄県には1963年A&Wが開店していた(米国の味「憧れ」大切に A&W、県内専念 25店根付く 日本経済新聞、2012年5月10日等参照)。
  3. ^ 初見健一『まだある。今でも買える“懐かしの昭和”カタログ キャラクター編』 大空出版(大空ポケット文庫) 164頁
  4. ^ a b 事業譲受に関するお知らせレンブラントホールディングス 2017年5月19日
  5. ^ ダイエー、ドムドム売却へ 「日本初」のバーガー店 産経ニュース 2017年5月18日
  6. ^ その後社名を何回か変更し、2010年に会社自体が消滅。2011年設立の日本法人のウェンディーズ・ジャパンとは無関係
  7. ^ ただし、2001年以前にも旧ヤオハンを引き継いだダイエー櫛形店など、ダイエー店舗内にマクドナルドが出店するケースはあった。
  8. ^ ドムドムバーガー/ホテル、不動産事業のレンブラントHDに事業を譲渡流通ニュース 2017年5月19日
  9. ^ ドムドムバーガー/ソファを配したカフェ風店舗を展開流通ニュース 2017年5月19日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]